2020年07月30日

『今の気分は...2020年7月30日編』

今回は60年代カテゴリーからスウィンギング・ロンドン/モッズ系を10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Sandie Shaw「Everybody Loves A Lover」
https://www.youtube.com/watch?v=F5G6YFhQCG4
From 『Sandie』(1965年)
サンディ

P.P. Arnold「Treat Me Like a Lady」
https://www.youtube.com/watch?v=b5C3HjM-Pmg
From 『The First Lady Of Immediate』(1967年)
ファースト・レディ・オブ・イミディエイト+3

The Who「Substitute」
https://www.youtube.com/watch?v=eswQl-hcvU0
From 『Meaty Beaty Big And Bouncy』(1971年)


The Kinks「Till the End of the Day」
https://www.youtube.com/watch?v=Ua8OsW9bMk0
From 『The Kink Kontroversy』(1966年)


Small Faces「What'cha Gonna Do About It」
https://www.youtube.com/watch?v=NK25T4w9dK4
From 『Small Faces』(1966年)


Manfred Mann「Since I Don't Have You」
https://www.youtube.com/watch?v=05x2Fa0VoHU
From 『Mann Made』(1965年)


Yardbirds「Stroll On」
https://www.youtube.com/watch?v=adbGT8Rg9OE
From Original Soundtrack『Blow-Up』(1966年)
Blow Up

Georgie Fame & The Blue Flames「Eso Beso」
https://www.youtube.com/watch?v=XLhHYHsl6-8
From 『Rhythm and Blues at The Flamingo』(1964年)
リズム・アンド・ブルース・アット・ザ・フラミンゴ+10

The Peddlers「Just A Pretty Song」
https://www.youtube.com/watch?v=Q65TPsWbHyQ
From 『Three In A Cell』(1968年)


Brian Auger & The Trinity「George Bruno Money」
https://www.youtube.com/watch?v=3AJtyikg968
From 『Definitely What!』(1968年)
デフィニットリー・ホワット(紙ジャケット仕様)
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2020年07月29日

Gino Vannelli『Nightwalker』

ヒット曲「Living Inside Myself」収録のAOR作品☆Gino Vannelli『Nightwalker』

発表年:1981年
ez的ジャンル:アーバンAOR
気分は... :見えない恐怖・・・

今回はAORの人気アーティストGino Vannelliの6thアルバム『Nightwalker』(1981年)です。

1952年ケベック州モントリオール生まれのイタリア系カナダ人男性シンガー・ソングライターGino Vannelliの紹介は、『Brother to Brother』(1978年)、『Storm At Sunup』(1975年)に続き3回目となります。

本作『Nightwalker』(1981年)は彼がAristaからリリースされた唯一のアルバムです。

A&Mからのラスト作となった前作『Brother to Brother』(1978年)はUSアルバム・チャート第13位のヒットとなりましたが、本作も同チャート第15位となり、前作の勢いを継続させました。

また、シングル「Living Inside Myself」がUSチャート第6位となり、『Brother to Brother』からヒット・シングル「I Just Wanna Stop」(USチャート第4位)に続きました。

プロデュースはGino VannelliJoe VannelliRoss VannelliというVannelli兄弟。

Gino Vannelli(vo)、Joe Vannelli(p、el-p、org、syn、strings arr)、Mike Miller(g)、Neil Stubenhaus(b)、Vinnie Colaiuta(ds)、Mike Fisher(congas、per)、
David Boruff(sax)、Brad Cole(strings arr)、

また、Doug ParryStephanie SpruillRoss VannelliJulia Tillman WatersMaxine Willard Watersがバック・コーラスを務めています。

全体的にはアーバンなポップ・センスにさらに磨きが掛かったAOR作品に仕上がっています。

ヒット曲「Living Inside Myself」がハイライトですが、個人的にはアーバン・ミディアム・グルーヴ「Seek and You Will Find」、ブルーアイド・ソウルなメロウ・ミディアム「I Believe」、切ないラブソング「Sally (She Says the Sweetest Things)」の3曲がお気に入りです。

シングルにもなったタイトル曲「Nightwalker」、スケールの大きなバラード「Put the Weight on My Shoulders」、ロックなGinoの格好良さを楽しめる「Santa Rosa」、アーバンなポップ・ロック「Stay With Me」という残りの4曲もなかなかの出来です。

Gino VannelliのAOR完成形とでも呼べる充実の1枚を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Nightwalker」
Gino Vannelli作。シングルにもなったタイトル曲がオープニング。ジャケ・イメージそのままに街の夢遊病者といった雰囲気のアーバンなミディアムです。
https://www.youtube.com/watch?v=toVk4_-jv-U

「Seek and You Will Find」
Gino Vannelli/Joe Vannelli/Ross Vannelli作。ブルーアイド・ソウルな味わいのアーバンなミディアム・グルーヴ。アーバン・ファンクとセットで聴いてもフィットする僕好みの1曲に仕上がっています。Mike Millerのロッキン・ギターもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6udMfpomfKI

「Put the Weight on My Shoulders」
Gino Vannelli作。Gino Vannelliらしいスケールの大きなバラード。愛のメッセージをGinoが感動的に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=tRRoty1Qgjg

「I Believe」
Gino Vannelli/Ross Vannelli作。個人的なお気に入り曲。ブルーアイド・ソウル的な魅力を持ったメロウ・ミディアムは僕好み。Waters姉妹らによるソウルフルなバック・コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=2iPFpblnF5k

「Santa Rosa」
Gino Vannelli作。ロックなGinoの格好良さを楽しめる1曲。Mike Millerがギター・プレイで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-CHcdvDc95k

「Living Inside Myself」
Gino Vannelli作。USチャート第6位となったGinoのキャリアを代表するヒット曲。ドラマティックかつ感動的なラブ・バラードはAOR好きにはたまらない1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dhHvb3g2Y8Y

「Stay With Me」
Gino Vannelli作。少しトリッキーなイントロで始まりますが、アーバンなポップ・ロックはナイト・ウォーカー・モードでなかなかいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=EhouvZmyst0

「Sally (She Says the Sweetest Things)」
Gino Vannelli作。ラストは切ないラブソングで締め括ってくれます。やるせない思いに胸が締め付けられる感動バラードと共にアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=aHjD5pHsC2s

Gino Vannelliの他作品もチェックを!

『Crazy Life』(1973年)
クレイジー・ライフ(紙ジャケット仕様)

『Powerful People』(1974年)
パワフル・ピープル(紙ジャケット仕様)

『Storm At Sunup』(1975年)
夜明けの嵐(紙ジャケット仕様)

『The Gist of the Gemini』(1976年)
ザ・ジスト・オブ・ジェミニ(紙ジャケット仕様)

『A Pauper in Paradise』(1977年)
ア・ポーパー・イン・パラダイス(紙ジャケット仕様)

『Brother to Brother』(1978年)
ブラザー・トゥ・ブラザー
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2020年07月27日

Oliver Nelson『Skull Session』

レア・グルーヴ人気作☆Oliver Nelson『Skull Session』

発表年:1975年
ez的ジャンル:Flying Dutchman系ジャズ・ファンク/ビッグ・バンド・ジャズ
気分は... :キカイダー???

今回はレア・グルーヴ人気の高いジャズ・ファンク作品Oliver Nelson『Skull Session』(1975年)です。

Oliver Nelson(1932-1975年)はUSミズーリ州セントルイス出身のジャズ・サックス/クラリネット奏者、アレンジャー、コンポーザー、バンド・リーダー。

プレイヤーと同時にアレンジャー、コンポーザー、バンド・リーダーとして高い評価を得たミュージシャンであり、映画やTVドラマの音楽も数多く手掛けています。

本作『Skull Session』(1975年)は、Flying Dutchmanからリリースされたレア・グルーヴ人気の高いジャズ・ファンク作品です。同時にでのラスト・レコーディングであり、本作と同じ1975年の10月にNelsonは心臓発作により43歳の若さで急逝してしまいます。

近未来的の人造人間の頭蓋骨をイメージさせるジャケがインパクトありますね。思わずジャケ買いしたくなります。というか、こういうプリントTシャツが欲しいですね。

中身もジャケ・イメージとリンクするシンセサイザーの音色が活躍するトラックが印象的です。

レコーデイング・メンバーはOliver Nelson(as)以下、Bobby Bryant(tp、flh)、Oscar Brashear(tp、flh)、Paul Hubinon(tp)、Buddy Childers(tp)、Grover Mitchell(tb)、Richard Nash(tb)、Chauncey Welsch(tb)、Maurice Spears(bass tb)、Vincent DeRosa(french horn)、Davis Allan Duke(french horn)、Don Waldrop(tuba)、Jerome Richardson(as、ss、clarinet、fl)、Buddy Collette(ts、clarinet、fl)、Bud Shank(ts、as、clarinet、fl)、Billy Perkins(ts、bs、bass clarinet)、John Kelson Jr.(bs、bass clarinet)、Lonnie Liston Smith(el-p)、Mike Wofford(el-p、harpsichord、syn、p)、Laurindo Almeida(g)、Dennis Budimer(el-g)、Lee Ritenour(el-g)、Chuck Domanico(b、el-b)、Shelly Manne(ds、per)、Jimmy Gordon(ds)、Willie Bobo(per)

プロデュースはBob Thiele
アレンジはOliver Nelson自身。
楽曲もすべてOliver Nelsonのオリジナルです。

シンセを駆使したジャズ・ファンク、Nelsonらしいビッグ・バンド・ジャズ、ボサノヴァなどのメロウ・ジャズという3つのジャズ・ワールドから構成されているアルバムです。

アープ・シンセの響きが印象的なタイトル曲「Skull Session」、コズミック・メロウ・ファンク「Flight for Freedom」の2曲がハイライト。まずはこの2曲をチェックしましょう。

それ以外にLaurindo Almeidaのギターをフィーチャーした哀愁メロウ・ボッサ「Baja Bossa」、ダイナミックなジャズ・ファンク「Dumpy Mama」、日本庭園をモチーフとした「In a Japanese Garden」あたりがおススメです。

電脳スカル・ジャケが気になった方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Skull Session」
インパクト大のタイトル曲がオープニング。アープ・シンセの不気味な響きがリードするサイケデリックでドープなジャズ・ファンク。馬力のあるグルーヴと近未来の電脳世界を予感させるハイパー・サウンドがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=nkWrFdCqrhc

Big Lurch feat. Lil' Keke「Texas Boy」、Leak Bros.「See Thru」、A-Plus feat. JC & Tynitty「Javelin」のサンプリング・ソースとなっています。
Big Lurch feat. Lil' Keke「Texas Boy」
 https://www.youtube.com/watch?v=a4EWZNwHgvU
Leak Bros.「See Thru」
 https://www.youtube.com/watch?v=7vb32pGcNsA
A-Plus feat. JC & Tynitty「Javelin」
 https://www.youtube.com/watch?v=mSwXcxRXIuQ

「Reuben's Rondo」
前曲から一転し、Nelsonらしいビッグ・バンド・ジャズで楽しませてくれます。重厚なホーン・アンサンブルを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=oLMcYA31Bj8

「125th St. and 7th Avenue」
この演奏もビッグ・バンドの魅力を伝えてくれるファンキー・ジャズ。Lonnie Liston Smithのエレピがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ALxkGAfdQ_k

S.Mos「125th St. And 7th Avenue」のサンプリング・ソースとなっています。
S.Mos「125th St. And 7th Avenue」
 https://www.youtube.com/watch?v=G0LYH5jnzGo

「One for Duke」
スウィンギーな演奏ですが、Lonnie Liston Smithのエレピが入ることで70年代ならではのスウィンギー・ジャズといった雰囲気になります。
https://www.youtube.com/watch?v=iUkkkDYq3Iw

「Dumpy Mama」
開放的なファンキー・サウンドが心地好いジャズ・ファンク。迷いのないダイナミックな演奏は聴いていてスカっとします。
https://www.youtube.com/watch?v=Ga5ZbDqkV-8

Richard "Groove" Holmesがカヴァーしています。
Richard "Groove" Holmes「Dumpy Mama」
 https://www.youtube.com/watch?v=fiKMtmExVUg

「Baja Bossa」
Laurindo Almeidaのギターがフィーチャーされた哀愁メロウ・ボッサ。Lonnie Liston Smithのエレピがいい雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=hd-tL6UNaEU

Aceyalone「The Guidelines」、DJ Abilities「I Self Divine Exclusive」、Deluxe「Indisposed」のサンプリング・ソースとなっています。
Aceyalone「The Guidelines」
 https://www.youtube.com/watch?v=GnsCO0Fxw3A
Deluxe「Indisposed」
 https://www.youtube.com/watch?v=iMZg9CPV1y8

「In a Japanese Garden」
タイトルの通り、日本庭園をモチーフとした楽曲。「もののあはれ」が儚く影向する哀愁ムードが"Japanese Garden"らしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=WVq9AYAo9is

「Flight for Freedom」
「Skull Session」と並ぶ本作のハイライトはコズミック・メロウ・ファンク。シンセ、ピアノの心地好い響きとそれを切り裂くLee Ritenourの鮮やかなギター・ソロがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=bkhl1j3TnjM

Oliver Nelsonの他作品もチェックを!

『The Blues and the Abstract Truth』(1961年)


Oliver Nelson & His Orchestra『Fantabulous』(1964年)


『More Blues and the Abstract Truth』(1965年)


Oliver Nelson & His Orchestra『The Kennedy Dream』(1967年)


The Three Sounds & the Oliver Nelson Orchestra『Coldwater Flat』(1968年)


『Black, Brown and Beautiful』(1969年)


『Swiss Suite』(1972年)


『Stolen Moments』(1975年)
posted by ez at 01:27| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月26日

Rabii Harnoune & V.B. Kuhl『Gnawa Electric Laune』

モロッコ伝統音楽×電化ダンス☆Rabii Harnoune & V.B. Kuhl『Gnawa Electric Laune』

発表年:2020年
ez的ジャンル:電化グナワ・ダンス
気分は... :グナワって???

新作アルバムから、モロッコの伝統音楽グナワ(Gnawa)のアーティストRabii Harnouneとフランクフルトを拠点に活動するプロデューサーV.B.Kuhlがタッグを組んだ電化トライバル・ダンス作品、Rabii Harnoune & V.B. Kuhl『Gnawa Electric Laune』です。

Rabii Harnouneはモロッコ、カサブランカ出身のゲンブリ(ギンブリ)奏者/シンガー。ゲンブリ(ギンブリ)とはモロッコの弦楽器です。

正直、モロッコの伝統音楽グナワ(Gnawa)については全く明るくありませんが、Tru Thoughtsからリリースされたモロッコ伝統音楽×電化ダンスのクロスオーヴァー作品、Gilles Petersonもヘヴィ・プレイ!という情報に惹かれてネット購入しました。

伝統音楽×電化ダンスのクロスオーヴァー作品って、電化サウンドが伝統音楽の良さを打ち消してしまうことも少なくないですが、本作は伝統音楽の良さと電化ダンス・サウンドの相乗効果で今までにない進化形の電化トライバル・ダンス・ミュージックを創造しています。

先行シングルにもなった「Traveller」をはじめ、「Invitation To Dance」「Baniya」「Zid L'Mal」「Light Out Night On」あたりが特におススメです。

グナワや伝統音楽に興味がない方でもクラブミュージック/クロスオーヴァー好きの人であれば楽しめる1枚だと思います。

中毒性のある掘り出し物をぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Forest」
鳥の囀りと伝統音楽らしい旋律に電化サウンドが重なってくるモダン・グナワがオープニング。世界に開かれた伝統音楽に仕上がっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tO8VXBzhNII

「Yomali」
ゲンブリの響きと電化サウンドの組み合わせが新鮮なトラック。電化グナワ・ダンスの世界にグイグイ引き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=AeaYvmvtDcc

「Light Out Night On」
伝統音楽×電化サウンドのクロスオーヴァーをフューチャリスティックに聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4q5K7lFzUGg

「Traveller」
先行シングルにもなった話題曲。伝統音楽×電化ダンスのクロスオーヴァーが実に鮮やかです。グナワ云々を抜きにしても楽しめるトライバル・ダンス・ミュージックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Eo_-nrLxwF8

「Soyo」
基本は伝統音楽ですが、それを野暮ったく聴かせない手腕に感心するトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=5LZhBD6RH80

「Invitation To Dance」
近未来の伝統音楽を聴いている気分にあるフューチャリスティック・トライバル・ダンス。トライバルなトランス感覚を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=eOuwYT-OcOg

「Arabian Echo」
新感覚の電化トライバル・ダンス。少しダビーな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VAvFH8GS0vw

「Sowiyi」
伝統音楽のクラブ仕様リミックスといった雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=sx21twp8KfE

「Baniya」
僕好みのパーカッシヴ・ビートが心地好い民族クロスオーヴァー。クラブミュージック/クロスオーヴァー好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=sz5dwEj8Jak

「Negsha」
伝統音楽をコンテンポラリーなセンスで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HmO8YN2AG3g

「Zid L'Mal」
このモダンな民族クロスオーヴァーも僕のお気に入り。伝統音楽らしさとモダンな電化ビートが喧嘩せずに両立している点が素晴らしい!
https://www.youtube.com/watch?v=Pv4_fgxj1Ug

「Jalaba」
ラストは進化形のエレクトリック・グナワで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9TZ1pWXsABA

コロナ感染者の状況は緊急事態宣言時に逆戻りですね。
しばらくは仕事もプライベートもステイホーム対応するしかないようですね。まぁ、僕の場合、ステイホーム適応力が高い(単に一人で過ごすのが好きなだけですが)ので、それほど苦にはなりませんが・・・
posted by ez at 01:28| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月25日

Jacky Terrasson & Cassandra Wilson『Rendezvous』

ピアニストJacky Terrassonとの共演盤☆Cassandra Wilson『Rendezvous』

発表年:1997年
ez的ジャンル:ブルージー女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :整った!!!

最高峰の女性ジャズ・シンガーの一人、"プリンセス・オブ・ダークネス"ことCassandra Wilsonがジャズ・ピアニストのJacky Terrassonと共演した『Rendezvous』(1997年)です。

これまで当ブログで紹介したCassandra Wilsonは以下の8枚(発売年順)。

 『Point Of View』(1986年)
 『Days Aweigh』(1987年)
 『Jumpworld』(1990年)
 『Blue Light 'Til Dawn』(1993年)
 『New Moon Daughter』(1995年)
 『Traveling Miles』(1999年)
 『Belly Of The Sun』(2002年)
 『Glamoured』(2003年)

Blue Noteへ移籍し、『Blue Light 'Til Dawn』(1993年)、『New Moon Daughter』(1995年)という2枚で、ブルース、R&B、カントリー、ロック、ポップも飲み込んだディープ・ヴォーカルで女性ジャズ・ヴォーカリストの頂点に上り詰めたCassandra Wilson

そんな絶頂期の"プリンセス・オブ・ダークネス"がジャズ・ピアニストのJacky Terrassonを迎えて制作した共演アルバムが本作『Rendezvous』(1997年)です。

前2作のあまりに完成度が高く、濃密だったので、一度リフレッシュする意味でこういった共演アルバムを挟んだのかもしれませんね。

レコーデイング・メンバーはCassandra Wilson(vo)、Jacky Terrasson(p、el-p)、Lonnie Plaxico(b)、Mino Cinelu(per)というシンプルな編成。2曲のみPlaxicoに代わりKenny Davis(el-b)が参加しています。

プロデュースはBob Belden

楽曲はポピュラー・スタンダードのカヴァーが中心です。前2作はギターによるバッキングが中心だったで、ギターなしのピアノによるバッキングが新鮮に映るかもしれませんね。

『Blue Light 'Til Dawn』『New Moon Daughter』以上にストレートなジャズ作品ですが、別の視点からプリンセス・オブ・ダークネスの魅力に触れることができる1枚なのでは?

上記ジャケは国内盤です。
輸入盤ジャケはこんな感じです。
『Rendezvous』(輸入盤)
jacky terrasson & cassandra wilson rendezvous.jpg

全曲紹介しときやす。

「Old Devil Moon」
Yip Harburg/Burton Lane作。1947年のミュージカル『Finian's Rainbow』挿入歌をカヴァー。静寂の中に流れるプリンセス・オブ・ダークネスの低音ヴォーカルの凄みを感じるディープなオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=CedVJagXFOY

本曲に関して、当ブログではSonny RollinsChet BakerBossa RioMilt Jackson With Hubert Lawsのカヴァーも紹介済みです。

「Chan's Song」
ジャズ・サックス奏者Dexter Gordonが主演し、ジャズ・ジャイアントBud Powellをモデルとして描かれたジャズ・ミュージシャンの映画『Round Midnight』(1986年)の挿入歌をカヴァー(Herbie Hancock/Stevie Wonder作)。僕も大学生のときに本作を観て、ジャズへの興味を喚起された一本です。オリジナルではBobby McFerrinがヴォーカルをとっていました。ここでは主役のCassandra抜きのインスト演奏で聴かせてくれます。抑えたトーンながらも軽やかな雰囲気がいいですね。ピアノのみならずエレピの音色がいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=qwhvehDzn7A

「Tennessee Waltz」
スタンダードとしてのお馴染みのポピュラー・カントリー名曲をカヴァー(Pee Wee King/Redd Stewart作)。エレピをバックにディープでブルージーな「Tennessee Waltz」を楽しめます。プリンセス・オブ・ダークネスらしさ全開の絶品カヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=4zqAcbwlxEs

本曲に関して、当ブログではLou DonaldsonRamsey Lewis Trioのカヴァーも紹介済みです。

「Little Boy Lost」
Shirley Basseyが歌った映画『美しき愛のかけら(Pieces of Dreams)』(1970年)の主題歌「Pieces of Dreams」をカヴァー(Alan Bergman/Marilyn Bergman/Michel Legrand作)。ピアノのみのバッキングで抑えながらも感情の機微を絶妙に表現した素晴らしいヴォーカルを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_H60sr0Ivyg

「Autumn Leaves」
シャンソン名曲であり、英語詞版もポピュラー・スタンダードとしてお馴染みの「枯葉」をカヴァー(Joseph Kosma/Johnny Mercer/Jacques Prevert作)。この演奏もCassandra抜きのインストです。Terrassonのピアノ、エレピのみによるミステリアスな「枯葉」を聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=dFTh5hOe3iI

当ブログではBill Evans Trioのカヴァーも紹介済みです。

「It Might as Well Be Spring」
Oscar Hammerstein II/Richard Rodgers作。映画『State Fair』のために1945年に書かれ、アカデミー賞のBest Original Songを受賞した名曲をカヴァー。Cassandraらしいダーク&ミステリアスなジャズ・ワールドとTerrassonらのバッキングが見事に調和した演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=PgbFTOZyR4c

当ブログではStacey KentLou Donaldsonのカヴァーも紹介済みです。

「My Ship」
ブロードウェイ・ミュージカル『Lady in the Dark』(1941年)のために書かれた楽曲をカヴァー(Ira Gershwin/Kurt Weill作)。オーセンティックな雰囲気の中でLonnie PlaxicoのベースがCassandraのヴォーカルをナビゲートします。
https://www.youtube.com/watch?v=8suTdDvBNJE

当ブログではAlice Babsのカヴァーも紹介済みです。

「I Remember You」
映画『The Freet's In!(邦題:艦隊入港)』(1942年)の挿入歌をカヴァー(Johnny Mercer/Victor Schertzinger作)。スウィンギーに疾走するバッキングに合わせて、Cassandraのヴォーカル&スキャットも軽やかです。
https://www.youtube.com/watch?v=0zhRbNeffIk

「Tea for Two」
1924年のミュージカル『No, No, Nanette』のために書かれたポピュラー・スタンダードをカヴァー(Irving Caesar/Vincent Youmans作)。このメンバーらしい雰囲気で個人的にもお気に入りの演奏です。笑い声が交じり、リラックスしながらもコントロールの効いたCassandraのヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=IVxWIv2DaDo

当ブログではNick DeCaroのカヴァーも紹介済みです。

「If Ever I Would Leave You」
1960年のミュージカル『Camelot』挿入歌をカヴァー(Alan Jay Lerner/Frederick Loewe作)。引き算の美学を感じる抑えたトーンと間の表現が素晴らしい演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=bxeAojEhZbw

当ブログではFred Hersch TrioKenny Dorhamのカヴァーも紹介済みです。

「Chicago 1987」
Jacky Terrasson作。本編ラストはJacky Terrassonのオリジナルによるブルージーなピアノ・ソロで締め括ってくれます。。
https://www.youtube.com/watch?v=IEnO7INb8Ic

ここから2曲は国内盤CDボーナス・トラック。

「Come Rain or Come Shine」
ミュージカル『St.Louis Woman』(1946年)のために書かれたスタンダードをカヴァー(Johnny Mercer/Harold Arlen作)。オーセンティックな中にもプリンセス・オブ・ダークネスらしさが滲み出てくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LyMLXPxeRVw

当ブログではBill Evans TrioDinah WashingtonWes MontgomeryMonica Zetterlund with Bill EvansAura Urziceanuのカヴァーも紹介済みです。

「Medieval Blues」
Mino Cinelu作。Cassandra抜きのブルージーなインストです。T

Cassandra Wilsonの過去記事もご参照下さい。

『Point Of View』(1986年)
ポイント・オブ・ヴュー

『Days Aweigh』(1987年)
デイズ・アウェイ

『Jumpworld』(1990年)
ジャンプワ−ルド(JUMPWORLD) (MEG-CD)

『Blue Light 'Til Dawn』(1993年)
Blue Light 'Til Dawn

『New Moon Daughter』(1995年)


『Traveling Miles』(1999年)
トラヴェリング・マイルス

『Belly Of The Sun』(2002年)
Belly of the Sun

『Glamoured』(2003年)
Glamoured by Wilson, Cassandra 【並行輸入品】
posted by ez at 01:23| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする