発表年:1975年
ez的ジャンル:ウエスト・コースト・ロック
気分は... :夏の思い出...
今回は70年代に活躍したシンガーソングライター/マルチ・ミュージシャンAndrew Goldのデビュー・アルバム『Andrew Gold』(1975年)です。
カリフォルニア生まれのシンガーソングライター/マルチ・ミュージシャンAndrew Gold(1951-2011年)の紹介は、2ndアルバム『What's Wrong With This Picture?』(1976年)に続き2回目となります。
前回『What's Wrong With This Picture?』をエントリーしたのが、2007年なので12年ぶりのエントリーです。その間、Andrew Goldは2011年に惜しくも逝去してしまいました。
先週土曜夜にNHKで放送していた矢沢永吉のドキュメンタリーの中で、永ちゃんの口からAndrew Goldの名が発せられ、急にAndrew Gold作品が聴きたくなり、CD棚から本作を久々に引っ張り出してきた次第です。
Kenny Edwards、Wendy Waldman、Karla Bonoffらと組んだBryndle解散後、スタジオ・ミュージシャンとして活動していた彼が、Linda Ronstadtのバック・バンド・メンバーを経て掴んだソロ・デビュー作が本作『Andrew Gold』(1975年)です。Asylumからのリリースです。
ウエスト・コーストらしい雰囲気を満喫できるデビュー・アルバムです。
プロデュースはChuck Plotkin。
レコーディングにはAndrew Gold(vo、g、p、org、b、ds、per)以下、Kenny Edwards(b、g、back vo)、Gene Garfin(ds、back vo)、Linda Ronstadt(back vo)、David Kemper(ds)、Mike Botts(ds)、Peter Bernstein(ds)、Dan Dugmore(pedal steel)、Bobby Keys(sax)、Trevor Lawrence(sax)、Don Francisco(back vo)といったミュージシャンが参加しています。
楽曲はすべてAndrew Goldのオリジナルです(共作含む)。
シングルにもなったメロウ・ラブソング「That's Why I Love You」、同じくシングルになった爽快カントリー・ロック「Heartaches in Heartaches」、甘酸っぱいラブ・バラード「Love Hurts」、格好良いフォーキー・グルーヴ「Hang My Picture Straight」、爽快ポップ・ロック「I'm Coming Home」あたりが僕のおススメです。
ウエスト・コースト・サウンドで開放的な気分になりましょう!
全曲紹介しときやす。
「That's Why I Love You」
シングルにもなったオープニング。邦題「そよ風のきみ」。Gene Garfinとの共作です。アルバムの魅力を象徴するメロウなラブソングです。僕も一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=unKriZmqFG0
「Heartaches in Heartaches」
この曲もシングルになりました。ウエスト・コーストらしい爽快カントリー・ロック。リラックスした雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YqoQ1vo-ziY
「Love Hurts」
甘酸っぱいラブ・バラードを切々と歌い上げます。シンガーソングライターAndrew Goldの魅力を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=5Jjaivw1pzw
「A Note from You」
疾走するカントリー・ロック。カントリー苦手の僕でもドライブ感があるので全然OKです。
https://www.youtube.com/watch?v=COi7yAtI5AE
「Resting in Your Arms」
開放的なポップ・ロック。こういうポップ・センスもAndrew Goldらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=q6eo0P26GSY
「I'm a Gambler」
ウエストコーストの眩しい日差しを感じる、テンポの良いカントリー・ロック。
https://www.youtube.com/watch?v=twdamYyzhHM
「Endless Flight」
不安な気持ちを歌い上げるバラード。そのモヤモヤ感が聴き手にも伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZaegQiYlQBM
「Hang My Picture Straight」
格好良さではアルバム随一。エキサイティングなフォーキー・グルーヴ。パーカッシヴなリズムも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=KT6Q4jahmus
「Ten Years Behind Me」
10年という時の流れを噛みしめながら歌う感動バラード。ジワジワと込み上げてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=9WmqW_S_9Jk
「I'm Coming Home」
ラストは爽快ポップ・ロックで締め括ってくれます。彼のBeatles的ポップ・センスを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=199wDL_3XhE
Andrew Goldの他の初期作品もチェックを!
『What's Wrong With This Picture?』(1976年)
『All This and Heaven Too』(1978年)
『Whirlwind』(1980年)
『Andrew Gold/What's Wrong With This Picture?/All This and Heaven Too/Whirlwind』 ※4in1CD