2020年04月18日

Omar『This Is Not A Love Song』

David Frankと全面タッグを組んだ4th☆Omar『This Is Not A Love Song』
This Is Not a Love Song
発表年:1997年
ez的ジャンル:UKソウルの重鎮
気分は... :今週末も外出自粛で!

今回はUKソウルを代表する男性シンガーOmarの4thアルバム『This Is Not A Love Song』(1997年)です。

アシッド・ジャズ期から活躍するUKソウルの重鎮Omar(Omar Lye-Fook)について、当ブログでこれまで紹介したのは以下の5枚。

 『There's Nothing Like This』(1990年)
 『Best By Far』(2001年)
 『Sing (If You Want It)』(2006年)
 『The Man』(2013年)
 『Love in Beats』(2017年)

今年に入り、全33曲入りのベスト・アルバム『The Anthology』をリリースしたUKソウルの重鎮Omar(Omar Lye-Fook)

『The Anthology』(2020年)
omar anthology.jpg

4thアルバムとなる『This Is Not A Love Song』(1997年)

プロデュースはDavid Frank と元The SystemDavid Frank 。前作『For Pleasure』(1995年)でも数曲でDavid Frank と共同プロデュースしていましたが、本作では全面タッグを組むことになりました。

アルバムにはSyreeta WrightWu-Tang ClanOl' Dirty Bastardがフィーチャリングされています。

レコーディングにはDavid Frank(key)、Harvey Mason(ds)、Max Beesley(per)、Brandon Fields(horns)、Walt Fowler(horns)、Vannessa Simon(vo)、Marva King(vo)等のミュージシャンが参加しています。

派手さのあるアルバムではありませんが、Omarらしい音世界を十分楽しむことができます。

アーバンなタイトル曲「This Is Not A Love Song」、シングルにもなった「Say Nothin' (Original Version)」Ol' Dirty Bastardをフィーチャーした「Say Nothin'」の2ヴァージョン、摩訶不思議な雰囲気の「Wherever」、ボッサ・テイストのメロウ・ソウル「Never Too Late (Long Version)」、シングルにもなったThe Stranglersのカヴァー「Golden Brown」Syreeta Wrightとのデュエット「Lullaby」あたりがおススメです。

90年代のOmarを締め括る1枚を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「This Is Not A Love Song (Intro)」
美しいピアノによるイントロ。

「This Is Not A Love Song」
タイトル曲はUKソウルらしいアーバン・メロウ。バック・ヴォーカルでSyreeta Wrightが参加しているせいもあって、70年代Stevie Wonder風の雰囲気もありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=VJ6eA1e_gyI

「Say Nothin' (Original Version)」
シングルにもなった楽曲。後述するOl' Dirty Bastard参加のラップ・ヴァージョンとセットでどうぞ!本ヴァージョンはOmarらしい雰囲気のグッド・ヴァイヴを感じるUKソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NSdLy-l9VhA

「Wherever」
派手さはありませんが、その分Omar節がよく分かる1曲に仕上がっています。摩訶不思議な雰囲気が漂います。バック・ヴォーカルはMarva King

「Fallin'」
OmarとDavid Frankの二人のみで創り上げた1曲。Stevie Wonder風ミディアム・ファンクにジャズ・フィーリングでアクセントをつけた感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=TrHOSayE5QY

「Music For The Pipe」
コズミック・モードのインスト・チューン
https://www.youtube.com/watch?v=_fA5tW9QWEE

「Never Too Late (Long Version)」
ボッサ・テイストのメロウ・ソウル。女性によるセクシーな(多分)スパニッシュ・スポークン・ワードも含めて実にオシャレです。

「Golden Brown」
The Stranglers、1981年の大ヒット・シングルをカヴァー。本作からもシングル・カットされました。少し意外なカヴァー・セレクトかもしれません。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、より美しくソウルフルにカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=hIxt_L1Hgok

「Lullaby」
Syreeta Wrightをフィーチャー。独特のミステリアスな雰囲気がありますが、Syreetaのヴォーカルがこの音世界にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=PiprJKZ-V2o

「Waiting Game」
Omarらしいミディアム・ファンクですが、さり気ないジャズ・フィーリングが効いています。

「Spring Step」
Omar自身の格好良いドラム・ブレイクと共にスタートするインスト・ファンク・グルーヴ。ホーン隊も加わったサウンドはUKジャズ・ファンク好きならば気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CeDr88JsrU4

「World Of You」
大きな愛を感じる1曲。Vannessa Simonらがバック・ヴォーカルで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=QLPG-dOPJ38

「Say Nothin'」
前述のシングルのOl' Dirty Bastard(Wu-Tang Clan)をフィーチャー。先のOriginal Versionよりもコチラの方がインパクトはありますね。

Omarの他作品もチェックを!

『There's Nothing Like This』(1990年)
There's Nothing Like This

『Music』(1991年)
Music

『For Pleasure』(1995年)
フォー・プレジャー

『Best By Far』(2001年)
Best By Far

『Sing (If You Want It)』(2006年)
Sing (If You Want It)

『The Man』(2013年)
Man

『Love in Beats』(2017年)
LOVE IN BEATS
posted by ez at 03:39| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする