2020年01月19日

Ole Borud『Outside The Limit』

北欧AORの快作☆Ole Borud『Outside The Limit』
Outside The Limit
発表年:2019年
ez的ジャンル:北欧AOR
気分は... :AORとデス・メタル!

北欧AOR作品からOle Borud『Outside The Limit』(2019年)です。

Ole Borudは1976年ノルウェー生まれの男性シンガー・ソングライター、インストゥルメンタリスト。

ゴスペル・ファミリーに生まれ、幼少期から兄姉とのキッズ・グループ、ファミリー・グループでのレコーディングを経験。1988年にはソロ名義でアルバムもリリースしています。

1990年代後半になるとデス・メタル・バンドでの活動を開始し、 SchaliachExtolSelfmindeadといったバンドで作品をリリースしています。近年では新バンドFleshkillerを結成し、アルバムをリリースしています。

それと並行して、『Shakin' the Ground』(2008年)、『Keep Movin』(2011年)、『Stepping Up』(2014年)といったソロ・アルバムを通じて、彼のもう一つの顔であるAORサウンドを追求しています。

そして、『Stepping Up』(2014年)以来のソロ・アルバムとなる本作『Outside The Limit』(2019年)で再びAORファンを歓喜させました。

レコーディング・メンバーはOle Borud(vo、key、g)以下、Frode Ostang Mangen (clavinet、key、syn、p、el-p、org)、Markus Lillehaug Johnsen(g)、Lars-Erik Dahle(b)、Ruben Dalen(ds、per、key)、Borge-Are Halvorsen(sax)、Jens Petter Antonsen(tp)、Even Kruse Skatrud(tb)。

プロデュースはRuben Dalen

楽曲はすべてOle Borudのオリジナル(4曲の共作含む)。

AORファンを喜ばす工夫が細部まで行き届いている点に好感が持てる1枚です。

80年代ファンク/ブラコン調の曲が多いのも僕の嗜好にフィットします。

Gino Vannelli×Steely Dan「Put My Money」、アーバン・ソウルな「Talk To My Lawyer」、アーバン・ファンクなタイトル曲「Outside The Limit」Pages風の「Blaming Game」、哀愁メロウ・バラード「Can't Pretend」、爽快ポップ・ロック「Fast Enough」あたりが僕のおススメです。

北欧AORの底力を再認識させてくれた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Put My Money」
Gino Vannelli×Steely Danなオープニング。AORファンは思わずニンマリしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=kmnsVBd8ePY

「Always Love You」
80年代にタイムスリップ!といった感じの都会的なサウンドと共に疾走します。Oleによるギター・ソロも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qz_AaM5SCBM

「Come And Rescue Us」
ブルーアイド・ソウル調のミディアム。オルガンの音色が良く似合う心憎いセンスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-SqxTr_3puM

「Talk To My Lawyer」
80年代アーバン・ソウル風の仕上がり。ソングライティング、サウンド・センスの良さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=neJyzUPRVKI

「Outside The Limit」
タイトル曲はアーバン・ファンク調。昨今のブギー/ファンク・ブームの流れにも符合する1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=pFcU4H0aFY4

「Blaming Game」
Pages風のミディアム。さり気ないですが何とも言えない良さがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=HPUBCbDfMM0

「Good Time」
80年代エレクトリック・ファンク調の仕上がり。80年代ブラコン/ファンク好きの人は気に入るであろうキャッチーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=5flgn5fnkK4

「Can't Pretend」
哀愁メロウ・バラード。AOR好きの心をくすぐるヴォーカル、サウンド、メロディにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=n9Puf_0aM7o

「Waiting For The Rain」
AORマニア向けの凝った作りのミディアム。思わずニンマリのAORマニアの方も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CcQ4ZDptMiQ

「Fast Enough」
ラストは爽快ポップ・ロックで締め括ってくれます。細部までAOR好きを喜ばせる工夫がなされているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dE1_cpEw3_k

国内盤にはボーナス・トラックとして「Driving (Live at Parkteateret)」が追加収録されています。

ご興味がある方はOle Borudの他作品もチェックを!

『Shakin' the Ground』(2008年)
シェイキン・ザ・グラウンド

『Keep Movin』(2011年)
キープ・ムーヴィン

Samuel Ljungblahd & Ole Borud『Someday At Christmas』(2012年)
Someday at Christmas by OLE BORUD / SAMUEL LJUNGBLAHD

『Stepping Up』(2014年)
Stepping Up
posted by ez at 00:08| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月18日

Sam Dees『The Show Must Go On』

ソウル界の名裏方による名盤☆Sam Dees『The Show Must Go On』
The Show Must Go on
発表年:1975年
ez的ジャンル:名ソングライター/プロデューサー系男性ソウル
気分は... :それでもショーは続く・・・

今回はソウル界の名ソングライター/プロデューサーSam Deesの1stアルバム『The Show Must Go On』(1975年)です。

Sam Deesは1945年アラバマ州バーミング生まれのソウル・シンガー/ソングライター/プロデューサー。

名ソングライターの印象が強いですね。当ブログの過去記事を調べても、彼の楽曲が収録されているアルバムが15枚ありました。

1968年に初シングル「I Need You Girl/Lonely For You Baby」をリリース。

それ以降はサザン・ソウル系アーティストへの楽曲提供と並行しながら、ソロ・アーティストとしてシングル曲をリリースしていきます。

ソングライターとしての実力・実績が認められ、1975年にAtlanticからリリースした1stアルバムが本作『The Show Must Go On』(1975年)です。

プロデュースはSam Dees自身。

Glen Woods(g)、David Camon(b)、Sherman "Fats" Carson(ds)。

半数以上が既発シングル曲ということもあり、アルバムの統一感はありませんが、逆にサザン・ソウル、ニューソウル、ジャンプ・ナンバーなどのバラエティ感がアルバムの魅力になっていると思います。

名ソングライターのアルバムらしく楽曲は粒揃い!アレンジもサイコーです。

ニューソウルな「Child Of The Streets」「Troubled Child」「What's It Gonna Be」、名ソングライターらしい素敵なバラードの「Just Out Of My Reach」「So Tied Up」、サザン・ソウルらしいアーシー・グルーヴ「Claim Jumpin'」、軽快なポジティヴ・グルーヴ「Good Guys」、ストロングなミディアム・ビート「Come Back Strong」Loleatta Hollowayがカヴァーした「The Show Must Go On」「Worn Out Broken Heart」という全10曲。

ソウル名盤の風格漂う1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Child Of The Streets」
Sam Dees/David Camon作。ニューソウル・テイストのオープニング。何とも物悲しく訴えかけるヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ITY2Ugq1gig

Workshyがカヴァーしています。また、Keith Murray「Child of the Streets (Man Child)」、Hell Razah feat. Shabazz the Disciple「A Brooklyn Tale」のサンプリング・ソースとなっています。
Workshy「Child Of The Streets」
 https://www.youtube.com/watch?v=eWvNOEMB26g
Keith Murray「Child of the Streets (Man Child)」
 https://www.youtube.com/watch?v=LiGaQf8LP8w
Hell Razah feat. Shabazz the Disciple「A Brooklyn Tale」
 https://www.youtube.com/watch?v=E5reSmjkoGY

「The Show Must Go On」
Sam Dees作。シングルにもなったタイトル曲。旅回り歌手の悲哀をしみじみと歌い上げるバラードですが、どこか達観したような雰囲気で湿っぽくないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=K1R_BFsfIDQ

Loleatta Hollowayがアルバム『Cry To Me』(1975年)(Sam Deesが5曲ソングライティング)でカヴァーしています。
Loleatta Holloway「The Show Must Go On」
 https://www.youtube.com/watch?v=GOFk9nc_X3w

「Come Back Strong」
Sam Dees作。失われた愛を取り戻そうとするストロングな気持ちが伝わってくるミディアム・ビート。女性コーラスとストリングスが雰囲気を盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=g7fxz0iEZYs

「Just Out Of My Reach」
Sam Dees/Jesse J. Lewis作。1972年にシングル・リリースした感動バラード。曲良し、ヴォーカル良し、アレンジ良しの三拍子揃った名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=xVqllQEqXcI

Deji「Likeness」のサンプリング・ソースとなっています。
Deji「Likeness」
 https://www.youtube.com/watch?v=3BaDFX5WGKI

「Claim Jumpin'」
Sam Dees/Bill Brandon作。1972年にシングル・リリースした曲。サザン・ソウルらしいアーシーなグルーヴとSamの少し塩辛いヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3QNgAX3Z2-w

John Edwardsがカヴァーしています。
John Edwards「Claim Jumpin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=2ziGGuHhp9o

「Troubled Child」
Sam Dees/Al Gardner/David Camon作。子供たちの惨状を切々と訴えるニューソウル・バラードに胸を撃たれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-KVeVdjxXD8

Crown and Nefast feat. Napoleon Da Legend「Trouble Child」、Essemm feat. Smith「Ahol Felnottem」、HuczuHucz「Jak Nie Teraz, to Kiedy?」、Al Doe「Less of a Home」のサンプリング・ソースとなっています。
Crown and Nefast feat. Napoleon Da Legend「Trouble Child」
 https://www.youtube.com/watch?v=p6h4qixf6dY
Essemm feat. Smith「Ahol Felnottem」
 https://www.youtube.com/watch?v=VcRdXbLiR_0
HuczuHucz「Jak Nie Teraz, to Kiedy?」
 https://www.youtube.com/watch?v=1-q7lx6ASOg
Al Doe「Less of a Home」
 https://www.youtube.com/watch?v=USW0WXlZGUo

「What's It Gonna Be」
Sam Dees作。曲調は軽やかですが、黒人に呼びかける社会メッセージの強いニュー・ソウル。Curtis Mayfieldのニュー・ソウル作品とセットで聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PADzb7Dba3o

「Worn Out Broken Heart」
Sam Dees/Sandra Drayton作。1974年にシングル・リリースした楽曲。イナたい味わいが何とも良いミディアム・バラード。Samの歌声に包ま込まれていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=i5LlVk-WT24

Loleatta Hollowayが当ブログでも紹介したアルバム『Loleatta』(1976年)でカヴァーしています。
Loleatta Holloway「Worn Out Broken Heart」
 https://www.youtube.com/watch?v=J05b5kmp6F8

「Good Guys」
Sam Dees作。♪大丈夫、いつでも僕が一緒だから♪と励ます軽快なポジティヴ・グルーヴ。ホーン&ストリングス・アレンジがポジティヴなヴァイヴを引き立ててくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ch56QvScVmQ

「So Tied Up」
Sam Dees/Bill Brandon作。1973年にシングル・リリースしたラブ・バラード。名ソングライターらしい素敵なバラードを情感たっぷりに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=S08nwnREYDs

Willie Claytonがカヴァーしています(これがまた良い!)。また、Awon「M.V.P.」のサンプリング・ソースとなっています。
Willie Clayton「So Tied Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=QD7azESfuak
Awon「M.V.P.」
 https://www.youtube.com/watch?v=vFsxTQ5eeG8

『Second to None』(1995年)
Second to None by Sam Dees (1998-06-26)

『The Heritage of a Black Man』(1998年)
The Heritage of a Black Man by Sam Dees (2002-04-19)
posted by ez at 01:09| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月16日

Lady Soul『Lady Soul』

オトナの女性R&Bグループ☆Lady Soul『Lady Soul』
Lady Soul
発表年:1992年
ez的ジャンル:女性R&Bグループ
気分は... :U-23日本代表の今後は・・・

今回は90年代女性R&Bグループ作品からLady Soul『Lady Soul』(1992年)です。

Lady SoulMargo ThunderRise EngermannPhaedra Butlerという3名による女性R&Bグループ。

他メンバーは不明ですが、リーダー格のMargo Thunderは1960年生まれ。その意味で同時期の女性R&Bグループよりは平均年齢が高く、オトナの実力派グループと呼べるでしょう。

グループ唯一のアルバムが本作『Lady Soul』(1992年)です。
この時期らしいNJSなダンサブル・チューンとオトナの実力派グループらしい素敵なバラードから構成されています。

メイン・プロデュースはMaurice Starr

「Lady Marmalade」Labelle)、「Just Call My Name」Alyson Williams)、「I Wanna Be Your Baby」(The Three Degrees)、「You Gonna Make Me Love Somebody Else」The Jones Girls)といったレディ・ソウルの名曲カヴァーが多いのもお楽しみです。

また、Whoopi Goldberg主演、お馴染みの大ヒット映画『天使にラブ・ソングを…(原題:Sister Act)』のサントラ収録曲「If My Sister's In Trouble」にも注目です。

個人的にはシングル・カットもされたラブ・バラード「Don't Forget About Me」、オーセンティックなラブ・バラード「Feels Like The First Time」、僕好みのダンス・チューン「Nobody Can Tell Me」がおススメです。

こうやって眺めてみると結構聴きどころの多いアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「My Mind's Made Up」
Maurice Starrプロデュース。ハネハネ!キレキレ!のNJSがオープニング。腹の座ったMargoのヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=xuuAU5hgjNk

「Don't Forget About Me」
Maurice Starr/Bill Hagansプロデュース。シングル・カットもされた曲です。実力派グループであることを示してくれる素敵なラブ・バラード。個人的に名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=TwUS3AoTtbY

「Change」
Maurice Starr/Dwayne Omarrプロデュース。軽やかなダンサブル・サウンドが心地好いNJS。この時代の女性R&Bグループらしい魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=773QI1cgom0

「Lady Marmalade」
USチャート、同R&Bチャート共に第1位となりミリオン・セラーを記録したLabelleの大ヒット曲をカヴァー(Bob Crewe/Kenny Nolan作)。オリジナルはKenny NolanもメンバーだったEleventh Hourです。お馴染みの名曲をパンチの効いたヴォーカルで楽しませてくれます。Maurice Starr/Bill Hagans/Margo Thunderプロデュース。

「(I'm Gonna) Give U All My Love」
Maurice Starr/Bill Hagans/Margo Thunder/Paul Arnoldプロデュース。セクシー・モードのダンサブル・チューン。途中Rick Engermann(Riseの兄弟?)のラップでアクセントをつけています。

「Just Call My Name」
当ブログでも紹介したAlyson Williamsのヒット曲をカヴァー(Denzil Miller/Ken Curry/Phillip Ingram作)。Maurice Starr/Bill Hagans/Dale Ramseyプロデュース。Alyson Williamsのオリジナルが大好きな僕としては嬉しいカヴァーです。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、女性R&Bグループらしいヴォーカル・ワークで聴かせてくれます。

「Nobody Can Tell Me」
Maurice Starr/Bill Hagans/Dale Ramseyプロデュース。アップ系であれば本曲が一番のお気に入り。Jam & Lewisプロデュース曲なんかとセットで聴いてもハマる気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=DAMmSORBR3k

「Everything Changes」
Maurice Starrプロデュース。妖艶な雰囲気が漂うオトナのミディアム。

「I Wanna Be Your Baby」
The Three Degreesのシングル曲をカヴァー(Leon Huff作)。素晴らしいア・カペラで聴かせてくれます。Maurice Starr/Margo Thunderプロデュース。

「You Gonna Make Me Love Somebody Else」
当ブログでも紹介したThe Jones Girlsのヒット曲をカヴァー(Kenny Gamble/Leon Huff作)。Maurice Starr/Bill Hagans/Dale Ramseyプロデュース。ここではEarl The PoetのラップをフィーチャーしたハネハネのNJSで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5lxskW80ZGo

「Feels Like The First Time」
Maurice Starr/Bill Hagans/Dale Ramseyプロデュース。実力派グループらしい感動的なラブ・バラード。オーセンティックな魅力に満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ek2emLmoqTM

「Can You Find A Place In Your Heart」
Maurice Starr/Gordon Worthy/ Larry Wooプロデュース。当ブログでも紹介した男性R&BグループClassic ExampleのDarin CampbellとMargo Thunderのデュエット。Classic Exampleもバック・コーラスで参加しています。オーセンティックなバラードで盛り上げてくれます。

「If My Sister's In Trouble」
Whoopi Goldberg主演、お馴染みの大ヒット映画『天使にラブ・ソングを…(原題:Sister Act)』のサントラ収録曲(William Clift/David Barratt作)。映画の雰囲気にピッタリのパーティー・モードの楽しいNJSに仕上がっています。Maurice Starr/Bill Hagansプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=EhPQx0zR0Ms

サッカーのU-23アジア選手権。
グループリーグ敗退が決まっているU-23日本代表はU-23カタール代表と引き分けに終わり、未勝利のまま大会を去ることに・・・

主審の判定が酷かったのは確かですが、森保監督の手腕や今大会メンバーの能力の限界も感じてしまいました。3バックに拘る意味もわかりません。カタール戦も4バックにシステム変更した後半の方が10人にも関わらず活性化していましたよね。

五輪本番にオーバーエイジも含めて海外組をどの程度招集できるのか不明ですが、今大会メンバーで五輪本番にも呼ばれるのは多くで7〜8名、場合によっては片手で数えるほどでしょう。特に攻撃陣は総入れ替えでしょうね。

ロシアW杯前と同様の荒療治が必要なのでは?
まずは会長に退任して欲しいですが。
posted by ez at 01:53| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月15日

Stacey Kent『Dreamsville』

スタンダードのバラード集☆Stacey Kent『Dreamsville』
ドリームズヴィル [日本語帯・解説付] [輸入CD]
発表年:2000年
ez的ジャンル:ロマンティック系女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :キュートで優しい歌声に包まれたい・・・

今回は大好きな女性ジャズ・ヴォーカリストStacey Kent『Dreamsville』(2000年)です。

キュートな歌声の女性ジャズ・ヴォーカリストStacey Kentに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の5枚。

 『Breakfast On The Morning Tram』(2007年)
 『Raconte Moi』 (2010年)
 『The Changing Lights』(2013年)
 『Tenderly』(2015年)
 『I Know I Dream:The Orchestral Sessions』(2017年)

本作『Dreamsville』(2000年)はスタンダードのバラード集です。

プロデュースはAlan Bates

レコーディング・メンバーはStacey Kent(vo)、Jim Tomlinson(ts、cla、fl)、Colin Oxley(g)、David Newton(p)、Simon Thorpe(b)、Jasper Kviberg (ds)。

Stacey Kent好きにはたまらない、素敵なバラード集です。

特に「I've Got A Crush On You」「Isn't It A Pity?」「Polka Dots & Moonbeams」「Little Girl Blue」「You're Looking At Me」「Violets For Your Furs」が僕のおススメです。

毎日、こんなキュートで優しい歌声に包まれたい・・・

全曲紹介しときやす。

「I've Got A Crush On You」
George Gershwin/Ira Gershwin作。ギター&ピアノのみのバッキングでStaceyのキュートな歌声が優しく語りかけてくるオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=m7VRx29Q2yg

「When Your Lover Has Gone」
Einar Aaron Swan作。当ブログではThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandのカヴァーも紹介済みです。哀愁バラードをノスタルジックな雰囲気で歌い上げます。公私のパートナーJim Tomlinsonのサックスがムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hutV87MEIjw

「Isn't It A Pity?」
George Gershwin/Ira Gershwin作。Staceyのキュートな歌声が映える甘く切ないバラード。たまりません!
https://www.youtube.com/watch?v=unABMyG4ivk

「You Are There」
Dave Frishberg/Johnny Mandel作。美しいピアノをバックに、ジャズ・ヴォーカリストらしい歌い回しでしみじみと歌い上げます。

「Under A Blanket Of Blue」
Al J. Neiburg/Jerry Livingston/Marty Symes作。ジャズ・バーでお酒片手に・・・といった雰囲気の小粋な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=GswmFj7-HFs

「Dreamsville」
タイトル曲はAndy Williamsのヒットでお馴染み、Ray Evans/Jay Livingston/Henry Mancini作のスタンダードをカヴァー。当ブログではShirley Scottのカヴァーも紹介済みです。夢の中のジャズ・バラードといった趣がStaceyのキュートな歌声によくフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=CEfxUm5rd-0

「Polka Dots & Moonbeams」
James Van Heusen/Johnny Burke作。当ブログではBasso Valdambrini Quintetのカヴァーも紹介済みです。Staceyの優しい語り口にグッとくるロマンティックな仕上がり。Jim Tomlinsonのクラリネットもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0xE5QQjmnco

「Hushabye Mountain」
Richard M. Sherman/Robert B. Sherman作。哀愁バラードを寂しげに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=Sn6Tol70BjU

「Little Girl Blue」
Richard Rodgers/Lorenz Hart作。作のスタンダード。ブロードウェイ・ミュージカル『Jumbo』の挿入歌です。当ブログではJanis JoplinLincoln Brineyのカヴァーも紹介済みです。しみじみと噛みしめるようなヴォーカルにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=EnN-kGRDsyA

「You're Looking At Me」
Bobby Troup作。思わせぶりなヴォーカルにKOされてしまうラブ・バラード。Colin Oxleyの素敵なギターも含めて実にいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=TgRL6C7H8vA

「Violets For Your Furs」
Matt Dennis/Tom Adair作。僕の大好きなStacey Kentに出会える1曲。健気でキュートな雰囲気がたまらないピアノ・バラード。Jim Tomlinsonのサックス・ソロもロマンティックです。
https://www.youtube.com/watch?v=AQmvfZwi4wI

「Thanks For The Memory」
Leo Robin/Ralph Rainger作。ラストはDavid Newtonの素敵なピアノをバックに、さらっと歌い上げるスタンダード・カヴァーらしい演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sIVt6ByPxWg

他のStacey Kent作品もチェックを!

『Close Your Eyes』(1997年)
Close Your Eyes

『Love Is...The Tender Trap』(1998年)
Love Is...The Tender Trap

『Let Yourself Go: Celebrating Fred Astaire』(2000年)
Let Yourself Go: Celebrating Fred Astaire

『In Love Again: The Music of Richard Rodgers 』(2002年)
In Love Again

『The Boy Next Door』(2003年)
The Boy Next Door

Jim Tomlinson Feat. Stacey Kent『The Lyric』(2005年)
The Lyric featuring Stacey Kent

『Breakfast On The Morning Tram』 (2007年)
Breakfast on the Morning Tram

『Raconte Moi』 (2010年)
パリの詩

『Dreamer in Concert』(2011年)
Dreamer in Concert

『The Changing Lights』(2013年)
Changing Light

Marcos Valle & Stacey Kent『Ao vivo』(2014年)
Marcos Valleとの共演ライブ
マルコス・ヴァーリ&ステイシー・ケント・ライヴ~マルコス・ヴァーリ・デビュー50周年記念

『Tenderly』(2015年)
Tenderly

『I Know I Dream:The Orchestral Sessions』(2017年)
アイ・ノウ・アイ・ドリーム
posted by ez at 00:17| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月14日

David Bowie『Heroes』

ベルリン三部作の第二弾。Robert Fripp参加☆David Bowie『Heroes』
Heroes by David Bowie (2014-02-04)
発表年:1977年
ez的ジャンル:UKロック・スター
気分は... :一日だけならヒーローになれる!

NFLディビジョナル・プレーオフは、シーホークスがパッカーズに敗退。
レイブンズに続き、僕の応援していたチームはスーパーボウルまで辿り着けませんでした。

また、チーフス対テキサンズ戦にも驚きました。
第1QのO対24の劣勢からチーフスの鮮やかな大逆転!
チーフスの底力を見せつけられたと同時に、あっという間に自滅したテキサンズにモメンタムの重要性を思い知らされました。

さて、急にBowieが聴きたくなった!
ということでDavid Bowie『Heroes』(1977年)です。

UKロックのヒーローだったDavid Bowie(1946-2016年)の紹介は、『Scary Monsters』(1980年)、『Young Americans』(1975年)に続き3回目となります。

改めて気づきましたが、意外に当ブログではBowie作品を取り上げていませんね。前回『Young Americans』(1975年)の記事をエントリーしたのが2008年なので、12年ぶりのBowie作品の紹介となります。

ファンはご存知のように、本作『Heroes』(1977年)は、『Low』(1977年)、『Lodger』(1979年)とベルリン三部作と呼ばれているアルバムです。

特にレコーディング時期が近く、同じベルリンのHansaスタジオでレコーディングされ、Brian Enoをはじめ共通するレコーディング・メンバーが多い『Low』(1977年)とは兄弟作という位置づけですね。共にベルリンの地でジャーマン・ロックの影響を受けたヨーロッパ的美学を追求した作品です。インストゥルメンタル曲が多いのも特徴です。

『Low』(1977年)
ロウ

芸術性ならば『Low』、キャッチーさならば『Heroes』といったところでしょうか。

僕も昔は『Low』の方を好んで聴いていたかもしれません。しかしながら、久々にBowieが聴きたい!と思い浮かんだのは『Heroes』でした。

プロデュースはTony Visconti

David Bowie(vo、key、g、sax、koto、tambourine)以下、Brian Eno(syn、key、g)、Robert Fripp(g)、Carlos Alomar(g)、George Murray(b)、Dennis Davis(ds、per)、Tony Visconti(back vo、per)、Antonia Maass(back vo)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。

『Low』よりも『Heroes』の方がロックしているかもしれませんね。Brian EnoRobert FrippCarlos Alomarら参加メンバーのバンド感があるのも『Low』とは少し異なるかもしれません。

アルバムはUKアルバム・チャート第3位、USアルバム・チャート第35位となっています。
ただし、そういったチャート・アクション以上に、世代を超えてインパクトを与えた名盤だと思います。

ハイライトは勿論、誰もが知るタイトル曲「"Heroes"」ですが、それ以外の曲も魅力的です。

Roxy Music風の「Beauty and the Beast」Robert Fripp、Carlos Alomarのギターが格好良い「Joe the Lion」、意外にファンキーな「Blackout」、ダンサブルな「The Secret Life of Arabia」も大好きです。

日本人写真家の鋤田 正義 氏によるジャケも秀逸ですね。

ジャケも含めて、ロック・スターDavid Bowieのオーラを感じる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Beauty and the Beast」
David Bowie作。本作らしいバンドのまとまりを感じるオープニング。BowieがヴォーカルをとるRoxy Musicといった雰囲気があります。Madonna「I'm So Stupid」のサンプリング・ソースとなっています。また、福富幸宏 feat 有近真澄が「美女と野獣」のタイトルでカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=98orExR9aik

「Joe the Lion」
David Bowie作。Robert Fripp、Carlos Alomarの格好良いギターにグッとくる僕の好きな1曲。ロック・スターDavid Bowieらしい1曲なのでは?次の「"Heroes"」に向けて助走をつけるような流れがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=5aMuIx6xWEs

「"Heroes"」
David Bowie/Brian Eno作。シングルにもなった有名なタイトル曲。その曲名はドイツのクラウトロック・バンドNeu!の楽曲「Hero」からインスパイアされたもの。また、楽曲的にはThe Velvet Underground & Nico「I'm Waiting for the Man」の影響があるようです。その後の本曲が与えたインパクトも含めて、David Bowieというロック・スターが生んだ永遠の名曲ですね。急にこの曲を聴きたくなったのは、自分の中で何か大きな変革を欲しているのかも?
https://www.youtube.com/watch?v=xEqSOst1dg8

Blondie feat. Robert Fripp、Nico、Philip Glass、Oasis、The WallflowersKing Crimson、Kasabian、Peter Gabriel、Tangerine Dream、Janelle Monae、Depeche Mode等数多くのアーティストがカヴァーしています。
Blondie feat. Robert Fripp「Heroes」
 https://www.youtube.com/watch?v=DWLoSOGIm94
Nico「Heroes」
 https://www.youtube.com/watch?v=N7rMdtqoepg
Oasis「Heroes」
 https://www.youtube.com/watch?v=iEtpxzQ-KxI
The Wallflowers「Heroes」
 https://www.youtube.com/watch?v=uDiXqjwb7Sg
Kasabian「Heroes」
 https://www.youtube.com/watch?v=adxudfhXO7k
Peter Gabriel「Heroes」
 https://www.youtube.com/watch?v=LsvuipGq2ns
Janelle Monae「Heroes」
 https://www.youtube.com/watch?v=xTWrdxy2uCE
Depeche Mode「Heroes」
 https://www.youtube.com/watch?v=DixueQvirVQ

「Sons of the Silent Age」
David Bowie作。Bowieの美学を満喫できるミディアム。時代の閉塞感をBowieらしい感覚で表現しているのでは?Philip Glass等がカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=bGegcqGq9tA

「Blackout」
David Bowie作。今回本作を久々に聴き直して、コレこんなに格好良かったっけ?と思ったのが本曲。結構ファンキーで僕好みのグルーヴです。Max Lorentzがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=O0TzAMPoXjg

ここから4曲がインスト曲。

「V-2 Schneider」
David Bowie作。タイトルはクラウトロックの雄KraftwerkのメンバーFlorian Schneiderの名に由来しています。実験的ですが結構聴きやすいです。Bowieのサックスを満喫できる1曲に仕上がっています。Philip Glassがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=miiV8WFcdwg

「Sense of Doubt」
David Bowie作。これはBowieというよりBrian Enoの作品といった雰囲気ですね。Philip Glassがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=TjXLKE3_l5g

「Moss Garden」
David Bowie/Brian Eno作。Bowieの弾く琴の音色が印象的な和風の仕上がり。でも日本人が聴くと少し違和感があるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=alSfXV_hnT4

「Neukoln」
David Bowie/Brian Eno作。Bowie×Enoらしいアヴァンギャルド感のあるインスト。Philip Glassがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=KNzdADUfWeo

「The Secret Life of Arabia」
David Bowie/Brian Eno/Carlos Alomar作。ラストはダンサブルな曲で締め括ってくれます。Brian Eno繋がりでいえば、Talking Headsっぽい雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=M0Ieq6XYaZY

B.E.F.がカヴァーしています。
B.E.F.「The Secret Life of Arabia」
 https://www.youtube.com/watch?v=OwCSRfRdNYI

David Bowieの過去記事もご参照ください。

『Young Americans』(1975年)
ヤング・アメリカンズ

『Scary Monsters』(1980年)
スケアリー・モンスターズ <2017リマスター>
posted by ez at 01:53| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする