発表年:1971年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :Kool Is Back!
今回はレア・グルーヴ人気盤、ジャズ・ファンク・グループFunk, Inc.の1stアルバム『Funk, Inc.』(1971年)です。
単独でのCD化が未実現であり、上記ジャケおよびAmazonへのリンクは『Chicken Lickin'』(1972年)との2in1CDです。
1969年インディアナポリスで結成されたジャズ・ファンク・グループFunk, Inc.について、当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Chicken Lickin'』(1972年)
『Hangin' Out』(1973年)
『Superfunk』(1973年)
本作を皮切りにPrestigeで5枚のアルバムをレコーディングしたFunk, Inc.。いずれの作品もジャズ・ファンク・クラシックとして高い評価を得ていますね。
その記念すべきデビュー・アルバムとなる本作『Funk, Inc.』(1971年)。
本作におけるメンバーはメンバーはGene Barr(ts)、Cecil Hunt(conga)、Jimmy Munford(ds、vo)、Bobby Watley(org、vo)、Steve Weakley(g)という5名。
プロデュースはBob Porter。
何といってもハイライトは「Kool Is Back」(Kool & The Gang「Kool's Back Again」のカヴァー)。500曲以上の楽曲のサンプリング・ソースとなっている『Ultimate Breaks & Beats』クラシックですね。知らず知らずのうちに、このブレイクを聴いている人も多いのでは?
それ以外に「Bowlegs」、「Sister Janie」もレア・グルーヴ好きであれば気に入るはず!ブルージーなB.B. Kingカヴァー「The Thrill Is Gone」もシブい味わいがあります。
Funk, Inc.らしい漆黒のジャズ・ファンクを堪能しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Kool Is Back」
Kool & The Gang「Kool's Back Again」のカヴァー(Gene Redd Jr./Jimmy Crosby作)。『Ultimate Breaks & Beats』にも収録されたジャズ・ファンク・クラシック。格好良いドラム・ブレイクは文句なし!グルーヴィーなオルガン、ギター、サックスもグッド!約8分20秒の長尺ですが、あっという間に聴き終えてしまう感覚で、思わずリピートしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=UOEqTZUjEcI
定番サンプリング・ソースとしてもお馴染みですね。当ブログで紹介したJeru the Damaja「Come Clean」、Slick Rick「Lick the Balls」、Public Enemy「Megablast」、Queen Latifah「Nature of a Sista'」、TLC「Hat 2 Da Back」、「This Is How It Should Be Done」、Black Sheep「North South East West」、Dred Scott「Duck Ya Head」、EPMD feat. Vic D and Tre「Actin' Up」をはじめ、Cypress Hill「Break 'Em Off Some」、2Pac feat. Stretch「Crooked Ass Nigga」等500曲以上のサンプリング・ソースとなっています。意外なところではYesの世界的大ヒット「Owner of a Lonely Heart」のサンプリング・ソースにもなっています。
Jeru the Damaja「Come Clean」
https://www.youtube.com/watch?v=2B5dOCSBBEI
Slick Rick「Lick the Balls」
https://www.youtube.com/watch?v=dLEbeE-fLX0
Public Enemy「Megablast」
https://www.youtube.com/watch?v=YGxKe2V4x78
TLC「Hat 2 Da Back」
https://www.youtube.com/watch?v=QPeZfP9TXmY
TLC「This Is How It Should Be Done」
https://www.youtube.com/watch?v=6cFdksRcakg
Dred Scott「Duck Ya Head」
https://www.youtube.com/watch?v=z9rzDcJXAA0
EPMD feat. Vic D and Tre「Actin' Up」
https://www.youtube.com/watch?v=ODVJ9yo6-0E
Cypress Hill「Break 'Em Off Some」
https://www.youtube.com/watch?v=jNaPpIpYVtU
2Pac feat. Stretch「Crooked Ass Nigga」
https://www.youtube.com/watch?v=LOMLPGkARAo
Yes「Owner of a Lonely Heart」
https://www.youtube.com/watch?v=SVOuYquXuuc
「Bowlegs」
Steve Weakley作。格好良さでいえば、「Kool Is Back」以上かも!馬力のあるパワフルなファンキー・グルーヴ。各プレイヤーのソロも存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=lqYVhty_-JY
Boogie Down Productions「Ya Strugglin'」のサンプリング・ソースとなっています。
Boogie Down Productions「Ya Strugglin'」
https://www.youtube.com/watch?v=R9yeScI1WGs
「Sister Janie」
Bobby Watley作。サックスとオルガンが牽引するジャズ・ファンク。レア・グルーヴ好きの人はグッとくるタイプの演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=-B5Ap-QX-Y4
「The Thrill Is Gone」
B.B. King、1970年のヒット・シングルをカヴァー(Roy Hawkins/Rick Darnell作)。オリジナルはRoy Hawkinsヴァージョンです。ここではブルージーな演奏に徹しています。Tha Alkaholiks「21 and Under」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QSijeRu7ij0
「The Whipper」
Bobby Watley作。ラストはイナたいブルースで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2O6SHEnV8Oo
Funk, Inc.の他作品もチェックを!
『Funk, Inc./Chicken Lickin'』(1971,72年)※2in1CD
『Hangin' Out』(1973年)
『Hangin' Out/Superfunk』(共に1973年)※2in1CD
『Priced To Sell』(1974年)