2019年10月02日

Marc Nelson『I Want You』

Boyz II Men、Az Yetメンバーだった男☆Marc Nelson『I Want You』
I Want You
発表年:1991年
ez的ジャンル:NJS系男性R&B
気分は... :しくじり先生...

90年代男性R&BからMarc Nelson『I Want You』(1991年)です。

Marc Nelsonは1971年フィラデルフィア生まれの男性R&Bシンガー。
母親はR&BシンガーのPhyllis Nelson

Marcは人気R&BグループBoyz II Menのオリジナル・メンバーでしたが、デビュー前に脱退してしまいます。

そして、ソロ・アーティストとして本作『I Want You』(1991年)でデビューします。

その後、1995年に男性R&BグループAz Yetにリード・ヴォーカルとして参加し、アルバム『Az Yet』(1996年)をリリースしています。

しかし、Az Yetでの活動はアルバム1枚のみとなり、以降は『Chocolate Mood』(1999年)、『Marc: My Words』(2007年)という2枚のアルバムをリリースしています。

さて、本作『I Want You』(1991年)ですが、Marc Nelsonのセクシーな魅力が引き立つ、この時代らしいNJS作品に仕上がっています。

メイン・プロデュースはKenni HairstonTrevor Gale。他にGoh HotodaDwayne Laddがプロデュースを手掛けています。

Marvin Gayeの名曲カヴァー「I Want You」、素敵なスロウ「Count On Me」というシングル2曲が目立ちます。

それ以外に「Cross My Heart」「Step To Me」「Treat Her Right」といった甘く危険な香りのするダンサブル・チューンがおススメです。

Boyz II Menでの成功を掴み損ねた"しくじり先生"かもしれませんが、自信に漲ったデビュー・アルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「I Want You」
Marvin Gayeの名曲をカヴァー(Leon Ware/Arthur "T-Boy" Ross作)。オリジナルは『I Want You』(1976年)収録。本曲のR&Bカヴァーとして、当ブログではTashanヴァージョンも紹介済みです。本カヴァーは1stシングルにもなり、US R&Bチャート第26位となっています。この曲のセクシーな魅力を受け継ぎつつ、Mark Deeのラップも交えたNJSテイストの「I Want You」を楽しめます。Kenni Hairston/Trevor Galeプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=RcxvxU1-W7A

「Cross My Heart」
Kenni Hairston/Trevor Galeプロデュース。The Pharcyde『Bizarre Ride II』のプロデュースも手掛けたLA Jayがターンテーブルで参加。哀愁モードのダンサブル・チューンは雰囲気あっていい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=aBM84i0Jpqs

「Step To Me」
Goh Hotodaプロデュース。この時代らしい甘く危険な香りのするNJSチューン。Marcのセクシーな魅力が伝わってきます。M|A|R|R|S「Pump Up the Volume」ネタ(というかEric B. & Rakim「I Know You Got Soul」ネタ)も挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZohhE7oDTyU

「Count On Me」
Dwayne Laddプロデュース。2ndシングルにもなったスロウ。素敵なメロウ・サウンドに乗ってMarcが甘い歌声を披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tZVKb_1xktg

「It's My World」
Kenni Hairston/Trevor Galeプロデュース。これまでの楽曲と少し異なる声質で歌っています。この時代らしい少し前のめりな格好良さがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=MfF73kTBJ_M

「Treat Her Right」
Kenni Hairston/Trevor Galeプロデュース。セクシー・モードのダンサブル・チューン。本作らしい甘く危険な香りを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=JaXl0EgaqRk

「Holiday」
Dwayne Laddプロデュース。切々と歌い上げるミディアム・スロウ。悪くはないですが、他の曲と比較すると分が悪いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=T49FosifbU0

「Summer Love」
Kenni Hairston/Trevor Galeプロデュース。ラストはタイトルの通り、サマー・ラブなスロウで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sgksMs63BDI

Marc Nelson関連の他作品もチェックを!

Az Yet『Az Yet』(1996年)
Az Yet

『Chocolate Mood』(1999年)
Chocolate Mood by Marc Nelson

『Marc: My Words』(2007年)
MARC: MY WORDS
posted by ez at 01:24| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする