2020年05月10日

Gus Levy『Magia Magia』

リオのオルタナ・ポップ第三世代☆Gus Levy『Magia Magia』

発表年:2020年
ez的ジャンル:リオ・オルタナ・ポップ第三世代
気分は... :桃源郷へ・・・

今回はブラジル新作からGus Levy『Magia Magia』です。

Gus Levyは1990年4月3日生まれ。

2008年に結成したバンドOs Dentesのメンバーとして活動し、3枚のアルバムを発表。また、ソロ名義のアルバムもこれまで4枚リリースしているようです。

国内盤ライナーノーツを書かれた中原仁さんによれば、RubelAna Frango Eletricoらと並ぶリオのオルタナ・ポップ第三世代アーティストになるのだそうです(そもそも第一世代、第二世代を把握できていませんが・・・)。

僕としては、RubelAna Frango Eletricoという2人のアーティストとの繋がりに興味を持ちました。

Rubel『Casas』(2018年)は年末恒例の『ezが選ぶ2019年の10枚』にセレクトしたお気に入り作品でした。Gus Levyもその『Casas』にギタリストとして参加していました。

また、Ana Frango Eletricoについても、2ndアルバム『Little Electric Chicken Heart』(2019年)をCDショップで何度か試聴して気になっていました。

さて、本作『Magia Magia』ですが、サンバ・ロック、サイケ、ポップを取り入れたブラジリアン・オルタナ・ポップ作品に仕上がっています。桃源郷的なチルアウト感もあります。

プロデュースはGus Levy自身。

レコーディング・メンバーはGus Levy(vo、g、key)、Marcelo Costa(ds、per)、Pedro Dantas(b)、Joao Werneck(g)、Ana Frango Eletrico(back vo)、Raquel Dimantas(back vo)、Quarteto cAis(strings)。

全11曲。それぞれにオルタナ・ポップらしい魅力がある充実作だと思います。

このポップ・ワールドにしばらくハマりそうです。

全曲紹介しときやす。

「No Vento Que For」
リオの次世代インディー・ポップ感が伝わってくるオープニング。サイケな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UjkyHnTg2x4

「Juliana」
ブラジル×ロックなフィーリングがいいですね。トロピカリア(トロピカリズモ)から50年余り、時代が一回りしてきた感じもします。
https://www.youtube.com/watch?v=3sggBJORJLg

「Voce Passa」
純粋に格好良いブラジリアン・ロックだと思います。このハネ感はブラジル人アーティストらしいのかもしれませんえん。
https://www.youtube.com/watch?v=tY38BngSNw4

「Plantar a Flor no Inferno」
Jorge Benの影響を感じる1曲。ソフト・メロウなJorge Benといった感じですね。女性コーラス陣もいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=4q2_me-hv3o

「Sua Forca」
サイケ&メロウな心地好いレイジー・フィーリングがたまりません。マッタリ過ごしたいときに聴きたい音です。
https://www.youtube.com/watch?v=RS1-mbVjV-o

「Magia Magia」
タイトル曲はドリーミーなメロウ・ポップ。夢の中で瞑想しているような気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=ey-MjL1WCzc

「Meu Gosto」
サイケ&メロウのバランスが絶妙なインディー・ポップ。終盤のストリングスも効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=5Y2uQ7pX7jc

「Nosso Amor」
前半はGus Levyの弾き語り、後半はRaquel Dimantasがソロをとるビューティフル・ポップへ展開します。こういう曲でもサウダージ感が漂うのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9wjhfCHmfQw

「Mudanca」
ブラジリアン・サイケ・ポップ。このサイケ・フィーリングは次世代ブラジル人アーティストならではかもしれませんね。コレはハマりそう・・・
https://www.youtube.com/watch?v=llZ4ZnKkdOE

「Um Misterio」
ブラジリアン・ネオ・アコといった趣のメロウ・ポップ。ブラジル音楽ファン以外も虜にする普遍的な魅力がある1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=_uV2jOLR4Eg

「Devagar」
ラストはMarcelo Costaによるリズムとストリングスが活躍する幻想ポップで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MIUT6XuTpTM

ご興味がある方はRubel『Casas』(2018年)やAna Frango Eletrico『Little Electric Chicken Heart』(2019年)もチェックを!

Rubel『Casas』(2018年)
カーザス CASAS

Ana Frango Eletrico『Little Electric Chicken Heart』(2019年)

posted by ez at 00:35| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする