発表年:1991年
ez的ジャンル:ブラジル人女性SSW
気分は... :星屑ロンリネス・・・
人気ブラジル人女性シンガー・ソングライターJoyce(Joyce Moreno)が1991年にリリースした『Language And Love』です。
これまで当ブログで紹介したJoyce作品は以下の10枚。
『Feminina』(1980年)
『Agua e Luz』(1981年)
『Tardes Cariocas』(1983年)
『Music Inside』(1990年)
『Ilha Brasil』(1996年)
『Hard Bossa』(1999年)
『Gafieira Moderna』(2001年)
Joyce & Banda Maluca『Just A Little Bit Crazy』(2003年)
『Bossa Duets』(2003年)
『Tudo』(2012年)
本作『Language And Love』は、『Music Inside』(1990年)に続く、アメリカ進出第二弾アルバムであり、N.Y.で制作されたアルバムです。
本国ブラジルでは『Linguas & Amores』のタイトルでリリースされています。
プロデュースはJoyceとTony Battaglia。
Joyce(vo、g)、夫のTutty Moreno(ds)をはじめ、Rodrigo Campello(g)、Gil Goldstein(key、accordion)、Haroldo Mauro(p)、Kenny Werner(p)、David Williams(b)、Paul Socolow(b)、Bill Stewart(ds)、Ricky Sebastian(ds)、Bobby Mintzer(ts、fl、b clarinet)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。
全体的にジャジーな雰囲気でブラジリアン・モードを少し抑え気味のため、好き/嫌いが分かれるかもしれませんね。ある程度Joyceを聴いている人であれば、こういうJoyceもアリと思えるのでは?
瑞々しいJoyceのスキャット&ギターの「Caymmis」、4か国語を駆使したタイトル曲「Language And Love」、Jon Hendricksとの軽快なデュエット「Taxi Driver」、N.Y.レコーディングらしい「Na Casa Do Campeao (Champion's Place)」、しっとりとした「Bailarina」、Carmen Mirandaが歌ったスタンダードの弾き語りカヴァー「Chica-Chica-Boom-Chic」あたりが僕のおススメです。
ジャジーなJoyceワールドを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Caymmis」
Joyce作。瑞々しいJoyceのスキャット&アコースティック・ギターが心を浄化してくれるJoyceファンなら気に入ること間違いなしのオープニング。Bobby Mintzerの爽快フルートもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Qlat_IfFUkA
「Language And Love」
Joyce作。タイトル曲は英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語を駆使したジャジーなラブ・バラード。Kenny Wernerの美しいピアノ、Gil Goldsteinのアコーディオンも素敵です。
https://www.youtube.com/watch?v=JKDbHToCE_Y
「Taxi Driver」
Jon Hendricksとのデュエット。楽曲も二人の共作です。N.Y.のタクシー・ドライバーをテーマにしたN.Y.制作らしい1曲です。軽快な二人の語り口が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=VZny1t3Gg6s
「Chansong」
Antonio Carlos Jobim作。Jobim作品をしっとりとしたジャジー・バラードで聴かせてくれます。Bobby Mintzerのムーディーなサックス・ソロが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=j1BukiAZb7Q
「Two Or Three Things (Duas Ou Tres Coisas)」
Joyce作。『Tardes Cariocas』(1983年)収録曲の英語ヴァージョンのリメイク。オトナなバラードをしみじみと歌い上げます。Rodrigo Campelloが素敵なギター・ソロを聴かせてくれます。
「Na Casa Do Campeao (Champion's Place)」
Joyce作。JoyceらしさとN.Y.レコーディングならではの空気感がうまく融合した1曲。実に洗練されていると思います。
「Bailarina」
Joyce作。Kenny Wernerを中心としたピアノ・トリオの美しい演奏をバックにJoyceらしいスキャットを聴かせてくれます。シンプルですが素敵な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=37hXpU9yq88
「Desafinada」
Mario Adnet/Joyce/Claudio Nucci作。ブラジル人ギタリストMario Adnetの楽曲にJoyceが英詞をつけたもの。ストリングス入りのジャジー・バラードを丁寧に歌い上げます。
「Chica-Chica-Boom-Chic」
Carmen Mirandaが映画『That Night in Rio』(1941年)で歌ったスタンダードをカヴァー(Harry Warren/Mack Gordon作)。Joyceのヴォーカル&ギターのみですが、Joyceらしさを存分に満喫できる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RNTtp5VtMXE
「Arrebenta (Bursting)」
Joyce作。ラストは土着的リズムのバイーアらしい雰囲気のサウンドで締め括ってくれます。
Joyceの過去記事もご参照下さい。
『Feminina』(1980年)
『Agua e Luz』(1981年)
『Tardes Cariocas』(1983年)
『Music Inside』(1990年)
『Ilha Brasil』(1996年)
『Hard Bossa』(1999年)
『Gafieira Moderna』(2001年)
Joyce & Banda Maluca『Just A Little Bit Crazy』(2003年)
『Bossa Duets』(2003年)
『Tudo』(2012年)