発表年:1995年
ez的ジャンル:アトランタ産R&Bグループ
気分は... :ユルさが魅力・・・
今回は90年代R&B作品からSociety Of Soul『Brainchild』(1995年)です。
Society Of Soulはアトランタで結成されたR&Bグループ。メンバーはBig Rube、Esperanza、Rico Wade、Ray Murray、Sleepy Brownという5名。
このうちRico Wade、Ray Murray、Sleepy Brownの3名はTLC、OutKastらを手掛けた人気プロデュース・ユニットOrganized Noizeのメンバーとして知られる3名です。
Society Of Soul名義の唯一のアルバム『Brainchild』(1995年)は、L.A. Reid/BabyfaceのLaFace Recordsからリリースされました。
プロデュースはOrganized Noize。
アルバムにはT-Boz(TLC)、George Clinton、Cee Lo Greenといった大物ゲストが参加しています。Daddy-O(Stetsasonic)もバック・ヴォーカルで参加しています。
アルバム全体は、70年代ソウルのエッセンスを90年代R&B/Hip-Hopにうまく取り込んだ抑えたトーンのユルいグルーヴで楽しませてくれます。この当時のR&Bとしては独特の音世界を構築しています。いささか地味な感じですが。
シングルにもなったユルいミディアム・グルーヴ「Pushin'」、シングルにもなった哀愁メロウ「E.M.B.R.A.C.E.」、T-Bozをフィーチャーした危険な香りのする「Changes」、Curtis Mayfield風の「It Only Gets Better」、ユルユルのファンキー・サウンドがたまらない「Right Tonight」、George Clinton参加の「Blac Mermaid」、Cee Lo Green参加の「Peaches n' Erb」あたりがおススメです。
ユルさが魅力の1枚です。
このユルさはビールに合う!
全曲紹介しときやす。
「Genesis」
アルバムのプロローグ。
「E.M.B.R.A.C.E.」
シングルにもなった哀愁メロウ・ミディアム。70年代ソウルと90年代アトランタR&Bが融合した感じがこのユニットらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=XixGLlHFq6k
「Changes」
T-Boz(TLC)をフィーチャー。危険な香りの妖艶ミディアム。派手さはありませんがクセになりそうなグルーヴがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wZnvp4q8sW4
「It Only Gets Better」
70年代Curtis Mayfieldのソウル・グルーヴを90年代アトランタR&B仕様にユルくアップデートした雰囲気です。Run-D.M.C.「Jam Master Jay」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=dd_yRJAAY9c
「Interlude」
インタールード。
「Brainchild」
赤ん坊の泣き声と共にスタートするソウル・バラード。オーガニックな空気感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QToyFa6hjfU
「Ghetto Fuh Life」
涼しげなフルートが先導する怪しげなトラックが印象的です。バック・コーラスにはDaddy-O(Stetsasonic)の名もクレジットされています。
https://www.youtube.com/watch?v=t-XYA6SdlLs
「Right Tonight」
Backbone、Mista、Oddballをフィーチャー。Hip-Hopとヴィンテージ・ソウルを融合させたユルユルのファンキー・サウンドとソウルフル・ヴォーカルの組み合わせがいい感じです。
「Judas」
Cool Breezeをフィーチャーしたインタールード。
「Pushin'」
シングルにもなった楽曲。ユルさが魅力のミディアム・グルーヴ。ストリングスが70年代ニューソウル風なのが本作らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Dj2QzJt6LzU
「Migratenation」
これはR&Bというよりもメロウ&ソウルフルなHip-Hopトラックですね。こういったラップの方が彼らのサウンドにはフィットしている気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=0jPdiUEe4f4
「Sonja Marie」
Sonja Marie Samuelsをフィーチャーしたインタールード的な小曲。
「Wind」
サックスをフィーチャーしたメロウ・トラック。オーガニックなヒップホップ・ソウルといった趣がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zromjfCFFlw
「Blac Mermaid」
P-Funkの総帥George Clinton参加曲。怪しげなエフェクトをかけたヴォーカルは異次元に迷い込んだメロウ・ソウルといった仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=0OzJu-rGmX0
「Peaches n' Erb」
Cee Lo Green参加曲。70年代ソウル×アブストラクトHip-Hopといった感じの掛け合わせが面白い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=SUafyjunEcQ
UGK feat. Sleepy Brownのサンプリング・ソースとなっています。
UGK feat. Sleepy Brown「Swishas & Erb」
https://www.youtube.com/watch?v=jj3YJ0PZCN4
「No Hard Feelings」
Cool Breezeをフィーチャーしたエピローグ。
3連休が終わりましたね。
今週は気合い入れにくいなぁ・・・