2019年11月18日

Laura Nyro and Labelle『Gonna Take A Miracle』

Labelleを従えたブルーアイド・ソウル作品☆Laura Nyro and Labelle『Gonna Take A Miracle』
Gonna Take a Miracle by Laura Nyro (2002-06-25)
発表年:1971年
ez的ジャンル:女性SSW系ブルーアイド・ソウル
気分は... :不完全の美学!

今回は偉大なな女性シンガー・ソングライターLaura Nyroがレディ・ソウル・グループLabelleを従えて制作した『Gonna Take A Miracle』(1971年)です。

女性シンガー・ソングライター・ブームの草分け的存在Laura Nyro(1947-1997年)について、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Eli And The Thirteenth Confession』(1968年)
 『New York Tendaberry』(1969年)
 『Smile』(1976年)

本作は3人組レディ・ソウル・グループLabellePatti LaBelleNona HendryxSarah Dash)をバックに従えた50〜60年代ソウル/R&Bカヴァー集です。

プロデュースはGamble & Huff(Kenny Gamble/Leon Huff)

レコーディングにはNorman Harris(g)、Roland Chambers(g)、Ronnie Baker(b)、Lenny Pakula(org)、Jim Helmer(ds)、Vincent Montana, Jr.(per)、Larry Washington(congas、bongos)、Nadia Mata(congas、bongos)といったミュージシャンが参加しています。

また、Bobby MartinLenny PakulaThom Bellがストリングス&ホーン・アレンジを手掛けています。

個人的には、これまで紹介した3枚のアルバムと比較して、必ずしも昔から好きなアルバムという訳ではありませんでした。

おそらく、Laura Nyroのヴォーカルの声質とLabelleのソウルフル・ヴォーカルのギャップに多少の違和感があったのかもしれません。

また、Martha & The Vandellasのカヴァーが3曲収録されていますが、Martha & The Vandellas好きの僕としては、オリジナル・ヴァージョンほどのパンチを感じなかったからかもしれません。

しかしながら、そんな印象にも変化が起き、本物のソウル・アーティストには及ばないものの、その憧れに素直にアプローチしたLaura Nyroの姿勢に好感が持てるようになりました。不完全の美学のようなものも感じます。

他の作品にはないLaura Nyroの世界を味わいましょう。
Labelleの素晴らしいコーラス・ワークもサイコーです。

全曲紹介しときやす。

「I Met Him on a Sunday」
The Shirellesのデビュー・シングルをカヴァー(Doris Jackson/Addie Harris McPherson/Beverly Lee/Shirley Alston Reeves作)。Labelleの面々との素晴らしいア・カペラ・コーラスで魅了します。
https://www.youtube.com/watch?v=lx5rP2vQFxA
The Shirelles「I Met Him on a Sunday」(1958年)
 https://www.youtube.com/watch?v=Q0D_qkha5wU

HNNY「Sunday」のサンプリング・ソースとなっています。
HNNY「Sunday」
 https://www.youtube.com/watch?v=VwLRFCAQi7E

「The Bells」
Marvin GayeがプロデュースしたThe Originalsのシングル・ヒットをカヴァー(Marvin Gaye/Anna Gordy Gaye/Iris Gordy/Elgie Stover作)。Laura Nyroのイメージにピッタリな甘く切ないソウル・バラードに仕上がっています。Labelleの好サポートも感動を盛り上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=XoBnGupHVHE
The Originals「The Bells」(1970年)
 https://www.youtube.com/watch?v=RZ5ZWEKiEJk

Mr. Scruff「Do You Hear?」のサンプリング・ソースとなっています。
Mr. Scruff「Do You Hear?」
 https://www.youtube.com/watch?v=H0ScSUNwEMQ

「Monkey Time/Dancing in the Street」
Major Lance「Monkey Time」(Curtis Mayfield作)と
Martha & The Vandellas「Dancing in the Street」(Marvin Gaye/Ivy Jo Hunter/William "Mickey" Stevenson作)というヒット曲メドレー。ダンサブルなバッキングを従えてLauraのヴォーカルも躍動します。LauraとLabelleの掛け合いがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nyREgIqMCcU
Major Lance「Monkey Time」(1963年)
 https://www.youtube.com/watch?v=V9jdPrME7Mw
Martha & The Vandellas「Dancing in the Street」(1964年)
 https://www.youtube.com/watch?v=9KhbM2mqhCQ

「Desiree」
ドゥーワップ・グループThe ChartsのR&Bヒットをカヴァー(L.Z. Cooper/Danny Johnson作)。ここではLabelleのコーラスは控えめに、Lauraのしっとりとしたヴォーカルを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=NcHMG8-J_RY
The Charts「Desiree」(1957年)
 https://www.youtube.com/watch?v=VNOG_M3oBkc

「You've Really Got a Hold on Me」
Beatlesのカヴァーでもお馴染み、The Miraclesのヒット・シングルをカヴァー(Smokey Robinson作)。Labelleの雰囲気たっぷりのソウルフル・コーラスがLauraを盛り立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=T9qdS9r1OF8
The Miracles「You've Really Got a Hold on Me」(1962年)
 https://www.youtube.com/watch?v=DRd-bjFfjNc

「Spanish Harlem」
Ben E. Kingのヒット曲をカヴァー(Jerry Leiber/Phil Spector作)。ここではテンポを落としたミディアム・バラードで聴かせてくれます。Laura Nyroらしい味わいのカヴァーに仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Ex6khdklB6E
Ben E. King「Spanish Harlem」(1960年)
 https://www.youtube.com/watch?v=OGd6CdtOqEE

「Jimmy Mack」
Martha & The Vandellasのヒット曲カヴァーその2((Holland–Dozier–Holland作)。
Drapht「R.I.P J.R」のサンプリング・ソースとなっています。オリジナル・ヴァージョンを雰囲気を受け継いだ小気味よい仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=EK-XUJu46UQ
Martha & The Vandellas「Jimmy Mack」(1967年)
 https://www.youtube.com/watch?v=obvSFWvgBhg

「The Wind」
ドゥーワップ・グループNolan Strong & The Diablosのシングル曲をカヴァー(Devora Brown/Bob Edwards/Nolan Strong作)。ピアノのみのバッキングでLauraが彼女らしい切ないヴォーカルを聴かせてくれるバラード。Lauraのヴォーカルを邪魔しないLabelleのコーラスのさじ加減も抜群です。
https://www.youtube.com/watch?v=EyhDf5Irmpc
Nolan Strong & The Diablos「The Wind」(1954年)
 https://www.youtube.com/watch?v=bIVKaayaNaY

「Nowhere to Run」
Martha & The Vandellasのヒット曲カヴァーその3((Holland–Dozier–Holland作)。オリジナル・ヴァージョンを雰囲気を受け継いだ本作で一番ビートの効いた仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=Gse5H86xvFg
Martha & The Vandellas「Nowhere to Run」(1965年)
 https://www.youtube.com/watch?v=RQRIOKvR2WM

「It's Gonna Take a Miracle」
The Royalettesのヒット曲をカヴァー(Teddy Randazzo/Bobby Weinstein/Lou Stallman作)。Deniece Williamsのカヴァー・ヒットでもお馴染みですね。個人的に大好きな曲なので、本ヴァージョンも大好きです。Laura Nyroのイメージや声質にフィットするナイス・セレクトだと思います。。
https://www.youtube.com/watch?v=5CoN9PyoU80
The Royalettes「It's Gonna Take a Miracle」(1965年)
 https://www.youtube.com/watch?v=YlYIibIi3gY

Cevlade「Pain (Adosene Remix)」のサンプリング・ソースとなっています。
Cevlade「Pain (Adosene Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=QWCJTqKRtyo

Laura Nyroの他作品もチェックを!

『First Songs』(1973年) ※『More Than a New Discovery』(1967年)の再発盤
First Songs

『Eli And The Thirteenth Confession』(1968年)、
Eli & the Thirteenth..

『New York Tendaberry』(1969年)
New York Tendaberry (Exp)

『Christmas and the Beads of Sweat』(1970年)
Christmas & Beads of Sweat

『Smile』(1976年)
Smile

『Season of Lights』(1977年)
Seasons of Lights: Laura in Concert

『Nested』(1978年)
Nested

『Mother's Spiritual』(1984年)
マザーズ・スピリチュアル(紙ジャケット仕様)

『Laura: Live at the Bottom Line』(1989年)
Laura: Laura Nyro Live at the Bottom Line

『Walk the Dog and Light the Light』(1993年)
Walk the Dog & Light the Light
posted by ez at 01:09| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月17日

Portico Quartet『Memory Streams』

UKミニマリズム・ジャズ☆Portico Quartet『Memory Streams』
MEMORY STREAMS
発表年:2019年
ez的ジャンル:UKミニマリズム・ジャズ
気分は... :魅惑のハングドラム!

新作からUKのジャズ・ユニットPortico Quartetの最新アルバム『Memory Streams』です。

Portico Quartetは2005年ロンドンで結成されたジャズ・ユニット。

デビュー・アルバム『Knee-Deep in the North Sea』(2007年)を皮切りにコンスタントにアルバムをリリースしています。新進ユニットの印象も受けますが、結成から14年のキャリアを誇る中堅ユニットです。

現在のメンバーはDuncan Bellamy(ds、electronics)、Milo Fitzpatrick(b)、Keir Vine(hang ds、key)、Jack Wyllie(sax、key)。

最新作『Memory Streams』は、『Art in the Age of Automation』(2017年)に続くマンチェスターのGondwana Recordsからの第2弾アルバムとなります。

Gondwanaといえば、GoGo Penguinを発掘したレーベルとして知られていますね。

正直、彼らの過去作品を聴いたことがありませんでしたが、CDショップで試聴して一発で気に入った次第です。

予備知識がなく進化形ジャズの1枚といった感覚で聴きましたが、アンビエント/エレクトロニカなミニマリズム・ジャズが新鮮に聴こえました。個人的にはハングドラムの音色にグッときた部分も大きいかもしれません。

販売元の宣伝文句にThe Cinematic Orchestraからの影響も指摘されていましたが、確かにそういった魅力もあるかもしれません。

サウンドスケープ的な感じも僕好みかもしれません。ただし、サックスだけはフリーキーに鳴り響いているのが面白いです。

プロデュース、アレンジ、作曲はすべてグループ自身です。

今年はサウス・ロンドンの次世代ジャズを好んで聴いている僕ですが、それとは異なるベクトルのUKらしい現在進行形ジャズを楽しめる1枚です。

これ聴きながら仕事すると集中力が増してきます!

全曲紹介しときやす。

「With, Beside, Against」
アンビエントな序盤からGoGo Penguin調のUKジャズらしいサウンドへ展開するオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=INk3luiNndg

「Signals In The Dusk」
本曲を聴いてCD購入を決めました。アンビエントなミニマリズム・ジャズがグッとくる演奏です。Gondwanaらしいセンスの進化形ジャズを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=o7cu-KmzyGc

「Gradient」
エレクトロニカなサウンドで幻想的な音世界を奏でます。冬のサウンドスケープ的な感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=luUKW4kjl0o

「Ways Of Seeing」
コンテンポラリーな演奏ですが、ハングドラムの音色を巧みに生かした感じが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=MPW61oaezYg

「Memory Palace」
ピアノにノイズ効果を加味したアンビエントな小曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=JwGVKKL0arY

「Offset」
スケールの大きなドラマチックな演奏です。荒々しさをハングドラムの音色が中和している感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zecyKRV6YN0

「Dissident Gardens」
このバンドの美学を感じるミニマリズム・ジャズな演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=lTN4BeRMbpU

「Double Helix」
このバンドならではの幻想的ジャズ・ワールドにグイグイ引き込まれます。知らぬ間にジワジワ高揚しているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GEArU9PWDCo

「Immediately Visible」
ハングドラムの煌びやかな音色が響くアンビエントなミニマリズム・ジャズで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bTDaW7TWkds

Portico Quartetの他作品もチェックを!

『Knee-Deep in the North Sea』(2007年)
ニー・ディープ・イン・ザ・ノース・シー

『Isla』(2009年)
Isla

『Portico Quartet』(2012年)
ポルティコ・クァルテット

『Live/Remix』(2013年)
Live/Remix

『Art in the Age of Automation』(2017年)
ART IN THE AGE OF AUTOMATION [LP] [12 inch Analog]

『Untitled (AITAOA #2)』(2018年)※ミニ・アルバム
UNTITLED (AITAOA #2)
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2019年11月16日

Louie Vega『Elements Of Life』

ハウス界のレジェンド、初ソロ・アルバム☆Louie Vega『Elements Of Life』
エレメンツ・オブ・ライフ(CCCD)
発表年:2003年
ez的ジャンル:ニューヨリカン系レジェンド・ハウス
気分は... :レジェンドのレジェンドたる所以!

ハウス界のレジェンドLouie Vega『Elements Of Life』(2003年)です。

Kenny "Dope" GonzalezとのコンビMasters At WorkNuyorican Soulで一時代を築いたN.Y.ハウスのトップ・プロデューサーLouie Vegaについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 Nuyorican Soul『Nuyorican Soul』(1997年)
 Elements Of Life『Eclipse』(2013年)
 Louie Vega『Louie Vega Starring...XXVIII』(2016年)

ハウス界のレジェンド・プロデューサーとして大成功を収めたLouie Vegaですが、自身名義のアルバムとしては本作『Elements Of Life』(2003年)が初となります。

アルバムにはVegaの公私のパートナーAnane(人気ブラジル人女性SSWJoyceの娘Ana Martins)、ハウス界のレジェンド・ユニットBlaze全盲のUSギタリスト/シンガーRaul Midon(g、vo)等がフィーチャリングされ、パーカッション・マッドネスLuisito QuinteroLisa FischerCindy MizelleといったVega作品でお馴染みの女性R&Bシンガー等も参加しています。

アルバムはLouie VegaらしいN.Y.ラテンの効いたニューヨリカン・ハウスや、妻Ananeの母国ブラジルのエッセンスを効かせた楽曲が印象的です。

Vega印100%の「Brand New Day」「Elements Of Life」というBlazeをフィーチャーした2曲やRaul Midonをフィーチャーした「Cerca De Mi」Ananeをフィーチャーした「Nos Vida」「Ma Mi Mama」「Mon Amour」というブラジリアン・フレイヴァーの3曲。Vegaの叔父でN.Y.サルサを代表するトップ・シンガーであった故Hector Lavoeが歌っていた楽曲のカヴァー「Quimbombo」あたりがおススメです。

Louie Vega好きには間違いない1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Journey's Prelude」
「Jungle Fever」
Ursula Ruckerによるスポークンワード「Journey's Prelude」でアルバムは幕は空けます。その流れでThe Chakachasのカヴァー「Jungle Fever」へ突入。Ananeのお色気ヴォイスとRaul Midonのギターが印象的な官能グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=Lv4o-biP7b0

「Brand New Day」
Blazeをフィーチャー。パーカッション・マッドネスLuisito Quinteroによるパーカッシヴ・リズムが印象的なLouie Vegaらしいニューヨリカン・ハウス。
https://www.youtube.com/watch?v=FW5QGOJKRmo

「Cerca De Mi」
Raul Midonをフィーチャー。VegaとAlbert Menendezの共同プロデュース。Masters At Work、Nuyorican Soulの盟友Kenny "Dope" Gonzalezも参加。Nuyorican Soul好きの人であれば気に入るであろうラテン・フレイヴァーの効いたニューヨリカン・ハウスに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=w8e2W7XhNEQ

「Africa/Brasil」
タイトルの通り、アフリカン・リズム/アフロ・サンバを前面に打ち出したトライバルな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=8CUiL9b9FjY

「Nos Vida」
Ananeをフィーチャー。彼女のソロ名義アルバム『Selections』(2006年)にも収録されています。ブラジリア・フレイヴァーを効かせた僕好みの仕上がり。子供たちのコーラスもいい感じです。この頃の姉Clara Morenoの作品に通じるものもあるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ZntttUDxo9w

「A Better Day」
Raul Midonをフィーチャー。これもブラジリアン・テイスト。ブラジリアン・リズムに乗ってMidonのヴォーカル&ギターが優しく包み込んでくれます。

「Ma Mi Mama」
Ananeをフィーチャー。この曲も『Selections』(2006年)にも収録されています。楽園モードのメロウ・ブラジリアン・グルーヴは僕の大好物です。
https://www.youtube.com/watch?v=H7PTtsgpMGQ

「Tu Y Yo」
「Ma Mi Mama」からシームレスに続く小曲。「Ma Mi Mama」の雰囲気を受け継いでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=FFS58XuaqmY

「Summer Night In Spanish Harlem」
House Of Rhumbaをフィーチャー。パーカッション・セッション風の仕上がり。

「Quimbombo」
Louie Vegaの叔父でN.Y.サルサを代表するトップ・シンガーであった故Hector LavoeがフィーチャリングされていたN.Y.サルサのスーパースターWillie Colonのデビュー作『El Malo』(1967年)収録曲をカヴァー。ここではDomingo Quinonesのヴォーカルをフィーチャーし、Louie Vega流N.Y.サルサを聴かせてくれます。

「Cantos Para Chango」
「Quimbombo」からシームレスに続くN.Y.ラテンな小曲。

「Sunshine」
前半は「Quimbombo」、「Cantos Para Chango」の流れを汲んだラテン調の仕上がり。後半はRaul Midonのソウルフル・ヴォーカルが印象的です。

「Elements Of Life」
タイトル曲はBlazeをフィーチャー。Louie Vega印100%のニューヨリカン・ハウスは文句なしの出来栄えです。George Duke「Brazilian Love Affair」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=v_W0BiWIRYs

「Mon Amour」
Ananeをフィーチャー。この曲も『Selections』(2006年)にも収録されています。少しフレンチ・テイストのオルガンな印象的なセクシーな哀愁メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=BzluRsSQhG0

「Mozalounge」
ラストはラテン・リズムが軽やかに響くニューヨリカン・ハウスなインストで締め括ってくれます。

国内盤CDにはボーナス・トラックとして「Nico's Song」が別CDに収録されています。

Louie Vega関連作品や本作参加アーティストの過去記事もチェックを!

Nuyorican Soul『Nuyorican Soul』(1997年)
Nuyorican Soul

Elements Of Life『Eclipse』(2013年)
エクリプス

Louie Vega『Louie Vega Starring...XXVIII』(2016年)
ルイ・ヴェガ・スターリング・・・XXVIII (LOUIE VEGA STARRING...XXVIII)(直輸入盤帯ライナー付国内仕様)

Anane『Selections』(2006年)
ルイ・ヴェガ・プレゼンツ・アナネ’セレクションズ’

Luisito Quintero『Percussion Maddnes』(2006年)
Percussion Madness

Blaze『25 Years Later』(1990年)
25イヤーズ・レイター

Blaze『Basic Blaze』(1997年)
Basic Blaze
posted by ez at 13:04| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月15日

『今の気分は...2019年11月15日編』

記事を書く時間がとれないので、過去記事から10曲セレクトするシリーズで・・・

今回は80〜90年代カテゴリーから僕の青春の思い出が詰まったバラード10曲をセレクトしました。

Cheryl "Pepsii" Riley「Unbelievable Lover」
https://www.youtube.com/watch?v=XgW24vsFNPU
From 『Chapters』(1990年)
cheryl pepsii riley chapters.jpg

Cameo「Time, Fire & Space」
https://www.youtube.com/watch?v=0_h9rCKMzYg
From 『Real Men ... Wear Black』(1990年)
Real Men Wear Black by Cameo

Alyson Williams「Just Call My Name」
https://www.youtube.com/watch?v=uImwFlu9qWs
From 『Raw』(1989年)
Raw(リアル・ニューヨーク)

Guy「Let's Chill」
https://www.youtube.com/watch?v=3Wj8Yxa309E
From 『The Future』(1990年)
GUY・・・THE FUTURE

Mary Davis「Separate Ways」
https://www.youtube.com/watch?v=qofFyvLILx8
From 『Separate Ways』(1990年)
セパレート・ウェイズ+4

Full Force「4-U (Full Force's Mellow Medley)」
https://www.youtube.com/watch?v=2vHKutLH-lk
From 『Smoove』(1989年)
Smoove

Whistle「Always And Forever」
https://www.youtube.com/watch?v=Y_FYmAwwU6k
From Whistle『Always And Forever』(1990年)
whistle always and forever.jpg

Carl Anderson「Baby My Heart」
https://www.youtube.com/watch?v=xx0ExbaCNdc
From 『Pieces of a Heart』(1990年)
Pieces of a Heart

Regina Belle「After the Love Has Lost Its Shine」
https://www.youtube.com/watch?v=bEh9m023Ye0
From 『All By Myself』(1987年)
All By Myself

Keith Sweat「I'll Give All My Love to You」
https://www.youtube.com/watch?v=BMlUDCFMqgw
From 『I'll Give All My Love to You 』(1990年)
I'll Give All My Love To You by Keith Sweat (1992-05-13)

Scritti Politti「Oh Patti (Don't Feel Sorry for Loverboy」
https://www.youtube.com/watch?v=M5JG_TLdPSY
From 『Provision』(1988年)
プロビジョン
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2019年11月13日

Anamaria E Mauricio『Vol. 2』

ミラクルなブラジリアン男女デュオ☆Anamaria E Mauricio『Vol. 2』
Volume 2
発表年:1972年
ez的ジャンル:男女デュオ系ブラジリアン・グルーヴ
気分は... :ドリーミー!

今回は70年代ブラジル作品からAnamaria E Mauricio『Vol. 2』(1972年)です。
※本作はCD化されていますが、Amazonでの扱いがないので、上記ジャケはデジタル・ミュージックへのリンクとなっています。

Marcos Valleの元奥方AnamariaMauricioによる男女デュオAnamaria E Mauricioの紹介は、『No No No... Estamos Na Nossa』(1970年)に続き2回目となります。

Antonio Adolfoに見出され、レコーディングされた1stアルバム『No No No... Estamos Na Nossa』(1970年)に続きリリースされたのが、本作『Vol. 2』(1972年)です。

前作同様Jongo Trioがバックを務め、Nelson AyresAparecido BianchiHermeto PascoalArthur VerocaiGrupo Coracaoがアレンジを手掛けています。

1stアルバム『No No No... Estamos Na Nossa』(1970年)も再評価の高い1枚ですが、本作もそれに負けない内容です。2人の息の合ったヴォーカルとソフトロック、ジャズ・サンバ、グルーヴィー&ファンキーR&B、サイケ等が入り混じった絶妙なアレンジが噛み合った素敵なMPB作品に仕上がっています。

グルーヴィー・ブラジリアン・ソフトロックな「Do Lado De Ca」「Fatal Fatal」、「Tighten Up」調のジャズ・サンバ「Cara De Paquera」Michel Legrand作品のような「Podes Crer」、ピースフルな「Mandato」、軽快メロウ・グルーヴ「Caminho Livre」あたりが僕のおススメです。

CDが入手しづらい1枚ですが、ぜひチェックして欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Caminho Livre」
Zelao作。Arthur Verocaiがアレンジを手掛けた軽快メロウ・グルーヴ。弾けるようなAnamariaのヴォーカルが眩しいです。
https://www.youtube.com/watch?v=IKWj70bZCcQ

「O Trem Azul」
Ronaldo Bastos/Lo Borges作。ピースフルなメロウ・バラードを歌い上げます。サックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NSu41I7GrJs

「Recungue」
Hermeto Pascoal作。Pascoalのミステリアスなフルートと共に始まるグルーヴィー・ブラジリアン・ソフトロック。スキャット・ヴォーカルがよく似合う1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=OiF5uQnegtI

「Do Lado De Ca」
Paulo Sergio Valle/Osmar Milito作。ジャズ・サンバ調のブラジリアン・ソフトロック。Jongo Trioの好バッキングもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=6CF2Q0epVZQ

「Fatal Fatal」
Douglas/Mauricio作。僕好みのグルーヴィー&キュートなブラジリアン・ソフトロック。グルーヴィー・オルガンと涼しげなフルートのアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=K611nNZpjqc

「O Galho Da Roseira」
Hermeto Pascoal/Pascoal Divina作。アシッドなフォーキーからサイケ・ポップへ展開するPascoalらしいセンスの映える1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kzXl411yZiM

「Serearei」
Hermeto Pascoal作。スピリチュアルな前半からアフロ・サンバ的な後半へ展開します。
https://www.youtube.com/watch?v=pQr6Ng51XZY

「Mandato」
Paulo Sergio Valle/Marcos Valle/Osmar Milito作。Arthur Verocaiのセンスが映えるピースフルな仕上がり。このデュオの素敵なヴォーカル・ワークを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=dyRIGDHxzbg

「Cara De Paquera」
Adylson Godoy作。格好良さでいえばアルバム随一。「Tighten Up」調ジャズ・サンバといった雰囲気のグルーヴィー・ポップに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xa8aOjFl9KA

「O Mar E Meu Chao」
Nelson Motta/Dori Caymmi作。Anamariaのしっとりとした歌声に癒される幻想的なバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=JmPZTP0Kjfo

「Podes Crer」
Paulo Sergio Valle/Osmar Milito作。Arthur Verocaiの素晴らしいアレンジが映える1曲。まるでMichel Legrandが手掛けたフランス映画のサントラのようです。
https://www.youtube.com/watch?v=4W7qJL6hxOs

「Loucura Pouca E Bobagem」
Jesus Rocha作。サイケデリック・パートとファンキー・パートが交錯するダイナミックな楽曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=y67lLOQ__8c

未聴の方は1stアルバム『No No No... Estamos Na Nossa』(1970年)もチェックを!

『No No No... Estamos Na Nossa』(1970年)
anamaria & mauricio.jpg
posted by ez at 02:23| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする