2019年09月17日

The McCrarys『On the Other Side』

爽快コーラスによるL.A.アーバン・ソウル☆The McCrarys『On the Other Side』
オン・ジ・アザー・サイド(期間生産限定盤)
発表年:1979年
ez的ジャンル:L.A.アーバン・ソウル/ブラコン
気分は... :今宵は朗らかに!

今回は兄弟ソウル・グループThe McCrarys『On the Other Side』(1979年)です。

オハイオ出身のSamAlfredCharityLindaというMcCrarys兄弟によるソウル・グループThe McCrarysの紹介は、『All Night Music』(1982年)、『Loving Is Living』(1978年)に続き3回目となります。

本作『On the Other Side』(1979年)は、『Loving Is Living』(1978年)に続くPortraitからのメジャー第2弾アルバムとなります。

プロデュースは前作『Loving Is Living』と同じくTrevor Lawrence

レコーディングにはPaul Johnson Jr.(g)、Robelt White(g)、Marlo Henderson(g)、Buzzy Feiten(g)、Nathan Watts(b)、James Jamerson(b)、Kenneth Rice(ds)、Reginald Burke(key)、Donald Freeman(key、el-p)、Haward McCrary(p)、Earl Van Dyke(p)、Gregory Phillinganes(clavinet)、Michael Boddicker(syn)、Lance Ong(syn)、Bobbye Hall(per)、Steve Madaio(tp)、Oscar Brashear(tp)等の実力派セッション・ミュージシャン達が参加しています。

前作『Loving Is Living』の路線を受け継ぎ、ゴスペル仕込みの本格派ヴォーカルと実力派ミュージシャンによる都会的サウンドが織り成すL.A.らしいアーバン・ソウル/ブラコン作品に仕上がっています。

楽曲はすべてメンバーやTrevor Lawrence等によるオリジナルです。

クラブ方面で再評価が高まったメロウ・ダンサー「(Baby) I'm For Real」、ポップなメロウ・ミディアム「Isn't It Deep?」、ソフトリーなアーバン・メロウ「Your Smiling Face」、シングル曲にもなった哀愁メロウ・バラード「Lost In Loving You」、AORなタイトル曲「On The Other Side」あたりが僕のおススメです。

爽快コーラスによるL.A.アーバン・ソウルをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「(Do You Wanna) Dance With Me?」
コーラスワークを活かしたダンス・チューンがオープニング。オーケストレーションのようなシンセ・サウンドが印象的です。

「(Baby) I'm For Real」
クラブ方面で再評価が高まったメロウ・ダンサー。ゴスペル仕込みの素敵なコーラス・ワークと都会的サウンドが見事に調和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=SFWCzgubyrs

「Isn't It Deep?」
Lindaの艶やかなリード・ヴォーカルが映えるポップなメロウ・ミディアム。このユニットらしい爽快さを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=4FtKc0QvfTY

「Lost In Loving You」
シングル曲にもなった哀愁メロウ・バラード。AOR好きの人にはフィットするのでは?エレピによるイントロが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=yPjOuViRm2Y

印象的なイントロはVakill「Worst Fears Confirmed」、Grim Team feat. Infamous Mobb「Get That Paper」のサンプリング・ソースとなっています。
Vakill「Worst Fears Confirmed」
 Vakill「Worst Fears Confirmed
Grim Team feat. Infamous Mobb「Get That Paper」
 https://www.youtube.com/watch?v=WPRkg0Z2ctE

「On The Other Side」
タイトル曲は甘く危険な香りの漂うアーバン・メロウ。名うてのミュージシャンたちによる好バッキングが光るAORな1曲に仕上がっています。。
https://www.youtube.com/watch?v=9LtSi-5dTQE

「Put On Your Dancing Shoes」
ゴスペル×ディスコという本作らしいダンス・チューン。健全にダンシングって感じがこのグループらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=fl3L5TNZdoQ

「Starbright」
オーセンティックなバラードをLindaがしっとりと歌い上げます。

「Your Smiling Face」
僕好みの魅惑の1曲。ソフトリーながらもコクのあるアーバン・メロウ・グルーヴ。AOR好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CIxipm_vnCE

「Sunshine」
オトナな雰囲気のアーバン・ダンサー。サンシャインというよりアーバン・ナイト気分かも?
https://www.youtube.com/watch?v=0DUlw5C6zKA

「Makin' Music」
ラストはアーバンなファンキー・グルーヴで締め括ってくれます。Buzzy Feitenがギター・ソロでキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sMMJlmwjpFc

The McCrarysの他作品もチェックを!

『Loving Is Living』(1978年)
ラヴィング・イズ・リヴィング(期間生産限定盤)

『All Night Music』(1982年)
オール・ナイト・ミュージック

『Just For You/All Night Music』(1981/1982年)
JUST FOR YOU / ALL NIGHT MUSIC
posted by ez at 00:04| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月16日

Force M.D.'s『Step To Me』

Full Force、Monte Moir、Timmy Gatling等がプロデュース☆Force M.D.'s『Step To Me』
force m.d.'s step to me.jpg
発表年:1990年
ez的ジャンル:Tommy Boy系男性R&Bヴォーカル・グループ
気分は... :What's The Name Of That Song?

個人的に懐かしいR&B作品、Force M.D.'s『Step To Me』(1990年)です。

N.Y.スタテンアイランドで結成された男性R&Bヴォーカル・グループForce M.D.'sに関して、当ブログでこれまで紹介したのは以下の3枚。
 『Love Letters』(1984年)
 『Chillin'』(1985年)
 『Touch And Go』(1987年)

4thアルバムとなる本作『Step to Me』(1990年)は、Tommy Boyでのラスト作。一般的にはあまり評価の高くない作品かもしれませんが、僕はリアルタイムで愛聴していました。

本作におけるメンバーはAntoine "T.C.D." LundyTrisco PearsonCharles "Mercury" NelsonStevie D Lundyという4名。

アルバムにはFull ForceThomas McElroyFoster & McElroy)元GuyTimmy GatlingThe TimeMonte MoirMarley Marl等多彩なプロデューサーが起用されています。

こうしたプロデューサー陣の顔ぶれからも分かるように、積極的に流行の音を取り入れようとする意図が感じられる作品です。個人的にはそうした流行の音以上に、彼ららしい素敵なハーモニーが映えるバラード系に魅力を感じるアルバムですが・・・

シングルになったのは、Full ForceプロデュースによるNJS「Are You Really Real?」とMonte Moirプロデュースの哀愁スロウ「Somebody's Crying」

個人的にはKenny Nolanによるソングライティングの素敵なバラード「What's The Name Of That Song?」、Central Lineのカヴァー「Walking Into Sunshine」の2曲がダントツで好きです。

それ以外にアーバンな哀愁メロウ・バラード「Watching You」、スウィート・バラード「I Only Wanna Be With You」あたりがおススメです。

とりあえず「What's The Name Of That Song?」「Walking Into Sunshine」の2曲を聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Are You Really Real?」
Full Forceプロデュース。アルバムからの1stシングル。US R&Bチャート第26位となっています。Full Force色の強いNJSなダンス・チューン。NJS好きの人は楽しめると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=mhRPhRVZ02Y

「Step To Me」
Marley Marlプロデュース。Hip-Hopフィーリングのミディアム・グルーヴ。Hip-Hopを取り入れつつ、アーバンな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=yCb_RJXWNak

「How's Your Love Life?」
Marley Marlプロデュース。Marley Marlらしいトラック作りが魅力の1曲。少し怪しげな雰囲気がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=2X2N4r5RNEs

「Walking Into Sunshine」
Full Forceプロデュース。Central Line、1981年のシングル曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『Central Line』(1981年)に収録されています。個人的にはアルバムで一番キャッチーだと思います。オリジナルの良さを受け継ぎつつ、90年代仕様のダンサブル・チューンに仕上がっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7Z9wb3NS0gw

「Somebody's Crying」
Monte Moirプロデュース。アルバムからの2ndシングル。US R&Bチャート第34k位となっています。このグループらしい美しいハーモニーを満喫できる哀愁スロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=x5e8oPyNchw

「I Only Wanna Be With You」
Wayne Brathwaiteプロデュース。Force M.D.'sのスウィートな魅力を堪能できる素敵なラブ・バラード。彼らにはこういう甘酸っぱいスロウが似合いますね。
https://www.youtube.com/watch?v=lSPJSPE8hvs

「What's The Name Of That Song?」
Robin Halpinプロデュース。Antoine Lundy/Kenny Nolan作。昔も今も僕の一番のお気に入りはコレ。甘酸っぱい青春の思い出の名バラードといった感じがサイコーです。さすがは名ソングライターKenny Nolanの書いた曲、エヴァーグリーンな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=fIobyY3uDH0

「Watching You」
Fred McFarlane/Timmy Gatlingプロデュース。90年代R&Bらしいアーバンな雰囲気の哀愁メロウ・バラード。今回久々に聴き直してグッときた1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=Afmi_yYXC7I

「Why Can't We Be Friends?」
Thomas McElroyプロデュース。Warのヒット曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『Why Can't We Be Friends?』(1975年)に収録されています。ここでGo-Go/NJS調のダンサブル・チューンでこの名曲を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pzHEHNEPzJE

「After 12」
Fred McFarlane/Timmy Gatlingプロデュース。ラストはヒップ・ハウスなダンサブル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=N2eSFTsXMAw

Force M.D.'sの他作品もチェックを!

『Love Letters』(1984年)
Love Letters

『Chillin'』(1985年)
Chillin

『Touch And Go』(1987年)
Touch & Go
posted by ez at 02:05| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月15日

Moonchild『Little Ghost』

磨きのかかった陽だまりのネオソウル☆Moonchild『Little Ghost』
Little Ghost [輸入盤CD] (TRUCD383)_792
発表年:2019年
ez的ジャンル:L.A.新世代ネオソウル・ユニット
気分は... :癒しのコケティッシュ・ヴォーカル!

新作アルバムからL.A.を拠点に活動する新世代ネオソウル・ユニットMoonChildの最新作『Little Ghost』です。

紅一点のAmber NavranAndris MattsonMax Brykという男性メンバー2名から成るMoonChildの紹介は、2ndアルバム『Please Rewind』(2014年)、3rdアルバム『Voyager』(2017年)に続き3回目となります。

本作『Little Ghost』は、『Please Rewind』『Voyager』に続くTru Thoughtsからの第3弾アルバムとなります。

新作『Little Ghost』でも、Amberのコケティッシュ・ヴォーカルを中心に据えたメロウ&ドリーミーな陽だまりのネオソウル・ワールドが展開されます。

プロデュース&ソングライティングはMoonChild自身。

これまでよりもメンバーの演奏する楽器の幅が増え、サウンドが多彩になった印象を受けます。ただし、あくまでも引き算の音作りで音数を少なく抑えています。メンバー全員が管楽器プレイヤーですが、管楽器サウンドが控えめになっているのも特徴かもしれません。一方、アコギ、ウクレレの音色が聴こえてくる曲はMoonchildの新しい一面を感じます。

全曲充実の1枚ですが、「Too Much To Ask」「The Other Side」「Strength」「Everything I Need」「Money」「Come Over」「Whistling」あたりが特におススメです。

磨きのかかった陽だまりのネオソウル、サイコーです。

全曲紹介しときやす。

「Wise Women」
Amberの抑えた語り口のヴォーカルが印象的なドリーミー・チューンがオープニング。すべてが溶け込んでいく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=R2aUl6a7ujA

「Too Much To Ask」
アルバムからの先行シングル。Amberのコケティッシュなヴォーカルが映える、このユニットらしい陽だまりのネオソウル。音数を抑えたドリーミーなメロウ・サウンドもサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=G94JCbgAtRI

「The Other Side」
Andrisによるギター、ウクレレ、ピアノの響きが印象的な1曲。これまでにはないMoonchildに出会える素敵な1曲。目を閉じて聴くと、大自然に囲まれているような気分になり癒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=zqLU7rXS_3g

「Sweet Love」
穏やかですが少しフューチャリスティックなMoonchildを聴くことができる1曲。カリンバのアクセントがいい感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qeQQugfoBqI

「Strength」
本作らしいアコギの響きが印象的な1曲。Amberのコケティッシュなヴォーカルも際立ちます。後半のストリングスも抑えめですが効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=xqzLy97BqQU

「Everything I Need」
陽だまりのネオソウルを満喫できる1曲。これぞMoonchild節とでも呼びたくなるAmberのコケティッシュ・ヴォーカルを堪能しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=vfLpcQjjhzg

「Money」
アナログ・シンセの音色とAmberのヴォーカルの組み合わせが絶妙なメロウ・チューン。凝った音作りをシンプルに聴かせるのも心憎い!
https://www.youtube.com/watch?v=EiBoFw2meAQ

「Nova」
Maxがすべての楽器を演奏しているインスト小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=X5eLE4-caCw

「Get To Know It」
メロウ・エレピ×Amberのコケティッシュ・ヴォーカルによる陽だまりのネオソウル。このさり気なさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=44p6Zo2nk18

「What You're Doing」
この曲も陽だまりのネオソウル感が全開です。Amberの引き立てるソングライティングとアレンジの巧みさを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=3Mvd6hi0Cdc

「Come Over」
グルーヴィーなミディアム。グルーヴィーといっても脱力系なのがMoonchildらしいですね。アルバムのいいアクセントになっていると思います。メンバー3名の管楽器プレイも楽しめるのも嬉しいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gdvHqZBNkj8

「Onto Me」
完成度の高いメロウ&ドリーミーなネオソウル。陽だまりのネオソウルの成熟度を感じます。Amberのフルートも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=tHw0tfN2pu8

「Whistling」
磨きのかかったAmberのコケティッシュ・ヴォーカルがたまらないミディアム・グルーヴ。シンセのグルーヴ感もいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=aD_MTwvurXs

「Still Wonder」
ラストは秘めた思いを切々と歌うAmberのヴォーカルが印象的なメロウ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rZ4NhIO_xZE

「Everything I Need (Instrumental)」
国内盤ボーナス・トラック。「Everything I Need」のインスト・ヴァージョンです。

MoonChildの他作品もチェックを!

『Be Free』(2012年)
Be Free

『Please Rewind』(2014年)
Please Rewind

『Voyager』(2017年)
Voyager [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC549)
posted by ez at 02:01| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月13日

Michel'le『Michel'le』

Dr.Dre全面プロデュース☆Michel'le『Michel'le』
ミシェル・レ
発表年:1989年
ez的ジャンル:N.W.A系女性R&Bシンガー。
気分は... :キュートな小悪魔・・・

今日はキュートな小悪魔に惑わされたい気分・・・

Dr.DreN.W.Aとも関連が深い女性アーティストMichel'leのデビュー・アルバム『Michel'le』(1989年)です。

Michel'le(本名:Michel'le Toussaint)は1970年L.A.生まれの女性R&Bシンガー。Dr.Dreのかつてのパートナーであり、1991年にはDreの息子を出産しています。

Dr. DreDJ Yellaらが参加していたユニットWorld Class Wreckin Cruのシングル「Turn Off the Light」への参加でレコーディング・デビューします。

その後、Eazy-ERuthless Recordと契約し、Dr. Dre全面プロデュースのデビュー・アルバム『Michel'le』(1989年)をリリースします。1stシングルとなった「No More Lies」はUSチャート第7位、同R&Bチャート第2位の大ヒットとなりました。

華々しいデビューを飾ったMichel'leですが、1991年の出産後は育児のためにシーンから姿を消してしまいます。
その後、Death Rowから2ndアルバム『Hung Jury』(1998年)をリリースします。ちなみ彼女は後にDeath Rowの総帥Suge Knightの奥方になっていた時期もあります。

さて、本作『Michel'le』(1989年)ですが、Dr. Dreが全面プロデュースし、エグゼクティブ・プロデューサーとしてEazy-Eの名がクレジットされ、ミックスにはDr. Dreに加えてDJ Yellaも関与するというN.W.A全面バックアップの制作体制です。Andre "L.A. Dre" Boltonも共同プロデューサーとしてクレジットされています。

ナスティと幼さが同居するようなMichel'leの魅力をDr. Dreが上手く引き出していると思います。

「No More Lies」「Nicety」というシングル・ヒットした2曲が、そんなアルバムの魅力を象徴していると思います。また、「Something In My Heart」「Silly Love Song」Enchantmentのカヴァー)といったスロウにおける堂々とした歌いっぷりもいい感じです。

それ以外にDr. Dreの手腕が光る「100% Woman」、Jam & Lewisをイメージさせる「Close To Me」あたりも僕のお気に入りです。

キュートな小悪魔の歌声に惑わされましょう(笑)

全曲紹介しときやす。

「No More Lies」
USチャート第7位、同R&Bチャート第2位となった大ヒット・デビュー・シングル。キュートなMichel'leが躍動するダンサブル・チューンです。特段、歌が上手いわけではありませんが、物怖じせず堂々とした感じがいいですね。Mike Simsのギターも活躍しています。James Brown「Funky Drummer」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=U1_CZusajb0

「Nicety」
「No More Lies」に続く2ndシングル。USチャート第29位、同R&Bチャート第5位のヒットとなりました。Orange Krush「Action」をサンプリング。James Brown「Funky President (People It's Bad) 」の声ネタも使われています。個人的には大ヒットした「No More Lies」よりも、こちらのダンサブル・チューンの方が完成度が高い気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=NWKlp0UK97M

「If?」
Michael Holmesとのデュエット。ロマンティックなラブ・バラードを堂々と歌い上げます。ここでもMike Simsのギターが印象的です。Kehlani「As I Am」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ePf4R4kg1hU

「Keep Watchin」
3rdシングル。ソングライティングにはD.O.C.の名もクレジットされています。少しナスティなポップ・ダンス調の仕上がり。Lyn Collins「Think (About It)」をサンプリングしています。
https://www.youtube.com/watch?v=_ipe17LrerU

「Something In My Heart」
4thシングル。USチャート第31位、同R&Bチャート第2位のヒットとなりました。Michel'leのキュートな魅力が伝わってくるロマンティックなスロウ。P-Dub「4 Walls the After Effect」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=9VDFaqcRav8

「100% Woman」
Fred Wesley & The J.B.'s「Blow Your Head」をサンプリング。Michel'leのキュートな歌声を素材として巧みに使っているアップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=Hshc_v4zwYE

「Silly Love Song」
Enchantmentのカヴァー(Emmanuel Johnson/Michael Stokes作)。オリジナルはアルバム『Once Upon a Dream』(1978年)収録されています。オーセンティックなバラードをしっかり歌いきるあたりに大物感が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=jtXuOfkSo5E

「Never Been In Love」
ダンサブル・チューンですが、ラテン・パーカッションでアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=G5pfcEfqENI

「Close To Me」
Jam & Lewisをイメージさせるブラコン調のアーバン・メロウ。コレがDr. Dreプロデュース?と思ってしまいますが、こういうの大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=I7Nn-KbasU8

「Special Thanks」
コレはDr. DreプロデュースらしいHip-Hopトラック。チャイルディシュなラップ調ヴォーカルでSpecial Thanksを述べています。
https://www.youtube.com/watch?v=grJd68VEpVY

「If? (Reprise)」
「If?」のジャジーなリプライズでアルバムは幕を閉じます。

『Hung Jury』(1998年)
Hung Jury
posted by ez at 03:23| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月12日

Newban『Newban 2』

Atlantic Starrの前身グループの2nd☆Newban『Newban 2』
NEWBAN & NEWBAN 2 (DELUXE EDITION)
発表年:1977年
ez的ジャンル:ファンキー&メロウ系ファンク/ソウル
気分は... :ジャケは単調ですが・・・

今回はAtlantic Starrの前身グループとして知られるNewbanの2ndアルバム『Newban 2』(1977年)です。
※上記ジャケおよびAmazonへのリンクは『Newban/Newban 2』の2in1CD

N.Y.近郊で結成され、カリフォルニア州ウエストウッドを拠点に活動していたファンク/ソウル・グループNewbanの紹介は、1stアルバム『Newban』(1977年)に続き2回目となります。

本作『Newban 2』(1977年)も、1stアルバム『Newban』(1977年)と同じくレア・グルーヴ/フリーソウル人気盤です。

メンバーは『Newban』と同じく、Albert Jones Jr.(Duke Jones)(tp)、Keith Johnson(sax)Porter Carroll Jr.(ds、vo)、Sharon Bryant(vo)、Jonathan Lewis(tb、vo)、Clifford Archer(b、vo)、Joseph Phillips(per)、Greg Press(key)、 Mark Slifstein(g)、という9名。

プロデュースはMalcolm Addey

この2ndはメロウ・フィーリングが魅力ですね。フリーソウル好きは気に入るであろう「Rhythm & Rhyme」「If I Could (Make You Mine)」、爽快メロウ・ファンクの「Find A Place To Live」「Greenburgh」、都会的ファンキー・メロウ「Easin' Through」あたりが僕のおススメです。

ジャケは単調ですが、中身はサイコーです。

全曲紹介しときやす。

「Greenburgh」
Albert Jones Jr./Porter Carroll作。開放的なホーン・アンサンブルが印象的なメロウ・ファンクがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=6TPqhv_yLk8

「Rhythm & Rhyme」
Joseph Phillips/Porter Carroll作。フリーソウル好きは気に入るであろうメロウ・チューン。サンセット・モードのフリーソウルという感じでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=N6IKNKl1fQw

「Find A Place To Live」
Albert Jones Jr.作。メロウ・フィーリングと鮮やかなホーン・アンサンブルの組み合わせが絶妙な爽快メロウ・ファンク。終盤はラテン・フレイヴァーに!
https://www.youtube.com/watch?v=wozmXSqCg6M

「If I Could (Make You Mine)」
Clifford Archer作。フリーソウル好きは気に入るであろう都会的なファンキー・メロウ。リラックスした雰囲気もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=p8L-26WM3Ds

「Fine Woman」
Joseph Phillips作。涼しげなインスト。序盤はバラードですが、ラテン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴへ展開していきます。
https://www.youtube.com/watch?v=R08WINtiHDA

「Easin' Through」
Albert Jones Jr./Joseph Phillips/Porter Carroll作。僕の一番のお気に入り。都会的ファンキー・メロウがたまらない爽快アーバン・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=kSgLpFThJ8o

「Free Your Mind」
Albert Jones Jr.作。ラストはジャジー&メロウなミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=81YHnke0f1M

『Newban/Newban 2』の2in1CDには、ボーナス・トラックとして、「Bells」「Miracle Holiday」「Oh Wow」の3曲が追加収録されています。

『Newban』(1977年)
NEWBAN
posted by ez at 00:17| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする