発表年:1982年
ez的ジャンル:オハイオ産ファンク
気分は... :日本代表、感動をありがとう!
ラグビーW杯では、惜しくも南アフリカに敗れ、日本代表の劇的な1か月に終止符が打たれました。
私もそうですが、多くの人がラグビーW杯でこれほど盛り上がり、感動できるとは想像していなかったのではないでしょうか。
下馬評を覆す大躍進、日本代表としての誇り、ノーサイドの精神の素晴らしさ、特別なギフトを届けてくれたラグビー日本代表に感謝したいと思います。
その反動で日本代表ロスが大きい気がしますが・・・
さて、今回は80年代ファンク作品からForecast『Forecast』(1982年)です。
Forecastは元The Kay-GeesのメンバーでKool & The Gang作品にも参加していたAmir Bayyan(Kevin Bell)を中心にオハイオで結成されたファンク・バンド。
グループのメンバーはAmir Bayyan(g、key、b、ds、per)、Adil Bayyan(ds、per)、Royal Bayyan(g)、Armenta(vo、per)、Greg Fitz(vo、b、key、ds、per、back vo)、Huey Harris(key、per)という5名。
メンバーのうち、Greg FitzとHuey HarrisはP-FunkバンドQuazarの元メンバーです。
また、Amir Bayyan、Adil Bayyan、Royal BayyanらはKool & The GangのRonald Bellも加わったユニットMajik名義での作品もリリースしています。
Forecastとしては、「Non Stop」(1980年)、「Love Line」(1981年)という2枚のシングルに続きリリースされたグループ唯一のアルバムが本作『Forecast』(1982年)です。
プロデュースはAmir Bayyan、Adil Bayyan、Royal Bayyanというメンバー3名。
80年代初めらしいディスコ・ファンクが魅力のアルバムです。
ディスコ・ファンクという点では、「Hold On Tight」、「Never Too Much」、「Happy Days」あたりがおススメです。
また、ミネアポリス・ファンク調の「Too Much For My Mind」、ポップ・ファンクな「You're My One And Only」や「Don't Stop」も僕の好みです。
B級ならではの魅力に満ちた80年代ファンク作品です。
全曲紹介しときやす。
「I Want Your Number」
Amir Bayyan/Meekaaeel Muhammad/Michael A. Smith作。リラックスしたミディアム・グルーヴ。晴れた日に太陽を浴びながら聴きたい感じ。
「Too Much For My Mind」
Gregg Fitz/Jeff Adams作。少しミネアポリス・テイストのシンセ・ファンク。この時代らしいシンセの響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2c68a41iFI0
「Hold On Tight」
Amir Bayyan/Gregg Fitz/Michael A. Smith作。昨今のディスコ/ブギー・ブームともベクトルが合致するアーバン・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=Am6eAok0B_Q
「Never Too Much」
Amir Bayyan/Meekaaeel Muhammad/Michael A. Smith/Vilya Bayyan作。ギター・カッティングが先導するヴォコーダー入りディスコ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=mTZNAZTi1Ks
「Party Up」
Amir Bayyan/Armenta Richardson/Gregg Fitz/Royal Bayyan作。タイトルの通り、ファンキーなパーティー・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=ASex5gNwCYE
「Happy Days」
Amir Bayyan/Royal Bayyan/William "Brisko" Harrison作。みんなで大音量で聴きたいハッピー・モードのディスコ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=pRExyOiFSyE
「Same Old Game」
Gregg Fitz/Michael A. Smith作。本作唯一のバラードを感動的に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=5bkqkt2FtzM
「You're My One And Only」
Amir Bayyan/Armenta Richardson/Meekaaeel Muhammad/Michael A. Smith/Raymond Jones作。僕の一番のお気に入り。紅一点Armentaのキュート・ヴォーカルが映えるシンセ・ポップ調の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=y_XJ78DwEIQ
「Don't Stop」
Amir Bayyan/Royal Bayyan/Vilya Bayyan作。ラストはポップなシンセ・ファンクで締め括ってくれます。何故かTom Tom Clubあたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=12gWSLfjjmU
ご興味がある方は、Quazar『Quazar』(1978年)あたりをチェックするのも楽しいのでは?
Quazar『Quazar』(1978年)