発表年:1971年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ヤングソウル系男女コーラス
気分は... :ピースフル!
今回はブラジルのヤング・コーラス・グループTrio Ternuraの『Trio Ternura』(1971年)です。
僕自身はCDを所有していますが、AmazonでCDの扱いがないので、上記ジャケはデジタル・ミュージックへのリンクです。
Trio Ternuraは、Jurema Lourenco da Silva、Robson Lourenco da Silva、Jussara Lourenco da Silvaの3人による男女コーラス・グループ。
1960年代後半から活動し、『Trio Ternura』(1968年)、『Trio Ternura』(1971年)等のアルバムをリリースしています。
1974年にはTrio TernuraのメンバーにLeoとJose Robertoが加わった
Quinteto Ternuraを結成し、アルバム『Quinteto Ternura』(1974年)をリリースしています。
本作『Trio Ternura』(1971年)は、某ブラジリアン・ミュージック・ディスク・ガイドにも掲載された再評価の高い1枚です。
プロデュースはブラジリアン・ロックの異端児Raul Seixas。
ブラジルのコーラス・グループと聞いて、セルメン調ソフト・ロックのような雰囲気をイメージする方がいるかもそれませんが、欧米ロック、トロピカリズモの影響を受けたピースフルなというのがアルバム全体の印象です。
溌剌としたヤング・コーラスをぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Sol Quarenta Graus」
Atila/Sergio Augusto作。ピースフルなメロウ・バラードがオープニング。男女コーラス・グループらしい魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=j6Dtm0w4MHM
「Sempre Existe Alguem」
Roberto Low/Umberto Silva作。欧米ロックとブラジリアン・コーラスが融合したグルーヴィー・ポップ。躍動感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NoDx64i94T4
「Uma Sombra Na Estrada」
Claudio Rabello/Dalto作。車のエンジン音と共に始まるファンキー・ヤングソウル。女性ヴォーカル陣が躍動します。
「Liz」
Cezar De Merces/Robson Jorge作。素晴らしいコーラス・ワークに魅了されるビューティフル・バラード。しみじみとした感じに癒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=bHFTa601JAY
「A Garota Do Sorriso De Marshmellow」
Claudio Rabello/Dalto作。アメリカン・スタイルのオールド・タイミー感が印象的な仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=qyKVD9_HMlk
「Por Isso Eu Digo: Brasil Eu Fico」
Fabio/Paulo Imperial作。欧米ロックの空気を吸ったヤング・コーラスといっ雰囲気がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=xB5Oxs_TN10
「Manequim」
Antonio Adolfo/Tiberio Gaspar作。ソフトロック好きの人は気に入るであろうビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=RagnCMo_lMU
「Vou Morar No Teu Sorriso」
Hyldon Souza作。僕の一番のお気に入り。若々しく躍動するブラジリアン・ヤングソウル。眩しささえ感じるヴィヴィドなヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FPPyXK5IOL0
「Ve Se Da Um Jeito Nisso」
Raul Seixas/Sergio Augusto作。トロピカリズモの影響を感じるロッキンな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=04riktEm1SM
「Cartao Postal」
Arnoldo Medeiros/Hugo Bellard作。素晴らしいコーラス・ワークによるミディアム。高らかに歌い上げる感じがいいですね。
「Tenho Amor Comigo」
Cezar De Merces/Robson Jorge作。ストリングスを配した感動的なピースフル・バラード。70年代初頭らしい雰囲気が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=lw_iRs2l8SU
「Ah! Se Eu Pudesse」
Jorge Amiden/Sergio Hinds作。ラストは軽快なポップ・チューンで締め括ってくれます。
Quinteto Ternura『Quinteto Ternura』(1974年)