2020年07月12日

J. Lamotta Suzume『Brand New Choice』

ブラン・ニュー・すずめ!☆J. Lamotta Suzume『Brand New Choice』

発表年:2020年
ez的ジャンル:ベルリン産次世代ネオソウル
気分は... :新たな選択!

新作アルバムからイスラエル出身、ドイツ、ベルリンを拠点に活動する女性アーティストJ. Lamotta Suzumeの新作『Brand New Choice』です。

イスラエル、テルアビブでモロッコ系の両親の元に生まれ、現在はベルリンを拠点に活動するビートメイカー、シンガー/ラッパーJ. Lamotta Suzumeの紹介は、デビュー・アルバム『Concious Tree』(2017年)、2ndアルバム『Suzume』(2019年)に続き3回目となります。

1st『Concious Tree』『ezが選ぶ2018年の10枚』に、2nd『Suzume』『ezが選ぶ2019年の10枚』にセレクトした近年の僕のお気に入りアーティストの一人であるJ. Lamotta Suzume

3rdアルバムと呼びたい新作『Brand New Choice』ですが、実際は今年リリースされた7曲入りEP「Brand New Choice」に、昨年リリースされた『Suzume』のリミックスEP「Suzume Remixed」からの3曲を加えた日本独自編集CDです。

本作で特徴的なのはサウンド面での変化です。

EP「Brand New Choice」からの7トラックは、これまでのジャジー&メロウな雰囲気は後退し、シンセ・サウンドを強調したフューチャリスティックなトラックが目立ちます。その意味ではリミックスEP「Suzume Remixed」からの3トラックとの組み合わせも違和感ないかもしれません。

「Hope So」「Brand New Choice」「Can't Refuse」という冒頭の3曲を聴けば、本作におけるブラン・ニュー・すずめを実感できると思います。

リミックス3トラックも『Suzume』を聴いていた方は楽しめると思います。

ブラン・ニュー・すずめを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Hope So」
J. Lamotta Suzume/Frank Dasent作。David Thornton/J. Lamotta Suzumeプロデュース。フューチャリスティックな次世代ネオソウルがオープニング。サウンド面での新スタイルを垣間見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=3CmvLLctTLA

「Brand New Choice」
J. Lamotta Suzume作。Tim Granbacka/J. Lamotta Suzumeプロデュース。タイトル曲は。フューチャリスティックなダンサブル・チューン。シンセによるエレクトリックな質感をうまく活かしているのがいいですね。

「Can't Refuse」
J. Lamotta Suzume作。David Thorntonプロデュース。ビートのデジタル感が印象的なR&Bチューン。自身の心と対話しているような内省的な雰囲気が今の時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=sUFNM9Uu5DY

「Trust Me」
J. Lamotta Suzume作。J. Lamotta Suzumeプロデュース。これまでのジャジー・メロウをフューチャリスティックにアップデートさせたようなトラックです。

「Take Your Time」
J. Lamotta Suzume作。David Thorntonプロデュース。シンセのエレクトリックな質感を強調したダンサブル・チューン。美しくも儚いムードです。

「More」
J. Lamotta Suzume作。J. Lamotta Suzumeプロデュース。インタールード的な小曲。

「Fire」
J. Lamotta Suzume作。J. Lamotta Suzumeプロデュース。従来の彼女のイメージに最も近いトラック。日だまりのメロウ・ソウルを楽しめます。

ここまでがEP「Brand New Choice」の7トラック。
こっからはリミックスEP「Suzume Remixed」からの3トラックです。

「Shugah Boi (Sweet William Remix)」
『Suzume』収録曲の日本人トラック・メイカーSweet Williamによるリミックス。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、よりヴィヴィッドな雰囲気が加味されています。
https://www.youtube.com/watch?v=cX4e_XSjZyU

「Turning (Flofilz Remix)」
『Suzume』収録曲のFlofilzによるリミックス。オリジナルは大好きなトラックでした。本リミックスはロウ・ビートとジャズフィーリングのピアノを強調した仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=NZjLQJUnDtI

「If You Wanna (Gianni Brezzo Remix)」
『Suzume』収録曲のGianni Brezzoによるリミックス。Gianni Brezzoはバレアリック・シーンからも注目を集める気鋭プロデューサー。オリジナルな素敵な日だまりのメロウ・ソウルでしたが、ここではバレアリックな「If You Wanna」を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=4nE4nkNm5CA

未聴の方は『Concious Tree』(2017年)、『Suzume』(2019年)もチェックを!

『Concious Tree』(2017年)
コンシャス・トゥリー

『Suzume』(2019年)
すずめ
posted by ez at 00:43| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする