2020年05月08日

Jerry Butler『Nothing Says I Love You Like I Love You』

Gamble & Huffと再びタッグ☆Jerry Butler『Nothing Says I Love You Like I Love You』

発表年:1978年
ez的ジャンル:PIR系レジェンド・ソウル
気分は... :セクシー&メロウ・・・

Jerry Butler『Nothing Says I Love You Like I Love You』(1978年)です。

シカゴ・ソウルを代表するグループThe Impressionsの初代リード・ヴォーカルを務め、ソロ・アーティストとしても"Iceman"のニックネームで人気を博したレジェンド・ソウル・シンガーJerry Butler(1939年生まれ)。

60年代後半にはフィラデルフィアのGamble & HuffKenneth Gamble/Leon Huff)と組んでヒットを連発しましたが、本作『Nothing Says I Love You Like I Love You』(1978年)は再びPhiladelphia International Records (PIR)Gamble & Huffと組んだアルバムです。

プロデュースは1曲を除きGamble & Huff
ソングライティングも1曲を除きJerry ButlerGamble & Huffの共作。

Sigma Sound Studios録音。

レコーディングにはLeon Huff(key)、Bobby Eli(g)、Dennis Harris(g)、Roland Chambers(g)、James Williams(b)、Quinton Joseph(ds)、David Cruse(per)、Barbara Ingram(back vo)、Carla Benson(back vo)、Evette Benton(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

アルバム全体はセクシー&メロウな魅力が詰まったキャッチーな1枚に仕上がっています。

US R&Bチャート第14位となった爽快メロウ・ディスコ「(I'm Just Think About) Cooling Out」、同じくシングル・カットされたメロウ・ミディアム・グルーヴ「Let's Make Love」、軽快なフィリー・ダンサー「Mighty Good People」、哀愁メロウ「Sad Eyes」、メロウ・ソウル「Are You Lonely Tonight」あたりが僕のおススメです。

Jerry Butler作品をあまり聴いたことがない人でも十分楽しめるキャッチーな1枚です。

全曲紹介しときやす。

「(I'm Just Think About) Cooling Out」
シングルにもなった爽快メロウ・ディスコがオープニング。US R&Bチャート第14位となりました。軽やかなディスコ・サウンド、流麗なストリングス、華やかな女性コーラス隊がアイスマンを盛り上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=fbu_YLqsu-g

Pizzicato Five「The Night Is Still Young (Readymade MFSB Mix)」のサンプリング・ソースとなっています。

「Let's Make Love」
シングルにもなったメロウ&セクシーなミディアム・グルーヴ。アイスマンのセクシーな魅力を存分に楽しめます。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=30vbc1U74go

「Sad Eyes」
美しくも切ない哀愁メロウ。さり気ないですが、ジェントルな語り口がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fvTm4AlcM6E

「Mighty Good People」
軽快なフィリー・ダンサー。シングル向きのキャッチーな仕上がりに思わずニンマリしてしまいます。Jerryと女性コーラス隊の掛け合いがいいですね。

「I'm Glad To Be Back」
この曲のみJack Faith/Joseph Jeffersonプロデュース。ソングライティングはJerry Butler/Jack Faith/Joseph Jefferson作。落ち着いた雰囲気のミディアム・グルーヴ。アイスマンのセクシーな魅力を堪能するには、このタイプもいいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=6jC0qztlLIc

「Nothing Says I Love You Like I Love You」
タイトル曲はシングルにもなりました。切々と歌い上げるラブ・バラード。ベテランならではの風格がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=R-815eTr0N0

R De Rumba「Javat Y Kamel」、Classified「What's Real」、The Cross Movement「I Love You」、Guts「I Love You (It's So Hard to Say)」のサンプリング・ソースとなっています。

「Dream World」
ホーン&ストリングスが盛り上げてくれるメロウ・ミディアム。どっしり構えた感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=46prj75dW3c

「Are You Lonely Tonight」
ラストはフィリーらしさを堪能できるメロウ・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Nhe-bsaJnPc

Jerry Butlerの他作品もチェックを!

『The Ice Man Cometh/Ice on Ice』(1968年/1969年)


Jerry Butler & Jerry Peters『Melinda』(1972年)


『Love's on the Menu/Suite for the Single Girl』(1976年/1977年)


Thelma Houston & Jerry Butler『Thelma & Jerry/Two to One』(1977年/1978年)


『The Best Love』(1980年)
posted by ez at 08:05| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする