発表年:2019年
ez的ジャンル:ブラジリアン・シンセ・ブギー/ブラジリアンAOR
気分は... :ブラジルの新星!
2020年の新作紹介の一発目はブラジリアン・シンセ・ブギー/ブラジリアンAOR作品Arosa『Arosa』です。
ArosaことRafael Arosaはブラジル人シンガー・ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサー。
そんなブラジルの新星のデビュー・アルバムがUSレーベルNames You Can Trustからリリースされた本作『Arosa』です。
本作はブラジル音楽の偉大なコンポーザー/キーボード奏者Joao Donatoとその息子Donatinhoの共演によるブラジリアン・シンセ・ブギー作品Joao Donato E Donatinho『Sintetizamor』(2017年)に続く、Names You Can Trustのブラジリアン・シリーズ第2弾となります。
昔の特撮映画調のジャケは『Sintetizamor』と同じですね。
Rafael Arosa本人がシンガー・ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサーとしての本領発揮していますが、共同プロデューサーであるDonatinhoとPedro Guinuの2人も本作に大きく貢献しています。
それ以外にDjavanの息子Max Viana、Tito Marcelo、Soul De Brasileiroといったアーティストがフィーチャリングされています。
また、Andre Vasconcellos(b)、Alberto Continentino(b)、Pedro Mamede(ds)、Adam Nitti (b)、Leo Mucuri(per)等のミュージシャンが参加しています。
宣伝文句にはブギー・ファンクが強調されていますが、ブラジリアンAORとしても魅力的な1枚に仕上がっています。Ed Motta好きの人も気に入る1枚だと思います。
トークボックス入りシンセ・ブギー・ファンク「Forca Vital」、80年代ブラコン調アーバン・メロウ・ダンサー「Pangea」、Djavanの息子Max Vianaをフィーチャーした極上のブラジリアンAOR「Inverno」、Ed Motta好きも気に入るであろう「Toda Essa Gente」、Donald Fagen「I.G.Y.」調の「Feliz a Vida Inteira」あたりが僕のおススメです。
楽曲はすべてRafael Arosaのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「Forca Vital」
Donatinhoをフィーチャー。Rafael Arosa/Donatinho/Pedro Guinuプロデュース。アルバムを印象付けるトークボックス入りシンセ・ブギー・ファンクがオープニング。キラキラした中にもアーバンな雰囲気があるのがいいですね。Dayton「The Sound Of Music」あたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=6im2biuUW7g
「Pangea」
Rafael Arosa/Donatinhoプロデュース。80年代ブラコン好きの人も気に入るであろうアーバン・メロウ・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=poVmESYBJkM
「Inverno」
Djavanの息子Max Vianaをフィーチャー。Rafael Arosaプロデュース。極上のブラジリアンAORに仕上がっています。Arosaのギター、Donatinhoのローズ/シンセが織り成す都会的サウンドが実にいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-46E5L3eTCI
「Toda Essa Gente」
Rafael Arosaプロデュース。国内盤ライナー・ノーツにも書いてありましたが、Ed Motta『AOR』と一緒に聴きたくなるブラジリアンAORです。
https://www.youtube.com/watch?v=fz28yhD2daM
「Stellar Smile」
Rafael Arosaプロデュース。Arosaの爽快ギター・カッティングとヴォコーダーが印象的なアーバン・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=ymsAdbNFBrA
「Vertigem」
Pedro Guinuをフィーチャー。Rafael Arosa/Pedro Guinuプロデュース。80年代ポップ・ロックAOR調の仕上がり。Arosaの格好良いギターを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=8kwy7rF7NBI
「Feliz a Vida Inteira」
Tito Marceloをフィーチャー。聴いた瞬間、Donald Fagen「I.G.Y.」をすぐに思い浮かべました。多分、Arosaは「I.G.Y.」がかなり好きなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Rnxhe5aMkG0
「Rua Sem Saida」
ヴォーカル・トリオSoul De Brasileiroをフィーチャー。Rafael Arosa/Donatinhoプロデュース。AOR調の仕上がりですが、女性ヴォーカルが少しサウンドにフィットしていないのが残念ですが、雰囲気はいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=hsyn-4M-GtQ
Rafael Arosa – Composer, Producer, Guitar, Vocal, Strings Program Soul De Brasileiro – Vocal (Special Guest) Donatinho – Co-Producer, Rhodes, Synth Alberto Continentino – Bass Pedro Mamede – Drum Léo Mucuri – Percussion
未聴の方はNames You Can Trustのブラジリアン・シリーズ第1弾Joao Donato E Donatinho『Sintetizamor』(2017年)もチェックを!
Joao Donato E Donatinho『Sintetizamor』(2017年)