発表年:1979年
ez的ジャンル:L.A.アーバン・ソウル/ブラコン
気分は... :今宵は朗らかに!
今回は兄弟ソウル・グループThe McCrarysの『On the Other Side』(1979年)です。
オハイオ出身のSam、Alfred、Charity、LindaというMcCrarys兄弟によるソウル・グループThe McCrarysの紹介は、『All Night Music』(1982年)、『Loving Is Living』(1978年)に続き3回目となります。
本作『On the Other Side』(1979年)は、『Loving Is Living』(1978年)に続くPortraitからのメジャー第2弾アルバムとなります。
プロデュースは前作『Loving Is Living』と同じくTrevor Lawrence。
レコーディングにはPaul Johnson Jr.(g)、Robelt White(g)、Marlo Henderson(g)、Buzzy Feiten(g)、Nathan Watts(b)、James Jamerson(b)、Kenneth Rice(ds)、Reginald Burke(key)、Donald Freeman(key、el-p)、Haward McCrary(p)、Earl Van Dyke(p)、Gregory Phillinganes(clavinet)、Michael Boddicker(syn)、Lance Ong(syn)、Bobbye Hall(per)、Steve Madaio(tp)、Oscar Brashear(tp)等の実力派セッション・ミュージシャン達が参加しています。
前作『Loving Is Living』の路線を受け継ぎ、ゴスペル仕込みの本格派ヴォーカルと実力派ミュージシャンによる都会的サウンドが織り成すL.A.らしいアーバン・ソウル/ブラコン作品に仕上がっています。
楽曲はすべてメンバーやTrevor Lawrence等によるオリジナルです。
クラブ方面で再評価が高まったメロウ・ダンサー「(Baby) I'm For Real」、ポップなメロウ・ミディアム「Isn't It Deep?」、ソフトリーなアーバン・メロウ「Your Smiling Face」、シングル曲にもなった哀愁メロウ・バラード「Lost In Loving You」、AORなタイトル曲「On The Other Side」あたりが僕のおススメです。
爽快コーラスによるL.A.アーバン・ソウルをご堪能あれ!
全曲紹介しときやす。
「(Do You Wanna) Dance With Me?」
コーラスワークを活かしたダンス・チューンがオープニング。オーケストレーションのようなシンセ・サウンドが印象的です。
「(Baby) I'm For Real」
クラブ方面で再評価が高まったメロウ・ダンサー。ゴスペル仕込みの素敵なコーラス・ワークと都会的サウンドが見事に調和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=SFWCzgubyrs
「Isn't It Deep?」
Lindaの艶やかなリード・ヴォーカルが映えるポップなメロウ・ミディアム。このユニットらしい爽快さを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=4FtKc0QvfTY
「Lost In Loving You」
シングル曲にもなった哀愁メロウ・バラード。AOR好きの人にはフィットするのでは?エレピによるイントロが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=yPjOuViRm2Y
印象的なイントロはVakill「Worst Fears Confirmed」、Grim Team feat. Infamous Mobb「Get That Paper」のサンプリング・ソースとなっています。
Vakill「Worst Fears Confirmed」
Vakill「Worst Fears Confirmed
Grim Team feat. Infamous Mobb「Get That Paper」
https://www.youtube.com/watch?v=WPRkg0Z2ctE
「On The Other Side」
タイトル曲は甘く危険な香りの漂うアーバン・メロウ。名うてのミュージシャンたちによる好バッキングが光るAORな1曲に仕上がっています。。
https://www.youtube.com/watch?v=9LtSi-5dTQE
「Put On Your Dancing Shoes」
ゴスペル×ディスコという本作らしいダンス・チューン。健全にダンシングって感じがこのグループらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=fl3L5TNZdoQ
「Starbright」
オーセンティックなバラードをLindaがしっとりと歌い上げます。
「Your Smiling Face」
僕好みの魅惑の1曲。ソフトリーながらもコクのあるアーバン・メロウ・グルーヴ。AOR好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CIxipm_vnCE
「Sunshine」
オトナな雰囲気のアーバン・ダンサー。サンシャインというよりアーバン・ナイト気分かも?
https://www.youtube.com/watch?v=0DUlw5C6zKA
「Makin' Music」
ラストはアーバンなファンキー・グルーヴで締め括ってくれます。Buzzy Feitenがギター・ソロでキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sMMJlmwjpFc
The McCrarysの他作品もチェックを!
『Loving Is Living』(1978年)
『All Night Music』(1982年)
『Just For You/All Night Music』(1981/1982年)