2020年05月23日

The Floacist『Floetry Re:Birth』

Floetryの元メンバーによるUKネオソウル☆The Floacist『Floetry Re:Birth』

発表年:2012年
ez的ジャンル:UK産女性ネオソウル
気分は... :境界を超えて!

今回は女性R&BデュオFloetryの元メンバーThe Floacistの2ndソロ・アルバム『Floetry Re:Birth』(2012年)です。

The FloacistことNatalie Stewartは1979年ドイツ生まれ、ロンドン育ちの女性R&Bシンガー/ラッパー/詩人。

1999年にMarsha Ambrosiusと女性R&BデュオFloetryをロンドンで結成。2000年にアメリカ、フィラデルフィアに拠点を移し、Jazzy Jeff率いるプロダクションA Touch Of Jazz(ATOJ)の一員に加わります。

Floetryはネオ・フィリーを担うアーティストとして、『Floetic』(2002年)、『Flo'Ology』(2005年)という2枚のアルバムをリリースしています。2枚共に当ブログでも紹介済みです。

その後、二人はそれぞれソロ・アーティストの道を歩み始め、NatalieThe Floacist名義で『Floetic Soul』(2010年)、『Floetry Re:Birth』(2012年)、『Rise of the Phoenix Mermaid』(2014年)という3枚のアルバムをリリースしています。

2ndソロ・アルバムとなる本作『Floetry Re:Birth』(2012年)は、タイトルからしてFloetry再興への思いが込められていますね。

プロデュースはThe Floacist自身と当時の彼女の公私のパートナーであったUkのプロデューサー/ドラマーNolan Weekes。ロンドンでのレコーディングです。

前作にも参加していたUS男性R&BシンガーRaheem DeVaughn、南アフリカのユニットBongo Maffinのメンバーである女性ヴォーカリストThandiswa Mazwaiがフィーチャリングされています。

元々ラップ/ポエトリーリーディング担当であり、実力派シンガーという訳ではないThe Floacistですが、それを逆手にとって、実に雰囲気のあるヴォーカルで魅せてくれるメロウなUK産ネオソウルに仕上がっていると思います。

Floetryのヒット曲のセルフ・リメイク「Say Yes (10 Year Anniversary Edition)」Raheem DeVaughnをフィーチャーしたMarvin Gaye「I Want You」へのオマージュ「Start Again」の2曲がハイライトだと思います。

それ以外に人力ドラムンベース調の「Children Of The Sun」、自然体のネオソウル「Step Out」、素敵なラブ・バラード「Slow Down」、アコギのメロウ・チューン「Speechless」あたりも僕のおススメです。

Floetryファンは楽しめるであろう1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Start Again」
Raheem DeVaughnをフィーチャー。このオープニングを本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?聴けば一発でわかるように、Marvin Gaye「I Want You」へのオマージュです。しっとりとした大人のメロウR&Bグルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VAQOIMSPSdM

「Children Of The Sun」
しっとりとしたネオソウルと思いきや、いきなり人力ドラムンベース調になるあたりがUK制作らしいですね。この爽快な疾走感は僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=UTY9BVaThZM

「Step Out」
自然体のネオソウルといった趣がいいですね。聴いていると知らぬ間に体を揺らしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=yngahVMWHIo

「Slow Down」
美しいピアノのイントロが印象的なラブ・バラード。実に雰囲気がいいですね。爽やかな艶やかさがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=5J3dtdGowSI

「Soul」
妖艶なソウル・グルーヴ。しっとりとした中にほんのりと香るセクシーさがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=VD04GSEvny4

「Say Yes (10 Year Anniversary Edition)」
全米R&Bシングル・チャート第8位のヒットとなったFloetryの代表曲のセルフ・リメイク。寛いだ雰囲気のオトナのジャジー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NcsqHzUz_EI

オリジナル・ヴァージョンと聴き比べるのも楽しいのでは?
Floetry「Say Yes」
https://www.youtube.com/watch?v=PCCGIXME164

「Could It Be You?」
やさしく語り掛けるような歌声に癒されるビューティフル・バラード。優しい歌声とフルートの音色を聴いていると童心に帰ります。
https://www.youtube.com/watch?v=rPzpIUJqxPA

「Speechless」
アコギの音色が心地よいメロウ・チューン。歌いすぎないThe Floacistのヴォーカル・スタイルと実にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=qJEq8KwgRmg

「This Love」
哀愁ミディアム。レゲエではありませんが、随所にレゲエの影響を感じるのが面白い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=5Qdr6ElvdJw

「Roots Of Love」
南アフリカの女性ヴォーカリストThandiswa Mazwaiをフィーチャー。南アフリカの民族色を打ち出したサウンドをバックに、The Floacistがポエトリー・リーディングを披露します。
https://www.youtube.com/watch?v=oM29g1BMUx4

The Floacistの他のソロ・アルバムやFloetryの2枚のアルバムもチェックを!

『Floetic Soul』(2010年)


『Rise of the Phoenix Mermaid』(2014年)


『Floetic』(2002年)


『Flo'Ology』(2005年)

posted by ez at 01:09| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする