発表年:1975年
ez的ジャンル:兄弟男性ヴォーカル・グループ
気分は...:メイン・コースより脇道で・・・
Gibb三兄弟によるヴォーカル・グループBee Geesがディスコ路線へ舵を切ったアルバム『Main Course』(1975年)です。
Barry Gibb、Robin Gibb、Maurice GibbによるBee Geesの紹介は、『Bee Gees 1st』(1967年)、『Odessa』(1969年)に続き3回目となります。
前作『Mr. Natural』(1975年)でブルーアイド・ソウル路線を打ち出していたBee Geesが、さらにディスコ/ファンクにアプローチしたアルバムが本作『Main Course』(1975年)です。RSOからのリリースです。
その象徴とも呼べるディスコ・チューン「Jive Talkin'」がUSチャート第1位の大ヒットとなり、グループのその後の方向を決定づけ、映画『Saturday Night Fever』(1977年)からの大ヒット・シングル「Stayin' Alive」、「Night Fever」での大ブレイクを呼び込みます。
話を『Main Course』に戻すと、プロデュースは前作『Mr. Natural』と同じArif Mardin。
ディスコ/ファンク路線といっても、それに該当するのは「Nights On Broadway」、「Jive Talkin'」、「Wind Of Change」という冒頭3曲のみ。
それ以外はヴォーカル・グループらしいバラード、メロウ・チューン中心の構成です。ディスコ/ファンク路線以外であれば、シングルにもなった「Fanny (Be Tender With My Love)」、Olivia Newton-Johnもカヴァー・ヒットさせた「Come On Over」、ポップ・メロウな「Edge Of The Universe」、メロウ・バラード「Baby As You Turn Away」がおススメです。
楽曲はすべてメンバーらのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「Nights On Broadway」
「Jive Talkin'」に続く2ndシングル。USチャート第7位のヒットとなりました。ブルーアイド・ソウルなミディアム・グルーヴ。Bee Geesらしいヴォーカル・ワークとソウル・フィーリングのバランスが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=akiCiNHCDCQ
DMX「The Convo」、Connect「Jeebena」、Psych Ward 「Maniac」、Jake One feat. Freeway「How We Ride」、9th Prince「We Write the Songs」、Sick Jacken「Metal Rain」、Cappadonna「Peace God」、Consequence feat.Ryan Leslie 「Every Night」等のサンプリング・ソースとしても人気です。
DMX「The Convo」
https://www.youtube.com/watch?v=giwzxTNaJNI
Connect「Jeebena」
https://www.youtube.com/watch?v=SjN_4LO-5L8
Psych Ward 「Maniac」
https://www.youtube.com/watch?v=iTz8iIU3vzQ
Jake One feat. Freeway「How We Ride」
https://www.youtube.com/watch?v=B-84WL4QLww
9th Prince「We Write the Songs」
https://www.youtube.com/watch?v=YNiqUm7bwug
Sick Jacken「Metal Rain」
https://www.youtube.com/watch?v=s2zlhaJPpl4
Cappadonna「Peace God」
https://www.youtube.com/watch?v=W_zC5nVJjWo
「Jive Talkin'」
これ以降のグループの方向性を決定づけたUSチャート第1位の大ヒット・シングル。「Stayin' Alive」、「Night Fever」ほどまでには振り切っていないディスコ/ファンクといった趣が逆に良かったりします。
https://www.youtube.com/watch?v=SYVT-FMeFts
当ブログでも紹介したRufus Featuring Chaka Khanヴァージョンをはじめ、Dread Zeppelin等がカヴァーしています。また、Day26「Got Me Going」のサンプリング・ソースとなっています。
Rufus Featuring Chaka Khan「Jive Talkin'」
https://www.youtube.com/watch?v=0AyJvFcmQE8
Dread Zeppelin「Jive Talkin'」
https://www.youtube.com/watch?v=7l-eZhULWl4
Day26「Got Me Going」
https://www.youtube.com/watch?v=jiQaSw2H_LA
「Wind Of Change」
ダンサブルなディスコ/ファンク。ある意味、「Jive Talkin'」以上にグループの狙いが明確な気がします。ディスコ/ファンク路線はここまでです。
https://www.youtube.com/watch?v=9-bOsH6G6qM
「Songbird」
従来のBee Geesらしいオーセンティックなバラードを正攻法に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=8xCLvLAIxLg
「Fanny (Be Tender With My Love)」
アルバムからの3rdシングルとして、USチャート第12位となっています。Bee Geesの魅力に溢れた爽快ポップ・メロウ。個人的にはBee Geesのオリジナル以上に、当ブログでも紹介したGino Cunicoのカヴァーがお気に入りです。勿論、Bee Geesのオリジナルも素晴らしく、このグループらしいヴォーカル・ワークを存分に満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=YrXDmPthQKk
Gino Cunico以外にLinda Cliffordがカヴァーしています。
Gino Cunico「Fanny (Be Tender With My Love)」
https://www.youtube.com/watch?v=joPELMFVyO4
Linda Clifford「Be Tender With My Love」
https://www.youtube.com/watch?v=XiHKs-FGYXY
「All This Making Love」
ポップ・ヴォーカル・グループとしてのBee Geesを楽しめる哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=M0XDZvSOQwo
「Country Lanes」
従来のBee Geesらしいオーセンティックなビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=w5bXZVxQC0U
「Come On Over」
カントリー風味のバラード。「Jive Talkin'」の音世界とは、かなりギャップがありますが、コレはコレで悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=4yN31gNAkgQ
Olivia Newton-Johnのカヴァー・ヒットが有名ですね。それ以外にTracy Huangがカヴァーしています。
Olivia Newton-John「Come On Over」
https://www.youtube.com/watch?v=SfmonI4bgDg
「Edge Of The Universe」
シンガー・ソングライター的な魅力があるポップ・メロウ。個人的にはかなり気に入っています。
https://www.youtube.com/watch?v=wBiKjy9f8rk
「Baby As You Turn Away」
ラストはBarry Gibbのファルセットが映えるメロウ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=OAipZ2kwbZQ
Tom Jonesがカヴァーしています。
Tom Jones「Baby As You Turn Away」
https://www.youtube.com/watch?v=na8ci8GDlKI
Bee Geesのディスコ路線時代の他作品もチェックを!
『Children of the World 』(1976年)
『Saturday Night Fever』(1977年)
『Spirits Having Flown』(1979年)
Bee Geesの過去記事もご参照ください。
『Bee Gees 1st』(1967年)
『Odessa』(1969年)