発表年:1987年
ez的ジャンル:スタイリッシュ系UKブルー・アイド・ソウル
気分は... :ようやく霧が晴れ・・・
今月は先の見えない五里霧中状態でしたが、ようやく霧が晴れつつあり、気分的にかなりスッキリしてきました。
気分がスッキリした急にSimply Redが聴きたくなってきた!
ということで、UKブルー・アイド・ソウル・バンドSimply Redの大ヒット3rdアルバム『A New Flame』(1987年)です。
※上記ジャケおよびAmazonリンクは【スペシャル・エディション】です。
Mick Hucknall率いるUKブルー・アイド・ソウル・バンドSimply Redに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚(発売順)。
『Men And Women』(1987年)
『Stars』(1991年)
『Life』(1995年)
前回『Men And Women』(1987年)を紹介したのが2007年だったので12年ぶりのSimply Red作品のエントリーです。
近年再び精力的に活動し、今年も最新アルバム『Blue Eyed Soul』をリリースし、その健在ぶりを示したSimply Red。
『Blue Eyed Soul』(2019年)
僕がSimply Redを頻繁に聴いていたのは、デビュー・アルバム『Picture Book』(1985年)から『Life』(1995年)まで。一応、90年代のラスト作『Love & The Russian Winter』(1999年)まではリアルタイムでCD購入していました。
3rdアルバムとなる本作Simply Red『A New Flame』(1987年)は彼らの絶頂期の1枚であり、UKの人気バンドとしての自信が漲った1枚となっています。
本作におけるメンバーはMick Hucknall(vo)、Fritz McIntyre(key、back vo)、Tim Kellett(tp、key、back vo)、Chris Joyce(ds)、Tony Bowers(b)、Heitor T P(Heitor Pereira)(g)、Ian Kirkham(sax)。
プロデュースは本作を皮切りに『Stars』、『Life』を手掛けたStewart Levine。
ゲスト・ミュージシャンとしてErik Hanson(syn prog)、Larry Williams(syn prog)、Lenny Castro(per)、Stephanie Spruell (back vo)が参加しています。
前作に引き続き、往年の名ソングライターLamont Dozierが2曲でソングライティングに参加しています(Hucknallとの共作)。また、Joe Sampleとの共作曲もあります。
一般的には、UKチャート第2位、USチャート第1位の大ヒット「If You Don’t Know Me by Now」(Harold Melvin & the Blue Notesのカヴァー)をはじめ、「It's Only Love」(Barry Whiteのカヴァー)、タイトル曲「A New Flame」といったシングル3曲あたりがハイライトかもしれません。。
しかしながら、個人的には「Turn It Up」、「You've Got It」、「She'll Have to Go」の3曲がハイライト。リアルタイムで聴いていた時も、この3曲がヘビロテだったし、今回聴き直してもこの3曲がダントツで好きです。
ぜひ、おススメの裏ハイライト3曲をお試しあれ!
全曲紹介しときやす。
「It's Only Love」
Barry White「It's Only Love Doing Its Thing」のカヴァー(Jimmy Cameron/Vella Cameron作)。オリジナルはアルバム『The Man』(1978年)収録。アルバムからの1stシングルとしてUKチャート第13位となりました。リアルタイムで聴いていた時は"他にシングル向きの曲があるのに"なんて思っていましたが、こうして久々に聴き直してみると、ブルー・アイド・ソウル・グループとしての志向が明確に打ち出されたカヴァー曲という印象を受けます。
https://www.youtube.com/watch?v=hP_CRUqovp4
「A New Flame」
Mick Hucknall作。タイトル曲は3rdシングルとしてUKチャート第17位となりました。ドラマティック&スタイリッシュなSimply Redらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vnhFBLS5u_s
「You've Got It」
Mick Hucknall/Lamont Dozier作。個人的な裏ハイライトその1。アルバムからの4thシングルにもなりました。Hucknallの優しく切ないヴォーカルに涙腺が緩んでしまう感動バラード。僕の青春の思い出とリンクしている名曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=cUCFHnVYVWg
「To Be with You」
Mick Hucknall作。ダイナミックなホーン・サウンドが効果的な硬質なファンク・グルーヴ。この時代らしいサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=RvHB-lkVpbQ
「More」
Mick Hucknall作。レゲエ・テイストを効かせたミディアム・バラード。このあたりはUKのバンドらしいセンスだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=NK-pOIvHxdc
「Turn It Up」
Mick Hucknall/Lamont Dozier作。個人的な裏ハイライトその2。個人的にはアルバムで一番好きだった曲。鮮やかなカッティング・ギターと共に疾走するダンサブル・チューン。僕にとっての格好良いSimply Redを象徴する曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ctXtW7vL7eg
「Love Lays It's Tune」
Mick Hucknall作。オトナなミディアム・バラード。ミュート・トランペットがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=9QQoyaLIjWw
「She'll Have to Go」
Mick Hucknall作。個人的な裏ハイライトその3。このバンドらしいダンディズムを感じるスタイリッシュな1曲。ブルー・アイド・ソウルな魅力にも溢れています。元Saint & Stephanie(Stuff 'N' Ramjett)のStephanie Spruellの女性バック・コーラスも素晴らしいの一言。
https://www.youtube.com/watch?v=TOxSp5sczE0
「If You Don’t Know Me by Now」
Harold Melvin & the Blue Notes、1972年の大ヒット曲をカヴァー(Kenny Gamble/Leon Huff作)。本ヴァージョンもアルバムからの2ndシングルとしてUKチャート第2位、USチャート第1位の大ヒットとなりました。オリジナル自体が名曲ですが、Mick Hucknallのソウルフル・ヴォーカルを満喫できる本ヴァージョンも忘れ難い好カヴァーとなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=zTcu7MCtuTs
「Enough」
Mick Hucknall/Joe Sample作。ラストはブルー・アイド・ソウ的センスに満ちた哀愁ミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z1wNhJFaZ5c
Simply Redの他の80年代・90年代作品もチェックを!
『Picture Book』(1985年)
『Men And Women』(1987年)
『Stars』(1991年)
『Life』(1995年)
『Blue』(1998年)
『Love & The Russian Winter』(1999年)