2020年01月31日

Jesse Johnson『Every Shade Of Love』

The Timeのギタリストのソロ☆Jesse Johnson『Every Shade Of Love』
Every Shade of Love
発表年:1988年
ez的ジャンル:プリンス・ファミリー系ミネアポリス・ファンク
気分は... :ラストレター・・・

早くも1月最終日。年明けから慌ただしく、土日祝日も殆ど休めず少しお疲れモード(泣)

そんななか、数日前に仕事合間を縫って岩井俊二監督の最新映画『ラストレター』を観てきました。『ラブレター』が大好きだった僕としては、『ラブレター』にもリンクする岩井ワールド全開の内容に大満足でした。ネタバレするので内容には触れませんが、時間を作ってもう一度観に行きたいですね。

今回はプリンス・ファミリー作品からThe Time(現The Original 7ven)のギタリストJesse Johnsonのソロ・アルバム『Every Shade Of Love』(1988年)です。

Jesse Johnsonは1960年、イリノイ州ロックアイランド生まれ。

前身グループFlyte Tymeを母体にPrince殿下の全面バックアップでデビューすることになったThe Timeのギタリストとして注目を集めます。

The Timeと解散と同時にソロ活動を開始。

『Jesse Johnson's Revue』(1985年)、『Shockadelica』(1986年)、『Every Shade Of Love』(1988年)、『Bare My Naked Soul』(1996年)、『Verbal Penetration』(2009年)といったソロ名義のアルバムをリリースしています。

『Jesse Johnson's Revue』(1985年)からは「Be Your Man」(US R&Bチャート第4位)、「Can You Help Me」(US R&Bチャート第3位)、「I Want My Girl」(US R&Bチャート第7位)、『Shockadelica』(1986年)からはSly Stoneをフィーチャーした「Crazay」(US R&Bチャート第2位)、本作『Every Shade Of Love』(1988年)からは「Love Struck」(US R&Bチャート第4位)といったヒットが生まれています。

The TimeThe Original 7venとして復活したことや、D'Angelo & The Vanguard『Black Messiah』(2014年)への参加でJesse Johnsonの名前を再び目にすることができました。

本作『Every Shade Of Love』(1988年)は、大学生のときリアルタイムでアナログ盤を愛聴していた作品です。

アルバム・ジャケからしてPrince殿下のフォロワー的な雰囲気ですよね。

今聴くと、良くも悪くも80年代後半らしいサウンドのミネアポリス・ファンクですが、ギタリストのソロ・アルバムらしくギター・ソロも存分に満喫できます。

プロデュース、アレンジ、ソングライティングはすべてJesse Johnson自身。

演奏もJohn Paris(ds、per)、Eddie M(Eddie Mininfield)(sax)以外はJesse Johnsonが殆どすべてこなしています。Jeff Lorber(clavinet)が1曲でゲスト参加しています

また、女性R&Bグループ3 Shades BrownKim CageTa Mara & The SeenTa MaraSue Ann Carwellが女性バック・コーラスとして参加しています。

シングルになったオープニング「Love Struck」「So Misunderstood」「I'm The One」という冒頭の府ファンク3曲が強力ですが、ポップなタイトル曲「Every Shade Of Love」、メロウな「I'm Just Wanting You」Prince殿下も歌いそうな「Everybody Wants Somebody To Love」あたりもおススメです。

プリンス・ファミリー好き、The TimeThe Original 7ven)好きの方はチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Love Struck」
アルバムからの1stシングルとしてUS R&Bチャート第4位となったオープニング。Princeフォロワーらしい妖しげな雰囲気のミネアポリス・ファンクに仕上がっています。Prince好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=GXkepwvDRhg

「So Misunderstood」
Jesseのギターが鮮やかに鳴り響くファンク・ロック調の仕上がり。Jesseの魅力を満喫できる格好良い1曲。当時もよく聴いていました。
https://www.youtube.com/watch?v=fUidQH3MYBI

「I'm The One」
Jeff Lorber参加曲。カッティング・ギターの響きが心地好いヘヴィ・ファンク。コレもPrinceフォロワーらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2M_2tgCECXo

「Color Shock」
Prince系の妖しげファンク・チューン。良くも悪くもこの時代らしい雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6HK8FaVIuHw

「Every Shade Of Love」
タイトル曲はアルバムからの2ndシングルにもなりました(US R&Bチャート第19位)。Eddie Mのサックスが心地好いキャッチーなミディアム。程よくポップなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wHyWddy-RTE

「Everybody Wants Somebody To Love」
Prince殿下も歌っていそうなキャッチーなミディアム・ファンク。ここでもEddie Mのサックスが大活躍です。
https://www.youtube.com/watch?v=mel2-eMtJ_Q

「I'm Just Wanting You」
昔も今も密かに好きなのがコレ。メロウなギター・リフがいい感じのミディアム。さり気ない雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=RgFXqnNjLXU

「Stop-Look-Listen」
The Stylistics「Stop, Look, Listen (To Your Heart)」のカヴァーか!と思ってしまいますがオリジナル曲です。シンセ・ポップ調のダンサブル・チューンで締め括ってくれます。ここでもEddie Mのサックスが目立っています。

Jesse Johnsonの他作品もチェックを!

Jesse Johnson's Revue『Jesse Johnson's Revue』(1985年)
Just Too Much

『Shockadelica』(1986年)
Shockadelica

『Bare My Naked Soul』(1996年)
jesse johnson bare my naked soul.png

『Verbal Penetration』(2009年)
Verbal Penetration
posted by ez at 02:17| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする