2020年06月05日

Everything But The Girl『Worldwide』

原点回帰の1枚☆Everything But The Girl『Worldwide』

発表年:1991年
ez的ジャンル:UKアコースティック・ポップ
気分は... :爽快サウンドで免疫...

昨日は東京アラート発動後、初めて山手線の駅を乗降しました。
通勤時間帯ではありませんでしたが、電車内も駅周辺も確実に人が増えていると実感しました。
僕自身は当面は在宅ワーク中心で行こうと思います。

Ben WattTracey ThornのユニットEverything But the Girl(EBTG)が1991年にリリースした『Worldwide』です。

これまで当ブログで紹介したEBTGは以下の5枚(発売順)。

 『Eden』(1984年)
 『Love Not Money』(1985年)
 『Idlewild』(1988年)
 『Walking Wounded』(1996年)
 『Temperamental』(1999年)

前作『The Language of Life』(1990年)は、Tommy LiPumaプロデュースによるL.A.録音ということで、初期からのEBTGファンの間では賛否両論あったアルバムでした。

それに対して、セルフ・プロデュースによる本作『Worldwide』(1991年)は"原点回帰"したアコースティック路線のアルバムとして、初期EBTGファンにも満足度の高い1枚ではないかと思います。

ただし、きちんと聴くと、プログラミングを駆使した楽曲も多く、後のクラブ路線への予兆も感じられる点が興味深いですね。

レコーディングにはRalph Salmins(ds)、Vinnie Colaiuta(ds)、Geoff Gascoyne(b)、Steve Pearce(b)、Greg Lester(g)、Damon Butcher(p)、Peter Murray(org)、Martin Ditcham(per)、Ralph Salmins(per)、James McMillan(flh、tp)、Pete Whyman(ts)、Dick Oatts (as、ss)といったミュージシャンも参加しています。

「Twin Cities」「Old Friends」の2曲が僕にとってのハイライト。「One Place」「Politics Aside」あたりもEBTGらしいのでは?

「Understanding」「Talk to Me Like the Sea」「Frozen River」といったプログラミングを駆使したBenのサウンド・センスが冴える楽曲も本作らしくてグッド!

EBTGらしいホッとする1枚ですね。

全曲紹介しときやす。

「Old Friends」
Ben Watt作。原点回帰を印象付けるオープニング。Benのデジタル・ピアノに合わせて、Traceyが瑞々しいヴォーカルを聴かせてくれます。EBTGらしさに溢れた1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZRJ60TJbZsY

「Understanding」
Ben Watt/Tracey Thorn作。EBTGらしいグッド・メロディ、グッド・サウンドの仕上がりですが、プログラミングも駆使しており、後のクラブ路線への予兆も感じられます。
https://www.youtube.com/watch?v=YvPW03ne4EU

「You Lift Me Up」
Tracey Thorn作。Traceyがしみじみと歌い上げるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=JvRn0q8bISI

「Talk to Me Like the Sea」
Ben Watt作。プログラミングを駆使したアーバン・ポップ。ムーディーなサックスもアーバンな雰囲気を盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=B37szr82mkw

「British Summertime」
Ben Watt/Tracey Thorn作。ピアノをバックに、Traceyが丁寧に歌い上げる美しいバラード。Dick Oattsのソプラノ・サックスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=aYrTqYecMCg

「Twin Cities」
Ben Watt作。昔も今も僕の一番のお気に入りはコレ。ポジティブなヴァイヴに溢れた爽快ポップ・チューン。いつ聴いても清々しい気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=SSfiekzxDrI

「Frozen River」
Ben Watt作。Traceyのヒンヤリ・ヴォーカルが映えるメロウ・チューン。プログラミングも含めてBenのサウンド・センスが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=YofZYf0kUPo

「One Place」
Tracey Thorn作。歌詞の一部はイギリスの作家Bruce Chatwinから引用したもの。EBTGらしい透明感のあるビューティフル・ソングですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LHpzhXVdcVg

「Politics Aside」
Ben Watt作。原点回帰を感じさせるアコースティック・チューン。初期EBTGは歓喜する1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=urQTloydqAI

「Boxing and Pop Music」
Ben Watt作。ボクサーと歌手という2人のFrankieについて歌ったバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=RCP8VpUdBNI

「Feel Alright」
Ben Watt作。アルバムのアウトロ的な小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=ud9OMekAN-w

EBTGの他作品もご参照下さい。

Tracey Thorn『A Distant Shore』(1982年)
遠い渚~ディスタント・ショア

Ben Watt『North Marine Drive』(1983年)


『Eden』(1984年)
エデン(紙ジャケット仕様)

『Love Not Money』(1985年)


『Baby, the Stars Shine Bright』(1986年)


『Idlewild』(1988年)
アイドルワイルド(紙ジャケット仕様)

『The Language of Life』(1990年)


『Acoustic』(1992年)


『Amplified Heart』(1994年)


『Walking Wounded』(1996年)
Title: Walking Wounded

『Temperamental』(1999年)
Temperamental
posted by ez at 01:26| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする