2019年10月17日

Lisa Bassenge Trio『A Sigh, A Song』

秋の夜長のジャズ・バラード☆Lisa Bassenge Trio『A Sigh, A Song』
A Sigh A Song
発表年:2002年
ez的ジャンル:ドイツ産女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :面影ジャズ

今回はLisa Bassengeを中心としたドイツのジャズ・ユニットLisa Bassenge Trio『A Sigh, A Song』(2002年)です。

Lisa Bassenge TrioLisa Bassenge(vo)、Andreas Schmidt(p)、Paul Kleber(b)によるジャズ・トリオ。

『Going Home』(2001年)、『A Sigh, A Song』(2002年)、Lisa Bassenge Trio『Three』(2004年)という3枚のアルバムをリリースしています。

トリオの中心Lisa Bassengeは1974年ベルリン生まれの女性ジャズ・シンガー。Lisa Bassenge Trio解散後、ソロ名義で作品をリリースし続けています。

本作『A Sigh, A Song』(2002年)はLisa Bassenge Trioとしての2ndアルバム。

上記ジャケは国内盤ですが、ドイツのオリジナル盤ジャケはこんな感じです。

『A Sigh, A Song』 ※オリジナル・ジャケ 
A Sigh, a Song

Lisa Bassengeのコケティッシュ・ヴォーカルが魅力のアルバムです。

ドラムレスのシンプルなバッキングでLisaのヴォーカルを引き立てています。

殆どがカヴァー曲ですが、スタンダードからJoni Mitchell、Tom WaitsといったSSW作品、Edu Lobo、さらにはKylie Minogue、Depeche Modeという意外なセレクトまで幅広い選曲でも楽しませてくれます。

秋の夜長のコケティッシュなジャズ・バラード、なかなかいいですよ。

全曲紹介しときやす。

「Can't Get You Out Of My Head」
Kylie Minogueのカヴァー(Cathy Dennis/Rob Davis作)。Lisaの寂しげなコケティッシュ・ヴォーカルがたまらないオープニング。ピアノ、ベースのみのバッキングならではの面影ジャズといった雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EwUPzxWlYEQ

「Pra Dizer Adeus」
Edu Lobo/Lani Hall/Torquato Neto作。Edu Lobo『Edu E Bethania』収録の人気曲をカヴァー。当ブログではオリジナルに加え、『Sergio Mendes Presents Lobo』収録の英語ヴァージョンも紹介済みです。ここではポルトガル語の男性ヴォーカルも加わったデュエットで聴かせてくれます。この曲がこんなジャズ・バラードになるとは・・一度聴いただけでは、「Pra Dizer Adeus」のカヴァーとは気づかないかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=r99-_EGuWYc

本曲に関して、当ブログではLuciana SouzaMaria BethaniaSebastiao Tapajos/Maria Nazareth/Arnaldo HenriquesAgustin Pereyra LucenaElis ReginaStacey KentFlora Purimのカヴァーも紹介済みです。

「Blue Suede Shoes」
Carl Perkins作のロカビリー名曲をカヴァー。ドラムレス・ジャズ・ユニットならではのセンスで楽しませてくれます。

「It's Now Or Never」
Aaron Schroeder/Eduardo di Capua/Wally Gold作。Elvis Presleyのヒットで知られる名曲をカヴァー。美しいストリングスも加わり、哀愁たっぷりのジャズ・バラードを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=XyHBao-m_rQ

「Everybody Loves Somebody Sometimes」
Sam Coslow/Irving Taylor/Ken Lane作。Dean Martinの大ヒットで知られる楽曲をカヴァー。お馴染みの名曲ですが、ここではLisaの優しい歌声が映える素敵なロマンティックなバラードを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pj1SDRi53SQ

「Shake The Disease」
Depeche Mode、1985年のシングル曲をカヴァー(Martin L. Gore作)。これは意外なカヴァー・セレクトですね。オリジナルがシンセ・ポップだとは気づかない、キュート&レイジーなジャズ・バラードに仕上がっています。

「My Guy」
タイトルや作者クレジットをみると、Mary Wellsのヒット・シングル「My Guy」をイメージしますが、実際にはThe Temptationsの大ヒット曲「My Girl」のカヴァー(Smokey Robinson/Ronald White作)。ここでは♪My Boy♪と歌われます。

「Blue」
Joni Mitchellのカヴァー。このトリオにフィットするカヴァー・セレクトですね。ここではヴァイヴも加わり、Lisaのコケティッシュ・ヴォーカルを好サポートします。

「A Sigh, A Song」
Lisa Bassenge/Andreas Schmidt/Paul Kleber/Michael Merkelbach作。タイトル曲はオリジナル。秋らしいセピア色のジャズ・バラードを寂しげに歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=3-J9RwybClE

「My Heart Belongs To Daddy」
Cole Porter作品をカヴァー。当ヌログではAnita O'DayThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandのカヴァーも紹介済みです。思わせぶりなLisaのヴォーカルが実にキュートです。
https://www.youtube.com/watch?v=FGeVIcGoWiU

「Are You Lonesome Tonight (Intro)」
次曲のイントロ。美しいピアノが本編への期待を高めます。
https://www.youtube.com/watch?v=d_-hKia8VOY

「Are You Lonesome Tonight」
Elvis Presleyのカヴァー(Lou Handman/Roy Turk作)。ストリングス入りのビューティフル・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RdQHEEH6fvM

「Ol' 55」
Tom Waits、1973年のシングルをカヴァー。このカヴァー・セレクトも納得ですね。Tom Waitsの歌世界をじみじみと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=edsNLLixqq0

「Golden Earrings」
映画『Golden Earrings』(1947年)の主題歌をカヴァー(Jay Livingston/Ray Evans/Victor Young作)。ジャズ・ヴォーカルらしい歌い回しでスタンダードを聴かせてくれます。

「Interlude」
インタールード。

「Junimond」
ドイツのロック・ミュージシャンRio Reiser、1986年のシングル曲をカヴァー。ラストはLisaのコケティッシュ・ヴォーカルの満喫できる小粋なバラードで締め括ってくれます。さらに本編終了後、隠しトラックが収録されています。

Lisa Bassenge TrioLisa Bassengeの他作品もチェックを!

Lisa Bassenge Trio『Going Home』(2001年)
Going Home

Lisa Bassenge Trio『Three』(2004年)
Three

Lisa Bassenge『A Little Loving』(2006年)
Little Loving

Lisa Bassenge『Won't Be Home Tonight... (Live) 』(2008年)
Won't Be Home Tonight

Lisa Bassenge『Nur fort』(2011年)
Und Fort (180gr)

Lisa Bassenge『Wolke 8』(2013年)
Wolke 8

Lisa Bassenge『Canyon Songs』(2015年)
Canyon Songs

Lisa Bassenge『Borrowed and Blue』(2018年)
Borrowed & Blue
posted by ez at 02:18| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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