発表年:1991年
ez的ジャンル:UKアコースティック・ポップ
気分は... :爽快サウンドで免疫...
昨日は東京アラート発動後、初めて山手線の駅を乗降しました。
通勤時間帯ではありませんでしたが、電車内も駅周辺も確実に人が増えていると実感しました。
僕自身は当面は在宅ワーク中心で行こうと思います。
Ben WattとTracey ThornのユニットEverything But the Girl(EBTG)が1991年にリリースした『Worldwide』です。
これまで当ブログで紹介したEBTGは以下の5枚(発売順)。
『Eden』(1984年)
『Love Not Money』(1985年)
『Idlewild』(1988年)
『Walking Wounded』(1996年)
『Temperamental』(1999年)
前作『The Language of Life』(1990年)は、Tommy LiPumaプロデュースによるL.A.録音ということで、初期からのEBTGファンの間では賛否両論あったアルバムでした。
それに対して、セルフ・プロデュースによる本作『Worldwide』(1991年)は"原点回帰"したアコースティック路線のアルバムとして、初期EBTGファンにも満足度の高い1枚ではないかと思います。
ただし、きちんと聴くと、プログラミングを駆使した楽曲も多く、後のクラブ路線への予兆も感じられる点が興味深いですね。
レコーディングにはRalph Salmins(ds)、Vinnie Colaiuta(ds)、Geoff Gascoyne(b)、Steve Pearce(b)、Greg Lester(g)、Damon Butcher(p)、Peter Murray(org)、Martin Ditcham(per)、Ralph Salmins(per)、James McMillan(flh、tp)、Pete Whyman(ts)、Dick Oatts (as、ss)といったミュージシャンも参加しています。
「Twin Cities」、「Old Friends」の2曲が僕にとってのハイライト。「One Place」、「Politics Aside」あたりもEBTGらしいのでは?
「Understanding」、「Talk to Me Like the Sea」、「Frozen River」といったプログラミングを駆使したBenのサウンド・センスが冴える楽曲も本作らしくてグッド!
EBTGらしいホッとする1枚ですね。
全曲紹介しときやす。
「Old Friends」
Ben Watt作。原点回帰を印象付けるオープニング。Benのデジタル・ピアノに合わせて、Traceyが瑞々しいヴォーカルを聴かせてくれます。EBTGらしさに溢れた1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZRJ60TJbZsY
「Understanding」
Ben Watt/Tracey Thorn作。EBTGらしいグッド・メロディ、グッド・サウンドの仕上がりですが、プログラミングも駆使しており、後のクラブ路線への予兆も感じられます。
https://www.youtube.com/watch?v=YvPW03ne4EU
「You Lift Me Up」
Tracey Thorn作。Traceyがしみじみと歌い上げるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=JvRn0q8bISI
「Talk to Me Like the Sea」
Ben Watt作。プログラミングを駆使したアーバン・ポップ。ムーディーなサックスもアーバンな雰囲気を盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=B37szr82mkw
「British Summertime」
Ben Watt/Tracey Thorn作。ピアノをバックに、Traceyが丁寧に歌い上げる美しいバラード。Dick Oattsのソプラノ・サックスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=aYrTqYecMCg
「Twin Cities」
Ben Watt作。昔も今も僕の一番のお気に入りはコレ。ポジティブなヴァイヴに溢れた爽快ポップ・チューン。いつ聴いても清々しい気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=SSfiekzxDrI
「Frozen River」
Ben Watt作。Traceyのヒンヤリ・ヴォーカルが映えるメロウ・チューン。プログラミングも含めてBenのサウンド・センスが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=YofZYf0kUPo
「One Place」
Tracey Thorn作。歌詞の一部はイギリスの作家Bruce Chatwinから引用したもの。EBTGらしい透明感のあるビューティフル・ソングですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LHpzhXVdcVg
「Politics Aside」
Ben Watt作。原点回帰を感じさせるアコースティック・チューン。初期EBTGは歓喜する1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=urQTloydqAI
「Boxing and Pop Music」
Ben Watt作。ボクサーと歌手という2人のFrankieについて歌ったバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=RCP8VpUdBNI
「Feel Alright」
Ben Watt作。アルバムのアウトロ的な小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=ud9OMekAN-w
EBTGの他作品もご参照下さい。
Tracey Thorn『A Distant Shore』(1982年)
Ben Watt『North Marine Drive』(1983年)
『Eden』(1984年)
『Love Not Money』(1985年)
『Baby, the Stars Shine Bright』(1986年)
『Idlewild』(1988年)
『The Language of Life』(1990年)
『Acoustic』(1992年)
『Amplified Heart』(1994年)
『Walking Wounded』(1996年)
『Temperamental』(1999年)