2020年05月21日

Dave Pike『Limbo Carnival』

カリプソにアプローチした1枚☆Dave Pike『Limbo Carnival』

発表年:1963年
ez的ジャンル:カリプソ系ジャズ・ヴァイヴ
気分は... :リンボー・ダンス!

ジャズ・ヴァイヴ奏者Dave Pike『Limbo Carnival』(1963年)です。

当ブログでこれまで紹介したDave Pike関連作品は以下の6枚。

 The Dave Pike Quartet『Pike's Peak』(1961年)
 Dave Pike『Bossa Nova Carnival』(1962年)
 Dave Pike And His Orchestra『Manhattan Latin』(1964年)
 The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)
 The Dave Pike Set『Four Reasons』(1969年)
 The New Dave Pike Set & Grupo Baiafro In Bahia『Salomao』(1972年)

本作『Limbo Carnival』(1963年)は、Pikeがカリプソにアプローチした作品です。アルバム・タイトルにあるリンボ(Limbo)はリンボー・ダンスでお馴染みのカリプソのダンス音楽のことです。

トリニダード・トバゴ起源のスティールパンの代わりに、Pikeがヴァイヴ/マリンバを奏でるといった感じです。

レコーディング・メンバーはDave Pike(vibe、marimba)、Leo Wright(as)、Jimmy Raney(g)、Tommy Flanagan(p)、George Duvivier(b)、Ahmed Abdul-Malik(b)、William Correo(ds)、Ray Barretto(congas)

カリビアンな楽曲のカヴァーが中心です。

ただし、僕のお気に入りはスウィンギーな「Mambo Bounce」「Catin' Latin'」の2曲。

カリプソらしい演奏であれば、Sonny Rollinsの名曲カヴァー「St. Thomas」をはじめ、Chubby Checkerのヒットで知られる「Limbo Rock」、Charlie Parker作品のカヴァー「My Little Suede Shoes」あたりがおススメです。

開放的なカリビアン・ジャズを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「La Bamba」
Ritchie ValensやLos Lobosでお馴染みのメキシカン・トラディショナルをカヴァー。当ブログではWillie Boboのカヴァーも紹介済みです。お馴染みの名曲をカリプソ・テイストで楽しめます。ここでのPikeはマリンバを軽快に奏でます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tq_wS05qSwU

「My Little Suede Shoes」
Charlie Parker作品のカヴァー。当ブログではGrant Greenのカヴァーも紹介済みです。軽やかで開放的な疾走感が心地好い演奏です。落ち着いた煌びやかさのあるPikeのヴァイヴが映えます。Flanaganのピアノ・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=HA2rkIn7-WM

「Matilda」
Norman Span作。Harry Belafonteヴァージョンで知られるカリプソ・ソングをカヴァー。マリンバの音色が似合うトラディショナルで軽快な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=7mOOD--ScX4

「Mambo Bounce」
Sonny Rollins作品のカヴァー1曲目。冒頭のPikeのヴァイヴとFlanaganのピアノの掛け合いが印象的です。スウィンギーなジャズ演奏にほんのりとカリビアンな隠し味を効かせています。
https://www.youtube.com/watch?v=2nNbNY4MdJQ

「Limbo Rock」
Jon Sheldon/Billy Strange作。Chubby Checkerのヒットで知られる楽曲をカヴァー。オリジナルはThe Champsヴァージョンです。開放的に疾走するカリビアン・ジャズに仕上がっています。スティールパン代わりのPikeのマリンバも実に軽やかです。
https://www.youtube.com/watch?v=hOQYtQaTjzc

「Calypso Blues」
Nat King Coleのカヴァー(Nat King Cole/Don George作)。土着的な演奏ですが、独特なミステリアス感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=9S2menfduAs

「Catin' Latin'」
ジャズ・サックス奏者Pony Poindexterの作品をカヴァー。大好きなJohnny Lytle「Selim」あたりに通ずる格好良さがある演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=HQmdGI5ZLPE

「St. Thomas」
Sonny Rollins作品のカヴァー2曲目。当ブログでも紹介した名盤『Saxophone Colossus』(1956年)収録の名曲ですね。ここでは少しアップテンポにして軽快に疾走する演奏で楽しめませてくれます。この曲にはヴァイヴの音色がよく似合いますね。
https://www.youtube.com/watch?v=1uwFEL2RY0s

「Jamaica Farewell」
Harry Belafonteでお馴染みの楽曲をカヴァー(Lord Burgess作)。当ブログではThe Gramophone Allstars Big Bandのカヴァーも紹介済みです。ノスタルジックな雰囲気のカリビアン・ジャズで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pbM1CmV3Aqs

Dave Pike関連の他作品もチェックを!

Dave Pike『It's Time for Dave Pike』(1961年)
It's Time for Dave Pike

The Dave Pike Quartet『Pike's Peak』(1961年)
PIKE'S PEAK

Dave Pike『Bossa Nova Carnival』(1962年)
ボサ・ノヴァ・カーニヴァル+リンボ・カーニバル

Dave Pike And His Orchestra‎『Manhattan Latin』(1964年)
Manhattan Latin (Dig)

The Dave Pike Set『Got the Feeling』(1968年)
Got the Feeling

The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)
ノイジー・サイレンス-ジェントル・ノイズ(紙ジャケット仕様)

The Dave Pike Set『Four Reasons』(1969年)
Four Reasons

Dave Pike『The Doors of Perception』(1970年)
Doors of Perception

The Dave Pike Set『Live at the Philharmonie』(1970年)
Live at the Philharmonie (Mlps)

The Dave Pike Set『Infra-Red』(1970年)
Infra-Red

The Dave Pike Set『Album』(1971年)
アルバム

The New Dave Pike Set & Grupo Baiafro In Bahia『Salomao』(1972年)
Salomao
posted by ez at 03:24| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする