2019年09月11日

O Roda『Coisas Do Amor』

Ana Costaらによる女性サンビスタ・トリオ☆O Roda『Coisas Do Amor』
Coisas Do Amor
発表年:2003年
ez的ジャンル:女性サンビスタ・トリオ
気分は... :幸せのサンバ!

今回はブラジルものから女性サンビスタ・トリオO Rodaの2ndアルバム『Coisas Do Amor』(2003年)です。

O Rodaは、Ana CostaBianca CalcagniDede Alvesという3名の女性サンビスタによるユニット。

3人のメンバーのうち、Ana Costa『Meu Carnaval』(2006年)でソロ・デビューし、実力派サンバ・シンガーとしての地位を不動のものにしています。

最近もDorinaLu Oliveiraとの共同名義でSocorro Lliraのトリビュート・アルバムをリリースしたばかりです。

Ana Costa/Dorina/Lu Oliveira『Na Lira Da Cancao: Entre Versos De Socorro Llira』(2019年)
Na Lira Da Cacao: Entre Versos De Socorro Llira

また、当ブログでも『Meu Carnaval』(2006年)、『Novos Alvos』(2009年)という2作品を紹介済みです。

そんなAna Costaのソロ・デビュー以前の軌跡を辿ることができるのがO Rodaとしての活動です。

本作『Coisas Do Amor』(2003年)は、『To de olho』(2000年)に続く2ndアルバムとなります。

アルバムにはBeth CarvalhoZeca PagodinhoArlindo CruzFundo de Quintal)といったベテラン・アーティストがフィーチャリングされています。

とにかく生命の躍動に満ちた女性サンビスタたちのヴォーカルと見事なバッキングによるアコースティック・サンバを満喫できます。

特に、「Presente de Deus」「E Sempre Assim」「Anjos E Orixas」「Desfile da Saudade」あたりが僕のおススメです。

こういうサンバを聴いていると、心のモヤモヤが一気に吹き飛び、幸せな気分になれますね。

今はこういう世界にどっぷり浸りたい・・・

全曲紹介しときやす。

「Presente de Deus」
Fred Camacho/Alceu Maia作。Conjunto 3Dのメンバーでもあったベテラン女性シンガーBeth Carvalho(1946-2019年)をフィーチャー。本作の魅力が詰まった小気味よいオープニングであり、生命の鼓動のようなサンバを堪能できます。フィーチャリングされているBeth Carvalhoは今年惜しくも逝去してしまいましたが、彼女への追悼も込めて聴き直しました。

「E Sempre Assim」
Sombrinha/Arlindo Cruz/Marquinho PQD作。素敵なクラリネットの音色と共に始まります。Ana Costaのシンガーとしての魅力を満喫できるサウダージ・モードの1曲に仕上がっています。

「So Sei Amar Se For Assim」
Ana Costa作。軽快なホーン・サウンドが先導する哀愁メロウなサンバ・グルーヴ。ここではBianca Calcagniがリード・ヴォーカルをとります。艶やかな透明感のある歌声がいいですね。

「Anjos E Orixas」
Ana Costa/Leandro Fregonesi/Negao da Abolicao作。絶妙なアレンジとAna Costaの絶品ヴォーカルが調和した素敵なメロウ・サンバ。久々に聴き直して惚れ惚れしました!

「Senhora Liberdade」
Wilson Moreira/Nei Lopes作。涼しげなフルートと共に躍動します。オーセンティックななかにもBianca Calcagniのキュートな魅力が映えます。

「Sentimento Perdido」
Elton Medeiros/Paulinho da Viola作。Zeca Pagodinhoをフィーチャー。ベテランZeca Pagodinhoの味わいのあるヴォーカルもいいですが、それに見劣りしないAna Costaのヴォーカルの成熟ぶりに驚かされます。

「Mais Uma Vez/Nao Adianta/O Samba E o Meu Lugar」
Ana Costa作「Mais Uma Vez」、Ana Costa/Bianca Calcagni作「Nao Adianta」および「O Samba E o Meu Lugar」という3曲のメドレー。メンバー3名がサンビスタとして素直に演奏を楽しんでいる感じがサイコーです。

「Beijo na Boca」
Alcino Correia "Ratinho"/Monarco作。素晴らしいバッキングとBianca Calcagniのヴォーカルが一体化したアンサンブル感にヤラれます。

「Vem Sambar」
Agriao/Fred Camacho作。軽やかなアコースティック・グルーヴ感が魅力の演奏です。

「Desfile da Saudade」
Moacyr Luz/Delcio Carvalho作。僕好みの生命の息吹を感じるサンバ。女性サンビスタらしいしなやかさがあるのもいいですね。Bianca Calcagniのリード・ヴォーカルでコレが一番好きです。

「Samba da Duvida」
Pedro Amorim/Paulo Cesar Pinheiro作。哀愁サンバを雰囲気のある歌い回しで聴かせてくれます。

「Parabéns Pra Voce」
Mauro Diniz/Sereno/Ratinho作。哀愁のメロディをBiancaが憂いを帯びたヴォーカルで歌います。

「Crianca Louca」
Candeia作。ストリングスを配したロマンティックなバッキングを従え、Ana Costaが感動的なヴォーカルを聴かせてくれます。

「Coisas do Amor」
Ze Luiz/Marcos Paiva作。Fundo de QuintalのArlindo Cruzのバンジョーをフィーチャー。ラストは小気味よい演奏で開放的に締め括ってくれます。

『Meu Carnaval』(2006年)
メウ・カルナヴァル

『Novos Alvos』(2009年)
Novos Alvos

『Hoje E O Melhor Lugar』(2012年)
ana costa hoje e o melhor lugar.jpg

『Pelos Caminhos Do Som』(2015年)
Pelos Caminhos Do Som

Ana Costa e Carrapicho Rangel『Do Comeco Ao Infinito』(2018年)
DO COMEÇO AO INFINITO

Ana Costa/Dorina/Lu Oliveira『Na Lira Da Cancao: Entre Versos De Socorro Llira』(2019年)
Na Lira Da Cacao: Entre Versos De Socorro Llira
posted by ez at 02:33| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月10日

『今の気分は...2019年9月10日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

そこで、今回は80年代カテゴリーからAOR/アーバン・ソウルを中心に10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Larsen-Feiten Band「Make It」
https://www.youtube.com/watch?v=5qHhMgq1_jQ
From 『Larsen-Feiten Band』(1980年)
ラーセン=フェイトン・バンド

Perry & Sanlin「With You」
https://www.youtube.com/watch?v=kgtG7jiXOcA
From 『For Those Who Love』(1980年)
フォー・ゾーズ・フー・ラヴ

Leon Ware「Baby Don't Stop Me」
https://www.youtube.com/watch?v=LYRi2To4dIg
From 『Rockin' You Eternally』(1981年)
ロッキン・ユー・エターナリイ

Average White Band「What'cha Gonna Do for Me」
https://www.youtube.com/watch?v=yEiYZIV8-pU
From 『Shine』(1980年)
シャイン+9

Seawind「The Two Of Us」
https://www.youtube.com/watch?v=6JNLXzWdV8Q
From 『Seawind』(1980年)
Seawind by Seawind (2011-08-23)

Con Funk Shun「By Your Side」
https://www.youtube.com/watch?v=MQPrO0kxal8
From 『Spirit Of Love』(1980年)
スピリット・オブ・ラヴ

Ray Parker Jr. & Raydio「Two Places at the Same Time」
https://www.youtube.com/watch?v=LA0aW9xc46E
From 『Two Places At The Same Time』(1980年)
誓いのセイム・タイム(期間生産限定盤)

Roberta Flack「My Love for You」
https://www.youtube.com/watch?v=Ld41s_0P_f8
From 『I'm The One』(1983年)
アイム・ザ・ワン(紙ジャケット&SHM-CD)

Kokomo「All Through The Night (Let Me Be The One)」
https://www.youtube.com/watch?v=ih36Vj4Ia8A
From 『Kokomo(1982)』(1982年)
Kokomo

Byrne & Barnes「One More Try For Love」
https://www.youtube.com/watch?v=kvP2afolo6k
From 『An Eye For An Eye』(1981年)
Eye for an Eye
posted by ez at 01:46| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月09日

Mahavishnu Orchestra『Visions of the Emerald Beyond』

第二期メンバーの最高傑作☆Mahavishnu Orchestra『Visions of the Emerald Beyond』
Visions of the Emerald Beyond
発表年:1975年
ez的ジャンル:敏腕ギタリスト系ジャズ・ロック
気分は... :エメラルドの幻影!

John McLaughlin率いるMahavishnu Orchestraの4thアルバム『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)です。

John McLaughlin率いるジャズ・フュージョン/ジャズ・ロック・バンドMahavishnu Orchestraの紹介は、『Birds of Fire』(1972年)、『Inner Worlds』(1976年)の続き3回目となります。

本作『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)は、『Apocalypse』(1974年)に続く第二期Mahavishnu Orchestraの第2弾アルバムとなります。

メンバーはJohn McLaughlin(g、vo)、Ralphe Armstrong(b、vo)、Narada Michael Walden(ds、per、clavinet、vo)Jean-Luc Ponty(vln、vo)、Gayle Moran(key、vo)という5名。

プロデュースはKen ScottJohn McLaughlin

今回、『The Inner Mounting Flame』(1971年)、『Apocalypse』(1974年)、『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)の3枚のどれにするか迷いましたが、熱狂的なMahavishnu Orchestraのファンでもない僕が一番気軽に聴けるのが『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)と思い、取り上げることにしました。

時間短めの演奏が多く、様々なタイプの演奏が収められ、動と静のコントラストがあるのが僕にフィットしているのかもしれません。

最近ハードなギター・サウンドをまとまって聴く機会も少なかったので、McLaughlinのハード・エッジのギターを聴いて少しスッキリ気分かも?

Narada Michael Walden作の「Cosmic Strut」以外はMcLaughlinのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Eternity's Breath - Part 1」
インドの瞑想モードで始まるジャズ・ロックがオープニング。第一期Mahavishnu Orchestraに通ずる雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=M3PJCrOaF6I

「Eternity's Breath - Part 2」
パート2はドライヴ感のあるジャズ・ロック調の展開です。McLaughlinのギターのみらず、Jean-Luc Pontyのヴァイオリンもハードに炸裂します。終盤はプログレ調です。
https://www.youtube.com/watch?v=iYVaEe97jcI

「Lila's Dance」
Gayle Moranの美しいピアノと共に始まるメロディアスなプログレ調ジャズ・ロックですが、中盤にはMcLaughlinのロッキン・ギターを存分に堪能できます。。
https://www.youtube.com/watch?v=ZSh0nmretso

「Can't Stand Your Funk」
ジャズ・ファンク調のミディアム・グルーヴ。ブラック・ミュージック好きの人は気に入りそうな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3VsyW7ywXaU

Finale「The Senator」のサンプリング・ソースとなっています。
Finale「The Senator」
 https://www.youtube.com/watch?v=5r5MxHjM5Ig

「Pastoral」
小鳥の囀り、McLaughlinのアルペジオ、Jean-Luc Pontyのヴァイオリンが織り成すクラシカルな雰囲気のビューティフル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ot2CJcFbLrk

「Faith」
前半はMcLaughlinのアコギが印象的なビューティフル・チューン。後半はMcLaughlinがギターを掻き鳴らします。
https://www.youtube.com/watch?v=QwxscIAiNZM

「Cosmic Strut」
Narada Michael Walden作。タイトル通りのコズミック・ファンク。このあたりのファンクネスはNarada Michael Walden加入の影響が大きいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=hKdFTvNo9Xs

「If I Could See」
Gayle Moranの女声スキャットと共に始まるドラマチックな演奏です。

「Be Happy」
ハードなジャズ・ロック。McLaughlinのギター炸裂を期待している人にはピッタリの演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=30E0KVbt5iw

「Earth Ship」
スピリチュアルな雰囲気に包まれた穏やかな演奏です。個人的にはこういうのも嫌いじゃないです。

「Pegasus」
エクスペリメンタルな小曲。

「Opus 1」
エンディングに向けた小曲。

「On the Way Home to Earth」
ラストはアヴァンギャルドなジャズ・ロックでハードに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=C0iSeOl-wyQ

Mahavishnu Orchestraの他作品もチェックを!

『The Inner Mounting Flame』(1971年)
内に秘めた炎(期間生産限定盤)

『Birds of Fire』(1972年)
火の鳥(期間生産限定盤)

『Between Nothingness & Eternity』(1973年)
虚無からの飛翔(期間生産限定盤)

『Apocalypse』(1974年)
Apocalypse

『Inner Worlds』(1976年)
Inner Worlds
posted by ez at 00:56| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月08日

Raphael Saadiq『Jimmy Lee』

Raphael Saadiq健在!8年ぶりの新作☆Raphael Saadiq『Jimmy Lee』
Jimmy Lee
発表年:2019年
ez的ジャンル:ベテランR&B/ソウル
気分は... :セルフ・コンパッション!

今回はRaphael Saadiq久々の新作『Jimmy Lee』です。

これまで当ブログで紹介したRaphael Saadiqのソロ作品は以下の4枚。

 『Instant Vintage』(2002年)
 『Ray Ray』(2004年)
 『The Way I See It』(2008年)
 『Stone Rollin'』(2011年)

Tony! Toni! Tone!のメンバーであり、ソロ・アーティスト/プロデューサーとして活躍するRaphael Saadiqですが、ソロ・アルバムとしては『Stone Rollin'』(2011年)以来、実に8年ぶりの新作となります。

本作のタイトル『Jimmy Lee』とは、薬物中毒で亡くなった実兄の名です。そして、薬物をはじめとする依存症が本作の大きなテーマであり、物質に依存したがる人間の内面を掘り下げた楽曲が多くなっています。

Raphael本人は新作を"ビューティフル・ダーク・ゴージャス・ナイト"と称しているようです。

プロデュースはRaphael Saadiq以外に、Brook D'LeauCharles BrungardtCharlie BerealKelvin WootenSir Dylanが手掛けています。

アルバムにはKendrick LamarRob BaconReverend E. Baker Sr.Ernest TurnerDaniel J. Wattsがフィーチャリングされています。

それ以外に、元A Tribe Called Quest(ATCQ)Ali Shaheed MuhammadFoster & McElroyでお馴染みのThomas McElroy、元EmageTaura StinsonChris DaveDaniel Crawford等がレコーディングに参加しています。

アルバムのテーマ自体が内向的なものであり、サウンドもダークトーンですが、Raphael Saadiqらしいヴィンテージ感のあるソウル・サウンドも随所で楽しめます。

個人的には本作で最もキャッチーな「So Ready」、ビューティフル・ダークなミディアム「This World Is Drunk」、甥のSir Dylanとのタッグ「Kings Fall」、愛に満ちている「I'm Feeling Love」、ヴィンテージ・ソウル×エレクトリックな「My Walk」、哀愁ミディアム「Rikers Island」Kendrick Lamarをフィーチャーした「Rearview」あたりがおススメです。

Raphael Saadiqの健在ぶりを示してくれた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Sinners Prayer」
Raphael Saadiqプロデュース。本作のテーマを示唆するオープニング。Chris Dave(ds)、Taura Stinson(back vo)参加。Raphaelの切々とした祈りが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=ngPNDlZNPYA

「So Ready」
Raphael Saadiq/Brook D'Leauプロデュース。現在進行形のRaphaelを満喫できる格好良いダンサブル・チューン。Daniel Crawford(syn)、Thomas McElroy(syn)も参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=zDOtGrjSlzs

「This World Is Drunk」
Raphael Saadiqプロデュース。正にビューティフル・ダークなミディアム・グルーヴ。Raphaelの甥であるDylan Wiggins(Sir Dylan)の美しくも切ないピアノが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=kgmqne_zVD4

「Something Keeps Calling」
Rob Baconのギターをフィーチャー。Raphael Saadiqプロデュース。Raphaelお得意のヴィンテージ感のあるソウル・バラード。この手の曲を力まず歌い上げているのが今のRaphaelなのかも?
https://www.youtube.com/watch?v=QOrZgRJ88kc

「Kings Fall」
Raphael Saadiq/Sir Dylanプロデュース。甥のSir Dylanとのタッグ。重厚感のある哀愁バラードを切々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=GchaYvfWyUM

「I'm Feeling Love」
Raphael Saadiq/Brook D'Leauプロデュース。僕好みのミディアム・グルーヴ。控えめなトーンながらも愛に満ちている感じが本作らしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=oy5XjyVvtuw

「My Walk」
Raphael Saadiq/Charlie Berealプロデュース。ヴィンテージ・ソウルとエレクトリックなエッセンスを融合させたRaphaelらしいセンスの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=gmZhLq4ZZ7U

「Belongs To God」
Reverend E. Baker Sr.をフィーチャー。Raphael Saadiqプロデュース。確信犯的なヴィンテージ/レトロ感は完全にRaphaelワールドですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qxIxfOgiXYo

「Dottie Interlude」
Raphael Saadiq/Brook D'Leauプロデュース。次曲へのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=ripHP_jJPGs

「Glory To The Veins」
Ernest Turnerのピアノをフィーチャー。Raphael Saadiq/Charles Brungardtプロデュース。本作らしいダークトーンの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=SzDxfANbPYc

「Rikers Island」
Raphael Saadiq/Brook D'Leau/Kelvin Wootenプロデュース。Ali Shaheed Muhammad参加曲。哀愁モードのミディアム・ソウルですが実に雰囲気はあります。
https://www.youtube.com/watch?v=wm5TFNYlIbo

「Rikers Island Redux」
俳優のDaniel J. Wattsをフーチャー。前曲「Rikers Island」のポエトリー・リーディングver.といった感じです。Raphael Saadiqプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=mGcUAJQCtYQ

「Rearview」
ラストはKendrick Lamarをフィーチャー。Raphael Saadiqプロデュース。Raphael本人曰く、ここではDavid Bowie風に歌ってみたのだとか。確かにDavid Bowie的世界観に溢れた1曲に仕上がっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=kslvOVMMPns

Raphael SaadiqTony! Toni! Tone!Lucy Pearlの過去記事もご参照下さい。

『Instant Vintage』(2002年)
Instant Vintage

『Ray Ray』(2004年)
Ray Ray

『The Way I See It』(2008年)
The Way I See It

『Stone Rollin'』(2011年)
Stone Rollin'

Tony! Toni! Tone!『Sons of Soul』(1993年)
Sons of Soul

Tony! Toni! Tone!『House Of Music』(1996年)
House of Music

Lucy Pearl『Lucy Pearl』(2000年)
Lucy Pearl
posted by ez at 01:13| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月06日

Charlie Wilson『You Turn My Life Around』

The Gap Bandのリーダーの初ソロ☆Charlie Wilson『You Turn My Life Around』
You Turn My Life Around
発表年:1992年
ez的ジャンル:レジェンド系セクシー男性R&B
気分は... :本質的直観!

The Gap BandのリーダーであるCharlie Wilsonの初ソロ・アルバム『You Turn My Life Around』(1992年)です。

Charlie Wilsonについて、当ブログで紹介した彼のソロ作は以下の5枚です。

 『Charlie, Last Name Wilson』(2005年)
 『Uncle Charlie』(2009年)
 『Just Charlie』(2010年)
 『Love, Charlie』(2013年)
 『Forever Charlie』(2015年)

Charlie Wilsonの初ソロ・アルバムとなる『You Turn My Life Around』(1992年)は、The Gap Bandのアルバムと関連づけると、『Round Trip』(1989年)と『Testimony』(1994年)の間にリリースされた作品です。

The Gap Bandにとっては、低迷期に突入した時期であり、気分転換や新たな刺激を求めて、ソロ作をリリースしたのかもしれませんね。

ちなみに本作『You Turn My Life Around』収録の楽曲が数曲『Testimony』(1994年)にも再収録されています。『Testimony』は、本作も手掛けているMorris Rentieのプロデュースです。

さて、初ソロ・アルバム『You Turn My Life Around』(1992年)ですが、当時の最新R&Bサウンドを取り入れるなどThe Gap Band名義ではアプローチしづらかったサウンドにもチャレンジしています。その一方で、Charlie Wilsonらしいセクシー・バラードも存分に堪能できます。

メイン・プロデューサーはCharlie Wilson自身とMorris RentieMorris Rentieは、Marva Kingとの男女ユニットAnswered Questionsとしてアルバムもリリースしています。

それ以外にCharlieの息子Brian Wilsonをはじめ、Andre WilsonJoey Robinson, Jr.Reggie GriffinLaney StewartStanley BrownJeff LorberMarva Kingがプロデュースを手掛けています。

また、Almighty GeeGrandmaster Melle Melといったラッパーがフィーチャリングされています。

シングルになった「You Turn My Life Around」「Sprung On Me」、Almighty Geeのラップをフィーチャーした「Charlie's Jam」、Grandmaster Melle Melのラップをフィーチャーした「I'm Gonna Make You Love Me」あたりが目立つかもしれません。

個人的には「Come Into My Love Life」「Realize」「Confess Your Love」「Time」あたりにCharlieらしさが詰まっていると思います。The Gap Bandのセルフ・カヴァー「I Found My Baby」Marva Kingのバック・コーラスが嬉しい「Please Believe Me」も個人的には気に入っています。

意外に注目されることが少ないソロ・デビュー作ですが、改めて聴くとなかなか楽しめる1枚だと思います。

全曲を紹介しときやす。

「Sprung On Me」
Brian Wilson/Andre Wilson/Charlie Wilsonプロデュース。Almighty Geeのラップをフィーチャー。アルバムからの2ndシングルにもなりました。GuyをはじめとするNJSの影響を感じるダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=O2Lh3yQ0Y34

「Come Into My Love Life」
おススメその1。Charlie Wilson/Morris Rentieプロデュース。Charlie Wilsonらしい持ち味を満喫できる爽快ダンサブル・チューン。これならばThe Gap Bandファンも楽しめるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=qJFUafJ8sFM

「Charlie's Jam」
Joey Robinson, Jr./Reggie Griffinプロデュース。Almighty Geeのラップをフィーチャー。Guy「Teddy's Jam」を意識したタイトルかもしれませんね。ヴォコーダーを駆使したダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=OjcQLrVC6dE

「Realize」
おススメその2。Charlie Wilson/Morris Rentieプロデュース。アーバンなダンサブル・チューン。オトナR&Bになっているのが僕好み。サウンド面ではJeff Lorberも貢献しています。
https://www.youtube.com/watch?v=oGfwnFuC6Ag

「You Turn My Life Around」
Charlie Wilson/Morris Rentieプロデュース。アルバムからの1stシングル。Charlie Wilsonらしいセクシーな魅力に溢れたメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=f6UOPqmhr3I

「This Is My Prayer」
Laney Stewartプロデュース。7分半近くの長尺です。ベテランとしての風格漂うダンサブル・チューンですが、少し面白みに欠けるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=hDJE8OQQxWM

「Confess Your Love」
おススメその3。Charlie Wilson/Morris Rentieプロデュース。80年代ブラコン調のスロウは僕好み。アーバンなオトナR&Bを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=MxomEo31Rn0

「Time」
おススメその4。Brian Wilson/Andre Wilson/Charlie Wilsonプロデュース。前曲に続き80年代ブラコン調のスロウ。全然90年代らしくありませんが、こういうの大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=LzwnKclSiZg

「I Found My Baby」
おススメその5。Stanley Brownプロデュース。The Gap Bandのシングル(US R&Bチャート第8位)のセルフ・カヴァー。オリジナルは『Gap Band VI』(1984年)に収録されています。オリジナルの80年代ブラコン仕様から90年代R&B仕様にアップデートされている感じに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fCGL8CXhjr8

The Gap Band「I Found My Baby」(1984年)
 https://www.youtube.com/watch?v=lkwvqylv1DQ

「I'm Gonna Make You Love Me」
Morris Rentie/Joey Robinson, Jr.プロデュース。Grandmaster Melle Melのラップをフィーチャー。アッパーなダンサブル・チューンですが、コレはコレで悪くないと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=kIJNkGc7EUI

「Please Believe Me」
Jeff Lorber/Marva King/Morris Rentieプロデュース。ラストはセクシー・バラードで締め括ってくれます。Marva Kingのバック・コーラスが聴けるのも嬉しいですね。

Charlie WilsonThe Gap Bandの過去記事もご参照下さい。

『Charlie, Last Name Wilson』(2005年)
チャーリー,ラスト・ネーム・ウィルソン

『Uncle Charlie』(2009年)
Uncle Charlie

『Just Charlie』(2010年)
Just Charlie

『Love, Charlie』(2013年)
Love Charlie

『Forever Charlie』(2015年)
Forever Charlie

The Gap Band『The Gap Band II』(1979年)
ギャップ・バンドII

The Gap Band『The Gap Band III』(1980年)
III

The Gap Band『Gap Band IV』(1982年)
Gap Band IV
posted by ez at 02:20| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする