発表年:1975年
ez的ジャンル:男性ソウル・ヴォーカル・グループ
気分は... :段取り七分!
今日で10月も終わり。
11月は猛烈に忙しい月になりそう・・・段取り勝負です。
今回は70年代ソウル作品からThe Dynamic Superiors『Pure Pleasure』(1975年)です。
リード・シンガーTony Washingtonを中心に、George Spann、George Wesley Peterback, Jr.、Michael McCalpin、Maurice Washingtonというハイスクールの仲間5名が1963年にワシントンD.C.で結成したソウル・ヴォーカル・グループThe Dynamic Superiorsの紹介は、1stアルバム『The Dynamic Superiors』(1975年)に続き2回目となります。
単独CD化は未実現であり、上記ジャケおよびAmazonへのリンクは『The Dynamic Superiors/Pure Pleasure』(1975/1976年)の2in1CDです。
1stアルバム『The Dynamic Superiors』と同じ1975年にリリースされた2ndアルバム『Pure Pleasure』。Motownからのリリースです。
プロデュースは前作『The Dynamic Superiors』と同じくAshford & Simpson(Nickolas Ashford & Valerie Simpson)。
ソングライティングも1曲を除きAshford & Simpsonが提供しています。
ゲイのリード・シンガーTony Washingtonのファルセット・ヴォーカルを中心に、ソウル・ヴォーカル・グループらしい魅力に溢れた1枚です。
ダンサブル系ならば、シングルにもなった「Deception」や「Nobody's Gonna Change Me」、「Face The Music」、「Don't Give Up On Me Baby」がおススメです。また、メロウなミディアム・グルーヴ「Hit and Run Lovers」を本作のハイライトに推す人も多いのでは?
バラード系もヴォーカリスト・グループらしいコーラス・ワークで魅せてくれます。
キラー・チューンはありませんが、充実の1枚に仕上がっていると思います。
全曲紹介しときやす。
「Deception」
都会的なファンキー・メロウ・サウンドが映えるディスコ・チューンがオープニング。シングルにもなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=apk0zm_AYS4
「Pleasure」
リラックスした雰囲気のミディアム。ヴォーカリスト・グループらしい小粋なコーラス・ワークを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pha9Q-uiJeE
「Nobody's Gonna Change Me」
シングルにもなったファンキー・ダンサー。華やかなストリングスと共にジワジワと高揚していきます。
https://www.youtube.com/watch?v=jjewjDZbqKc
Ezkimo「Salainen Agentti 998」のサンプリング・ソースとなっています。
Ezkimo「Salainen Agentti 998」
https://www.youtube.com/watch?v=U2IeMApn4FQ
「Feeling Mellow」
タイトルの通りメロウなバラードです。甘く切ない感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=T_43LHPHcxs
「Face The Music」
フィリー・ダンサー調のキャッチーな仕上がり。フィリー・ソウル好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=eS6HAIpgZ2g
「Hit and Run Lovers」
本作のハイライトに本曲を推す人も多いのでは?メロウな魅力に溢れたミディアム・グルーヴ。Tony Washingtonのファルセット・ヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=s-dYO4Ckhgo
Darien Brockington「Don't Say Goodbye」、Rocco Hunt「Pane E Rap」のサンプリング・ソースとなっています。
Darien Brockington「Don't Say Goodbye」
https://www.youtube.com/watch?v=Ak3xZjl0qIQ
Rocco Hunt「Pane E Rap」
https://www.youtube.com/watch?v=qmNLjx7U6oc
「A Better Way」
この曲のみBobby Gene Hall/Raymond Simpson作。味わい深いソウル・バラードが沁みてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=C5p0O_BqxQk
「Don't Give Up On Me Baby」
さり気に好きなのが、この爽快メロウ・ダンサー。Tony Washingtonのファルセットが爽やかに躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=7rEDmWGq0D0
「Ain't Nothing Like The Real Thing」
ラストはMarvin Gaye & Tammi Terrell、1968年の大ヒット・シングルをカヴァー。ヴィンテージ感のあるソウル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8E9sKtm0440
Beanie Sigel「Nothing Like It」、Torae & Pharoahe Monch「What's Love」等のサンプリング・ソースとなっています。
Beanie Sigel「Nothing Like It」
https://www.youtube.com/watch?v=CjHUydKve68
Torae & Pharoahe Monch「What's Love」
https://www.youtube.com/watch?v=JhAEMkHWHTA
The Dynamic Superiorsの他作品もチェックを!
『The Dynamic Superiors』(1975年)
『You Name It』(1976年)
『Give And Take』(1977年)