2019年09月03日

Phyllis St. James『Ain't No Turnin' Back』

実力派黒人女性シンガー唯一のアルバム☆Phyllis St. James『Ain't No Turnin' Back』
エイント・ノー・ターニング・バック
発表年:1984年
ez的ジャンル:実力派シンガー系ソウル/ファンク
気分は... :アーバンギャルド!

今回はセッション・シンガーとして活躍した女性シンガーPhyllis St. James唯一のアルバム『Ain't No Turnin' Back』(1984年)です。

Phyllis St. Jamesは1949年カリフォルニア州オークランド生まれ。

1970年代半ばよりセッション・シンガーとして活躍し始め、ソウル系作品を中心に数々のレコーディングに参加しています。

そんな人気セッション・シンガー唯一のアルバムが本作『Ain't No Turnin' Back』(1984年)です。名門Motownからのリリースです。

ちょうど僕が大学生になり、渋谷のタワレコで輸入盤を漁るようになった時期にリリースされた作品であり、中身以上にジャケが印象に残っています。

レコーディングにはCharles Fearing(g)、David Williams(g)、Gordon Banks(g)、Ray Fuller,(g)、Steve Watson(g)、Velton Ray Bunch(prog、el-p)、John Bokowski(p、el-p)、William Bryant II(p、syn)、Bill Cuomo(syn)、Pete Robinson(syn)、Bruce Frazier(syn)、Wayne Vaughn(syn)、Rhett Lawrence(syn)、Cornelius Mims(b)、"Ready" Freddie Washington(b)、Gerald Albright(b)、James Jamerson Jr.(b)、Marty Tryon(b)、Michael White(ds)、Ricky Lawson(ds)、Billy Thomas(ds、back vo)、Louis Conte(per)、Paulinho DaCosta(per)、Alfie Silas(back vo)、Billie Barnum(back vo)、Geoff Koch(back vo)、Howard Smith(back vo)、Kristle Murden(back vo)、Linda McCrary(back vo)、Maxi Anderson(back vo)、Tommy Funderburk(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

プロデュースはVelton Ray Bunch

シングルにもなった「Candlelight Afternoon」をはじめ、「Ain't No Turnin' Back」「Phonemate」といったダンサブルなモダン・ファンクがアルバムの目玉です。

アルバム全体としては少しムラもありますが、前述の3曲に魅せられてしまう1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Candlelight Afternoon」
シングルにもなったオープニング。ガラージ・ファンからも人気の高いファンク・グルーヴ。ブラコン好きの人であれば気に入るであろうダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=KES_lZoStkM

「Ain't No Turnin' Back」
タイトル曲も軽快なダンサブル・チューン。艶やかなPhyllisのヴォーカルが映えるキャッチーなモダン・ファンクです。昨今のディスコ/ブギー・ブームの流れで聴いてもフィットする1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=7eL2ZGLxKuk

「Ruler Of The Hunt」
当時らしいエレポップ調のダンサブル・チューン。いかにも80年代なダンス・チューンですが、僕の趣味ではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=9uG0NWKTgxs

「Phonemate」
この曲も再評価が高いのでは?軽快なギター・カッティングと共にスタートする爽快アーバン・ファンク。都会の夜を疾走する感じが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=gisY7e1ru9Q

「This Time」
ストリングスを配したオーセンティックなバラードをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=qVs74Le0BOQ

「If You Believe」
この時代らしいシンセ・ファンク。Phyllisの力強いヴォーカルとサウンドがフィットしているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=m2nCTt1tlZQ

「Livin On The Border」
軽快なポップ・ダンス。「Ruler Of The Hunt」と同じく、いかにも80年代なダンス・チューンですが、僕の趣味ではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=X_tYZsAUsJ0

「Sweet Rhythm」
ラテン・フレイヴァーの効いたポップなシンセ・ファンク。少しチープな感じが目立ちますが、そのあたりも含めて80年代らしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=tHdFEOz7yOk

「Back In The Race」
ラストは素敵なバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=aQgjbJu8zT0

実力派シンガーなので、「Back In The Race」のようなオーセンティック・バラードがあと1、2曲欲しかったかな・・・
posted by ez at 01:33| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする