発表年:1972年
ez的ジャンル:TVドラマ系キッズ・コーラス・グループ
気分は... :ゆかいなブレディー家・・・
今回はTVドラマが誕生したキッズ・コーラス・グループThe Brady Bunchの2ndアルバム『Meet the Brady Bunch』(1972年)です。
The Brady Bunchは、国民的人気を博したアメリカのホーム・コメディ・ドラマ『ゆかいなブレディー家(The Brady Bunch)』(1969-1974年)から生まれたキッズ・コーラス・グループ。
メンバーはドラマで兄弟を演じたBarry Williams(Greg Brady)、Maureen McCormick(Marcia Brady)、Chris Knight(Peter Brady)、Eve Plumb(Jan Brady)、Mike Lookinland(Bobby Brady)、Susan Olsen(Cindy Brady)という6名。
グループは『Merry Christmas From the Brady Bunch』(1970年)、『Meet the Brady Bunch』(1972年)、『The Kids From the Brady Bunch』(1972年)、『The Brady Bunch Phonographic Album』(1973年)という4枚のアルバムをリリースしています。
『ゆかいなブレディー家』は、日本では1970年7月4日から1971年9月25日までフジテレビ系にて放映していたようです。
僕も『ゆかいなブレディー家』という番組名と断片的にドラマ映像の記憶があります。上記の放映時、僕は幼稚園生だったはずですが、その時リアルタイムで見たのか、その後再放送等で見たのかは記憶が定かでありません。
今日紹介する『Meet the Brady Bunch』(1972年)は、サバービア誌にも掲載されたキッズ・ソフトロックとして再評価の高い1枚です。
プロデュースはJackie Mills。
アルバムは有名曲カヴァー5曲とオリジナル7曲の全12曲。
「I Just Want to Be Your Friend」(The Millennium)、「Baby I'm-a Want You」(Bread)、「American Pie」(Don McLean)、「Day After Day」(Badfinger)、「Me and You and a Dog Named Boo」(Lobo)というカヴァー5曲の完成度の高さが目立ちます。
しかしながら、オリジナルもカヴァーに負けていません。フリーソウル方面で人気の「I Believe in You」、グルーヴィーなキッズ・ヤングソウル「Time to Change」、キッズ・ブルーアイド・ソウルな「Ain't It Crazy」、爽快ソフトロック「Come Run with Me」など素敵なトラックが揃っています。
キッズ・ソフトロックの最高峰を楽しみましょう!
全曲紹介しときやす。
「We'll Always Be Friends」
Danny Janssen/Jackie Mills作。シングルにもなったオープニング。キッズ・グループらしい清らかな爽快メロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=eIqZiAhRyMU
「Day After Day」
Badfinger、1971年のヒット・シングルをカヴァー(Pete Ham作)。オリジナルはアルバム『Straight Up』(1971年)収録。好バッキングも含めてキッズ・グループと侮れない完成度を感じる1曲。ラブ&ピースな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ucm33KJFLAc
「Baby I'm-a Want You」
Bread、1971年のヒット・シングルをカヴァー(David Gates作)。オリジナルはアルバム『Baby I'm-a Want You』(1972年)収録。キッズ版Breadと呼びたくなるオリジナルの雰囲気を受け継いだ素敵な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rQvow51FlZA
「I Believe in You」
Danny Janssen/Jackie Mills作。フリーソウル方面で再評価の高まったバブルガム・ポップ/ソフトロック・チューン。キッズ・グループらしい清々しさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qHOhx0c8CNM
「American Pie」
Don McLean、1971年のUSチャートNo.1の大ヒット・シングルをカヴァー(Don McLean作)。オリジナルはアルバム『American Pie』(1971年)収録。素晴らしいヴォーカル・プロダクションに感心します。サウンド・プロダクションも含めて完成度の高い好カヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=n9qLr040WIk
「Time to Change」
Billy Meshel/Christopher Welch/Raymond Bloodworth作。シングル曲にもなりました。The Pharcyde「Soul Flower (Remix)」のサンプリング・ソースにもなっています。フリーソウル好きも楽しめるグルーヴィーなキッズ・ヤングソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=C3_cZSldUqU
「Me and You and a Dog Named Boo」
Lobo、1971年の大ヒット・デビュー・シングルをカヴァー(Kent LaVoie作)。オリジナルはアルバム『Introducing Lobo』(1971年)収録。
作。カントリー・ポップ調のサウンドに合わせて、キッズらしい素直なヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lmrLN8kaRgU
「I Just Want to Be Your Friend」
The Millenniumのカヴァー(Curt Boettcher作)。オリジナルはアルバム『Begin』(1968年)収録。ソフトロック好きにはたまらないカヴァー・セレクトですね。本曲を本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?キッズ・ソフトロックの最高峰と呼びたくなる仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=HWaRhzZxs5s
「Love My Life Away」
Danny Janssen/Jackie Mills作。透明感のあるコーラスワークを強調したキッズ・グループらしい魅力に溢れた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=LIII1MJUcLw
「Come Run with Me」
James Bryant/Richard Obegi作。ソフトロック好きは気に入りそうな爽快ポップ。息の合ったコーラスワークがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AOe16CYBFKs
「Ain't It Crazy」
Danny Janssen/Jackie Mills作。バックの都会的サウンドも含めて、キッズ・ブルーアイド・ソウルとでも呼びたく雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=EiSusxKihDI
「We Can Make the World a Whole Lot Brighter」
Michael Gately/Robert John作。本編ラストはキッズ・ソフトロックの魅力に満ちたメロウ・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WcQQN79h0EU
僕の保有するCDにはメンバーのChris KnightとMaureen McCormickがリリースしたアルバム
『Chris Knight & Maureen McCormick』(1973年)から「Just a Singin' Alone」、「Tell Me Who You Love」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
ご興味がある方はThe Brady Bunchの他作品もチェックを!
『Merry Christmas From the Brady Bunch』(1970年)
『The Kids From the Brady Bunch』(1972年)
『The Brady Bunch Phonographic Album』(1973年)