2019年08月21日

The Twinkle Brothers『Countrymen』

独自のルーツ・レゲエ・ワールド☆The Twinkle Brothers『Countrymen』
Countrymen
発表年:1980年
ez的ジャンル:ルーツ・レゲエ
気分は... :酔って候・・・

今回はレゲエ作品からThe Twinkle Brothers『Countrymen』(1980年)です。

The Twinkle Brothersは、Norman GrantRalston GrantのGrant兄弟を中心に1962年ジャマイカ、ファルマウスで結成されたレゲエ・バンド。

70年代に入ってから本格的にレコーディングを開始し、1975年に1stアルバム『Rasta Pon Top』をリリースしています。

『Love』(1978年)、『Praise Jah』(1979年)といったアルバムがプログレッシブな音楽性で高い評価を受け、本作『Countrymen』(1980年)をリリース後はUKを拠点に活動するようになり、その後もコンスタントに作品をリリースしています。

本作『Countrymen』(1980年)は、『Love』(1978年)、『Praise Jah』(1979年)で得た自信に漲った充実作に仕上がっています。Norman Grantのソウルフル・ヴォーカル、爽快ハーモニー、クロスオーヴァーなサウンドのバランスが絶妙です。適度にダビー・サウンドを織り交ぜているのもいいですね。

本作におけるメンバーはNorman Grant(vo、ds)、Ralston Grant(vo、g)、Eric Bernard(b、g、vo)、Albert Green(congas、per)、Karl Hyatt(per、vo)の5名。

プロデュースはPaul SmykleTerry Barham

アルバム全編、一味違うルーツ・レゲエを楽しめます。あとはNorman Grantのソウルフル・ヴォーカルがアルバムの魅力アップに大きく貢献しています。

個人的には「I Don't Want To Be Lonely Any More」「Patoo」「Never Get Burn」「Since I Threw The Comb」「Bite Me」「Babylon Falling」あたりがおススメです。

ありそうでない独自のルーツ・レゲエ・ワールドをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「I Don't Want To Be Lonely Any More」
Norman Grantの伸びやかなヴォーカルが映える哀愁モードのルーツ・レゲエがオープニング。普段レゲエを聴かない人でも格好良さを感じるレゲエ・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=a_a_AgK3o44

「Patoo」
Norman Grantのソウルフル・ヴォーカルを楽しめるスロウ・テンポの仕上がり。ラヴァーズではないルーツ・レゲエならではのスロウ・テンポ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=q9-rQKGbVCM

「Never Get Burn」
ダブ感覚の仕上がり。このダビーなグルーヴは当時のUKニュー・ウェイヴあたりと一緒に聴いてもフィットしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=fW1LjubDLUo

「Free Us」
「Free Us Dub」
Ralston Grantがリード・ヴォーカルをとります。哀愁モードのルーツ・レゲエなオリジナルに続きダブ・ヴァージョンへ・・・個人的にはダブ・ヴァージョンに惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3r_-OyIT3b8

「Jah Kingdom Come」
タイトルからして王道ルーツ・レゲエですが、彼らならではのサウンド・センスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=uZxlpX_ts8I

「Since I Threw The Comb」
僕の一番のお気に入りです。Norman Grantのソウルフル・ヴォーカルの魅力全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=YYgxQKb3lQg

「One Head」
哀愁ルーツ・レゲエですが、Norman Grantのヴォーカルと魅惑のサウンドに惹き込まれてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=lPO84UDQg0M

「Bite Me」
本曲を本作のハイライトに挙げる人が多いのでは?彼らのクロスオーヴァー感覚を存分に楽しめる演奏です。ゆったりとしたグルーヴの中に刺激が満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=oQWAhm-aQBg

「Babylon Falling」
ラストはTwinkle Brothersらしさに満ちたサウンド・センスのルーツ・レゲエで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TjRTgKjXpu8

The Twinkle Brothersの70年代〜80年代初めの他作品もチェックを!

『Rasta Pon Top』(1975年)
Rast Pon Top

『Love』(1978年)
Love

『Praise Jah』(1979年)
プレイズ・ジャー

『Underground』(1982年)
Underground

『Burden Bearer』(1983年)
Burden Bearer
posted by ez at 02:46| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする