発表年:1980年
ez的ジャンル:レディ・ソウル系モダン・ソウル
気分は... :スマイルシンデレラ!
元Side Effectの女性ソウル・シンガーSylvia St. Jamesの初ソロ・アルバム『Magic』(1980年)です。
Sylvia St. Jamesは、Augie Johnsonを中心に結成したソウル・ヴォーカル・グループSide Effectの3代目女性リード・シンガー。
Side Effect脱退後に、本作『Magic』(1980年)、『Echoes and Images』(1982年)という2枚のソロ・アルバムをリリースしています。
初ソロ・アルバムとなる本作『Magic』(1980年)は、Lenny WhiteとEarth,Wind & FireのLarry Dunnがプロデュースしています。
この2人は当ブログでも紹介したTwennynine With Lenny White『Best Of Friends』(1979年)を手掛けたコンビであり、Lenny White(ds)以外にも、Nick Moroch(g)、Eddie Martinez(g)、Steve Williams(g)、Barry "Sonjon" Johnson (b)、Don Blackman(key)というTwennynineのメンバーがレコーディングに参加しています。
それ以外に、Chic作品への参加でも知られるRaymond Jones(State Of Art)(key)、Don Myrick(as)、Carla Vaughn(back vo)、Sylvia Cox(back vo)、Vinnie Bell(sitar)等が参加しています。
シングル曲は爽快メロウ・ダンサー「Better Things」とメロウ・ミディアム「Ghetto Lament」。
DJ Spinnaのセレクトで知られるミスティック・レディ・ソウル「Motherland」、スウェイビートなオープニング「Can't Make You Mine」も人気曲です。
ファンキー・ダンサー「Let Love Groove Me」、パンチな効いたミディアム・グルーヴ「Black Diamond」あたりもおススメです。
レディ・ソウルらしいモダン・ソウル作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Can't Make You Mine」
Joseph Brown作。スウェイビート調のダンス・チューンがオープニング。僕の一番のお気に入り曲。Sylviaのヴォーカルが躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=yPCsJoFO8GA
「Better Things」
Bob Oliver/George "Dreams" Williams/Lenny White作。シングルにもなったダンサブル・チューン。 Steve Williamsの軽快なギター・カッティングが牽引する爽快メロウ・ダンサー。Don Myrickをはじめとするホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=wXjUNIPV6HQ
「Ghetto Lament」
Tommy Smith/Weldon Irvine作。この曲もシングルになりました。しっとりと歌い上げるメロウ・ミディアムです。
https://www.youtube.com/watch?v=7RbVGojYxlM
Talib Kweli「Eat to Live」、Danny!「I'll Always Love Her」、Hodgy Beats「If Heaven Is a Ghetto」、Young Roddy「Baby」等のサンプリング・ソースとなっています。
Talib Kweli「Eat to Live」
https://www.youtube.com/watch?v=NPRzNhyrvTs
Danny!「I'll Always Love Her」
https://www.youtube.com/watch?v=rjJVxJ_VcEM
Hodgy Beats「If Heaven Is a Ghetto」
https://www.youtube.com/watch?v=hKhUvpqExh0
Young Roddy「Baby」
https://www.youtube.com/watch?v=QMeXqQmjDmo
「Let Love Groove Me」
Don Blackman/Larry Dunn/Lenny White作。Twennynine勢のバッキングらしい演奏を楽しめるファンキー・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=dunbXxql5KI
「Motherland」
Lenny White/Leslie Renee作。DJ Spinnaのセレクトでも人気のミスティック・レディ・ソウル。力強いSylviaのヴォーカルは母なる大地のようです。
https://www.youtube.com/watch?v=UoZvjOcNeEA
「Black Diamond」
Joseph Blocker作。Sylviaのパンチな効いたヴォーカルが映えるミディアム・グルーヴ。強力なバッキングとSylviaのヴォーカルのエナジーを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=D4Oj56fHSP4
「Magic Minstrel」
Larry Dunn/Sylvia St. James作。シンセ・サウンドが印象的な哀愁メロウ・ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=v0m9ut4j7xs
「So I Say To You」
Don Blackman作。ストリングスも配したバラードをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=WDk-H_U21LQ
Daniel Swain「So I Say to You (One for Sylvia)」、Jadakiss feat. Styles P「Synergy」のサンプリング・ソースとなっています。
Jadakiss feat. Styles P「Synergy」
https://www.youtube.com/watch?v=HtS7n45pLiE
「Almaz Interlude」
ラストはアフリカン・チャントの小曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tl1l3KwxIEM
『Magic/Echoes and Images』(1980/1982年) ※2in1CD