発表年:1975年
ez的ジャンル:敏腕ギタリスト系ジャズ・ロック
気分は... :エメラルドの幻影!
John McLaughlin率いるMahavishnu Orchestraの4thアルバム『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)です。
John McLaughlin率いるジャズ・フュージョン/ジャズ・ロック・バンドMahavishnu Orchestraの紹介は、『Birds of Fire』(1972年)、『Inner Worlds』(1976年)の続き3回目となります。
本作『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)は、『Apocalypse』(1974年)に続く第二期Mahavishnu Orchestraの第2弾アルバムとなります。
メンバーはJohn McLaughlin(g、vo)、Ralphe Armstrong(b、vo)、Narada Michael Walden(ds、per、clavinet、vo)Jean-Luc Ponty(vln、vo)、Gayle Moran(key、vo)という5名。
プロデュースはKen ScottとJohn McLaughlin。
今回、『The Inner Mounting Flame』(1971年)、『Apocalypse』(1974年)、『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)の3枚のどれにするか迷いましたが、熱狂的なMahavishnu Orchestraのファンでもない僕が一番気軽に聴けるのが『Visions of the Emerald Beyond』(1975年)と思い、取り上げることにしました。
時間短めの演奏が多く、様々なタイプの演奏が収められ、動と静のコントラストがあるのが僕にフィットしているのかもしれません。
最近ハードなギター・サウンドをまとまって聴く機会も少なかったので、McLaughlinのハード・エッジのギターを聴いて少しスッキリ気分かも?
Narada Michael Walden作の「Cosmic Strut」以外はMcLaughlinのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「Eternity's Breath - Part 1」
インドの瞑想モードで始まるジャズ・ロックがオープニング。第一期Mahavishnu Orchestraに通ずる雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=M3PJCrOaF6I
「Eternity's Breath - Part 2」
パート2はドライヴ感のあるジャズ・ロック調の展開です。McLaughlinのギターのみらず、Jean-Luc Pontyのヴァイオリンもハードに炸裂します。終盤はプログレ調です。
https://www.youtube.com/watch?v=iYVaEe97jcI
「Lila's Dance」
Gayle Moranの美しいピアノと共に始まるメロディアスなプログレ調ジャズ・ロックですが、中盤にはMcLaughlinのロッキン・ギターを存分に堪能できます。。
https://www.youtube.com/watch?v=ZSh0nmretso
「Can't Stand Your Funk」
ジャズ・ファンク調のミディアム・グルーヴ。ブラック・ミュージック好きの人は気に入りそうな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3VsyW7ywXaU
Finale「The Senator」のサンプリング・ソースとなっています。
Finale「The Senator」
https://www.youtube.com/watch?v=5r5MxHjM5Ig
「Pastoral」
小鳥の囀り、McLaughlinのアルペジオ、Jean-Luc Pontyのヴァイオリンが織り成すクラシカルな雰囲気のビューティフル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ot2CJcFbLrk
「Faith」
前半はMcLaughlinのアコギが印象的なビューティフル・チューン。後半はMcLaughlinがギターを掻き鳴らします。
https://www.youtube.com/watch?v=QwxscIAiNZM
「Cosmic Strut」
Narada Michael Walden作。タイトル通りのコズミック・ファンク。このあたりのファンクネスはNarada Michael Walden加入の影響が大きいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=hKdFTvNo9Xs
「If I Could See」
Gayle Moranの女声スキャットと共に始まるドラマチックな演奏です。
「Be Happy」
ハードなジャズ・ロック。McLaughlinのギター炸裂を期待している人にはピッタリの演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=30E0KVbt5iw
「Earth Ship」
スピリチュアルな雰囲気に包まれた穏やかな演奏です。個人的にはこういうのも嫌いじゃないです。
「Pegasus」
エクスペリメンタルな小曲。
「Opus 1」
エンディングに向けた小曲。
「On the Way Home to Earth」
ラストはアヴァンギャルドなジャズ・ロックでハードに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=C0iSeOl-wyQ
Mahavishnu Orchestraの他作品もチェックを!
『The Inner Mounting Flame』(1971年)
『Birds of Fire』(1972年)
『Between Nothingness & Eternity』(1973年)
『Apocalypse』(1974年)
『Inner Worlds』(1976年)