発表年:1975年
ez的ジャンル:UKファンク・バンド
気分は... :かしこまりー!
今回は70年代に活躍したUKのファンク/ディスコ・バンドOlympic Runnnersの2ndアルバム『Out in Front』(1975年)です。
本作は単独CD未実現のため、上記ジャケおよびAmazonへのリンクは、1stアルバム『Put The Music Where Your Mouth Is』(1974年)との2in1CDです。
Olympic Runnnersは、Mike Vernon、Pete Wingfieldを中心にスタジオ・ミュージシャン達が1974年にロンドンで結成されたファンク/ディスコ・バンド。
1stアルバム『Put The Music Where Your Mouth Is』(1974年)を皮切りに8枚のアルバムを70年代にリリースしています。
2ndアルバムとなる本作『Out in Front』(1975年)のメンバーは、Mike Vernon(per)、Pete Wingfield(key、vo)、Joe Jammer(g)、Delisle Harper(b、vo)、Glen LeFleur(ds、congas)という5名。
さらにヴォーカルとして、George Chandler(Gonzalez)、Jimmy Haynes、Pearly Gatesが参加しています。
全編インストだった1stアルバム『Put The Music Where Your Mouth Is』(1974年)に対して、本作では上記のようにヴォーカル曲を織り交ぜているのが特徴です。
ダンサブルなファンク・グルーヴならば、シングルにもなった「Drag It Over Here」をはじめ、「(There's A) Freeze On Funk」、「Dump The Bump」あたりがおススメです。
ロウ・ファンク「Go No Further」、サンプリング・ソースとしても人気の「Get This Thing Down」にもバンドの魅力が詰まっています。
インスト・ファンクの「Out To Lunch」、「Panic Button」も魅力的です。
爽快なキャッチーさのあるUKファンク/ジャズ・ファンクを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「100 Yard Dash」
アルバムのイントロ。
「Exit City」
ギターの唸りと共に疾走するジャズ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=C0t2aqAxvnw
「Drag It Over Here」
シングルにもなったキャッチーなヴォーカル入りファンク・グルーヴ。バンドの格好良さが凝縮されたアルバムのハイライト。
https://www.youtube.com/watch?v=Mm6xu3PXv2I
「Go No Further」
通好みのロウ・ファンク。スタジオ・ミュージシャン出身ならではの職人魂を感じるグルーヴがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=CHIrri8gtoc
Ugly Duckling「Now Who's Laughin'」、Kamau「Confidencial」等のサンプリング・ソースとなっています。
Ugly Duckling「Now Who's Laughin'」
https://www.youtube.com/watch?v=IIgn7GnPimA
「Out To Lunch」
格好良いイントロにK.O.されてしまうインスト・ファンク。タイトなビートとセクシーなファンキー・ギターにシビれます!
https://www.youtube.com/watch?v=fqKXaNh8DYI
「(There's A) Freeze On Funk」
オールド・スクールHip-Hop的な格好良さを持った肉感ファンク。UKファンク・バンドですが、US西海岸のような開放感があるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nR-oKxdV-xs
「Dump The Bump」
タイトル通りのダンサブルな骨太ファンクを聴かせてくれます。シングル向きのキャッチーさが魅力です。もっと長尺で聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ePnAsYYAILk
Eric B. & Rakim「Rest Assured」のサンプリング・ソースとなっています。
Eric B. & Rakim「Rest Assured」
https://www.youtube.com/watch?v=JeDWtrCswa8
「Panic Button」
軽快に疾走するインスト・ジャズ・ファンク。ブレイクもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=U-lJDAwYW-E
「Get This Thing Down」
格好良すぎるベースラインと共に始まるメロウ・ジャズ・ファンク。哀愁エレピの音色がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=7w3aUnVvESI
Booga Lou「To Whom It May Concern」、Black Attack「Rep Da R.I.」、The High & Mighty「Dick Starbuck "Porno Detective"」、Mobb Deep「May Concern」等のサンプリング・ソースとなっています。
Booga Lou「To Whom It May Concern」
https://www.youtube.com/watch?v=CkS39badM6Q
Black Attack「Rep Da R.I.」
https://www.youtube.com/watch?v=uOzujthL5cc
The High & Mighty「Dick Starbuck "Porno Detective"」
https://www.youtube.com/watch?v=f_qxmkbSnsg
Mobb Deep「May Concern」
https://www.youtube.com/watch?v=R8oMvjiDiAM
「Coucou'n'flying Fish」
ラテン・フュージョン風のインスト。このバンドの音楽性の広さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=u4zBI0NoqEo
Big Daddy Kane「Stop Shammin'」のサンプリング・ソースとなっています。
Big Daddy Kane「Stop Shammin'」
https://www.youtube.com/watch?v=WrlWx55GSu8
「'Till The Sun Comes Up」
ラストはメロウなインストで締め括ってくれます。
本2in1CD以外にはオリジナル・アルバムはCD未実現のようです。
他作品もぜひCD化して欲しいですね。