2020年01月31日

Jesse Johnson『Every Shade Of Love』

The Timeのギタリストのソロ☆Jesse Johnson『Every Shade Of Love』
Every Shade of Love
発表年:1988年
ez的ジャンル:プリンス・ファミリー系ミネアポリス・ファンク
気分は... :ラストレター・・・

早くも1月最終日。年明けから慌ただしく、土日祝日も殆ど休めず少しお疲れモード(泣)

そんななか、数日前に仕事合間を縫って岩井俊二監督の最新映画『ラストレター』を観てきました。『ラブレター』が大好きだった僕としては、『ラブレター』にもリンクする岩井ワールド全開の内容に大満足でした。ネタバレするので内容には触れませんが、時間を作ってもう一度観に行きたいですね。

今回はプリンス・ファミリー作品からThe Time(現The Original 7ven)のギタリストJesse Johnsonのソロ・アルバム『Every Shade Of Love』(1988年)です。

Jesse Johnsonは1960年、イリノイ州ロックアイランド生まれ。

前身グループFlyte Tymeを母体にPrince殿下の全面バックアップでデビューすることになったThe Timeのギタリストとして注目を集めます。

The Timeと解散と同時にソロ活動を開始。

『Jesse Johnson's Revue』(1985年)、『Shockadelica』(1986年)、『Every Shade Of Love』(1988年)、『Bare My Naked Soul』(1996年)、『Verbal Penetration』(2009年)といったソロ名義のアルバムをリリースしています。

『Jesse Johnson's Revue』(1985年)からは「Be Your Man」(US R&Bチャート第4位)、「Can You Help Me」(US R&Bチャート第3位)、「I Want My Girl」(US R&Bチャート第7位)、『Shockadelica』(1986年)からはSly Stoneをフィーチャーした「Crazay」(US R&Bチャート第2位)、本作『Every Shade Of Love』(1988年)からは「Love Struck」(US R&Bチャート第4位)といったヒットが生まれています。

The TimeThe Original 7venとして復活したことや、D'Angelo & The Vanguard『Black Messiah』(2014年)への参加でJesse Johnsonの名前を再び目にすることができました。

本作『Every Shade Of Love』(1988年)は、大学生のときリアルタイムでアナログ盤を愛聴していた作品です。

アルバム・ジャケからしてPrince殿下のフォロワー的な雰囲気ですよね。

今聴くと、良くも悪くも80年代後半らしいサウンドのミネアポリス・ファンクですが、ギタリストのソロ・アルバムらしくギター・ソロも存分に満喫できます。

プロデュース、アレンジ、ソングライティングはすべてJesse Johnson自身。

演奏もJohn Paris(ds、per)、Eddie M(Eddie Mininfield)(sax)以外はJesse Johnsonが殆どすべてこなしています。Jeff Lorber(clavinet)が1曲でゲスト参加しています

また、女性R&Bグループ3 Shades BrownKim CageTa Mara & The SeenTa MaraSue Ann Carwellが女性バック・コーラスとして参加しています。

シングルになったオープニング「Love Struck」「So Misunderstood」「I'm The One」という冒頭の府ファンク3曲が強力ですが、ポップなタイトル曲「Every Shade Of Love」、メロウな「I'm Just Wanting You」Prince殿下も歌いそうな「Everybody Wants Somebody To Love」あたりもおススメです。

プリンス・ファミリー好き、The TimeThe Original 7ven)好きの方はチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Love Struck」
アルバムからの1stシングルとしてUS R&Bチャート第4位となったオープニング。Princeフォロワーらしい妖しげな雰囲気のミネアポリス・ファンクに仕上がっています。Prince好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=GXkepwvDRhg

「So Misunderstood」
Jesseのギターが鮮やかに鳴り響くファンク・ロック調の仕上がり。Jesseの魅力を満喫できる格好良い1曲。当時もよく聴いていました。
https://www.youtube.com/watch?v=fUidQH3MYBI

「I'm The One」
Jeff Lorber参加曲。カッティング・ギターの響きが心地好いヘヴィ・ファンク。コレもPrinceフォロワーらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2M_2tgCECXo

「Color Shock」
Prince系の妖しげファンク・チューン。良くも悪くもこの時代らしい雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6HK8FaVIuHw

「Every Shade Of Love」
タイトル曲はアルバムからの2ndシングルにもなりました(US R&Bチャート第19位)。Eddie Mのサックスが心地好いキャッチーなミディアム。程よくポップなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wHyWddy-RTE

「Everybody Wants Somebody To Love」
Prince殿下も歌っていそうなキャッチーなミディアム・ファンク。ここでもEddie Mのサックスが大活躍です。
https://www.youtube.com/watch?v=mel2-eMtJ_Q

「I'm Just Wanting You」
昔も今も密かに好きなのがコレ。メロウなギター・リフがいい感じのミディアム。さり気ない雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=RgFXqnNjLXU

「Stop-Look-Listen」
The Stylistics「Stop, Look, Listen (To Your Heart)」のカヴァーか!と思ってしまいますがオリジナル曲です。シンセ・ポップ調のダンサブル・チューンで締め括ってくれます。ここでもEddie Mのサックスが目立っています。

Jesse Johnsonの他作品もチェックを!

Jesse Johnson's Revue『Jesse Johnson's Revue』(1985年)
Just Too Much

『Shockadelica』(1986年)
Shockadelica

『Bare My Naked Soul』(1996年)
jesse johnson bare my naked soul.png

『Verbal Penetration』(2009年)
Verbal Penetration
posted by ez at 02:17| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月30日

Kenny Dorham『Trompeta Toccata』

Dorhamのラスト・リーダー作☆Kenny Dorham『Trompeta Toccata』
トランペット・トッカータ
録音年:1964年
ez的ジャンル:Blue Note系ハードバップ
気分は... :輝けるとき・・・

今回は60年代ジャズからKenny Dorham『Trompeta Toccata』(1964年)です。

ジャズ・トランペッターKenny Dorham(1924-1972年)に関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚

 『Afro-Cuban』(1955年)
 『Quiet Kenny』(1959年)
 『Matador』(1962年)
 『Una Mas (One More Time) 』(1963年)

Blue Noteからリリースされた本作『Trompeta Toccata』(1964年)は、Dorham最後のリーダー作品という意味で感慨深い1枚です。

レコーディング・メンバーはKenny Dorham(tp)以下、Joe Henderson(ts)、Tommy Flanagan(p)、Richard Davis(b)、Albert Heath(ds)というメンツ。

Kenny DorhamJoe Hendersonの二管、さらにTommy Flanaganの参加にも注目です。

アフロ・ラテン・リズムのタイトル曲「Trompeta Toccata」、落ち着きのあるファンキー&ブルージー「Night Watch」、ボッサ・ロックな「Mamacita」、スリリングな「The Fox」という全4曲。

サイドメンとしては本作以降もレコーディングに参加していますが、リーダー作としてはコレが最後。輝けるDorhamの味わいのあるプレイを堪能しましょう。

ジャケ・デザインも含めて名盤ですね。

全曲紹介しときやす。

「Trompeta Toccata」
Kenny Dorham作。アフロ・ラテン・リズムのタイトル曲。Dorhamの哀愁ソロから始まり、アフロ・ラテン・リズムのエキサイティングなテーマへ!Henderson、Dorhamの情熱的なソロの後に、表情を一変させる幻想的なFlanaganのピアノ・ソロがあるのがいいですね。ラストは再びDorhamの哀愁トランペットで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sUz-6CZXWO4

「Night Watch」
Kenny Dorham作。落ち着きのあるファンキー&ブルージーな演奏。DorhamとHendersonのソロのコントラストがいい感じです。派手さはありませんがいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=Tv4Ij2elGOs

「Mamacita」
Joe Henderson作。ジャズ・ロック調ですがボッサ・ロックと呼びたくなる演奏です。今日的には最も目を引く演奏かもしれませんね。Joe Henderson自身のヴァージョンはアルバム『The Kicker』(1968年)で聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=lhtwZ1UNiT0

「The Fox」
Kenny Dorham作。アルバムで最も痛快でスリリングな演奏かもしれません。スピーディーに疾走するリズムをバックに、DorhamとHendersonがバッチリ!ソロをキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qeWubdf3uDA

Kenny Dorhamの他作品もチェックを!

『Kenny Dorham Quintet』(1953年)
Quintet

『Afro-Cuban』(1955年)
アフロ・キューバン

『'Round About Midnight at the Cafe Bohemia』(1956年)
カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム+4

『And The Jazz Prophets Vol. 1』(1956年)
ケニー・ドーハム&ザ・ジャズ・プロフェッツ

『Jazz Contrasts』(1957年)
Jazz Contrasts

『2 Horns/2 Rhythm』(1957年)
2 Horns/2 Rhythm

『This Is the Moment!』(1958年)
Kenny Dorham Sings and Plays: This Is the Moment!

『Blue Spring』(1959年)
Blue Spring

『Quiet Kenny』(1959年)
Quiet Kenny

『The Arrival of Kenny Dorham』(1960年)
ジ・アライヴァル・オブ・ケニー・ドーハム(紙ジャケット仕様)

『Jazz Contemporary』(1960年)
JAZZ CONTEMPORARY

『Showboat』(1960年)
ショウボート

『Whistle Stop』(1961年)
Whistle Stop

『Inta Somethin/Matador』(1961、1962年)※2in1CD
Matador + Inta Somethin

『Matador』(1962年)
マタドール

『Una Mas (One More Time) 』(1963年)
ウナ・マス+1
posted by ez at 02:27| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月29日

Black Uhuru『Black Sounds Of Freedom』

デビュー・アルバムの再編集盤☆Black Uhuru『Black Sounds Of Freedom』
Black Sounds of Freedom
発売年:1981年
ez的ジャンル:ルーツ系レゲエ・ヴォーカル・グループ
気分は... :自由になるための音楽!

今回は80年代のジャマイカ・レゲエ・シーンを牽引したグループBlack Uhuru『Black Sounds Of Freedom』(1981年)です。

本作はデビュー・アルバム『Love Crisis』(1977年)の再編集盤であり、オリジナル・レコーディングは1977年なので、便宜上1970年代カテゴリーに分類しておきます。

1974年にジャマイカ、キングストンで結成されたレゲエ・ヴォーカル・グループBlack Uhuruの紹介は、『Chill Out』(1982年)、『Red』(1981年)に続き3回目となります。

Black Uhuruといえば、紅一点Sandra "Puma" JonesDerrick "Duckie" SimpsonMichael Roseによる最強ラインナップのイメージが強いですが、このデビュー・アルバムのラインナップはDerrick "Duckie" SimpsonMichael RoseErrol "Tarzan" Nelsonという3名。

プロデュースはPrince Jammy

レコーディングにはSly Dunbar(ds)、Robbie Shakespeare(b)、Mikey(b)、Santa(ds)、Chinna(g)、Bo Pee(g)、Bingy Bunny(g)、Gladstone Anderson(p)、Keith Sterling(p)、 Winston Wright(org、clavinet)、Scully(per)、"Deadly" Headley Bennett(horns)、Bobby Ellis(horns)、Cedric "Im" Brooks(horns)、Johnny Osbourne(harmonica)等のミュージシャンが参加しています。

Sandra "Puma" Jonesが加わった次作『Showcase』(1979年)以降のBlack Uhuruとは異なる雰囲気のレゲエ・アルバムですが、ルーツ・レゲエ作品として魅力的な1枚に仕上がっています。レゲエ最強のリズム・セクションSly & Robbie(Sly Dunbar/Robbie Shakespeare)も控えめな感じです。

Bob Marley & The Wailersのカヴァー「Natural Mystic」以外は彼らのオリジナルです。

まずは最強ラインナップ時代の作品を聴くべきだと思いますが、Black Uhuruを語るうえで外せない1枚であることも確かだと思います。

全曲紹介しときやす。

「I Love King Selassie」
レゲエ・コーラス・グループらしいオープニング。バックのサウンドが軽快で結構リズミックなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hftSexRjUjw

「Satan Army Band」
僕の一番のお気に入り。ゆったりしたレゲエ・グルーヴが心地好い名曲。さり気ないですがホーン・サウンドのアクセントがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=i9oEyTKQmjw

「Time To Unite」
哀愁ホーン・サウンドが印象的なルーツ・レゲエ。団結を呼びかけるレベル・ミュージックらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RLW7_tFJnps

「Natural Mystic」
Bob Marley & The Wailersのカヴァー。オリジナルは『Exodus』(1977年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、レゲエ・コーラス・グループらしい仕上がりになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=tWYIacupNZk

「Eden Out Deh」
哀愁ハーモニカが印象的です。レゲエらしい哀愁のメロディが身に沁みます。
https://www.youtube.com/watch?v=qvmGxleuNJU

「Love Crisis」
レゲエならではの大らかなグルーヴが心地好い1曲。ここでもハーモニカの響きがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=i9oEyTKQmjw

「African Love」
アフリカへの思いを歌うルーツ・レゲエらしい1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=QBJhCqQnspE

「Hard Ground」
レゲエらしい哀愁感が何ともたまらない1曲。クラヴィネットの音色がいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=EnWU5Ungwm8

「Willow Tree」
ソリッドなグルーヴが格好良い1曲。ヴォーカル・グループらしいコーラス・ワークもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tYN3Mq6dx5Y

「Sorry For The Man」
ラストはクラヴィネットの音色が似合う哀愁レゲエ・グルーヴで締め括ってくれます。思わず口ずさみそうになる曲作りの巧さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=hmu_LpJCq1c

Black Uhuruの初期作品もチェックを!

『Black Uhuru』(1980年) ※『Showcase』(1979年)のリ・エディション
Black Uhuru

『Sinsemilla』(1980年)
Sinsemilla

『Red』(1981年)
レッド

『Chill Out』(1982年)
Chill Out

『Tear It Up - Live』(1982年)
Tear It Up - Live

『The Dub Factor』(1983年)
Dub Factor

『Anthem』(1983年)
Anthem
posted by ez at 02:04| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月27日

Gina Thompson『Nobody Does It Better』

Rodney Jerkinsプロデュースのヒップホップ・ソウル☆Gina Thompson『Nobody Does It Better』
ノーバディ・ダズ・イット・ベター
発表年:1996年
ez的ジャンル:ヒップホップ・ソウル系女性R&Bシンガー
気分は... :ダークチャイルド・・・

90年代女性R&B作品からGina Thompson『Nobody Does It Better』(1996年)です。

Gina Thompsonは1976年ニュージャージー州バインランド生まれの女性R&Bシンガー。

『Nobody Does It Better』(1996年)、『If You Only Knew』(1999年)、『Missing You』(2009年)という3枚のアルバムをリリースしています。

デビュー・アルバムとなる本作『Nobody Does It Better』(1996年)は、最も成功したアルバムであり、最大のヒット曲「The Things That You Do (Bad Boy Remix)」(US R&Bチャート第12位)が収録されています。

プロデュースはRodney JerkinsFred Jerkins IIIのJerkins兄弟。

Anita Bakerのカヴァー「Angel」以外はRodney JerkinsFred Jerkins IIIGina Thompsonらによるオリジナルです。

シングルにもなった「The Things That You Do (Bad Boy Remix)」をはじめ、オリジナルの「The Things That You Do」「Nobody Does It Better」「Put Me On」「Can't Help Myself」「I Can't Wait」といったヒップホップ・ソウルが魅力のアルバムです。

また、Anita Bakerのカヴァー「Angel」、The Winans「Redeemed」をサンプリングした「Into You」あたりのバラードもおススメです。

正直、曲ごとにムラのあるアルバムですが、ヒップホップ・ソウル好きの人は楽しめるのでは?

全曲紹介しときやす。

「Rodalude」
Rodney Jerkinsがヴォーカルをとるプロローグ。
https://www.youtube.com/watch?v=1N6Z1V-4h3c

「The Things That You Do」
シングルにもなった「The Things That You Do (Bad Boy Remix)」のオリジナル・ヴァージョン。「Bad Boy Remix」と比較して、分かりやすいヒップホップ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=tOqJZ26DmB0

「Nobody Does It Better」
しっかり聴かせる艶やかなヒップホップ・ソウル。同じく1996年にデビューした男性R&BシンガーTony Kurtisがバック・コーラスを務めます。
https://www.youtube.com/watch?v=C7FEmlbSRdc

「Can't Go Another Minute」
トークボックス入りのバラードですが、少し単調かも?
Talkbox – Dexter Simmons, Rodney Jerkins
https://www.youtube.com/watch?v=Yn_sXUYx02Y

「Angel」
Anita Bakerのカヴァー(Patrick Moten/Sandra Sully作)。オリジナルはアルバム『The Songstress』(1983年)収録。Ginaの妖艶ヴォーカルが映えるミディアム・バラードは実に雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=0bReS5pDuTk

「Freak On」
さり気ないですが、独得の雰囲気を持ったバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=nmxnwVnRZPk

「Can't Help Myself」
Hodgeのラップをフィーチャーしたヒップホップ・ソウル。Michael Jackson「I Can't Help It」を引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=orjuYvy6zSI

「He'll Make A Way (Interlude)」
インタールード。

「Put Me On」
本作らしい妖艶なヒップホップ・ソウル。派手さはありませんがいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=yBwCF580PE0

「Into You」
The Winans「Redeemed」をサンプリングしたミディアムでしっかり聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=N1MI4yy5r8g

「Strung Out」
ミディアム・バラードですが、少し印象が薄いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=ltJOYXFPVF4

「Without You」
切々と歌い上げるバラード。美しいギターの響きが曲調とフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=jHvfNtyzvKE

「He'll Make A Way (Interlude 2)」
インタールード。

「I Can't Wait」
Ill Al Skratchのラップをフィーチャーしたクールなヒップホップ・ソウル。本作のお返しにIll Al Skratchのアルバム『Keep It Movin'』(1997年)の「Gamin'」、「Dance Wit Me'/After The Dance」でGinaが客演しています。
https://www.youtube.com/watch?v=QdjgZQ3xqK0

「The Things That You Do (Bad Boy Remix)」
Missy Elliottをフィーチャーした「The Things That You Do」のSean "Puffy" Combs(Puff Daddy)によるリミックス。シングルとしてUS R&Bチャート第12位となっています。Bob James「Take Me to the Mardi Gras」サンプリング。男性R&Bヴォーカル・グループ112がバック・コーラスを務めます。あの手この手で楽しませてくれるリミックスです。
https://www.youtube.com/watch?v=sPNwgQILQAI

Aaliyah feat. Missy Elliott「If Your Girl Only Knew (Remix)」、DJ Envy and Red Cafe feat. Nina Sky「Things You Do」、50 Cent「Things We Do」のサンプリング・ソースとなっています
Aaliyah feat. Missy Elliott「If Your Girl Only Knew (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=z6vWTavMNRk
DJ Envy and Red Cafe feat. Nina Sky「Things You Do」
 https://www.youtube.com/watch?v=1i0nx1NrKx4
50 Cent「Things We Do」
 https://www.youtube.com/watch?v=VJaEUznAmJU

『Missing You』(2009年)
Missing You
posted by ez at 01:22| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月26日

Sandro Haick『Universal』

Hermeto Pascoalを継承する音楽ワールド☆Sandro Haick『Universal』
ユニバーサル
発表年:2019年
ez的ジャンル:ブラジル産ユニバーサル・ミュージック
気分は... :万華鏡のように・・・

今回は新作ブラジルものからSandro Haick『Universal』(2019年)です。

Sandro Haickは1971年ブラジル、サンパウロ生まれのマルチ・インストゥルメンタリスト/コンポーザー/アレンジャー。

1983年にアイドル・グループBom Bomのメンバーとして12歳にしてレコード・デビュー。

その後もライヴやレコーディングにおいて、マルチ・プレイヤー/コンポーザー/アレンジャー/プロデューサーとして活躍し、自身名義のアルバムもリリースしています。

最新作となる本作『Universal』(2019年)は、ブラジル音楽界の異才Hermeto Pascoal(1936〜)を意識したアルバムに仕上がっています。

アルバム・タイトルも自らの音楽を"Musica Universal"を称してきたHermeto Pascoalの音楽哲学を継承しようとする意志が伝わってくるものです。

Hermeto Pascoal本人が参加し、Pascoalを支えてきた右腕Itibere ZwargSandro Haickと共同プロデュースを務め、Pascoal系ミュージシャンが多数参加しています。

レコーディングにはSandro Haick(ds、per、b、g、sitar、p、el-p、key、tp、vo、 etc.)以下、Itibere Zwarg(b、key、el-p、tuba、per、vo)、Hermeto Pascoal(melodica、per、voice)、Fabio Pascoal(pandeiro)、Raul De Souza(tb)、Carol Panesi(violin)、Gustavo Bugni(p、el-p、key)、Jota P.(ss、ts、as、bs)、Mestrinho(acordeon)、Mariana Zwarg(fl、piccolo)、Diego Garbin(tp、flh)、Paulo Rosane(vo)、Felipe Pedrosa(vo)、Guilherme Rutzen(vo)、Carol D'Avila(vo)等のミュージシャンが名を連ねます。

さまざまな楽器を駆使したハイブリッドな音世界を満喫できます。1曲1曲の音作りのユニークさに惹き込まれます。

万華鏡のようなユニバーサル・ミュージックを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Esperanca」
Sandro Haick作。寛いだ雰囲気の中にもスケールの大きな音世界を感じるオープニング。1曲の中にストーリーを感じます。まさにユニバーサル・ミュージックといった雰囲気です。

「Cara, Coracao e Coragem」
Itibere Zwarg作。Jota P.、Diego Garbinの素敵なサックス、フルートとSandroのギターとの絡みが美しい透明感のある演奏です。

「Compartihando o Forro」
Itibere Zwarg作。Diego Garbinのフルートが大活躍の1曲。Itibere Zwargのベースも目立っています。また、Mestrinhoのアコーディオンがいいアクセントになっています。

「Meu Querido Itibere」
Sandro Haick作。Sandroのマルチ・プレイヤーぶりを満喫できる演奏です。特にドラマーとしてのプレイに注目!フュージョン/ジャズ・ロック的なサウンドのなかにもエクスペリメンタルな雰囲気があるのがいいですね。

「Perdao」
Sandro Haick作。素敵なヴァイオリンと共に始まるビューティフルな演奏です。Pedro Aznarの天使の歌声をフィーチャーしたPat Metheny Group作品のような雰囲気がサイコーです。

「Como Vai」
Itibere Zwarg作。Hermeto Pascoal参加曲。彼のメロディカと共に始まります。メリハリの効いたリズミックな演奏で楽しませてくれます。Itibere Zwargのチューバがいい隠し味になっています。

「Duguiduguiando」
Hermeto Pascoal作。Sandroがシタール、ウード、中国琴、ウクレレなど多様な楽器を奏でる摩訶不思議な演奏です。

「Chorando no Brejo da Madre de Deus」
Sandro Haick作。ショーロ風の演奏ですが、美しいストリングスやItibere Zwargのチューバが加わり、Sandroの美意識を強く感じる演奏になっています。

「Do Rio a Sampa」
Itibere Zwarg作。SandroのギターとItibere Zwargのチューバの組み合わせがいい味を出しています。

「1966」
Itibere Zwarg作。Raul De Souza参加曲。彼のトロンボーンが演奏を牽引します。全体的には穏やかなブラジリアン・ジャズといった雰囲気です。

「Parente do Ze」
Itibere Zwarg作。Carol D'Avilaの女声スキャット・ヴォーカルをフィーチャーした爽快ブラジリアン・ジャズといった趣の演奏です。

「Que Alegria Voltar pra Casa」
Sandro Haick作。ユニバーサル・ミュージックらしいスケールの大きな演奏を楽しめます。Mariana Zwargのピッコロがいい味を出しています。

「Trenzinho do Caipira」
ラストはHeitor Villa-Lobos作品のカヴァー。当ブログではViva Vozのカヴァーも紹介済みです。前半はサウダージな展開ですが、後半は雰囲気が一変し、リズミックな展開でフィナーレを迎えます。

Sandro Haickの作品で他に入手できるCDは『Forro do Haick Vol 1』(2016年)位のようですが、ご興味がある方はチェックを!

『Forro do Haick Vol 1』(2016年)
Caminhando
posted by ez at 01:35| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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