2020年02月23日

Tom & Joy『Voltar』

フレンチ・ボッサ・デュオ15年ぶりの復活☆Tom & Joy『Voltar』
ヴォルタール
発表年:2020年
ez的ジャンル:フレンチ・ボッサ・デュオ
気分は... :フレンチ・ボッサで祝福を☆

新作アルバムからクラブ系フレンチ・ボッサ作品『Tom & Joyce』(2002年)が大人気だった従兄妹デュオTom & Joyの15年ぶりの復活アルバム『Voltar』です。

Thomas NaimJoyce Hozeという従兄妹によるフランス人デュオTom & Joyの紹介は、Tom & Joyce名義でリリースした『Tom & Joyce』(2002年)に続き2回目となります。

『Tom & Joyce』(2002年)は、クラブシーンで大人気となったデビュー・シングル「Vai Minha Tristeza」Masters At Workによるリミックスも人気となった「Queixume」などクラブ・テイストのアコースティック・ボッサが収録され、人気を博しました。

『Tom & Joyce』(2002年)に続き、Tom & Joy名義の2ndアルバム『Antigua』(2005年)をリリースしましたが、その後は目立った活動は見られませんでした。

そんなフレンチ・ボッサ・デュオが15年ぶりに復活してリリースした3rdアルバムが『Voltar』です。

その最新作『Voltar』は、クラブ色は薄れて透明感のあるアコースティック・ボッサ作品に仕上がっています。そうはいっても『Tom & Joyce』の面影を感じるものも数曲あり、ファンを楽しませてくれるはずです。

「Dans Mon Ile」Henri Salvador)、「Coracao Leviano」Paulinho Da Viola)以外は彼らのオリジナルです。

僕の一番のお気に入り、癒しのアコースティック・ボッサ「Bossa Joao」、フレンチ・ボッサらしいオシャレ感覚の「Esquece」、バカンス・モードのアイランド・ボッサ「O Essencial」『Tom & Joyce』を思い出す「Voltar」「Vontade」、感動的なPaulinho Da Violaカヴァー「Coracao Leviano」など大満足の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Voltar」
タイトル曲はJoyceの透明感のあるヴォーカルとThomasの美しいギターの魅力を前面に打ち出しつつ、『Tom & Joyce』のクラブテイストを薄っすら加えたアコースティック・ボッサ。往年のファンもきっと歓喜するのでは?
「Voltar」※Official MV
※コチラは純粋なアコースティック・ヴァージョン
https://www.youtube.com/watch?v=HcSR2uUdczE

「Bossa Joao」
僕の一番のお気に入り。Thomasのさり気なく気の利いたギター・ワークと柔らかなJoyceのヴォーカルに優しく包み込まれる至極のアコースティック・ボッサ。最近は毎日この曲に癒されています。

「Menina」
このデュオの成熟を感じる哀愁アコースティック・ボッサ。Thomasのギターが素晴らしいですね。

「Esquece」
コレも大好き!さり気ないですがフレンチ・ボッサならではのオシャレな雰囲気が漂うカフェが似合いそうな1曲に仕上がっています。

「O Essencial」
これはバカンス・モードのアイランド・ボッサといった雰囲気ですね。サックス&フルートも加わりサウンドにメリハリがあります。

「Dans Mon Ile」
フランスの国民的スターであったHenri Salvadorの名曲カヴァー。Antonio Carlos Jobimに大きな影響を与え、ボサノヴァ誕生への貢献でも知られる名曲ですね。当ブログでも最近Caetano VelosoDiana Pantonのカヴァーを紹介しました。この名曲をJoyceがしみじみと歌い上げます。

「Fe」
鮮やかなThomasのギターを楽しむインスト。薄っすらとしたアフロ・ブラジリアン・テイストがいい感じです。

「O Viola」
艶やかな雰囲気の1曲に仕上がっています。ヴィヴィッドなオトナのアコースティック・ボッサ感にグッときます。

「Vontade」
往年のファンは喜ぶであろう疾走感が格好良いアコースティック・ボッサ・グルーヴ。サマー・モードのクラブ系ブラジリアン・ジャズとセットで聴いてもフィットするはず!

「Coracao Leviano」
Paulinho Da Violaのカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Paulinho Da Viola』(1978年)収録。シンプルですがJoyceの素敵なヴォーカルとThomasのさり気ないギターにグッとくる感動的なカヴァーです。

「Vai Minha Tristeza (2020 Acoustic Version)」
国内盤ボーナス・トラック。『Tom & Joyce』収録の人気曲であった「Vai Minha Tristeza」の最新アコースティック・ヴァージョンです。『Tom & Joyce』を愛聴していた方には懐かしさが込み上げてくるのでは?

Tom & Joyの過去作品もチェックを!

『Tom & Joyce』(2002年)
tom&joyce

『Reworks』(2003年)※リミックス集
reworks

『Antigua』(2005年)
アンティグア
posted by ez at 00:58| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする