2019年12月26日

Intrigue『Acoustic Soul』

アコースティックに拘った男性R&Bグループ☆Intrigue『Acoustic Soul』
Acoustic Soul
発表年:1996年
ez的ジャンル:男性R&Bグループ
気分は... :アコースティックの美学!

今回は90年代男性R&Bグループ作品からIntrigue『Acoustic Soul』(1996年)です。

Intrigueは、Anthony HarperJaeson HarperAudley Wiggan, Jr.の3名がN.Y.ブルックリンで結成した男性R&Bグループ。

1996年にシングル「Dance With Me」でデビューし、同年にグループ唯一のアルバム『Acoustic Soul』をリリースしています。

本作『Acoustic Soul』は、タイトルの通りアコースティック・サウンドに拘ったアルバムであり、この時代のR&Bらしからぬ雰囲気の1枚に仕上がっています。

プロデュースはAli "Dee" TheodoreIntrigue

シングルにもなった「If You've Ever Been In Love」、デビュー・シングル「Dance With Me」Chicagoの大ヒット曲カヴァー「Hard To Say I'm Sorry」、アコギとチェロをバックに歌い上げる「Stay Another Day」、アンプラグド感が魅力の「I Need You」、ビューティフルなラブ・バラード「Holding On」、天国まで届きそうな「Heavenly Father」あたりが僕のおススメです。

アコースティックに拘った彼らの矜持を随所に感じる素敵なR&B作品です。

全曲紹介しときやす。

「If You've Ever Been In Love」
シングルにもなったオープニング。ハーモニカが響くイントロに"アコースティック"への拘りを感じます。素敵なメロディと爽快ヴォーカル&ハーモニーが心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_phuKDD2KaE

「The Heat」
ジャズ・フィーリングのインタールード的小曲。

「Slipped Away」
女性バック・コーラスも加わったゴスペル・フィーリングのバラード。オルガンの響きが似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=pVEBlMIJYkk

「Stay Another Day」
アコギとチェロをバックに歌い上げるオーガニックなソウル・バラード。素敵なヴォーカル・ワークがダイレクトに伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=uOAd05TO4TE

「Heart, Mind & Soul」
ジャズ・フィーリングのミディアム・グルーヴ。素晴らしいヴォーカル・ワークはジャズ・フィーリングとも相性抜群です。

「Dance With Me」
デビュー・シングル。アコギと薄っすらとしたストリングスのみのバッキングでヴォーカル・ワークの素晴らしさを前面に打ち出しています。この曲をデビュー・シングルに持ってくるあたりにグループの矜持を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=yhEZZst7QJ4

「Hard To Say I'm Sorry」
Chicago、1982年の大ヒット曲「素直になれなくて」をカヴァー(David Foster/Peter Cetera作)。原曲の持つ魅力を受け継ぎつつ、ソウル・フィーリングを巧く加味したビューティフル・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=OjDpmR6gdgQ

「The Soul」
ジャズ・フィーリングのインタールード的小曲。

「With Time」
ヴォーカルというよりも語り&ハーモニーの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=IwgRonLlbb8

「I Need You」
正にアコースティック・ソウルといったアンプラグド感が魅力の1曲。ヴォーカルとサウンドの一体感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QkC_M6GsJ5o

「Holding On」
ハーモニー、メロディ、サウンド全てがビューティフルなラブ・バラード。聴いているだけでロマンティック・ムードに包まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SJHPAD3BGm0

「Heavenly Father」
ヴォーカル・グループとしての実力を見せつけてくれるビューティフル・バラード。天国まで届きそうな歌声です。
https://www.youtube.com/watch?v=fggPeojFJsw

「The Mind」
ジャズ・フィーリングのインタールード的小曲。

「She's The Love」
飾らない雰囲気が伝わってくる自然体のアコースティック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=nNp2vpMj3BY

「Faithful」
アルバムのエピローグ的な仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=3Q9XZ9T7tbY

「Stay Another Day (U.K. Version)」
「Stay Another Day」の別ヴァージョン。この曲のみPhil Harding/Ian Curnowプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=zACVCwMBzyw

一気に年末感が増してきましたね。
無事に仕事納めできるのかが心配です・・・
posted by ez at 02:43| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月24日

Trin-i-tee 5:7『Angel & Chanelle』

デュオ体制となった5thアルバム☆Trin-i-tee 5:7『Angel & Chanelle』
Angel & Chanelle by Trin-I-Tee 5:7 (2011-05-03)
発表年:2011年
ez的ジャンル:女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループ
気分は... :メリー・クリスマス!

クリスマスの時期になるとゴスペルが聴きたくなりますね。

女性ゴスペル・グループTrin-i-tee 5:7の5thアルバム『Angel & Chanelle』(2011年)です。

ニューオリンズで結成された女性ゴスペル・グループTrin-i-tee 5:7の紹介について、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Trin-i-tee 5:7』(1998年)
 『Spiritual Love』(1999年)
 『T57』(2007年)

2010年にAdrian Andersonが脱退し、Angel TaylorとのChanelle Hayesのデュオ体制となったTrin-i-tee 5:7。そのデュオ体制でリリースしたのが本作『Angel & Chanelle』(2011年)です。

そんなデュオに頑張りが報われ、アルバムはUSゴスペル・アルバム・チャート第1位、同R&Bアルバム・チャート第2位、同アルバム・チャート第20位となり、2012年グラミーのBest Gospel Albumにノミネートされました。

ゴスペルらしい感動的なバラードとコンテンポラリー・ゴスペルならではのR&B調のダンサブル・チューンがバランス良く配されています。

アルバムで目を引くのは人気男性R&Bシンガー/キーボード奏者PJ Mortonの参加です。また、Hip-HopプロデューサーRockwilderが2曲を手掛けているのも興味深いです。

クリスマス・イヴに女性ヴォーカルのゴスペルでホーリー気分を味わうのもいいのでは?

全曲紹介しときやす。

「Over and Over」
PJ Mortonをフィーチャー。プロデュースもPJ Morton。感動的なゴスペル・バラードでアルバムは幕を開けます。Angel & Chanelleの素晴らしい歌いっぷりに魂を揺さぶれらます。
https://www.youtube.com/watch?v=efutVQs1fdQ

「Heaven Hear My Heart」
Surefire Music Groupプロデュース。R&B好きも気に入るであろうクールなダンサブル・チューン。コンテンポラリー・ゴスペルらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SkT1fZfEKa4

「God's Grace (Remix)」
PJ Mortonプロデュース。デビュー・アルバム『Trin-i-tee 5:7』収録曲のリミックスです。アコースティックな質感の透明感のあるリミックスです。
https://www.youtube.com/watch?v=3fPdB9Weyac

「I Need You Now」
Surefire Music Groupプロデュース。R&Bテイストのドラマチック・バラード。スケールの大きなサウンドに負けない堂々とした歌いっぷりがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=g4As9_hUANI

「I Don't Need a Reason」
Surefire Music Groupプロデュース。ハンド・クラップで盛り上げながら、素晴らしいヴォーカル・ワークを披露してくれる1曲。クリスマスにもフィットする1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=KcJqQEKAvhw

「Let It Go」
Surefire Music Groupプロデュース。R&Bテイストのミステリアス・グルーヴ。揺らめく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=McNaEmc9gqc

「Some Kind of Amazing」
Andrew "Druski" Scottプロデュース。ゴスペルらしい厳かさと温かさが同居するミディアム・バラード。聴いているだけで優しい気分になってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=CYaFSbkifh4

「I Worship Your Name」
Stan Jonesプロデュース。抑えたトーンでスタートし、溜めに溜めてからスパークする感じがたまらないバラード。ロッキン・ギターもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fdVJE-_4oIM

「I'm Still Holding On」
Stan Jonesプロデュース。Luther Barnes & The Red Budd Gospel Choirのカヴァー。ゴスペルらしい荘厳さが魅力ですが、仰々しいの一歩手前寸止めな感じがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=yDQSJ1I8XIM

「Bring Your Praise」
Fred Jerkins III/Imani Pressleyプロデュース。完全にR&Bサウンドのダンサブル・チューン。こういうのもTrin-i-tee 5:7の魅力ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lrTCp6GwUog

「Blessing Me」
Rockwilder/Ronny "Flip" Colsonプロデュース。Hip-HopプロデューサーRockwilderを迎えた意欲的トラック。Trin-i-tee 5:7の魅力を維持したままRockwilderワールドを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6CezJOU4hyM

「Just Remember」
Rockwilder/Ronny "Flip" Colsonプロデュース。ラストはR&B調のダンサブル・チューンながらも2人の素晴らしいヴォーカルを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=tcDzMXXw_vE

ご興味のある方は他のアルバムもどうぞ!

『Trin-i-tee 5:7』(1998年)
Trin-I-Tee 5:7

『Spiritual Love』(1999年)
Spiritual Love

『The Kiss』(2002年)
Kiss

『T57』(2007年)
T57
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2019年12月23日

Idris Muhammad『Power Of Soul』

ファンキー・ドラマー、レア・グルーヴ人気作☆Idris Muhammad『Power Of Soul』
パワー・オブ・ソウル
発表年:1974年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :漆黒グルーヴ!

今回は70年代レア・グルーヴ作品からIdris Muhammad『Power Of Soul』(1974年)です。

ニューオリンズ出身のファンキー・ジャズ・ドラマーIdris Muhammad(出生名:Leo Morris)(1939-2014年)の紹介は、『Black Rhythm Revolution』(1971年)に続き2回目となります。

CTI傘下のKuduからリリースされた本作『Power Of Soul』(1974年)は、レア・グルーヴ人気作として再評価の高い1枚です。

レコーディング・メンバーはIdris Muhammad(ds)以下、Joe Beck(g)、Gary King(b)、Bob James(key)、Ralph MacDonald(per)、Grover Washington Jr.(ss、ts)、Randy Brecker(tp、flh)という強力布陣。

プロデュースはCreed TaylorBob Jamesがアレンジを手掛けています。

全4曲と収録曲数は少ないですが、ジャズ・ファンク・クラシック「Power Of Soul」「Loran's Dance」や定番サンプリング・ソース「Piece Of Mind」など充実しています。

ブラックネスの効いたジャズ・ファンク作品ですが、CTI系列らしい都会的サウンド・センスも感じられるのがいいですね。

レア・グルーヴ人気作をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Power Of Soul」
タイトル曲はJimi Hendrixのカヴァー。オリジナルはアルバム『Band of Gypsys』(1970年)に収録。腹に響くドープなジャズ・ファンクに仕上がっています。主役Muhammadのドラミングは勿論のこと、Gary Kingの地は這うベース、Joe Beckのロッキンなギター・ソロ、Grover Washington Jr.のサックス・ソロも印象的です。ドープな中に都会的なサウンド・センスも感じるのもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lvxq7KZoLBM

Kool G Rap「For Da Brothaz」Quantic「Snakes in the Grass」、Wax「Mary」、Bounty Killer「Death Bound」、The Notorious B.I.G.「Ready to Die (Original Version With Different Beat)」、Inquerito「Corpo E Alma」、The Game feat. Anderson .Paak & Sonyae「Crenshaw/80s and Cocaine」等のサンプリング・ソースとなっています。
Kool G Rap「For Da Brothaz」
 https://www.youtube.com/watch?v=UaqVc7oo2jU
Quantic「Snakes in the Grass」
 https://www.youtube.com/watch?v=ja_tjmZijOU
Wax「Mary」
 https://www.youtube.com/watch?v=HUrtbkB2MF0
Bounty Killer「Death Bound」
 https://www.youtube.com/watch?v=fUp1BgZpJ80
The Notorious B.I.G.「Ready to Die (Original Version With Different Beat)」
 https://www.youtube.com/watch?v=4Pp3drNihv0
Inquerito「Corpo E Alma」
 https://www.youtube.com/watch?v=i4Ycox32Lj4
The Game feat. Anderson .Paak & Sonyae「Crenshaw/80s and Cocaine」
 https://www.youtube.com/watch?v=88e84Gxnb1E

「Piece Of Mind」
タイトル曲はBob James作。幻想的なイントロが印象的な都会的ジャズ・ファンク。作者Bob Jamesのエレピ・ソロがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=HdcZg-DVyZM

Visit Venus「First Man on the Moog」、The Grouch「All Natural」、X-Men「Casse La Baraque」、Sole & JC「What It Is 1」、Godfather Don「Do You Know?」、Freddie Joachim「Just a Piece」、Full Crate X Mar「She Was Fly」、Sir Michael Rocks feat. Latif「Summer Song」、Gettomasa「Pelkuri」、KHALED (PXXR GVNG)「Ni Sepo Ni Sapo」、First Division「The Bigger Picture」、Joe Budden feat. Tory Lanez & Fabolous「Flex」等のサンプリング・ソースとなっています。
Visit Venus「First Man on the Moog」
 https://www.youtube.com/watch?v=IIzhEO9ClK4
The Grouch「All Natural」
 https://www.youtube.com/watch?v=u75nYa5exX8
X-Men「Casse La Baraque」
 https://www.youtube.com/watch?v=r1XRUWYSayM
Sole & JC「What It Is 1」
 https://www.youtube.com/watch?v=gsHCmgmtCSk
Godfather Don「Do You Know?」
 https://www.youtube.com/watch?v=mjSBJANkwQM
Freddie Joachim「Just a Piece」
 https://www.youtube.com/watch?v=4x6Jz141RtQ
Full Crate X Mar「She Was Fly」
 https://www.youtube.com/watch?v=CM78Hq9cHPw
Sir Michael Rocks feat. Latif「Summer Song」
 https://www.youtube.com/watch?v=laebd2drEF0
Gettomasa「Pelkuri」
 https://www.youtube.com/watch?v=fpPCYyYvHrw
KHALED (PXXR GVNG)「Ni Sepo Ni Sapo」
 https://www.youtube.com/watch?v=4A1D_IbTaEg
First Division「The Bigger Picture」
 https://www.youtube.com/watch?v=tbhu2PIjk_Y
Joe Budden feat. Tory Lanez & Fabolous「Flex」
 https://www.youtube.com/watch?v=ySZAd9OgUhE

「The Saddest Thing」
Joe Beck作。本作の中では一番知名度の低い曲かもしれませんが、僕好みのアーバン・メロウな仕上がり。CTI作品がお好きな人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=6OrjfRUjScY

Metal Fingers「Myrtle Leaf」のサンプリング・ソースとなっています。
Metal Fingers「Myrtle Leaf」
 https://www.youtube.com/watch?v=b5Os7sP7dNQ

「Loran's Dance」
Grover Washington Jr.作。Grover Washington Jr.本人ヴァージョンはアルバム『Reed Seed』(1978年)に収録されています。レア・グルーヴらしいロウ・ファンクですがCTI系列らしい洗練された雰囲気もあります。Randy Breckerのトランペットが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rqJ8yIZlsos

Mudies All Stars、Taudi Symphonyがカヴァーしています。また、Beastie Boys「To All the Girls」、Zimbabwe Legit「Doin' Damage In My Native Language (Shadow's Legitimate Mix)」、Private Investigators「Who Am I? (God)」、Esham「Mama Was a Junkie」、Fatboy Slim「The Weekend Starts Here」、Culture of Rage「Strentgh & Beauty」、Massive Staff「Situations」、Crime Fam「Playa Haters」、P.I.G.「A Hundred in the Shade」、DXT「Twisted Table」、Henry Canyons & Zoe Rose Palladino「The Cool Side」等のサンプリング・ソースとなっています。
Grover Washington Jr.「Loran's Dance」
 https://www.youtube.com/watch?v=eWaezech6EA
Mudies All Stars「Loran's Dance」
 https://www.youtube.com/watch?v=l1sDIc3AwW4
Taudi Symphony「Loran's Dance」
 https://www.youtube.com/watch?v=S4E4NrEkqUE
Beastie Boys「To All the Girls」
 https://www.youtube.com/watch?v=x2TP7tNQPwk
Zimbabwe Legit「Doin' Damage In My Native Language (Shadow's Legitimate Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=r10rxpjer0g
Private Investigators「Who Am I? (God)」
 https://www.youtube.com/watch?v=83ur_lltl5s
Esham「Mama Was a Junkie」
 https://www.youtube.com/watch?v=6fyBncuJfsM
Fatboy Slim「The Weekend Starts Here」
 https://www.youtube.com/watch?v=y1DUKZapCOc
Massive Staff「Situations」
 https://www.youtube.com/watch?v=X_hdxwKUDdQ
Crime Fam「Playa Haters」
 https://www.youtube.com/watch?v=J31PyNQTZPA
P.I.G.「A Hundred in the Shade」
 https://www.youtube.com/watch?v=BOWcLRwQzkA
DXT「Twisted Table」
 https://www.youtube.com/watch?v=D4XTHCN7ut4
Henry Canyons & Zoe Rose Palladino「The Cool Side」
 https://www.youtube.com/watch?v=G_j5T4f0rHU

Idris Muhammadの他作品もチェックを!

『Black Rhythm Revolution』(1971年)
ブラック・リズム・レヴォリューション!

『Black Rhythm Revolution!/Peace and Rhythm』(1971年) ※2in1CD
BLACK RHYTHM REVOLUTION ,PEACE AND RHYTHM

『House of the Rising Sun』(1976年)
朝日のあたる家

『Turn This Mutha Out』(1977年)
ターン・ディス・ムッタ・アウト
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2019年12月22日

The Pendoltons『2 Steps Away』

モダン・ファンクのイチオシ作品☆The Pendoltons『2 Steps Away』
the pendoltons 2 steps away.jpg
発表年:2019年
ez的ジャンル:西海岸モダン・ファンク
気分は... :クリスマス・モード突入!

新作アルバムからモダン・ファンクの超おススメ作品The Pendoltons『2 Steps Away』です。

The PendletonsE Da BossTrailer Limonによるモダン・ファンク・デュオ。

本作『2 Steps Away』が初アルバムですが、初シングル「Coming Down/Waiting On You」のリリースは2010年なので約9年の活動歴があります。

特にEP「Gotta Get Out」(2016年)はGilles Petersonの人気コンピ『Brownswood Bubblers Twelve』(2017年)にも収録され、The Pendletonsへの注目を高めるきっかけとなりました。

The Pendletons feat. I, Ced, Jimetta Rose「Gotta Get Out」(2016年)
 https://www.youtube.com/watch?v=IvgrgtIrYRI

メンバーのうち、E Da Bossは男性R&BシンガーMyron Glasperとのソウル・デュオMyron And Eの活動でも知られています。

Myron And E『Broadway』(2013年)、『Cold Game』(2013年)、『Going In Circles』(2014年)という3枚のアルバムをリリースしています。

さて、Bastard Jazz Recordingsからリリースされた初アルバム『2 Steps Away』ですが、

Tuxedo『Tuxedo III』Cool Million『Stronger』といった強力モダン・ファンク/ディスコ作品がリリースされた2019年において、一番僕の嗜好にフィットしているモダン・ファンク/ディスコ作品かもしれません。

アーバン・メロウな魅力が高く、AOR的なエッセンスも随所に感じられるのが要因かもしれません。

Dam-Funkに通じるディスコ/ブギー・リバイバル作品をイメージしていましたが、実際に聴いてみるとディスコ/ブギーよりもアーバン・ソウル色の強いアルバムという印象を受けました。

アルバムには元NiteflyteHoward Johnson、ベイエリア出身のベテラン・ラッパー/プロデューサーK-Maxx、ドイツの現行ファンク・バンドThe Mighty Mocambosとの共演で知られる女性R&BシンガーGizelle SmithE Da BossとのユニットLucid Paradise名義で作品をリリースしたこともあるIshtarFeliliといったアーティストがフィーチャリングされています。

また、往年の名セッション・ミュージシャンCarl Lockett(g)をはじめ、Dame The Drummer(ds)、Bobby Menacho(b)、Elive(key)、Joe Ferrone(tp)、Dakota Iyall(sax、fl)、Johnny Drop(per)といったミュージシャンが参加しています。

先行シングルにもなった爽快メロウ・ダンサー「You Do You」、華やかなメロウ・ディスコ・ファンク「Keep It Working」、AOR的魅力もあるメロウ・ファンクの「2 Steps Away」「No Regrets」、煌びやかなアーバン・ファンク「Life To Me」、ボッサ・フィーリングの「There Goes My Mind」など捨て曲なしの充実の全9曲。

僕にとってのクリスマス・プレゼントかもしれない素敵なモダン・ファンク・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Blessings For The World」
オープニングはアーバンなメロウ・ミディアム。メロウなジャズ・ファンク好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=up6DXiQAuV0

「2 Steps Away」
AOR好きも気に入るであろうアーバン・メロウ・ファンク。イントロの爽快コーラスを聴いた途端、一発で好きになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=ukAfvEZ6mdk

「You Do You」
先行シングル曲。元NiteflyteのHoward Johnsonをフィーチャー。Niteflyteといえば、『Niteflyte』(1979年)、『Niteflyte II』(1981年)という2枚のフリーソウル人気盤で再評価の高いグループですね。爽快に疾走するメロウ・ダンサーはフリーソウル好きの人も気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=qGuJwxByS-M

「No Regrets」
K-Maxxをフィーチャー。アーバンに疾走するメロウ・ファンク。AOR/シティ・ソウル的な魅力もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=qyCoWZmquFI

「Keep It Working」
Gizelle Smithをフィーチャー。Gizelle Smithはドイツの現行ファンク・バンドThe Mighty Mocambosとの共演アルバム『This Is Gizelle Smith & The Mighty Mocambos』で知られ、昨年久々のアルバム『Ruthless Day』をリリースしたUKマンチェスター出身の女性R&Bシンガーです。ホーン隊も加わった華やかなメロウ・ディスコ・ファンクはモロに僕好み!迸るキラキラ感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=HhB4ZhHxkRo

「Life To Me」
メロウネスの効いたアーバン・ファンク。煌びやかなシンセの音色とカッティング・ギターが織りなすアーバン・サウンドがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=aVqrwsZNU0A

「Running Away」
アーバン・ナイトがよく似合うミディアム・ファンク。80年代モード全開の男女ヴォーカルもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vd8TddM-3WM

「There Goes My Mind」
Feliliをフィーチャー。FeliliはEP「Gotta Get Out」でもフィーチャリングされていました。ボッサ・フィーリングを隠し味に取り入れたAOR的なメロウ・ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=Z246SI0FA-U

「19 Flavours」
Ishtarをフィーチャー。IshtarはE Da BossとのユニットLucid Paradise名義でシングルをリリースしています。ラストはパーカッシヴなディスコ・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DtCJr7bOKFY

Myron & E With The Soul Investigators『Broadway』(2013年)
Broadway
posted by ez at 00:18| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月20日

Moodymann『Forevernevermore』

ソウル・フィーリングの強い1枚☆Moodymann『Forevernevermore』
フォエヴァーネヴァーモア [名盤1000円]
発表年:2000年
ez的ジャンル:漆黒デトロイト・ハウス
気分は... :カウントダウン!

あっという間に12月20日。
公私共にやることだらけで例年以上に慌ただしい年の瀬です。
その一方で、様々なカウントダウンを楽しんでいたりもします。
まぁ、体調さえ崩さなければ何とかなる!

デトロイト・ハウス・シーンを長年牽引し続けるMoodymannの3rdアルバム『Forevernevermore』(2000年)です。

MoodymannKenny Dixon Jr.)の紹介は、1stアルバム『Silentintroduction』(1997年)、2ndアルバム『Mahogany Brown』(1998年)に続き3回目となります。

本作『Forevernevermore』(2000年)は1995-2000年にリリースしたシングルをコンパイルしたアルバムです。

アルバムにはNorma Jean Bell(sax、vo)、Bubz Fiddler(b)、Amp Fiddler(p、)、Debbie Welch(vo)といったミュージシャンが参加しています。

全体としてはソウル・フィーリングのブラックハウスといった印象です。

キャッチーで華やかなディスコ・ハウス「Don't You Want My Love」、Norma Jean Bellをフィーチャーしたソウル・フィーリングの「Your Sweet Lovin」、ゴスペル調のディープ・ハウス「The Thief That Stole My Sad Days」Marvin Gayeへのトリビュート「Tribute」Deodato「Whistle Bump」をサンプリングしたタイトル曲「Forevernevermore」、Calm「People From the Sun and the Earth」をサンプリングしたボッサ・ジャズ「Wednesday Night People」あたりが僕のおススメです。

ハウスをあまり聴かない人でも楽しめるソウルフルな漆黒ハウス・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Meanwhile Back At Home」
大ヒットしたTVドラマ『The Roots』のサントラ曲Quincy Jones「Main Title: Mama Aifambeni」をサンプリング。トライバルなブラック・フィーリングのディープ・ハウスに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XonL0PWJcsM

「Wednesday Night People」
Calm「People From the Sun and the Earth」をサンプリング。ボッサ・ジャズのエッセンスも取り入れたサウンドはクラブジャズ好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=iiYderp32_8

「The Set Up」
M-Beat feat. Jamiroquai「Do U Know Where You're Comin From」、808 State「Cobra Bora」をサンプリング。幻想的なエレクトロニカに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QzQBmZUXlRs

「(Untitled)」
曲名の代わりにMoodymannのロゴ記されたトラック。無機質なのに温かみのあるテクノ・チューンといった雰囲気です。終盤にはCurtis Mayfield「Freddie's Dead」のヴォーカル・ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=cN_8gFaAyDw

「Don't You Want My Love」
Debbie Welchのヴォーカルをフィーチャー。Boz Scaggs「Lowdown」、Crusaders「Spiral」、Led Zeppelin「Stairway to Heaven」等をサンプリングしたキャッチーで華やかなディスコ・ハウスです。
https://www.youtube.com/watch?v=VC21sHuCC_M

「Your Sweet Lovin」
Norma Jean Bellのサックス、ヴォーカルをフィーチャー。ソウル・フィーリングのディープ・ハウスに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YbhiLFbOCfE

「The Thief That Stole My Sad Days」
Debbie Welchをフィーチャー。West End & Sybil「The Love I Lost」(Harold Melvin & the Blue Notesのカヴァー)をサンプリングしたゴスペル調のディープ・ハウスに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vdusDWBSebA

「Tribute」
Marvin Gayeへのトリビュート。Marvinの「I Heard It Through The Grapevine」をサンプリングしています。
https://www.youtube.com/watch?v=qlLvEMN3hPQ

「Forevernevermore」
タイトル曲は14分超の長尺。Deodato「Whistle Bump」をサンプリングした僕好みのグルーヴィー・トラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=R1ZUX3Mm5tI

「(Silence)」
「(Silence)」
ボートラ前の2トラックは無音です。

「Various Mixed KDJ-Rarities」
CDボーナス・トラック。過去作品の17分のDJミックスです。

『Silentintroduction』(1997年)
A Silent Introduction

『Mahogany Brown』(1998年)
マホガニー・ブラウン [名盤1000円]

『Silence in the Secret Garden』(2003年)
サイレンス・イン・ザ・シークレット・ガーデン [名盤1000円]

『Black Mahogani』(2004年)
BLACK MAHOGANI

『Black Mahogani II』(2004年)
BLACK MAHOGANI II ( 直輸入盤・帯ライナー付 )

『Moodymann』(2014年)
Moodymann
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