2019年10月04日

D.J. Rogers『It's Good To Be Alive』

ゴスペル出身実力派シンガーのニューソウル☆D.J. Rogers『It's Good To Be Alive』
On the Road Again & It's Good to Be Alive
発表年:1975年
ez的ジャンル:ゴスペル出身男性ソウル・シンガー
気分は... :擬(MODOKI)・・・

男性ソウル・シンガーD.J. Rogersの2ndアルバム『It's Good to Be Alive』(1975年)です。

上記ジャケはRCA時代の3作品をまとめた2枚組CD『It's Good to Be Alive/On the Road Again/Love, Music and Life』(1975/1976/1977年)であり、Amazonへのリンクも同作のものです。

1948年L.A.生まれの男性シンガー・ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリストD.J. Rogersの紹介は、『Love, Music And Life』(1977年)に続き2回目となります。

RCA第1弾アルバムとなる本作『It's Good to Be Alive』(1975年)は、彼の代表作であり、再評価の高い1枚です。

プロデュース&アレンジ&ソングライティングはD.J. Rogers自身。

風貌に似合わぬゴスペル仕込みのハイトーン・ヴォーカルおよびシンガーに止まらないプロデュース&アレンジ&ソングライティングも含めた総合力を満喫できる充実作です。ニューソウル好き

シングルにもなった「Say You Love Me」、サンプリング・ソースとしても有名な「Faithful to the End」といったバラードから、ニューソウルな「It's Good to Be Alive」「Living Is All That Matters」、爽快メロウ・グルーヴ「Love Will See You Through」、ファンキー・メロウ・ダンサー「Love You Forever」まで粒揃いです。

D.J. Rogersというアーティストのトータルなポテンシャルが存分に発揮された名盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Hold On, Be Strong」
鮮やかなホーン・アンサンブル、ソウルフルな女性コーラスが先導するファンキー・グルーヴがオープニング。ハイトーンのRogersのヴォーカルが伸びやかに躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=V7DZ5iavLOU

「It's Good to Be Alive」
タイトル曲はニューソウルなミディアム・グルーヴ。この時期のStevie Wonder作品に通ずる魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=5bclcWuWIP0

「Faithful to the End」
ゴスペル出身らしい味わいのソウル・バラード。女性コーラスとの掛け合い、男性コーラスとの掛け合いのコントラストがいいですね。色気のあるギター・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=byqlD-4n1Wg

この曲といえば、Common feat. John Legend & Bilal「Faithful」のサンプリング・ソースとしてお馴染みですね。それ以外にFaith Evans「Faithful (Interlude)」、Inverse feat. Trek Life「Til' the End (C.A.L.I.)」、Stack Skrilla「Faithful」等のサンプリング・ソースとなっています。
Common feat. John Legend & Bilal「Faithful」
 https://www.youtube.com/watch?v=8xwc28hUVlo
Faith Evans「Faithful (Interlude)」
 https://www.youtube.com/watch?v=iyknJWrcutw
Inverse feat. Trek Life「Til' the End (C.A.L.I.)」
 https://www.youtube.com/watch?v=Nt_pFKXMSfE
Stack Skrilla「Faithful」
 https://www.youtube.com/watch?v=DzX-PygsxGg

「Love Will See You Through」
爽快メロウ・グルーヴ。軽やかなクラヴィネットの響きに乗って、Rogersのヴォーカルが躍動します。ホーン隊によるメリハリもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=OGeRSD_MCZU

「Say You Love Me」
シングルにもなったメロウ・バラード。ジェントルなソウルフル・ヴォーカルが聴く者を優しく包み込んでくれます。ジワジワと体内に沁み込んでくる感じがたまりません。次作『On the Road Again』(1976年)に本曲の続編「Say You Love Me One More Time」が収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=xsOpaC5ytNo

Jennifer Hollidayがカヴァーしています。また、Nas「Nothing Lasts Forever」のサンプリング・ソースとなっています。
Jennifer Holliday「Say You Love Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=ahc6BrvI6EI
Nas「Nothing Lasts Forever」
 https://www.youtube.com/watch?v=jplazLc7vxY

「(It's Alright Now) Think I'll Make It Anyhow」
リズム・ボックスを使ったメロウ・チューン。Rogers節とでも呼びたくなる歌い回しを堪能できます。Knxwledge.「Alwright」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fykMTM2e_EA

「If You Didn't Love Me (Don't Go Away)」
さり気なさが魅力のメロウ・ミディアム。ゴスペル出身らしいコーラスワークもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=l2fcK3Xvpi8

Curren$y「Off Dat」のサンプリング・ソースとなっています。
Curren$y「Off Dat」
 https://www.youtube.com/watch?v=kJNmQ30_Ctw

「Living Is All That Matters」
巧みなクラヴィネット使いが映えるニューソウルなミディアム・グルーヴ。Stevie Wonder経由のRogers流ニューソウルといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iTb7ywPIA34

「Love You Forever」
ファンキー・ベースが牽引するメロウ・ダンサー。女性コーラス隊の先導や男性コーラスとのヴォーカル・ワークもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=bs3_X4aWG4w

「Bula Jean」
ラストはゴスペル出身らしいバラードで締め括ってくれます。彼のスケールの大きなヴォーカルに感動しながらアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=X_Bcm_otaB0

D.J. Rogersの他作品もチェックを!

『D.J. Rogers』(1973年)
D J Rogers

『Love, Music And Life』(1977年)
Love, Music & Life

『Love Brought Me Back』(1978年)
ラヴ・ブロート・ミー・バック(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 02:04| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする