発表年:1988年
ez的ジャンル:プリンス・ファミリー系ミネアポリス・ファンク
気分は... :ラストレター・・・
早くも1月最終日。年明けから慌ただしく、土日祝日も殆ど休めず少しお疲れモード(泣)
そんななか、数日前に仕事合間を縫って岩井俊二監督の最新映画『ラストレター』を観てきました。『ラブレター』が大好きだった僕としては、『ラブレター』にもリンクする岩井ワールド全開の内容に大満足でした。ネタバレするので内容には触れませんが、時間を作ってもう一度観に行きたいですね。
今回はプリンス・ファミリー作品からThe Time(現The Original 7ven)のギタリストJesse Johnsonのソロ・アルバム『Every Shade Of Love』(1988年)です。
Jesse Johnsonは1960年、イリノイ州ロックアイランド生まれ。
前身グループFlyte Tymeを母体にPrince殿下の全面バックアップでデビューすることになったThe Timeのギタリストとして注目を集めます。
The Timeと解散と同時にソロ活動を開始。
『Jesse Johnson's Revue』(1985年)、『Shockadelica』(1986年)、『Every Shade Of Love』(1988年)、『Bare My Naked Soul』(1996年)、『Verbal Penetration』(2009年)といったソロ名義のアルバムをリリースしています。
『Jesse Johnson's Revue』(1985年)からは「Be Your Man」(US R&Bチャート第4位)、「Can You Help Me」(US R&Bチャート第3位)、「I Want My Girl」(US R&Bチャート第7位)、『Shockadelica』(1986年)からはSly Stoneをフィーチャーした「Crazay」(US R&Bチャート第2位)、本作『Every Shade Of Love』(1988年)からは「Love Struck」(US R&Bチャート第4位)といったヒットが生まれています。
The TimeがThe Original 7venとして復活したことや、D'Angelo & The Vanguard『Black Messiah』(2014年)への参加でJesse Johnsonの名前を再び目にすることができました。
本作『Every Shade Of Love』(1988年)は、大学生のときリアルタイムでアナログ盤を愛聴していた作品です。
アルバム・ジャケからしてPrince殿下のフォロワー的な雰囲気ですよね。
今聴くと、良くも悪くも80年代後半らしいサウンドのミネアポリス・ファンクですが、ギタリストのソロ・アルバムらしくギター・ソロも存分に満喫できます。
プロデュース、アレンジ、ソングライティングはすべてJesse Johnson自身。
演奏もJohn Paris(ds、per)、Eddie M(Eddie Mininfield)(sax)以外はJesse Johnsonが殆どすべてこなしています。Jeff Lorber(clavinet)が1曲でゲスト参加しています
また、女性R&Bグループ3 Shades BrownのKim Cage、Ta Mara & The SeenのTa Mara、Sue Ann Carwellが女性バック・コーラスとして参加しています。
シングルになったオープニング「Love Struck」、「So Misunderstood」、「I'm The One」という冒頭の府ファンク3曲が強力ですが、ポップなタイトル曲「Every Shade Of Love」、メロウな「I'm Just Wanting You」、Prince殿下も歌いそうな「Everybody Wants Somebody To Love」あたりもおススメです。
プリンス・ファミリー好き、The Time(The Original 7ven)好きの方はチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Love Struck」
アルバムからの1stシングルとしてUS R&Bチャート第4位となったオープニング。Princeフォロワーらしい妖しげな雰囲気のミネアポリス・ファンクに仕上がっています。Prince好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=GXkepwvDRhg
「So Misunderstood」
Jesseのギターが鮮やかに鳴り響くファンク・ロック調の仕上がり。Jesseの魅力を満喫できる格好良い1曲。当時もよく聴いていました。
https://www.youtube.com/watch?v=fUidQH3MYBI
「I'm The One」
Jeff Lorber参加曲。カッティング・ギターの響きが心地好いヘヴィ・ファンク。コレもPrinceフォロワーらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2M_2tgCECXo
「Color Shock」
Prince系の妖しげファンク・チューン。良くも悪くもこの時代らしい雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6HK8FaVIuHw
「Every Shade Of Love」
タイトル曲はアルバムからの2ndシングルにもなりました(US R&Bチャート第19位)。Eddie Mのサックスが心地好いキャッチーなミディアム。程よくポップなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wHyWddy-RTE
「Everybody Wants Somebody To Love」
Prince殿下も歌っていそうなキャッチーなミディアム・ファンク。ここでもEddie Mのサックスが大活躍です。
https://www.youtube.com/watch?v=mel2-eMtJ_Q
「I'm Just Wanting You」
昔も今も密かに好きなのがコレ。メロウなギター・リフがいい感じのミディアム。さり気ない雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=RgFXqnNjLXU
「Stop-Look-Listen」
The Stylistics「Stop, Look, Listen (To Your Heart)」のカヴァーか!と思ってしまいますがオリジナル曲です。シンセ・ポップ調のダンサブル・チューンで締め括ってくれます。ここでもEddie Mのサックスが目立っています。
Jesse Johnsonの他作品もチェックを!
Jesse Johnson's Revue『Jesse Johnson's Revue』(1985年)
『Shockadelica』(1986年)
『Bare My Naked Soul』(1996年)
『Verbal Penetration』(2009年)