2019年10月19日

The Fantastic Four『Alvin Stone (The Birth and Death of a Gangster)』

復活を遂げたWestbound第一弾☆The Fantastic Four『Alvin Stone (The Birth and Death of a Gangster)』
the fantastic four alvin stone night people.jpg
発表年:1975年
ez的ジャンル:デトロイト・ソウル・グループ
気分は... :市中の山居・・・

今回はデトロイトのソウル・グループThe Fantastic Four『Alvin Stone (The Birth and Death of a Gangster)』(1975年)です。

※単独CD化は未実現であり、上記ジャケおよびリンクは『Night People』(1976年)との2in1CDです。

The Fantastic Fourは1965年デトロイトで結成されたソウル・グループ。

60年代後半、Ric-Ticからコンスタントにシングルをリリースし、中でも「The Whole World Is a Stage」はUS R&Bチャート第6位のヒットとなりました。

その後、Ric-Ticを買収したMotownから1stアルバム『The Fantastic Four』(1969年)をリリースしています。

70年代に入り、しばし活動が停滞していましたが、Westboundと契約し、ディスコ路線で復活を遂げます。

Westboundからは『Alvin Stone (The Birth and Death of a Gangster)』(1975年)、『Night People』(1976年)、『Got to Have Your Love』(1977年)、『B.Y.O.F. (Bring Your Own Funk)』(1978年)という4枚のアルバムをリリースしています。

本作『Alvin Stone (The Birth and Death of a Gangster)』(1975年)は、Westboundでの第一弾アルバム。

本作におけるメンバーはJames EppsJoseph PruittCleveland HorneErnest Newsomeの4名。

プロデュースはAl Kent

ディスコ路線といっても、それに該当するのはタイトル曲「Alvin Stone (The Birth And Death Of A Gangster)」のみであり、残りはソウルフルなミディアム〜スロウでデトロイト・ソウルを満喫できます。

本領発揮のスウィート・ソウル「Have A Little Mercy」、ファンキーなミディアム「County Line」、王道ソウル・バラード「Let This Moment Last Forever」、ニューソウル的な「Words」、サンプリング・ソースとして人気の「My Love Won't Stop At Nothing」と充実の全7曲です。

デトロイト・ソウルの底力を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Alvin Stone (The Birth And Death Of A Gangster)」
Al Kent/Calvin Colbert作。新路線を象徴するディスコ路線のタイトル曲。架空のギャングスタの生涯を歌っており、ブラックスプロイテーションのサントラ的な格好良さもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=0uGdFkoNmEg

「Have A Little Mercy」
Al Kent/Calvin Colbert作。このグループの本領発揮のスウィート・ソウル・バラード。歌良し、曲良し、サウンド良し三拍子揃っています。
https://www.youtube.com/watch?v=n33nuE9e6Mo

Gavlyn「What I Do」のサンプリング・ソースとなっています。
Gavlyn「What I Do」
 https://www.youtube.com/watch?v=pyuRM3D4iSA

「County Line」
Al Kent作。ファンキーなミディアム・グルーヴ。オトナな余裕を感じるソウル・グルーヴがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=aG2SM5QUVN0

「Let This Moment Last Forever」
Al Kent/Calvin Colbert作。王道ソウル・バラードですが、ビター・スウィートな味わいがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=nY61HrwrMcQ

「Words」
Al Kent作。ニューソウル的な魅力を感じるミディアム。ストリングスも効果的です。このグループの持つシブい魅力を存分に満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=0KPy9Wn44pI

「My Love Won't Stop At Nothing」
Al Kent作。ラストはソウルフルな魅力に満ちたメロウ・ミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dl_rhsjRWE4

Jaheim「Diamond in Da Ruff」、Jahi feat. Linn Segolson「Heartbreak Hip Hop」、Saigon「No Idea」、Curse「Konsequenzen」、9th Wonder「ForFanSoul!!!!」等のサンプリング・ソースとなっています。
Jaheim「Diamond in Da Ruff」
 https://www.youtube.com/watch?v=AYl9lACr3qY
Jahi feat. Linn Segolson「Heartbreak Hip Hop」
 https://www.youtube.com/watch?v=bCHRgUxbGNg
Saigon「No Idea」
 https://www.youtube.com/watch?v=33fhcwPJEXM
Curse「Konsequenzen」
 https://www.youtube.com/watch?v=4Y3V8tEnzpY
9th Wonder「ForFanSoul!!!!」
 https://www.youtube.com/watch?v=GzgFM3s5hCo

The Fantastic Fourの他作品もチェックを!

『The Fantastic Four』(1969年)
ベスト・オブ・ファンタスティック・フォー

『Got to Have Your Love/B.Y.O.F. (Bring Your Own Funk) 』(1977年/1978年)
GET TO HAVE YOUR LOVE
posted by ez at 01:52| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする