2020年02月01日

People's Choice『We Got the Rhythm』

Gamble & Huffプロデュースのフィリー・ディスコ/ファンク☆People's Choice『We Got the Rhythm』
ウィ・ガット・ザ・リズム(期間生産限定盤)
発表年:1976年
ez的ジャンル:フィリー・ディスコ/ファンク
気分は... :濃厚なのにあっさり?

今回は大ヒット・シングル「Do It Any Way You Wanna(邦題:ディスコ天国)」で知られるファンク・グループPeople's Choiceの2ndアルバム『We Got the Rhythm』(1976年)です。

Frankie BrunsonDavid Thompsonを中心にフィラデルフィアで結成されたファンク・グループPeople's Choiceの紹介は、3rdアルバム『Turn Me Loose』(1978年)に続き2回目となります。

本作『We Got the Rhythm』(1976年)は、全米チャート第11位、同R&Bチャート第1位となったグループ最大のヒット・シングル「Do It Any Way You Wanna」収録のデビュー・アルバム『Boogie Down U.S.A.』(1975年)に続く2ndアルバムです。

本作におけるメンバーはFrankie Brunson(key、vo)、David Thompson(per)、Guy Fiske(g)、Darnell Jordan(g)、Roger Andrews (b)、Donald Ford(key)という6名。

プロデュースはGamble & Huff(Kenneth Gamble/Leon Huff)
Sigma Sound Studioでのレコーディングです。

レコーディングにはメンバー以外にLeon Huff(syn、back vo)、Victor Carstarphen(org)、Sam Peake(sax)といったミュージシャンが参加しています。

また、McFadden & Whitehead(Gene McFadden/John Whitehead)Phil Terryがバック・ヴォーカルで参加しています。

結果的にはデビュー・アルバムほどの成功を収めることができませんでしたが、なかなか楽しめる内容になっています。

ガラージ・クラシックのディスコ「Here We Go Again」をはじめ、ディスコ・ファンク「Jam, Jam, Jam (All Night Long)」、男臭いロッキン・ファンク「Cold Blooded & Down-Right-Funky」あたりの濃厚な前半と、「Movin' In All Directions」「Opus-De-Funk」「A Mellow Mood」といったアーバンな雰囲気の後半とのコントラストがいいですね。

異色のフィリー・ディスコ/ファンクをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Here We Go Again」
Leon Huff作。ガラージ・クラシックとして人気のオープニング。ファンキーに突っ走るディスコ・チューン。シングルにもなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=KKTf_BLDGGY

「Jam, Jam, Jam (All Night Long)」
Frank Brunson/Leon Huff作。暑苦しいダミ声ヴォーカルが似合うディスコ・ファンク。往年の黒帯ディスコ好きの人に人気がありそうな雰囲気の曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=d2pgliY3DjE

「We Got The Rhythm」
Darnell Jordan/Frank Brunson作。野太いヴォーカルの濃厚さを都会的の洒落たファンク・グルーヴを(いい意味で)うまく中和してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hs99s-IE9Ts

「Cold Blooded & Down-Right-Funky」
Frank Brunson/Leon Huff作。カウベルのリズムが印象的なロッキン・ファンク・グルーヴ。男臭いファンクネスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZSET2ujG5YU

The Game feat. 50 Cent「Westside Story」、Swollen Members「Lady Venom」等のサンプリング・ソースとなっています。
The Game feat. 50 Cent「Westside Story」
 https://www.youtube.com/watch?v=CPkAPNBz-ZE
Swollen Members「Lady Venom」
 https://www.youtube.com/watch?v=XLOHVRJsEns

「Movin' In All Directions」
Darnell Jordan/Donald Ford/Leon Huff作。Dexter Wanselアレンジのストリングス入りのメロウ・ファンク。「Here We Go Again」あたりとは異なるベクトルですが、僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kTWYPaz65KA

「Opus-De-Funk」
Leon Huff作。サックス入りのメロウ&コズミックなインストのミディアム・グルーヴ。フュージョン/ジャズ・ファンク好きの人が気に入りそうなサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=MbGa11CmNdM

「A Mellow Mood」
Leon Huff作。ラストはアーバン・メロウなジャズ・ファンク調インストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=etGE1mrlrgA

『Boogie Down U.S.A.』(1975年)
ブギー・ダウンU.S.A.

『Turn Me Loose』(1978年)
ターン・ミー・ルーズ
posted by ez at 03:15| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする