発表年:1981年
ez的ジャンル:兄弟グループ系アーバン・ソウル
気分は... :今夜はコの字で・・・
70〜80年代に活躍したソウル/ディスコ・グループTavaresが1981年にリリースした『Loveline』です。
マサチューセッツ州出身のRalph、Pooch、Chubby、Butch 、Tiny というTavares兄弟によって結成されたグループTavaresの紹介は、『New Directions』(1982年)、『Supercharged』(1980年)に続き3回目となります。
本作『Loveline』はアーバン・ソウルな魅力と当時新進気鋭のクリエイターであったKashif作品が印象的な1枚に仕上がっています。
プロデュースはAlan Abrahams
レコーディングにはRaydio のCharles Fearing(g)、Paul Jackson Jr.(g)、Elliott Randall(g)、Buzzy Feiten(g)、Nathan East(b)、Kenny Elliot(ds)、Laythan Armor (key)、Kashif(syn)、William Michael Lewis(syn)、Ernie Watts(sax)等が参加しています。
アルバムのハイライトはダンス・クラシックのモダン・ブギー「Loveline」、エレガント・ファンク「Keep On」、メロウ・フローター「Right On Time」という3曲のKashif作品です。
個人的には「God Bless You」と「Don't Want To Fool You」というBrenda Russell作の2曲もお気に入り。
また、シングルにもなった「Turn Out The Nightlight」やアーバン・メロウな「Right Back In Your Arms Again」もおススメです。
アーバンなTavaresを聴きたい方や、初期Kashifの仕事ぶりを知りたい方におススメの1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Keep On」
Kashif/Paul Lawrence Jones III作。リード・ヴォーカルはChubbyとTiny。本作のハイライトの1つといえるエレガント・ファンク。Kashifの勢いを感じるオープニングです。
https://www.youtube.com/watch?v=HEpJOZcdn2c
Bobby Mardisがカヴァーしています。こちらも要チェック!
Bobby Mardis「Keep On」
https://www.youtube.com/watch?v=hdDSNpuq3ek
「Turn Out The Nightlight」
Andrew Woolfolk/Bunny Hull作。リード・ヴォーカルはButch。シングルにもなったアーバン・メロウなラブ・バラード。Ernie Wattsのサックスがロマンティック・ムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=OVHHiqUFOLA
「Better Love」
Charles Fearing/Laythan Armor作。リード・ヴォーカルはChubby。軽快なアーバン・ファンク。終盤はElliott Randallが流石のギター・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=iamnGcQhGw0
「God Bless You」
Brenda Russell作。リード・ヴォーカルはButch、Pooch、Ralph。ヴォーカル・グループらしい感動的なバラードで魅せてくれます。Brenda Russellのソングライティングの才を再認識できます。Ernie Wattsのサックス・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=UVlaEZed5As
「Touche」
Alan Abrahams /Charles Fearing/Laythan Armor作。リード・ヴォーカルはTiny。スピード感のあるディスコ・ファンク。Buzzy Feitenが格好良いギター・ソロでキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dtnNEEM9dbI
「Loveline」
Kashif/Paul Lawrence Jones III作。リード・ヴォーカルはButch。ダンス・クラシックとして人気のモダン・ブギー。シングルにもなりました。Kashifの本領発揮といったところですね。ダンクラの風格が漂います!
https://www.youtube.com/watch?v=B0jZka4I-dY
Shawne Jacksonがカヴァーしています。
Shawne Jackson「Loveline」
https://www.youtube.com/watch?v=7i-Mxr4n3OY
「Don't Want To Fool You」
Brenda Russell作。リード・ヴォーカルはChubbyとTiny。開放的なカッティング・ギターが心地好いアーバン・ミディアム。Elliott Randallのセンス抜群のギター・ソロもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BLEfMNUCZCg
「House Of Music」
Doug James/Sandy Linzer作。リード・ヴォーカルはTiny。T.S. Monkのカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『House Of Music』(1980年)収録。軽快なディスコ・ファンクで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gsc8yyM58Ko
「Right Back In Your Arms Again」
Al Jarreau/Patrick Henderson作。リード・ヴォーカルはPooch。ソウル・ヴォーカル・グループとしての魅力とこの時代らしいアーバン・サウンドがマッチした素敵なバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=gV85y-7FGcc
「Right On Time」
Kashif作。リード・ヴォーカルはButch。僕の一番のお気に入りのメロウ・フローター。シンセの爽快な響きがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=3NuHAYpWdVk
Tavaresの他作品もチェックを!
『Check It Out』(1974年)
『Hard Core Poetry』(1974年)
『In the City』(1975年)
『Sky High!』(1976年)
『Love Storm』(1977年)
『Future Bound』(1978年)
『Madam Butterfly』(1979年)
『Supercharged』(1980年)
『Love Uprising』(1980年)
『New Directions』(1982年)
『Words and Music』(1983年)