2020年07月11日

Tower of Power『Back to Oakland』

最盛期のベイエリア・ファンク☆Tower of Power『Back to Oakland』

発表年:1974年
ez的ジャンル:ベイエリア・ファンク
気分は... :ベイエリアの風・・・

今回はベイエリア・ファンクを代表するグループTower Of Power『Back to Oakland』(1974年)です。

Tower Of Power(TOP)について、当ブログで紹介したのは以下の3枚(発売順)。

 『Bump City』(1972年)
 『Tower Of Power』(1973年)
 『Urban Renewal』(1975年)

本作『Back to Oakland』(1974年)は、Lenny Williams(vo)が加入し、本格的にブレイクした『Tower Of Power』(1973年)に続くアルバムであり、彼らの最盛期の1枚と呼べる充実作です。

本作におけるメンバーは、Lenny Pickett(ta、as、bs、fl、piccolo)、Stephen Kupka(bs、back vo)、Greg Adams(tp、flh、back vo)、Mic Gillette(tp、flh、tb、back vo)、Bruce Conte(g、back vo)、Chester Thompson(org、p、el-p、clavinet、back vo)、Emilio Castillo(ts、back vo)、Brent Byars(conga ds)、David Garibaldi(ds)、Francis Rocco Prestia(b)、Lenny Williams(vo)という11名。

プロデュースはTOP自身。

ファンキー・トラックとメロウ・トラックのバランスが取れた構成になっています。

定番ブレイクで人気の「Squib Cakes」、フリーソウルな「Can't You See (You Doin' Me Wrong)」、シングルにもなったファンキー・メロウ「Don't Change Horses (in the Middle of a Stream)」、都会的なメロウ・ソウル「Man from the Past」、サンセットが似合う「Love's Been Gone So Long」、素晴らしいホーン・アンサンブルのTOPならではバラード「Just When We Start Makin' It」あたりが僕のおススメです。

全盛期のベイエリア・ファンクを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Oakland Stroke...」
Emilio Castillo/David Garibaldi/Stephen Kupka作。ファンキー全開のイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=nQKOAnzMV-E

「Don't Change Horses (in the Middle of a Stream)」
Johnny "Guitar" Watson/Lenny Williams作。シングル・カットされ、USチャート第26位、同R&Bチャート第22位となっています。Lenny Williamsのソウルフル・ヴォーカルを堪能できるファンキー・メロウなミディアムです。
https://www.youtube.com/watch?v=4WAIFl_ezic

「Just When We Start Makin' It」
Emilio Castillo/Stephen Kupka/Lenny Williams作。雰囲気のあるホーン・アンサンブルと共に始まるメロウ・バラード。メリハリの効いたホーン・アンサンブルがLenny Williamsのヴォーカルを引き立てるTOPならではバラードなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ZRNUMWS4BlY

「Can't You See (You Doin' Me Wrong)」
Emilio Castillo/Stephen Kupka/Lenny Williams作。フリーソウル好きが気に入るであろうファンキー・メロウ。サマー・モードにフィットする1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=_4vYFn0A3Nk

Arrested Development「Revolution」、Alias「Arrival」のサンプリング・ソースとなっています。
Arrested Development「Revolution」
 https://www.youtube.com/watch?v=RWlvOolOic4

「Squib Cakes」
Chester Thompson作。定番ドラム・ブレイクで知られる人気のインスト・ジャズ・ファンク。グルーヴィーなオルガンとTOPらしいホーン・アンサンブルも楽しめるファンキー・フルーヴ。Bruce Conteのギター・ソロもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rEGtdVWBI8k

Original Concept「Runnin' Yo' Mouth」、Raheem「I'm the King」、Mica Paris「I Wanna Hold on to You」、Vibraphonic「I See You」、The Orb「Earth (Gaia)」、Squarepusher「Fat Controller」、Nine Inch Nails「Head Like a Hole (Opal)」、De La Soul「Keepin' the Faith (Just a Touch Mix)」、The Time「Release It」、The Brand New Heavies「Dream Come True (Conversion Mix)」、Cypress Hill「Checkmate」等のサンプリング・ソースとなっています。
Raheem「I'm the King」
 https://www.youtube.com/watch?v=J3FZzEz0aXw
Mica Paris「I Wanna Hold on to You」
 https://www.youtube.com/watch?v=_wj9geZ-tzs
Nine Inch Nails「Head Like a Hole (Opal)」
 https://www.youtube.com/watch?v=uLKJzDixrvw
De La Soul「Keepin' the Faith (Just a Touch Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=U2B0hg6KUjE
The Time「Release It」
 https://www.youtube.com/watch?v=pnG5PErxR6Q
The Brand New Heavies「Dream Come True (Conversion Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=j-fIMugyLBo
Cypress Hill「Checkmate」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZQ_7l_RaOKU

「Time Will Tell」
Emilio Castillo/Stephen Kupka作。シングルにもなった感動ソウル・バラード。Lenny Williamsが素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3SKrkHd3fJI

Proof「Time a Tell Intro 1」のサンプリング・ソースとなっています。
Proof「Time a Tell Intro 1」
 https://www.youtube.com/watch?v=ynjJ8PGLxW0

「Man from the Past」
Emilio Castillo/Stephen Kupka/Lenny Williams作。僕好みの都会的メロウ・ソウル。抑えたトーンのファンキー・サウンドが実に格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zVibgv3BQqk

「Love's Been Gone So Long」
Bruce Conte作。サンセットが似合いそうな僕好みのメロウ・ミディアム。ベイエリアの風を感じる素敵な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_9G6kcWwNu8

「I Got the Chop」
Emilio Castillo/Stephen Kupka作。開放的なファンキー・グルーヴ。ベイエリア・ファンクらしい演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=kNlOG8x4TuQ

「Below Us, All the City Lights」
Emilio Castillo/Stephen Kupka作。ロマンティック・バラードをLenny Williamsがしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=4R6wmoRfUWs

Maintain「Steady Scheming」のサンプリング・ソースとなっています。
Maintain「Steady Scheming」
 https://www.youtube.com/watch?v=PKsDC96Refk

「...Oakland Stroke」
Emilio Castillo/David Garibaldi/Stephen Kupka作。アウトロもファンキーに締め括ってくれます。

Tower Of Powerの70年代の他作品もチェックを!

『East Bay Grease』(1970年)
イースト・ベイ・グリース

『Bump City』(1972年)
バンプ・シティ

『Tower Of Power』(1973年)
タワー・オブ・パワー

『Urban Renewal』(1975年)
オークランド・ストリート

『In the Slot』(1975年)
イン・ザ・スロット

『Ain't Nothin' Stoppin' Us Now』(1976年)
Ain't Nothin' Stoppin' Us Now

『We Came to Play!』(1978年)
We Came to Play

『Back on the Streets』(1979年)
Back on the Streets
posted by ez at 03:00| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月10日

Rhye『Woman』

ベッドルーム系のオルタナティヴR&B☆Rhye『Woman』

発表年:2013年
ez的ジャンル:ベッドルーム系オルタナティヴR&B
気分は... :ジェンダーについて考える・・・

昨日ニュースで、新作映画でトランスジェンダー役を演じる予定であった女優のハル・ベリーが、「男性になった女性」と語ったことで批判を浴び、謝罪すると同時に降板を発表したというニュースを見ました。

そのせいでジェンダーについてあれこれ考えていたら、ふと今回紹介する1枚が思い浮かびました。

ということで、今回はジェンダーレスなヴォーカルが印象的なオルタナティヴR&B作品Rhye『Woman』(2013年)です。

Rhyeは、カナダ出身のシンガー/プロデューサーMike Miloshとデンマーク出身のプロデューミュージシャン/プロデューサーRobin Hannibalが結成したL.A.を拠点とする男性デュオとしてスタート。

Robin Hannibalは、Little DragonSelah Sue『Reason』(2015年)のプロデュース等でも知られていますね。

デビュー・アルバムとなる本作『Woman』(2013年)は、各方面で絶賛され、音楽シーンに大きなインパクトを残した1枚となりました。

その後、Robinがユニットを抜けてMiloshのソロ・プロジェクトとなり、2017年に2ndアルバム『Blood』をリリースしています。

『Woman』(2013年)は、リリース当時に当ブログでもエントリーしようと思っていたのですが、何となく機を逸してしまい、そのまま僕の中で埋没していました。

美しくも儚いムードが魅力のベッドルーム・ミュージック的なオルタナティヴR&Bというのが僕の本作に対する印象です。

そして、その印象を最も特徴づけているのがMike Miloshのジェンダーレスなヴォーカルです。リリース当時、Miloshのヴォーカルを女性シンガーと勘違いし、Rhyeを男女ユニットだと信じ込んでいた人も結構いたと思います。

特にMiloshのヒンヤリしたヴォーカルをSade(Sade Adu)に重ねた人も多かったのでは?

確かにSadeがシンセ・ポップすると、こんな雰囲気かもしれませんね。

プロデュース、ソングライティングはRhye自身。

レコーディングにはThomas Drayton(b)、Andreas Halberg(b)、Elizabeth Lea(tb)、Tom Lea(viola、violin)、Rebekah Raff(harp)、August Rosenbaum(p)、Itai Shapiro(g)、Todd Simon(flh、tp)、Tracy Wannomae(clarinet、fl、sax)といったミュージシャンも参加しています。

シングルにもなった「Open」「The Fall」という人気の冒頭2曲がハイライト。

それ以外であれば、「Last Dance」「Shed Some Blood」「One Of Those Summer Days」「Major Minor Love」が僕のおススメです。

今聴き直しても素敵なベッドルーム・ミュージックだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Open」
2012年のRhyeのデビュー・シングル。美しいストリングス、ハープ、ホーンに続いて発せられるMiloshのSade調ヒンヤリ・ヴォーカルにゾクっとしますね。夢の中で彷徨うような音世界がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=sng_CdAAw8M

「The Fall」
この曲もアルバムに先駆けて2012年にシングル・リリースされた人気曲。ハウス調のピアノも含めてダンサブルなのですが、Miloshのヴォーカルが入るとアンニュイなムードが支配します。この美しくも儚い感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=JJS5ywEIsA4

「Last Dance」
Miloshのジェンダーレス・ヴォーカルの魅力を堪能できる官能的な哀愁グルーヴ。吐息まじりのMiloshのヴォーカルがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=KGmevoyiVPI

「Verse」
哀愁バラードですが、シンセとスリングスのバランスが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=-1L__280NSo

「Shed Some Blood」
オルタナティヴR&B好きの人は気に入りそうな哀愁ミディアム・グルーヴ。打ち水のようなヒンヤリ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eWFw89g5P7k

「3 Days」
美しいハープ・ソロによるイントロに続き、北欧シンセ・ポップ調のダンサブル・チューンが展開されます。このあたりはHannibalの色でしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=Gkh5Glu-1Yo

「One Of Those Summer Days」
幻想的なバラード。夏の静かな夜明けといった趣の幻想的なバラード。遠くで響くようなギターの音色もいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=R4zfrj0BzAk

「Major Minor Love」
Miloshの魅力を生かした美しいヴォーカルワークに魅了されます。万華鏡を見ているような楽しさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=e-Lok6dgkXw

「Hunger」
アルバムで最もシンセ・ポップ感が強調されているダンサブル・チューン。Hannibal主導の曲かもしれませんが、Miloshのヴォーカルはこのタイプの曲では生きない気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=W1-X6knHC7U

「Woman」
ラストはビートレスのタイトル曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=g-qPb-KX_C4

『Blood』(2017年)
posted by ez at 03:07| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月09日

Greg Guidry『Over The Line』

ブルーアイド・ソウルなAOR作品☆Greg Guidry『Over The Line』

発表年:1982年
ez的ジャンル:ブルーアイド・ソウル系AOR
気分は... :セルフコンパッション・・・

80年代AOR作品からGreg Guidry『Over The Line』(1982年)です。

Greg Guidry(1954-2003年)はミズーリ州セントルイス出身のシンガー・ソングライター。

ティーンエイジャーの頃にはThe Doobie BrothersMichael McDonaldと同じバンドで活動していたようです。

70年代後半から80年代前半にかけてソングライターとして活躍し、England Dan & John Ford ColeyClimax Blues BandRobbie DupreeExileJohnnie Taylor等に楽曲提供しています。

そんな中でGreg Guidry自身のアルバムとしてリリースしたのが本作『Over The Line』(1982年)です。

その後2ndアルバムも用意していましたが、契約のトラブル等でお蔵入りとなったようです。90年代には殆どその名前を聞かなくなっていたGreg Guidryですが、2000年には幻の2ndアルバム音源やデモを集めたアルバム『Private Session』と真の意味での久々の新作『Soul'd Out』という2枚のアルバムをリリースしましたが、2003年に火災による不慮の事故で逝去してしまいました。

さて本作本作『Over The Line』(1982年)ですが、ブルーアイド・ソウルなAOR作品として再評価されている1枚です。

プロデュースはJohn RyanGreg Guidryも何曲かで共同プロデューサーとしてクレジットされています。

レコーディングにはGreg Guidry(vo、p)以下、David Hungate(b)Gary Lunn,(b)、Larry Crew(b)、James Stroud(ds)、Mark Hammond(ds)、Mike Psanos(ds)、Dann Huff(g)、Phil Naish(p)、Gabriel Katona(syn)、Bobby LaKind(per)、William Page(sax)、David Sanborn(sax)、Muscle Shoals Horns(horns)、Sandy Guidry(vo)等のミュージシャンが参加しています。Greg本人以外ではDann Huffのギターが圧倒的に目立っています。

ヴォーカル良し、曲良し、サウンド良しのAOR指数かなり高い1枚です。個人的には日本人好み(AORファン好み)のメロディ、自然体のGregのソウルフル・ヴォーカル、巧みなヴォーカルワークの相乗効果が本作の魅力だと思います。

シングル・ヒットした「Goin' Down」、2ndシングルにもなった素敵なラブ・バラード「Into My Love」、同じく感動的なラブ・バラード「If Love Doesn't Find Us」、アーバン・ミディアム・グルーヴ「(That's) How Long」Climax Blues Band提供曲のセルフ・カヴァー「Gotta Have More Love」Robbie Dupree提供曲のセルフ・カヴァー「Are You Ready For Love」など充実の全10曲です。

AOR好きの日本人のために作られたような充実の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Goin' Down」
David C. Martin/Greg Guidry作。1stシングルとしてUSチャート第17位のヒットとなったオープニング。都会的サウンドと素敵なヴォーカルワークが調和したAORファン大満足の1曲に仕上がっています。Dann Huffものギター・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=cKGGxvwyz-4

「(That's) How Long」
David C. Martin/Greg Guidry作。爽快アーバン・サウンドのミディアム・グルーヴ。AOR好きの心をくすぐるヴォーカルワークがいいですね。ここでもDann Huffのロッキン・ギターが目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=u8AvIzDY40w

「Show Me Your Love」
David C. Martin/Greg Guidry作。AORらしい哀愁モードの疾走感がいいですね。ここでもヴォーカルワークの良さで魅力マシマシです。
https://www.youtube.com/watch?v=yuEczY612fw

「If Love Doesn't Find Us」
Jeff Silbar/Greg Guidry作。感動的なラブ・バラード。ナチュラルなソウルフル・ヴォーカルの良さにグッときてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=grEn9-pFSzU

「Gotta Have More Love」
David C. Martin/Greg Guidry/Jeff Silbar作。Climax Blues Bandへの提供曲のセルフ・カヴァー。Climax Blues Bandヴァージョンはアルバム『Flying The Flag』(1980年)のオープニングを飾っています。ブルーアイド・ソウルらしい雰囲気のミディアムです。ここでもキャッチーなヴォーカルワークとDann Huffものギター・ソロで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dQGJDH9HioM

Climax Blues Band「Gotta Have More Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=VueHyhrFiZc

「Over The Line」
Eddie Setser/Greg Guidry/Troy Seals作。タイトル曲は少しイナたい曲調ですが、なかなか良い味わいです。David Sanbornのサックスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pb5dRsPuUak

「(I'm) Givin' It Up」
Greg Guidry作。哀愁ミディアム・バラード。80年代前半らしい都会的なサウンド・センスの良さにグッときます。FASHIONSOFT「Can't Take It」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ExLrwyry4YY

「Are You Ready For Love」
Greg Guidry作。Robbie Dupree提供曲のセルフ・カヴァー。Robbie Dupreeヴァージョンはアルバム『Street Corner Heroes』(1981年)収録。Greg のソングライターの非凡さを実感できる1曲。二人だけのアーバン・ナイト感にグッとくるミディアム・バラードです。David Sanbornのサックスも実にいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=96eA7dCW2hE

Robbie Dupree「Are You Ready For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=vJHNNGpEtZk

「Into My Love」
Greg Guidry作。アルバムからの2ndシングル。女性ヴォーカルはSandy Guidry。AOR好きの心を鷲掴みにする素敵なラブ・バラードです。ラブ・ストーリーの感動的なエンディングにピッタリな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=jlF0zoQACck

「Darlin' It's You」
Greg Guidry作。ラストは何処となくSteely Dan調のミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6F32brpNS-U

僕のGreg Guidryへの興味は本作のみですが、他作品も挙げておきます。

『Private Session』(2000年)


『Soul'd Out』(2000年)
posted by ez at 00:01| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月08日

『今の気分は...グラウンド・ビートかな』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
今回は80年代後半から90年代前半のUKシーンを席捲したグラウンド・ビート系を10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Soul II Soul「Keep on Movin'」
https://www.youtube.com/watch?v=1iQl46-zIcM
From 『Club Classics Vol.1』(1989年)


Blue Pearl「Little Brother」
https://www.youtube.com/watch?v=07IV7VynI8E
From 『Naked』(1990年)
Naked

Caron Wheeler「Blue (Is The Colour Of Pain)」
https://www.youtube.com/watch?v=wyYTECae9lE
From 『UK Blak』(1990年)
Caron Wheeler.jpg

The Chimes「True Love」
https://www.youtube.com/watch?v=MJeqTN7zHEg
From 『The Chimes』(1990年)
The Chimes

Mica Paris「Contribution」
https://www.youtube.com/watch?v=U8Wj0x9xQ0c
From 『Contribution』(1990年)


Aswad「Next to You」
https://www.youtube.com/watch?v=xNHBk4AttI0
From 『Too Wicked』(1990年)


Bomb the Bass「Love So True (12 Inch Mix) 」
https://www.youtube.com/watch?v=QXJ0wAwGtjQ
From 『Unknown Territory』(1991年)


Saint Etienne「Only Love Can Break Your Heart」
https://www.youtube.com/watch?v=OrQfyb6nWuA
From 『Foxbase Alpha』(1991年)
フォックスベース・アルファ

Diana Brown & Barrie K. Sharpe「Sun Worshippers (Part 1 + 2)」
https://www.youtube.com/watch?v=PzR6fYepOug
From 『The Black, The White, The Yellow And The Brown(And Don't Forget The Redman)』(1992年)
The Black, The White, The Yellow And The Brown (And Don't Forget The Redman)

Yo Yo Honey「Groove On」
https://www.youtube.com/watch?v=1B7w4CorawY
From 『Voodoo Soul』(1992年)
Voodoo Soul
posted by ez at 00:13| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月06日

Johnny Mathis & Deniece Williams『That's What Friends Are For』

新旧男女シンガーによるデュエット作☆Johnny Mathis & Deniece Williams『That's What Friends Are For』

発表年:1978年
ez的ジャンル:男女デュエット・ソウル
気分は... :愛に包まれて・・・

今回はキュートな歌声が魅力の女性ソウル・シンガーDeniece Williamsが、黒人ポップ・スターJohnny Mathisと共演したJohnny Mathis & Deniece Williams『That's What Friends Are For』(1978年)です。

1951年生まれのUS女性ソウル・シンガーDeniece Williamsに関して、当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『This Is Niecy』(1976年)
 『Song Bird』(1977年)
 『When Love Comes Calling』(1979年)
 『I'm So Proud』(1983年)

本作のきっかけとなったのがJohnny Mathisのアルバム『You Light Up My Life』(1978年)。同作収録の「Emotion」「Too Much, Too Little, Too Late」という2曲でDeniece Williamsが客演しています。

Johnny Mathis『You Light Up My Life』(1978年)
johnny mathis you light up my life.jpg
Johnny Mathis & Deniece Williams「Emotion」
 https://www.youtube.com/watch?v=L5d6sAxC50M
Johnny Mathis & Deniece Williams「Too Much, Too Little, Too Late」
 https://www.youtube.com/watch?v=G3ceb5OVG7k

この客演をさらに発展させるかたちで制作されたデュエット・アルバムが本作『That's What Friends Are For』(1978年)です。

レコーデイングにはDavid T. Walker(g)、Lee Ritenour(g)、Wah Wah Watson(g)、Steve Lukather(g)、Lee Sklar(b)、Scott Edwards(b)、Ed Greene(ds)、Mike Baird(ds)、Michel Rubini(p)、Greg Phillinganes(key)、Sylvester Rivers(key)、Paulinho Da Costa(per)、Bob Zimmitti(per)、Plas Johnson(fl)、Ernie Watts(ts)、Bill Green(bs)、Dorothy Ashby(harp)、Stevie Wonder(harmonica)、 Jim Gilstrap(back vo)、Lani Groves(back vo)、Maxine Waters(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

プロデュースはJack GoldGene PageGlen Spreenがアレンジを手掛けています。

シングルにもなったMarvin Gaye & Tammi Terrellのカヴァー「You're All I Need to Get By」Aretha Franklinのカヴァー・ヒットでも知られるStevie Wonder作品「Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)」The Emotions「Special Part」のカヴァー「You're a Special Part of My Life」、僕の一番のお気に入りの都会的ファンキー・メロウ「Ready or Not」Billy Joelの大ヒット曲カヴァー「Just the Way You Are」『This Is Niecy』(1976年)収録曲の再録「That's What Friends Are For」、さり気なさが魅力のメロウ・チューン「Touching Me With Love」がおススメです。

温かい愛に包まれた素敵なデュエット・アルバムをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「You're All I Need to Get By」
Marvin Gaye & Tammi Terrell、1968年のヒット・シングルをカヴァー(Nickolas Ashford/Valerie Simpson作)。本カヴァーもシングル・カットもされ、USチャート第47位、同R&Bチャート第10位となっています。若さ弾けるDenieceとベテランらしい落ち着きのMathisとのバランスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ufbrp9HWFjg

「Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)」
Stevie Wonderのカヴァー(Morris Broadnax/Clarence Paul/Stevie Wonder作)。Aretha Franklinのカヴァー・ヒット(1973年)でも知られる楽曲ですね。都会的なバッキングによるアーバンな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LoLcbWVj51Y
Stevie Wonder「Until You Come Back To Me (That's What I'm Gonna Do)」
 https://www.youtube.com/watch?v=a2MJLXYBNv4
Aretha Franklin「Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)」
 https://www.youtube.com/watch?v=Nbokg0KM-n8

「You're a Special Part of My Life」
The Emotions「Special Part」のカヴァー(Lani Groves/Clarence McDonald/J.D. Williams作)。オリジナルは『Flowers』(1976年)収録。Mathisのオトナ・ヴォーカルがDenieceのハイトーン・ヴォーカルを優しく包み込む感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rtFT9QpxYjo
The Emotions「Special Part」
 https://www.youtube.com/watch?v=tQVksAVJqmA

「Ready or Not」
Amber DiLena/Jack Keller作。本作と同じ1978年にリリースされたDeborah Washington、Helen Reddyの両ヴァージョンでも知られる楽曲。僕の一番のお気に入りです。都会的なファンキー・メロウがモロに僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=z2uz_61Ot6c
Deborah Washington「Ready or Not」
 https://www.youtube.com/watch?v=upyeutwOK6o
Helen Reddy「Ready or Not」
 https://www.youtube.com/watch?v=OO42GuPxTe0
Epik High「Top Gun」のサンプリング・ソースとなっています。
Epik High「Top Gun」
 https://www.youtube.com/watch?v=CCEaegLmPgg

「Me for You, You for Me」
The Emotions「Me For You」のカヴァー(Fritz Baskett/Clarence McDonald作)。オリジナルは『Flowers』(1976年)収録。ストリングスを配したメロウ・バラード。愛に満ちた雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=G5m5QWgCyfQ
The Emotions「Me For You」
 https://www.youtube.com/watch?v=yXnMqAEPuvE
Non Phixion「We Are the Future」のサンプリング・ソースとなっています。
Non Phixion「We Are the Future」
 https://www.youtube.com/watch?v=RRomQ9PR-VM

「Heaven Must Have Sent You」
The Elgins、1966年のシングル曲をカヴァー(Lamont Dozier, Eddie Holland, Brian Holland作)。60年代スタイルのバラードをスマートに聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pkq_FX4Ap2Q

オリジナルLPでは「Heaven Must Have Sent You」の代わりに、Marvin Gaye and Tammi Terrell 1967年のヒット・シングルをカヴァー「Your Precious Love」(Nickolas Ashford/Valerie Simpson作)が収録されていましたが、CDリリースの際に「Heaven Must Have Sent You」に差し替えられました。

「Just the Way You Are」
Billy Joelの大ヒット曲「素顔のままで」をカヴァー。オリジナルは『The Stranger』(1977年)収録。美しいストリングスをバックに、この名曲をデュエットします。Stevie Wonderがハーモニカ・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=U77CgAD0qjM

永遠の名曲「Just The Way You Are」に関して、当ブログではMeta Roos & Nippe Sylwens BandTill BronnerDardanellesGenaiJose Jamesのカヴァーも紹介済みです。

「That's What Friends Are For」
『This Is Niecy』(1976年)収録曲のデュエットによる新録(Fritz Baskett/Lani Groves/Clarence McDonald/Deniece Williams作)。オリジナルが大好きですが、このデュエット・ヴァージョンも都会的なメロウ・フィーリングは実にいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=uLGSh1OzNww
「That's What Friends Are For」(From 『This Is Niecy』
 https://www.youtube.com/watch?v=uVwuJBSbAIY

「I Just Can't Get Over You」
Nat Kipner/Winston Sela作。男女デュエットらしい実直なラブ・バラードに胸に込み上げてくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=VuaYeN9Jy4I

「Touching Me With Love」
Mel Besher/Corey Maass作。ラストはさり気なさが魅力のメロウ・チューンで締め括ってくれます。愛に包まれる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=n4bnJkcQKQM

Deniece Williamsの他作品もチェックを!

『This Is Niecy』(1976年)
This Is Niecy

『Song Bird』(1977年)
Song Bird

『When Love Comes Calling』(1979年)
ラヴ・コーリン(期間生産限定盤)

『My Melody』 (1981年)
マイ・メロディ

『Niecy』 (1982年)
NIECY ~ EXPANDED EDITION

『I'm So Proud』(1983年)
シークレット・ラブ(エクスパンデッド・エディション)

『Let's Hear It for the Boy』 (1984年)
Let's Hear It for the Boy
posted by ez at 00:28| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする