2020年02月28日

Sandra St. Victor『Mack Diva Saves The World』

元The Family Standのディーヴァの初ソロ☆Sandra St. Victor『Mack Diva Saves The World』
Mack Diva Saves the World by Sandra St Victor
発表年:1996年
ez的ジャンル:ディーヴァ系女性R&Bシンガー
気分は... :ディーヴァが世界を救う!

今回は元The Family StandのR&BディーヴァSandra St. Victorの1stソロ・アルバム『Mack Diva Saves The World』(1996年)です。

Sandra St. Victorは1963年テキサス州ダラス出身の女性R&Bシンガー。

N.Y.進出後、Roy Ayersのツアー・バンドUbiquityの一員として活動した後、スタジオ・シンガーとしてChaka Khan『Destiny』(1986年)、角松敏生『Touch And Go』(1986年)、Miki Howard『Love Confessions』(1987年)等のレコーディングに参加しています。

ちなみに、上記の3枚のアルバムはリアルタイムでレコード購入していましたが、当時はSandraの存在など全く意識せずに聴いていました。

その後、Peter Lord MorelandV. Jeffrey Smithと共に先鋭的R&BユニットThe Family Standを結成し、Evon Geffries And The Stand『Chapters: A Novel』(1987年)、『Chain』(1989年)、『Moon in Scorpio』(1991年)といったアルバムをリリースしています。

Elektraとソロ契約の機会を得たSandraはソロ・アートの道を歩み始めます。ただし、Elektraでレコーディングしたアルバムは完成したもののお蔵入りとなってしまい、業を煮やしたSandraはWarner Bros.へ移籍してしまいます。

こうした紆余曲折を経てWarner Bros.からリリースされた1stソロ・アルバムが『Mack Diva Saves The World』(1996年)です。

ちなみに本作と同じ1996年に彼女はWarner Bros.からリリースされたCurtis Mayfieldの遺作『New World Order』(1996年)にも参加しています。

『Mack Diva Saves The World』(1996年)以降は『Gemini: Both Sides』(2001年)、『Oya's Daughter』(2013年)といったソロ・アルバムをリリースしています。

メイン・プロデューサーはMACK 96Mixzo。MACK 96は聞き慣れない名ですがThe Family Standの同僚であったV. Jeffrey Smithです。

それ以外にMark BatsonHoward McCraryRobert PalmerCutfather & Joe(Joe Belmaati/Mich Hansen)Tim & Bob(Bob Robinson/Tim Kelley)といったプロデューサーが起用されています。

また、Sandra St. Victor自身がエグゼクティブ・プロデューサー、共同プロデューサーとしてクレジットされています。

レコーディングにはAlice in ChainsWilliam DuVall(g)、元Living ColourMike Ciro(g)、Prince Charles Alexander(fl)といったミュージシャンも参加しています。

派手さはありませんが、Sandraのディープなソウルフル・ヴォーカルが引き立つ充実作です。

MACK 96プロデュースであれば、ヘヴィ・ファンク「Mack Diva」やリード・シングルにもなった「Rise」がおススメです。Mixzoプロデュースであれば、アーバンな「Chocolate」「Lonely In A Crowded Room」がおススメです。

それ以外にTim & Bobプロデュースの「Come Over」「Wet」の2曲、Howard McCrary/Robert Palmerプロデュースの「MPH!」、デンマーク出身の人気プロダクション・デュオCutfather & Joeプロデュースの「Since You Been Gone」もおススメ!

ディーヴァが世界を救う!

全曲紹介しときやす。

「Intro Skit」
アルバムのイントロ。

「Mack Diva」
MACK 96プロデュース。ヘヴィなミディアム・ファンクをバックに、ディープなソウルフル・ヴォーカルを披露してくれます。かなりパンチが効いていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=beEnGlBMHwM

「Chocolate」
Mixzoプロデュース。アーバンとディープのバランスが素晴らしいミディアム。ジワジワと高揚してくる感じがたまりません。さり気ないですがWilliam Duvallのギターが格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=xL90OAAd2m4

「Rise」
MACK 96プロデュース。アルバムからのリード・シングルにもなりました。V. Jeffrey Smithの手腕が冴えるソウルフルなアーバン・ミディアム・グルーヴ。派手さはありませんが、Sandraのソウルフル・ヴォーカルを満喫できるグッド・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=SoJw8a0TJHs

「Don't Bring Me Down」
Mixzoプロデュース。絶妙にコントロールされたヴォーカルにグッとくるミディアム・グルーヴ。Prince Charles Alexanderのフルートもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=sD_M7ICcrQo

「Knocked Up And Locked Down」
Mark Batsonプロデュース。ヴィンテージ感のあるソウル・サウンドをバックにディープなヴォーカルを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DVr_dKy7iVM

「MPH! Intro」
次曲へのイントロ。

「MPH!」
Howard McCrary/Robert Palmerプロデュース。ちなみにアノ有名ミュージシャンとは別人です。派手さはありませんが、ソウル・フィーリングに溢れた僕好みのミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=gAH12KLQlVs

「Since You Been Gone」
デンマーク出身の人気プロダクション・デュオCutfather & Joeのプロデュース。Sandraのソウルフルな魅力を引き立てつつ、彼ららしい絶妙のサウンド・センスで楽しませてくるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=0iDtXy30ZFk

「Come Over」
Tim & Bobプロデュース。本作に先駆けて映画『A Thin Line Between Love & Hate』(1996年)に収録されていた楽曲です。Sandraのシンガーとしてのスケールの大きさを実感できる、ジワジワと胸に沁みわたる感動的バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=lGi3YEiL17E

「Wet」
Tim & Bobプロデュース。アコースティックな質感とSandraの低音ヴォーカルが映えるメロディアスなミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=Ei8DqEuM3lo

「Lonely In A Crowded Room」
Mixzoプロデュース。「Chocolate」と同じくアーバンとディープのバランスが素晴らしいミディアム。ここでもWilliam Duvallのギターがいい仕事しています。
https://www.youtube.com/watch?v=b2mGSN7j-YU

「Can't Live Without You」
MACK 96プロデュース。本編のラストは愛に溢れた素敵なビューティフル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tAaKp-789Zc

「Rise(E Smoove's Soul Edit)」
国内盤ボーナス・トラック。「Rise」のリミックスその1。E Smooveによるダンサブルなリミックスです。

「Rise(Maurice's Rise-Up Edit)」
国内盤ボーナス・トラック。「Rise」のリミックスその2。Mauriceによるハウス仕様のアッパーなリミックスです。

Sandra St. Victorの他作品もチェックを!

『Gemini: Both Sides』(2001年)
Gemini: Both Sides by Sandra St. Victor (2002-02-26)

『Oya's Daughter』(2013年)
オーヤズ・ドーター

Sandra St. Victorが参加したThe Family Stand作品もチェックを!

Evon Geffries And The Stand『Chapters: A Novel』(1987年)
Chapters: A Novel By

The Family Stand『Chain』(1989年)
Chain

The Family Stand『Moon in Scorpio』(1991年)
Moon in Scorpio
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2020年02月27日

『今の気分は...2020年2月27日編』

記事を書く時間がとれないので、過去記事から10曲セレクトするシリーズで・・・

今回は2000年代カテゴリーからR&Bを10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Syleena Johnson「He Makes Me Say」
https://www.youtube.com/watch?v=4DdVgKhApgc
From 『Chapter 3: The Flesh』(2005年)
チャプター3:ザ・フレッシュ

Ryan Leslie「Is It Real Love」
http://www.youtube.com/watch?v=bwK3bqhJIYk
From 『Transition』(2009年)
Transition

Darien「Just Can't Wait」
https://www.youtube.com/watch?v=aFOJKtyxLGQ
From 『If These Walls Could Talk』(2009年)
If These Walls Could Talk

Rahsaan Patterson「Cloud 9」
https://www.youtube.com/watch?v=5tDU5ZmyKJs
From 『Wines & Spirits』(2007年)
ワインズ&スピリッツ

Raphael Saadiq「Chic」
https://www.youtube.com/watch?v=ISNp0Wygb8s
From 『Ray Ray』(2004年)
Ray Ray

Angela Johnson「Rescue Me」
https://www.youtube.com/watch?v=9n5KLkd5gSw
From 『They Don't Know』(2002年)
They Don't Know

Donell Jones「Don't Leave」
https://www.youtube.com/watch?v=0UpkXSILZxw
From 『Life Goes On』(2002年)
Life Goes on

Kindred The Family Soul「Where Would I Be (The Question)」
https://www.youtube.com/watch?v=du7njrkF-Ik
From 『In This Life Together』(2005年)
In This Life Together

Adriana Evans「Before You」
http://www.youtube.com/watch?v=ktmoqHQqe_o
From 『El Camino』(2007年)
El Camino

Eric Benet「Chocolate Legs」
https://www.youtube.com/watch?v=B4IUpyalopo
From 『Love & Life』(2008年)
愛すること、生きること。
posted by ez at 18:57| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月25日

Syreeta & G.C. Cameron『Rich Love, Poor Love』

有名シンガーによる男女ソウル・デュオ☆Syreeta & G.C. Cameron『Rich Love, Poor Love』
リッチ・ラヴ、プア・ラヴ
発表年:1977年
ez的ジャンル:男女ソウル・デュオ
気分は... :夢かうつつか・・・

今回は女性ソウル・シンガーSyreeta(Syreeta Wright)
The Spinnersのリード・ヴォーカルG.C.Cameronの男女ソウル・デュオ作品Syreeta & G.C. Cameron『Rich Love, Poor Love』(1977年)です。

Stevie Wonderの元夫人としても知られるとSyreeta(Syreeta Wright)(1946-2004年)について、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Syreeta』(1972年)
 『One To One』(1977年)
 『Set My Love in Motion』(1981年)

また、元The Spinnersのリード・ヴォーカルG.C.Cameronについては、初ソロ・アルバム『Love Songs & Other Tragedies』(1974年)を紹介済みです。

Syreeta(Syreeta Wright)のデュエット・アルバムといえば、Billy Prestonとの『Billy Preston & Syreeta』(1981年)もありますね。
Billy Preston & Syreeta『Billy Preston & Syreeta』(1981年)
BILLY PRESTON & SYREETA: EXPANDED EDITION

『Billy Preston & Syreeta』(1981年)の方が有名かもしれませんが、本作もラブリーな男女デュオ・ソウル作品に仕上がっています。

プロデュースはSmith ConnectionLovesmithの活動でも知られるMichael L. Smith(Michael Lovesmith)

ソングライティングもすべてMichael L. Smith(共作含む)。

レコーディングにはDavid T. Walker(g)、Greg Poree(g)、Jay Graydon(g)、David Shields(b)、Henry Davis(b)、Michael L. Smit(key)、Sonny Burke(key)、James Gadson(ds)、Ollie E. Brown(ds)、Gary Coleman(per)、Jack Ashford(per)、Jules Wechter(per)、Bill Green(sax)といったミュージシャンが参加しています。

ドラマティックなオープニング「Rich Love, Poor Love Theme/You Need A Change」、ラブリー・メロウ・ダンサー「Love to the Rescue」あたりが今日的なハイライトかもしれませんね。

素敵なメロウ・ソウル「I'll Try Love Again」、KREVA「アグレッシ部」の元ネタにもなったスウィート・ソウル「All Things Happen for a Reason」、シングルにもなったダンサブルなポップ・ソウル「Let's Make a Deal」あたりもおススメです。

世の中は夢かうつつかうつつとも 夢ともしらずありてなければ

全曲紹介しときやす。

「Rich Love, Poor Love Theme/You Need A Change」
ドラマティックなオープニング。スウィート・ソウル調の序盤からテンポ・アップしてドリーミーなメロウ・ダンサーへと展開していきます。この二人の相性の良さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=RtvUjGdn-w8

Kameela feat. Mic El「Playin' My Song」のサンプリング・ソースとなっています。
Kameela feat. Mic El「Playin' My Song」
 https://www.youtube.com/watch?v=6L6LUfmogNk

「I'll Try Love Again」
この曲のみDon Daniels/G.C. Cameron/Syreeta Wright/Michael L. Smith作。男女ソウル・デュオらしい素敵なメロウ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zCd_iBugQ2M

「Let's Make a Deal」
シングルにもなったダンサブルなポップ・ソウル。Syreetaのラブリー・ヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=K-WlXJLIajA

「Station Break for Love」
オトナのセクシー・バラードといったムードです。Syreetaのヴォーカルでエロくなりすぎないのが逆にいいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=xyHPkvXY5Pg

Jean Grae「Love Thirst」、Tony Yayo「Garden」のサンプリング・ソースとなっています。
Jean Grae「Love Thirst」
 https://www.youtube.com/watch?v=zXJn-XWo1sg
Tony Yayo「Garden」
 https://www.youtube.com/watch?v=3QYQdmMzYmc

「Made from Love」
感動的なラブ・バラード。美しいストリングス・アレンジがいいでsね。
https://www.youtube.com/watch?v=JeILbvpNRp4

「Love to the Rescue」
今日的にはコレが本作のハイライトかもしれませんね。フリーソウル好きの人も気に入るであろうラブリー・メロウ・ダンサーです。僕もコレが一番好き!
https://www.youtube.com/watch?v=HO3Bn6Ro7ms

「All Things Happen for a Reason」
男女ソウル・デュオらしいスウィート・ソウル・バラード。エレクトリック・シタールによるイントロにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=XtHv0Ooj3ck

KREVA「アグレッシ部」の元ネタとしてご存知の方もいるのでは?
KREVA「アグレッシ部」
 https://www.youtube.com/watch?v=z25vDfZqNaI

「Rich Love, Poor Love」
ラストは7分半を超える長尺ディスコ・チューンのタイトル曲で締め括ってくれます。中盤のギター・ソロはJay Graydon。
https://www.youtube.com/watch?v=PBMHr3V5Vsk

SyreetaおよびG.C.Cameronの過去記事もご参照ください。

Syreeta『Syreeta』(1972年)
シリータ

Syreeta『One To One』(1977年)
ワン・トゥ・ワン

Syreeta『Set My Love in Motion』(1981年)
SET MY LOVE IN MOTION (EXPANDED EDITION)

G.C.Cameron『Love Songs & Other Tragedies』(1974年)
Love Songs & Other Tragedies by G.C. Cameron
posted by ez at 02:16| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月24日

Bluestaeb『Everything Is Always A Process』

ベルリン出身、パリを拠点とするビートメイカー☆Bluestaeb『Everything Is Always A Process』
Everything Is Always a Process (エヴリシング・イズ・オールウェイズ・ア・プロセス)
発表年:2018年
ez的ジャンル:欧州ビートメイカー
気分は... :気まぐれを楽しむ!

今回は欧州ジャジー&メロウHip-Hop作品Bluestaeb『Everything Is Always A Process』(2018年)です。

BluestaebことLeon Gisekeはベルリン出身のプロデューサー/ビートメイカー。

現在はパリを拠点に活動している模様です。

これまで『1991 Extraterrestrial 』(2013年)、『Rodalquilar』(2015年)、JuJu Rogers & Bluestaeb『LIT - Lost In Translation』(2016年)、Harleighblu & Bluestaeb『She』(2019年)、Underground Canopy, Bluestaeb, S. Fidelity『Bluestaeb and S. Fidelity Present Underground Canopy』(2020年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Everything Is Always A Process』(2018年)は、『Rodalquilar』(2015年)、JuJu Rogers & Bluestaeb『LIT - Lost In Translation』(2016年)に続くイツの気鋭レーベルJakartaからのリリースです。

アルバムにはNZ出身、ベルリンを拠点にする新世代R&BシンガーNoah Slee、UKの男性シンガーAsh Shakur、UKの女性シンガーHarleighbluMAIA、USアトランティック出身のラッパーPete Flux、スイス出身のプロデューサーMelodiesinfonieS. Fidelityといったアーティストがフィーチャリングされています。

ジャジー&メロウHip-Hop×ネオオウル×エレクトロニクスなハイブリッド感のあるトラックが印象的な1枚です。

Noah Sleeをフィーチャーしたネオソウル「Mr.」、フリーソウル・クラシックMichael Wycoff「Looking Up To You」ネタも聴こえてくる「Left & Right」、Ash Shakurをフィーチャーした「All Smooth」、Harleighbluをフィーチャーしたコズミック・ソウル「No Way」、ブラジル/フュージョン/ジャズ・ファンクを消化した「Alright」、アーバン・メロウな「Mind」、Pete Fluxをフーチャーしたジャジー&メロウ「All Day」あたりがおススメです。

ハイブリッドな欧州Hip-Hopをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「No Time For Small Talk」
シンセの響きが印象的なジャジー&メロウなインストがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=_hCtgEr35RI

「Mr.」
Noah Sleeをフィーチャーしたネオソウル・チューン。僕好みのメロウ・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=PkmIr5Zy-PE

「Hey (Interlude)」
メロウなインタールード。

「Left & Right」
エレクトロニカな音像が印象的なインスト・トラック。アウトロではフリーソウル・クラシックMichael Wycoff「Looking Up To You」ネタをモロ使いしています。
https://www.youtube.com/watch?v=Zyj0yg4GhWo

「All Smooth」
Ash Shakurをフィーチャー。トータルなバランスが良いキャッチーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=tTM-zabA9-k

「STAAAY」
浮遊するエレクトロニカ・サウンドが印象的なインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=duP7AFALZnA

「No Way」
Harleighbluの艶やかなソウルフル・ヴォーカルが映えるコズミック・ソウル。生音ベースとハイブリッド感のあるトラックが格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dASTq9qLfkA

「How It's Done」
ソウルフルな味わいのメロウ・トラックがいい感じの短いインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=NpiWigaBogc

「Complete」
これも1分半に満たないトラックですが、もっと長尺で聴きたいメロウ・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=MHmKyvcZxIg

「Alright」
ブラジル/フュージョン/ジャズ・ファンクのエッセンスをBluestaebらしいセンスでまとめ上げたインスト。インストではコレが一番好き。
https://www.youtube.com/watch?v=FGw2hVBV4zA

「Hot Shit」
ジャジー・フィーリングの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=spz7jklusUw

「Mind」
MAIAとNoah Sleeをフィーチャー。前半はアーバンなメロウ・ソウル、後半はよりジャジー&メロウな展開となります。
https://www.youtube.com/watch?v=3pPXxjD3CfI

「What It Is」
ネオソウル・フィーリングのインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=lRJNunM-C7E

「All Day」
Pete Fluxをフーチャー。The Avalanches「Etoh」をサンプリング。ジャジー&メロウHip-Hop好きには間違いないトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=aevZqRcalTo

「Last Minute Session Cut」
ラストはMelodiesinfonie、S. Fidelityをフーチャー。さり気ないですがセンスを感じるインストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gUhMqqK4wqA

アナログ盤のみですが、Bluestaebの他作品もチェックを!

『Rodalquilar』(2015年)
Rodalquilar [12 inch Analog]

JuJu Rogers & Bluestaeb『LIT - Lost In Translation』(2016年)
LIT-Lost In Translation [12 inch Analog]

Harleighblu & Bluestaeb『She』(2019年)
She (deluxe Edition) [Analog]

Underground Canopy, Bluestaeb, S. Fidelity『Bluestaeb and S. Fidelity Present Underground Canopy』(2020年)
Bluestaeb & S.fidelity Present Underground Canopy
posted by ez at 02:08| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月23日

Tom & Joy『Voltar』

フレンチ・ボッサ・デュオ15年ぶりの復活☆Tom & Joy『Voltar』
ヴォルタール
発表年:2020年
ez的ジャンル:フレンチ・ボッサ・デュオ
気分は... :フレンチ・ボッサで祝福を☆

新作アルバムからクラブ系フレンチ・ボッサ作品『Tom & Joyce』(2002年)が大人気だった従兄妹デュオTom & Joyの15年ぶりの復活アルバム『Voltar』です。

Thomas NaimJoyce Hozeという従兄妹によるフランス人デュオTom & Joyの紹介は、Tom & Joyce名義でリリースした『Tom & Joyce』(2002年)に続き2回目となります。

『Tom & Joyce』(2002年)は、クラブシーンで大人気となったデビュー・シングル「Vai Minha Tristeza」Masters At Workによるリミックスも人気となった「Queixume」などクラブ・テイストのアコースティック・ボッサが収録され、人気を博しました。

『Tom & Joyce』(2002年)に続き、Tom & Joy名義の2ndアルバム『Antigua』(2005年)をリリースしましたが、その後は目立った活動は見られませんでした。

そんなフレンチ・ボッサ・デュオが15年ぶりに復活してリリースした3rdアルバムが『Voltar』です。

その最新作『Voltar』は、クラブ色は薄れて透明感のあるアコースティック・ボッサ作品に仕上がっています。そうはいっても『Tom & Joyce』の面影を感じるものも数曲あり、ファンを楽しませてくれるはずです。

「Dans Mon Ile」Henri Salvador)、「Coracao Leviano」Paulinho Da Viola)以外は彼らのオリジナルです。

僕の一番のお気に入り、癒しのアコースティック・ボッサ「Bossa Joao」、フレンチ・ボッサらしいオシャレ感覚の「Esquece」、バカンス・モードのアイランド・ボッサ「O Essencial」『Tom & Joyce』を思い出す「Voltar」「Vontade」、感動的なPaulinho Da Violaカヴァー「Coracao Leviano」など大満足の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Voltar」
タイトル曲はJoyceの透明感のあるヴォーカルとThomasの美しいギターの魅力を前面に打ち出しつつ、『Tom & Joyce』のクラブテイストを薄っすら加えたアコースティック・ボッサ。往年のファンもきっと歓喜するのでは?
「Voltar」※Official MV
※コチラは純粋なアコースティック・ヴァージョン
https://www.youtube.com/watch?v=HcSR2uUdczE

「Bossa Joao」
僕の一番のお気に入り。Thomasのさり気なく気の利いたギター・ワークと柔らかなJoyceのヴォーカルに優しく包み込まれる至極のアコースティック・ボッサ。最近は毎日この曲に癒されています。

「Menina」
このデュオの成熟を感じる哀愁アコースティック・ボッサ。Thomasのギターが素晴らしいですね。

「Esquece」
コレも大好き!さり気ないですがフレンチ・ボッサならではのオシャレな雰囲気が漂うカフェが似合いそうな1曲に仕上がっています。

「O Essencial」
これはバカンス・モードのアイランド・ボッサといった雰囲気ですね。サックス&フルートも加わりサウンドにメリハリがあります。

「Dans Mon Ile」
フランスの国民的スターであったHenri Salvadorの名曲カヴァー。Antonio Carlos Jobimに大きな影響を与え、ボサノヴァ誕生への貢献でも知られる名曲ですね。当ブログでも最近Caetano VelosoDiana Pantonのカヴァーを紹介しました。この名曲をJoyceがしみじみと歌い上げます。

「Fe」
鮮やかなThomasのギターを楽しむインスト。薄っすらとしたアフロ・ブラジリアン・テイストがいい感じです。

「O Viola」
艶やかな雰囲気の1曲に仕上がっています。ヴィヴィッドなオトナのアコースティック・ボッサ感にグッときます。

「Vontade」
往年のファンは喜ぶであろう疾走感が格好良いアコースティック・ボッサ・グルーヴ。サマー・モードのクラブ系ブラジリアン・ジャズとセットで聴いてもフィットするはず!

「Coracao Leviano」
Paulinho Da Violaのカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Paulinho Da Viola』(1978年)収録。シンプルですがJoyceの素敵なヴォーカルとThomasのさり気ないギターにグッとくる感動的なカヴァーです。

「Vai Minha Tristeza (2020 Acoustic Version)」
国内盤ボーナス・トラック。『Tom & Joyce』収録の人気曲であった「Vai Minha Tristeza」の最新アコースティック・ヴァージョンです。『Tom & Joyce』を愛聴していた方には懐かしさが込み上げてくるのでは?

Tom & Joyの過去作品もチェックを!

『Tom & Joyce』(2002年)
tom&joyce

『Reworks』(2003年)※リミックス集
reworks

『Antigua』(2005年)
アンティグア
posted by ez at 00:58| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする