2020年06月18日

Funk, Inc.『Funk, Inc.』

ジャズ・ファンク・クラシック「Kool Is Back」収録☆Funk, Inc『Funk, Inc.』
ファンクINC/チキン・リッキン
発表年:1971年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :Kool Is Back!

今回はレア・グルーヴ人気盤、ジャズ・ファンク・グループFunk, Inc.の1stアルバム『Funk, Inc.』(1971年)です。

単独でのCD化が未実現であり、上記ジャケおよびAmazonへのリンクは『Chicken Lickin'』(1972年)との2in1CDです。

1969年インディアナポリスで結成されたジャズ・ファンク・グループFunk, Inc.について、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Chicken Lickin'』(1972年)
 『Hangin' Out』(1973年)
 『Superfunk』(1973年)

本作を皮切りにPrestigeで5枚のアルバムをレコーディングしたFunk, Inc.。いずれの作品もジャズ・ファンク・クラシックとして高い評価を得ていますね。

その記念すべきデビュー・アルバムとなる本作『Funk, Inc.』(1971年)。

本作におけるメンバーはメンバーはGene Barr(ts)、Cecil Hunt(conga)、Jimmy Munford(ds、vo)、Bobby Watley(org、vo)、Steve Weakley(g)という5名。

プロデュースはBob Porter

何といってもハイライトは「Kool Is Back」Kool & The Gang「Kool's Back Again」のカヴァー)。500曲以上の楽曲のサンプリング・ソースとなっている『Ultimate Breaks & Beats』クラシックですね。知らず知らずのうちに、このブレイクを聴いている人も多いのでは?

それ以外に「Bowlegs」「Sister Janie」もレア・グルーヴ好きであれば気に入るはず!ブルージーなB.B. Kingカヴァー「The Thrill Is Gone」もシブい味わいがあります。

Funk, Inc.らしい漆黒のジャズ・ファンクを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Kool Is Back」
Kool & The Gang「Kool's Back Again」のカヴァー(Gene Redd Jr./Jimmy Crosby作)。『Ultimate Breaks & Beats』にも収録されたジャズ・ファンク・クラシック。格好良いドラム・ブレイクは文句なし!グルーヴィーなオルガン、ギター、サックスもグッド!約8分20秒の長尺ですが、あっという間に聴き終えてしまう感覚で、思わずリピートしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=UOEqTZUjEcI

定番サンプリング・ソースとしてもお馴染みですね。当ブログで紹介したJeru the Damaja「Come Clean」Slick Rick「Lick the Balls」Public Enemy「Megablast」Queen Latifah「Nature of a Sista'」TLC「Hat 2 Da Back」、「This Is How It Should Be Done」Black Sheep「North South East West」Dred Scott「Duck Ya Head」EPMD feat. Vic D and Tre「Actin' Up」をはじめ、Cypress Hill「Break 'Em Off Some」、2Pac feat. Stretch「Crooked Ass Nigga」等500曲以上のサンプリング・ソースとなっています。意外なところではYesの世界的大ヒット「Owner of a Lonely Heart」のサンプリング・ソースにもなっています。
Jeru the Damaja「Come Clean」
 https://www.youtube.com/watch?v=2B5dOCSBBEI
Slick Rick「Lick the Balls」
 https://www.youtube.com/watch?v=dLEbeE-fLX0
Public Enemy「Megablast」
 https://www.youtube.com/watch?v=YGxKe2V4x78
TLC「Hat 2 Da Back」
 https://www.youtube.com/watch?v=QPeZfP9TXmY
TLC「This Is How It Should Be Done」
 https://www.youtube.com/watch?v=6cFdksRcakg
Dred Scott「Duck Ya Head」
 https://www.youtube.com/watch?v=z9rzDcJXAA0
EPMD feat. Vic D and Tre「Actin' Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=ODVJ9yo6-0E
Cypress Hill「Break 'Em Off Some」
 https://www.youtube.com/watch?v=jNaPpIpYVtU
2Pac feat. Stretch「Crooked Ass Nigga」
 https://www.youtube.com/watch?v=LOMLPGkARAo
Yes「Owner of a Lonely Heart」
 https://www.youtube.com/watch?v=SVOuYquXuuc

「Bowlegs」
Steve Weakley作。格好良さでいえば、「Kool Is Back」以上かも!馬力のあるパワフルなファンキー・グルーヴ。各プレイヤーのソロも存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=lqYVhty_-JY

Boogie Down Productions「Ya Strugglin'」のサンプリング・ソースとなっています。
Boogie Down Productions「Ya Strugglin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=R9yeScI1WGs

「Sister Janie」
Bobby Watley作。サックスとオルガンが牽引するジャズ・ファンク。レア・グルーヴ好きの人はグッとくるタイプの演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=-B5Ap-QX-Y4

「The Thrill Is Gone」
B.B. King、1970年のヒット・シングルをカヴァー(Roy Hawkins/Rick Darnell作)。オリジナルはRoy Hawkinsヴァージョンです。ここではブルージーな演奏に徹しています。Tha Alkaholiks「21 and Under」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QSijeRu7ij0

「The Whipper」
Bobby Watley作。ラストはイナたいブルースで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2O6SHEnV8Oo

Funk, Inc.の他作品もチェックを!

『Funk, Inc./Chicken Lickin'』(1971,72年)※2in1CD
ファンクINC/チキン・リッキン

『Hangin' Out』(1973年)
ハンギン・アウト

『Hangin' Out/Superfunk』(共に1973年)※2in1CD
ハンギン・アウト/スーパー・ファンク

『Priced To Sell』(1974年)
プライスド・トゥ・セル
posted by ez at 02:51| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする