2019年12月31日

『ezが選ぶ2019年の10枚』

年末最後のエントリーは、毎年恒例の年末特別編『ezが選ぶ2019年の10枚』です。今年購入した新譜CDからお気に入りの10枚を紹介します(順不同)。
※全て当ブログで紹介した作品です。作品の詳細は各エントリーをご参照下さい。

J.Lamotta Suzume『Suzume』
すずめ
「If You Wanna」
https://www.youtube.com/watch?v=VQu9vPC1GT4

Moonchild『Little Ghost』
Little Ghost [輸入盤CD] (TRUCD383)_792
「Too Much To Ask」
https://www.youtube.com/watch?v=G94JCbgAtRI

Steve Lacy『Apollo XXII』
Apollo XXI [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC604)
「Playground」
https://www.youtube.com/watch?v=g_ICWul5hqQ

Bain『Around The Sun』
bain around the sun.jpg
「Just Begun」
https://www.youtube.com/watch?v=55fyAJ2bATk

Jordan Rakei『Origin』
Origin [輸入盤CD] (ZENCD256)_742
「Mind's Eye」
https://www.youtube.com/watch?v=ZwdBaYxVyCI

The Pendoltons『2 Steps Away』
the pendoltons 2 steps away.jpg
「You Do You」
https://www.youtube.com/watch?v=qGuJwxByS-M

Lucas Arruda『Onda Nova』
オンダ・ノヴァ
「What I'd Do For Love」
https://www.youtube.com/watch?v=eEGjZnETOpk

Rubel『Casas』
カーザス CASAS
「Mantra」
https://www.youtube.com/watch?v=avRmAJE9jLI

Cykada『Cykada』
Cykada
「Dimnsion Stepper」
https://www.youtube.com/watch?v=dEX2RZVgPaU

Theon Cross『Fyah』
ファイア
「Activate」
https://www.youtube.com/watch?v=EaSFwZFiKOQ

イスラエル出身、ベルリンを拠点に活動する女性アーティストJ. Lamotta Suzumeの2nd、L.A.を拠点に活動する新世代ネオソウル・ユニットMoonChildの4th、どちらも僕の大好きな陽だまりのネオソウルを満喫できました。

L.A.の最注目R&BユニットThe Internet
の中心メンバーでもある若き才能Steve Lacyのソロ・デビュー作、ミネアポリスを拠点とするオルタナティヴ・ソウル・ユニットBainの2nd、オーストラリア出身、ロンドンを拠点とする男性SSW Jordan Rakeiの3rd、いずれも溢れる才能にグッときました。

今年も数多くリリースされたディスコ/ブギー・ファンク系からは西海岸のモダン・ファンク・デュオThe Pendoltonsの初アルバムをセレクト。アーバンな魅力も加味された僕好みの1枚でした。

ブラジルものからは2枚、フュージョン/AOR系のブラジリアン・メロウであったLucas Arrudaの3rd、『ラティーナ (Latina)』誌の2018年ブラジル・ディスク大賞の第1位になったリオ出身の男性SSW Rubelの2nd(国内盤CDは2019年発売)をセレクト。

今年も僕を虜にしたUK進化形ジャズからは、生音×エレクトロニクスのハイブリッド・ジャズを聴かせてくれた新世代UKジャズ・ユニットCykada、チューバという楽器の可能性を示してくれたTheon Crossをセレクト。いずれも刺激的な音でした。

以上10枚ですが、それ以外に特別賞として以下の3枚を追加しておきます。

更なるネクスト・レベルへ
Flying Lotus『Flamagra』
【メーカー特典あり】Flamagra [初回限定紙ジャケット仕様 / 解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] オリジナル肖像画マグネット付 (BRC595)
「Spontaneous」
https://www.youtube.com/watch?v=Yi67hQf2AjA

心機一転の会心作
Robert Glasper『Fuck Yo Feelings』
ファック・ヨ・フィーリングス
「This Changes Everything」
https://www.youtube.com/watch?v=jY_EZdcv2X0

リリース予告から7年目
Shafiq Husayn『The Loop』
shafiq husayn the loop.jpg
「May I Assume」
https://www.youtube.com/watch?v=jIeiV3Oy_QM

Brainfeederの総帥Flying Lotusの5年ぶりの新作。"永遠の炎"をコンセプトに、よりポップで聴きやすい音世界を届けてくれました。

進化形ジャズの牽引者Robert GlasperLoma Vista移籍第一弾は、Robert Glasper Experiment(RGE)時代の盟友Derrick Hodge(b)、Chris Dave(ds)の参加が嬉しかったですね。

Sa-Ra Creative PartnersのメンバーShafiq Husaynの2ndソロは、2012年のリリース予告から7年目でようやくリリースされましたが、待った甲斐がありました。

素晴らしい音楽の数々に感謝!
当ブログの閲覧者の皆様に感謝!
それでは良いお年を!
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2019年12月30日

Steve Arrington's Hall Of Fame『Steve Arrington's Hall Of Fame I』

元Slaveメンバーによるブギー・ファンク☆Steve Arrington's Hall Of Fame『Steve Arrington's Hall Of Fame I』
1
発表年:1983年
ez的ジャンル:ブギー・ファンク/ヘヴィ・ファンク
気分は... :2019年のラスト1枚は?

明日の大晦日は恒例の特別企画『ezが選ぶ2019年の10枚』なので、通常エントリーは今回が年内最後となります。

セレクトしたのはSlaveの元メンバーSteve ArringtonSteve Arrington's Hall Of Fame名義でリリースした『Steve Arrington's Hall Of Fame I』(1983年)です。

Steve Arringtonは1956年オハイオ州デイトン出身のドラマー/シンガー/プロデューサー/ソングライター。

オハイオの人気ファンク・グループSlaveに参加した後、Steve Arrington's Hall Of Fame名義で『Steve Arrington's Hall Of Fame I』(1983年)、『Positive Power』(1984年)、ソロ名義で『Dancin' in the Key of Life』(1985年)、『The Jammin' National Anthem』(1986年)、『Jam Packed』(1987年)、『Pure Thang』(2009年)といったアルバムをリリースしています。

近年ではSteve Arrington & Dam Funk名義の『Higher』(2013年)などのコラボ作品もリリースしています。

Steve Arrington's Hall Of Fame名義での1stアルバムとなる本作『Steve Arrington's Hall Of Fame I』(1983年)は、

アルバムはUS R&Bアルバム・チャート第12位となっています。

本作におけるSteve Arrington's Hall Of Fameのメンバーは、Steve Arrington(vo、b、g、ds、key)以下、Charles Carter(key、sax、back vo)、Roger Parker(ds、back vo)、Sam Carter(key)といったSlave時代の同僚はじめ、Bruce Victor Godsey(key、fl、back vo)、Buddy Hankerso(b、back vo)、Kevin Eubanks(b、g)、Gary Jackson(per、back vo)、Arthur Rhaimes(g)といった面々。

プロデュースはSteve ArringtonJimmy DouglassCharles Carter

アルバム全体としては、Slave路線のヘヴィ・ファンクにアーバン感覚が加味されているのがいいですね。

「Nobody Can Be You」「You Meet My Approval」の2曲がダンス・クラシックとして人気だと思います。

それ以外に定番サンプリング・ソースとしても大人気の「Weak At The Knees」Slave的なヘヴィ・ファンク「Speak With Your Body」、アーバン・ヘヴィ・ファンク「Way Out」あたりが僕のおススメです。

正にファンクのHall Of Fameに相応しい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Nobody Can Be You」
Charles Carter/Steve Arrington作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第18位となっています。ダンス・クラシックとしての再評価も高いブギー・ファンクです。Slave×シンセ・ファンクな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WMRsIwx76Fg

Brand Nubian feat. Positive K and Easy L.G.「Grand Puba, Positive and L.G.」Deee-Lite「Who Was That」、Snoop Dogg & Tray Deee「21 Jumpstreet」、Shaquille O'Neal「Nobody」、Baby S「Puff Pull」、LL Cool J feat. Keith Sweat「Nobody Can Freak You」、Uncle Sam feat. Big Chan Loc「Baby You Are (Remix)」、The Mossie & E-40「Nobody Can Be You but You」、Prodigy「Summer in New York City」等のサンプリング・ソースとなっています。
Brand Nubian feat. Positive K and Easy L.G.「Grand Puba, Positive and L.G.」
 https://www.youtube.com/watch?v=yVUXXx5AK6w
Baby S「Puff Pull」
 https://www.youtube.com/watch?v=sQ3Tm5wlyt0
The Mossie & E-40「Nobody Can Be You but You」
 https://www.youtube.com/watch?v=n3k8m-9VUfQ

「You Meet My Approval」
Charles Carter/Steve Arrington作。ダンス・クラシックとして再評価の高いメロウ・ファンク。ヘヴィ・ファンクでありながら、アーバン・メロウなのは僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=-gwHcfC1tcw

「Last Nite/Nite Before」
Sam Carter/Steve Arrington作。AOR的なアーバン・メロウ・グルーヴ。Slave時代には聴けなかったタイプの曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Cp_x8qkeC30

「Strange (Soft & Hard)」
Steve Arrington作。ベースがビンビン響く肉食系ロッキン・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=7N5x-bZ14R4

「Speak With Your Body」
Charles Carter/Steve Arrington作。Slave的なヘヴィ・ファンク。重低音のグルーヴがたまりません。Public Enemy「Incident at 66.6 FM」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=PQuWNeP_FLk

「Weak At The Knees」
Buddy Hankerson/Charles Carter/Roger Parker/Steve Arrington作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第33位となっています。一度聴いたら、脳内で勝手にリピートされる中毒性のあるグルーヴがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=XsSRGYgCh_s

定番サンプリング・ソースとしても大人気です。N.W.A「Gangsta Gangsta」、Doctor Ice feat. Red Alert「Make You Feel Alright」、Uptown「It's My Turn」、Ice Cube「The Nigga Ya Love to Hate」、Three Times Dope「Weak at the Knees」、Robbie B and DJ Jazz「I Refuse to Lose」、Bobby Jimmy and the Critters「Prankster Prankster」、O.G. Style「10 B 3」、Funky Aztecs feat. 2Pac & Money-B「Salsa Con Soulfood」、Poison Clan「Don't Sleep on a Hizzo」、「Put Shit Pass No Ho」、Jermaine Dupri feat. Jay-Z「Money Ain't a Thang」、Mariah Carey feat. Jermaine Dupri「Get Your Number」等のサンプリング・ソースとなっています。
N.W.A「Gangsta Gangsta」
 https://www.youtube.com/watch?v=aCAkHFavEdw
Doctor Ice feat. Red Alert「Make You Feel Alright」
 https://www.youtube.com/watch?v=e4MWtwLCqUI
Uptown「It's My Turn」
 https://www.youtube.com/watch?v=Bo4H_VJb9Y4
Ice Cube「The Nigga Ya Love to Hate」
 https://www.youtube.com/watch?v=ivT6KqI74jU
Robbie B and DJ Jazz「I Refuse to Lose」
 https://www.youtube.com/watch?v=CBPWeoZz89k
Bobby Jimmy and the Critters「Prankster Prankster」
 https://www.youtube.com/watch?v=mTLJg-WXgIk
O.G. Style「10 B 3」
 https://www.youtube.com/watch?v=yeKoVBTfpbQ
Funky Aztecs feat. 2Pac & Money-B「Salsa Con Soulfood」
 https://www.youtube.com/watch?v=CdP3CKtpi-Y
Poison Clan「Don't Sleep on a Hizzo」
 https://www.youtube.com/watch?v=DtJkouKg-og
Poison Clan「Put Shit Pass No Ho」
 https://www.youtube.com/watch?v=pjby1JpvKl8
Jermaine Dupri feat. Jay-Z「Money Ain't a Thang」
 https://www.youtube.com/watch?v=io0OiVIV7lM
Mariah Carey feat. Jermaine Dupri「Get Your Number」
 https://www.youtube.com/watch?v=yvoWWtynalI

「Beddie-Biey」
Buddy Hankerson/Steve Arrington/Victor Godsey作。白日夢のようなメロウ・ミディアム。揺らめく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZS53AUyJ0qI

A Tribe Called Quest「The Chase, Part II」、Da Youngsta's「People Round Town」、Kronic「Carry On」、London Funk Allstars「Listen to the Beat」、Amerigo Gazaway「Trust, Part II」のサンプリング・ソースとなっています。
A Tribe Called Quest「The Chase, Part II」
 https://www.youtube.com/watch?v=Oc-bl0GI8gQ
Da Youngsta's「People Round Town」
 https://www.youtube.com/watch?v=BKqsu-GdXS0
Kronic「Carry On」
 https://www.youtube.com/watch?v=Fo5jMsePBiE
London Funk Allstars「Listen to the Beat」
 https://www.youtube.com/watch?v=ECIb3gzgQ8c
Amerigo Gazaway「Trust, Part II」
 https://www.youtube.com/watch?v=q7gyKDQEOqk

「Way Out」
Sam Carter作。この曲もシングル・カットされました。ラストはアーバン・メロウなヘヴィ・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-YYLh5zbA7U

Steve Arrington & Dam-Funk『Higher』(2013年)
Higher
posted by ez at 02:14| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月29日

Vulfpeck『Hill Climber』

ポップ感覚全開のファンク・ワールド☆Vulfpeck『Hill Climber』
ヒル・クライマー
発表年:2018年
ez的ジャンル:L.A.ミニマル・ファンク・バンド
気分は... :これはクセになる・・・

年内最後の新作紹介です。
セレクトしたのはVulfpeck『Hill Climber』です。
2018年リリースの作品ですが、今年11月にようやくCD化が実現したので新作扱いにしたく思います。

Vulfpeckはミシガン州アナーバーで結成されたミニマル・ファンク・バンド。現在はL.A.を活動拠点としています。

メンバーはJack Stratton(syn、clavinet、b、ds)、Theo Katzman(g、ds、per)、Woody Goss(el-p、org、per)、Joe Dart(b)という4名。

2011年にEP「Mit Peck」でデビュー。

これまで『Thrill of the Arts』(2015年)、『The Beautiful Game』(2016年)、『Mr. Finish Line』(2017年)という3枚のスタジオ・アルバムをリリースしています。

4thアルバムとなる本作『Hill Climber』(2018年)では彼らのユニークなポップ感覚に一層磨きがかかっています。

70年代ポップ/ファンク/ソウル/ロックなどのエッセンスのいいとこ取りな感じがたまりません。

Antwaun Stanley(vo)、Joey Dosik(key、sax)、Cory Wong(g)といったVulfpeckの準メンバー的ミュージシャンも参加しています。

また、PHOXMonica MartinCandy ButchersMike ViolaKNOWERLouis Coleがゲスト参加しています。

職人的パワー・ポップ「Half of the Way」、ヴォコーダー入りのポップ・ファンク「Darwin Derby」、Monica Martinをフィーチャーしたロマンティック・バラード「Love is a Beautiful Thing」、ニューオリンズ・ファンク調の「Soft Parade」「The Cup Stacker」、初期Prince×Nile Rodgersなインスト・ディスコ「Disco Ulysses (Instrumental)」
Louis Coleをフィーチャーした変態的ポップ・ファンク「It Gets Funkier IV」など、あの手この手で楽しませてくれます。

彼らのポップ職人的ファンク・ワールドを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Half of the Way」
Theo Katzmanをフィーチャー。Larry Goldings/Ryan Lerman作。彼らのポップ・センス全開の職人的パワー・ポップがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=rr6f26I2cBI

「Darwin Derby」
Theo Katzman & Antwaun Stanleyをフィーチャー。底抜けに明るいヴォコーダー入りのポップ・ファンク。僕の一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=_RTcxRLj2RQ

「Lonely Town」
Theo Katzmanをフィーチャー。ライナーノーツにあったように、Paul McCartneyがスカ調のポップ・チューンを歌っている感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=61dDuA2DCq4

「Love is a Beautiful Thing」
Theo KatzmanとPHOXのMonica Martinをフィーチャー。Theo Katzmanがソロ名義でリリースしていた楽曲のセルフ・カヴァー。さり気ないですがロマンティックなミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=x0vgMl6n7m0

「For Survival」
ソロおよびCandy Butchersとして活躍するMike Violaをフィーチャー。カントリー・フレイヴァーの軽快ポップ。
https://www.youtube.com/watch?v=X0VZGycfems

「Soft Parade」
ニューオリンズ・ファンクのエッセンスを取り入れたインスト。ウーリッツァーのヴィンテージ感のある響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GJi1EmI_11E

「Lost My Treble Long Ago」
前曲に続くニューオリンズ・ファンク調。Joe Dartのベースがグイグイ来ます。
https://www.youtube.com/watch?v=to22meUpSEI

「Disco Ulysses (Instrumental)」
初期Prince×Nile Rodgersといった雰囲気のインスト・ディスコ。爽快ギター・カッティングと本領発揮のJoe Dartの格好良いベースがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UBmHfLeuBdc

「The Cup Stacker」
再びニューオリンズ・ファンク調のインスト。余計なものを削ぎ落し、ニューオリンズ・ファンクの骨格のみを聴かせてくれる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3HOb5vXOIkw

「It Gets Funkier IV」
エレクトロ・ポップ・ユニットKNOWERの鬼才Louis Coleをフィーチャー。VulfpeckとLouis Coleの共演はポップ変態同士の組み合わせでハマりますね。中毒性の高いポップ・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ujK3nnpP56I

CDには「Half Of The Way (Instrumental)」「Darwin Derby (Instrumental)」「Lonely Town (Instrumental)」「For Survival (Instrumental)」の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Vulfpeckの他作品もチェックを!

『The Beautiful Game』(2016年)
ザ・ビューティフル・ゲーム

『Mr. Finish Line』(2017年)
ミスター・フィニッシュ・ライン
posted by ez at 01:02| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月28日

Byron Morris & Unity『Blow Thru Your Mind』

ダンス・ジャズ・クラシック「Kitty Bey」収録☆Byron Morris & Unity『Blow Thru Your Mind』
Blow Thru Your Mind
発表年:1974年
ez的ジャンル:N.Y.ロフト・ジャズ系レア・グルーヴ
気分は... :至宝のレア・グルーヴ!

今回はレア・グルーヴ人気作品Byron Morris & Unity『Blow Thru Your Mind』(1974年)です。

ジャズ・サックス奏者Byron Morrisをリーダーとするジャズ・ユニットByron Morris & Unityの紹介は、『Vibrations, Themes & Serenades』(1978年)に続き2回目となります。

『Vibrations, Themes & Serenades』(1978年)と同じく、本作『Blow Thru Your Mind』(1974年)もレア・グルーヴ人気盤として再評価の高い作品です。

プロデュースはByron Morrisとジャズ・トランぺッターのGerald Wise。2人は共同名義のアルバムByron & Gerald『Unity』(1969年)をリリースした盟友です。

レコーディング・メンバーはByron Morris(as、ss、per)以下、Vincent McEwan(tp)、Jay Clayton(vo)、Mike Kull(p)、Abdush Shahid(ds)、Milton Suggs(b)、Tony Waters(per、congas、maracas)。

後に現代音楽でも活躍するようになる女性ヴォーカリストJay Claytonの参加が目を引きます。

全4曲と収録曲は少ないですが、80年代後半のロンドンのクラブ・シーンで人気を博したダンス・ジャズ・クラシック「Kitty Bey」、日本のクラブ・シーンで再評価された「Reunion」という強力な2曲が収録されています。

残りのフリー・ジャズな「Ether」、Jay Claytonの哀愁ヴォーカルによるバラード「Transcendental Lullaby」も聴き応え十分です。

アーティスティックなジャケも含めて雰囲気のあるレア・グルーヴ人気盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Kitty Bey」
Gerald Wise作。80年代後半のロンドンのクラブ・シーンで人気を博した13分超のダンス・ジャズ・クラシック。トライバルなリズム隊、ラテン・タッチのピアノ、アヴァンギャルドなホーン隊が織りなすエキサイティングな演奏は格好良すぎます。終盤のドラム&パーカッション・ブレイクもサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=BOVV4_XiHiA

Monie Love「Race Against Reality」のサンプリング・ソースとなっています。また、ビクターエンタテインメントが1990年代前半にリリースした日本人アーティストのコンピ・シリーズ『DANCE 2 NOISE 006』(1993年)でAudio Sportsがカヴァーしています。

「Ether」
Byron Morris/Vincent McEwan作。Jay Claytonのヴォーカルをフィーチャーしたコズミック&アヴァンギャルドなフリー・ジャズといった雰囲気の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=h5NiOyUOE_w

「Reunion」
Lenny Martin/Byron Morris作。「Kitty Bey」と並ぶ本作のハイライト。Jay Claytonのヴォーカルをフィーチャーした11分半超の演奏です。オーセンティックながらも深淵な美しさスピリチュアル・フィーリングを感じる演奏です。Milton Suggsのベースがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pq2UGRlrY7Y

「Transcendental Lullaby」
Vincent McEwan作。Jay Claytonのヴォーカルが印象的な哀愁バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wAqQmnBP00U

Byron Morrisの他作品もチェックを!

『Vibrations, Themes & Serenades』(1978年)
Vibrations, Themes & Serenades

Eloise Greenfield And Friends With Byron Morris『Honey, I Love』(1982年)
Honey, I Love
posted by ez at 00:25| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月27日

Shirley Scott『Girl Talk』

トリオ編成による落ち着きのある1枚☆Shirley Scott『Girl Talk』
Girl Talk: Limited by SHIRLEY SCOTT (2015-05-13)
録音年:1967年
ez的ジャンル:ジャズ・オルガンの女王
気分は... :仕事が納まらない(泣)

いよいよ世間では仕事納め日。
僕の場合、仕事を納めたくても納まらない状況なのですが・・・

今回はジャズ・オルガン・トリオ作品からShirley Scott『Girl Talk』(1967年)です。

ジャズ・オルガンの女王Shirley Scott(1934-2002年)について、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Mucho Mucho』(1960年)
 『Latin Shadows』(1965年)
 『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)

Impulse!からリリースされた本作は、Shirley Scott(org)、George Duvivier(b)、Mickey Roker(ds)というトリオ編成でのレコーディング。

プロデュースはBob Thiele

オリジナルは1曲のみでそれ以外はミュージカル挿入歌やスタンダードのカヴァーが中心です。

全体的に抑えたトーンの演奏が多く地味に聴こえるかもしれませんが、そこが魅力の1枚だと思います。

ジャズ・オルガンといえば、グルーヴィーな演奏を求めがちですが、こういった落ち着きのある演奏もたまにはいいものです。

仕事が納まらずバタバタ・モードの僕には一服の清涼剤のような1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Girl Talk」
Bobby Troup/Neil Hefti作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。オリジナルは女優Jean Harlow(1911-1937年)の伝記映画『Harlow』(1965年)の挿入歌です。当ブログではJimmy McGriffBen SidranBossa RioThe Peddlersのカヴァーも紹介済みです。抑えたトーンの演奏が何ともいい味わいです。引き算の美学大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=TB4kJjX_5Hc

「Come Back To Me」
ミュージカル『On a Clear Day You Can See Forever』(1965年)の挿入歌をカヴァー(Burton Lane/Alan Jay Lerner作)。当ブログではHerbie Mann & Tamiko Jonesのカヴァーも紹介済みです。軽やかなながらも品格漂う演奏がいいですね。女性オルガン奏者ならではの感性のようなものを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=08gBW1eGt6U

「We'll Be Together Again」
Carl Fischer/Frankie Laine作のスタンダードをカヴァー。当ブログではAura UrziceanuJackson Sloanのカヴァーも紹介済みです。抑えたトーンながらも情感が伝わってくるオルガン・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3Np-93nU-xo

「Love Nest」
Louis Hirsch/Otto Harbach作。ジャズ・オルガンらしい雰囲気の演奏です。オルガンならではのスウィング感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tpsgyipNWfM

「Swingin' the Blues」
Count Basie/Ed Durham作。アップテンポでスウィンギーに疾走する格好良い演奏です。George Duvivierのベースがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2l6StcU5VRE

「Keep The Faith, Baby」
Shirley Scott作。本作唯一のオリジナル。ブルージーな味わいがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hFyZGvk9ZKI

「Chicago, My Kind of Town」
Frank Sinatra、Dean Martin、Sammy Davis Jr.主演の映画『Robin and the 7 Hoods』(1964年)の挿入歌をカヴァー(Jimmy Van Heusen/Sammy Cahn作)。ジャズ・オルガンらしい軽やかな演奏で楽しませてくれます。

「On The Trail (From "Grand Canyon Suite")」
Ferde Grofe作。「Grand Canyon Suite(グランド・キャニオン組曲)」の中の1曲で、多くにジャズ・ミュージシャンによって演奏されているスタンダード。当ブログではDonald ByrdJon HendricksArt Farmer Quintetのカヴァーを紹介済みです。3人の息の合ったテンポの良い演奏がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=38R8DIU9xLc

「You're A Sweetheart」
Jimmy McHugh/Harold Adamson作。ラストは落ち着いた雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NTJcUQvsQz0

Shirley Scottの他作品もチェックを!

Shirley Scott With The Latin Soul Quintet『Mucho Mucho』(1960年)
ムーチョ・ムーチョ

Shirley Scott & Stanley Turrentine『Blue Flames』(1964年)
Blue Flames

『Latin Shadows』(1965年)
ラテン・シャドゥズ

Shirley Scott & Clark Terry『Soul Duo』(1966年)
Soul Duo

『Soul Song』(1968年)
ソウル・ソング

Shirley Scott & The Soul Saxes『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)
シャーリー・スコット&ザ・ソウル・サックシーズ

『Something』(1970年)
Something

『Superstition』(1973年)
Superstition
posted by ez at 12:02| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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