2020年04月04日

Guy『Guy III』

10年ぶりの復活アルバム☆Guy『Guy III』
Guy III
発表年:2000年
ez的ジャンル:Teddy Riley系男性R&Bユニット
気分は... :音楽聴きながら、読書でも・・・

外出自粛モードの週末2週目。
こんなときには音楽聴きながら、読書でも・・・

さてTeddy Riley率いるGuyの復活アルバム『Guy III』(2000年)です。

80年代後半〜90年代初めのNJSブームを牽引したGuyの紹介は、デビュー・アルバム『Guy』(1988年)、2ndアルバム『The Future』(1990年)に続き2回目となります。

3rdアルバムとなる本作ム『Guy III』(2000年)は、2ndアルバム『The Future』(1990年)をリリースした後、1991年に解散したグループが9年ぶりにリユニオンした復活アルバムです。

メンバーはTeddy RileyAaron Hall、Aaronの弟Damion Hallの3名。

Guy解散後はBlackstreetを立ち上げたTeddy Rileyでしたが、当時Blackstreetの直近作『Finally』(1999年)に少しパワーダウンを感じていたので、Aaron Hallと再び組んだGuyの復活は嬉しい限りでした。

その一方で、NJSブームもから約10年が経過した2000年において、Guyというグループに過度の期待を寄せるはやめよう、という思いで本作を聴いた記憶があります。

結果、ずば抜けた作品ではないけど、Teddy RileyAaron Hall好きを十分楽しませてくれる1枚に仕上がっています。

アルバムには、かつてTeddy Rileyがプロデュースした男性R&Bグループ911のメンバーであったDarryl "Dezo" AdamsWalter "Mucho" ScottBlackstreet時代の同僚Eric WilliamsTerrell Phillips等も参加しています。

また、Leon Sylvers IIIがプロデュースに関与している曲や、Tony RichTeddy Rileyと共作している曲もあります。

シングル・ヒットした「Dancin'」、映画『Wild Wild West(1999年)サントラ収録曲「The Best」、、Zapp「Dance Floor」/「I Can Make You Dance」ネタの「Teddy's Jam III」、Teddy Rileyらしいセンスの「Tellin Me No」、Leon Sylvers III絡みの「Love Online」、911が歌っていた曲のセルフ・カヴァー「Spend Time」あたりが僕のおススメです。

10年ぶりの復活を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
アルバムのイントロ。

「The Best」
Big Yams/Teddy Rileyプロデュース。Will Smith主演の映画『Wild Wild West(1999年)サントラ収録曲。サントラ収録のオリジナル・ヴァージョンとは少しだけ異なります。Wu-Tang Clan「Shame on a Nigga」ネタが印象的なダンサブル・チューン。終盤には有名アーティストの名が連呼されます。
https://www.youtube.com/watch?v=vyaAXY123Ic

「We're Comin」
Eric "E Ballad" Williams/Wesley Hogges/Teddy Rileyプロデュース。B.R.E.T.T.のラップをフィーチャー。2000年ならではの雰囲気の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uH8awsS-8CQ

「Dancin'」
DJ Eddie F/Darrin Lighty/Teddy Rileyプロデュース。アルバムからのリード・シングルとしてUSチャート第22位、同R&Bチャート第4位となりました。やはり、Aaronのヴォーカルが映えるダンサブル・チューンがGuyらしくていいですね。同時に10年の歳月を経て、よりオトナのグループとなったことを実感できる1曲です。George McCrae「I Get Lifted」ネタ。 Veronica McKenzieの女性コーラスもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=MibT9cPslUU

「Rescue Me」
Teddy Rileyがプロデュースした男性R&Bグループ911がアルバム『The Pressure』(1994年)で歌っていた楽曲をセルフ・カヴァー。911メンバーのDarryl "Dezo" Adams/Walter "Mucho" ScottがTeddy Rileyと共にプロデュースを手掛けています。Aaronのヴォーカルを堪能できるバラードに仕上がっています。James Brown「It's A Man's Man's World」ネタ。
https://www.youtube.com/watch?v=zxA8SCV7O0k

「Teddy's Jam III」
Teddy Rileyプロデュース。Guy作品でお馴染み「Teddy's Jam」のパート3。トークボックスを交えたZapp「Dance Floor」Zapp「I Can Make You Dance」 ネタが印象的なミディアム・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vlcAZvz2DiM

「Do It」
Teddy Rileyプロデュース。Teddyの弟Markell RileyとAntwone Dickeyのラップをフィーチャー。不穏なデンジャラス感が印象的です。あまりGuyらしいとは思いませんが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=CaqgrbxjKTc

TeddyがMJと共同プロデュースしたMichael Jackson「Shout」でサンプリングされています。
Michael Jackson「Shout」
 https://www.youtube.com/watch?v=O4o7rpbeTtY

「Why You Wanna Keep Me From My Baby」
Teddy Rileyプロデュース。TeddyとTony Richとの共作。シングルにもなりました。Aaronが歌い上げるバラードです。初期Guyのようなトキメキ感はありませんが、その分落ち着きと味わいがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=MCs31CGWv7k

「Tellin Me No」
Walter "Mucho" Scott/Teddy Rileyプロデュース。Teddy Rileyらしいセンスの1曲に仕上がっているのでは?The Meters「People Say」ネタ。
https://www.youtube.com/watch?v=T-h1Cevb4_w

「Not A Day」
Teddy Rileyプロデュース。哀愁バラードですが、少し仰々しいかな・・・
https://www.youtube.com/watch?v=egzbWkEqiIo

「Love Online」
Leon Sylvers III/Teddy Rileyプロデュース。Leon Sylvers III×Teddy Rileyのコラボは興味深いですね。80年代ブラコン×90年代R&Bのエッセンスを感じる素敵なバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kAibaWuTMzk

「Spend Time」
Walter "Mucho" Scott/Teddy Rileyプロデュース。この曲も911がアルバム『The Pressure』(1994年)で歌っていた楽曲のセルフ・カヴァー。Tha Dogg Pound feat. Snoop Dogg「New York, New York」Mary Jane Girls「All Night Long」ネタのトラックが印象的なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=bMPb0qb5PfU

「Don't U Miss Me」
J. Max/Rich Lightning/Teddy Rileyプロデュース。スパニッシュなアクセント、この時代らしいビートが印象的です。女声ラップはJoi'e Chancelor。
https://www.youtube.com/watch?v=6q7cJlEYQkw

「2004」
Teddy Rileyプロデュース。再びTeddyとTony Richとの共作。つなぎの小曲ですが、いい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=i3cPeeAMTQM

「Fly Away」
Darryl Marshall/Teddy Rileyプロデュース。Damion Hallがリードをとるミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=N-thYOeWa0E

「Someday」
Aaron Hall/Teddy Rileyプロデュース。ラストはDonny Hathaway「Someday We'll All Be Free」ネタのバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=L9vpbWLZ6wo

GuyBlackstreetの過去記事もご参照ください。

『Guy』(1988年)
Guy

『The Future』(1990年)
Guy the Future

Blackstreet『Blackstreet』(1994年)
Blackstreet

Blackstreet『Another Level』(1996年)
Another Level

Blackstreet『Greatest Remixes + 1』(2003年)
blackstreet greatest remixes.jpg
posted by ez at 14:41| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする