2020年07月22日

Elliot Lurie『Elliot Lurie』

隠れたシティ・ソウル逸品☆Elliot Lurie『Elliot Lurie』

発表年:1975年
ez的ジャンル:シティ・ソウル系男性SSW
気分は... :4連休前ですが・・・

4連休前ですが、東京はステイホーム・ムードですね。
僕も読書でもしながら、ステイホームしようと思います。

今回は70年代シティ・ソウル作品Elliot Lurie『Elliot Lurie』(1975年)です。

Elliot Lurieは1948年N.Y.ブルックリン生まれの男性シンガー・ソングライター。

1969年にポップ・ロック・バンドLooking Glassを結成し、ヴォーカル&リード・ギターを担当しました。

1972年、USチャートNo.1となった大ヒット・シングル「Brandy (You're a Fine Girl)」で脚光を浴びました。
「Brandy (You're a Fine Girl)」
 https://www.youtube.com/watch?v=DVx8L7a3MuE

アルバムとしては、『Looking Glass』(1972年)と『Subway Serenade』(1973年)の2枚をリリースしています。

1974年にLurieはグループを脱退します。そしてソロ・デビュー・シングル「Your Love Song」(1974年)を経て、ソロ・アルバムとなる本作『Elliot Lurie』(1975年)をリリースします。結果として、本作はLurie唯一のソロ・アルバムとなりました。

プロデュースはDavid KershenbaumElliot Lurie本人も1曲で共同プロデュースしています。また、Michael Omartianがアレンジを手掛けています。

レコーディングにはDavid Paich(key)とDavid Hungate(b)という後のTotoメンバー、CrusadersJoe Sample(key、el-p)、Wilton Felder(b)、Larry Carlton(g)、さらにEd Greene(ds)、Steve Gadd(ds)、Michael Omartian(syn、key、horns)、Paul Griffin(key)、Stephen "Fontz" Gelfand(b)、Gary Coleman(per)、Ralph MacDonald(per)、Bobby Schaper(per)、Ernie Watts(ts)といったミュージシャンが参加しています。

また、Julia Tillman WatersMaxine Willard WatersLuther WatersOren WatersKim CarnesMark CreamerMaxine DixonPhyllis BrownTom Seufertがバック・コーラスで参加しています。

アルバム全体は名うてのミュージシャン達の好バッキングに支えられたシティ・ソウル/ブルーアイド・ソウル作品に仕上がっています。

ヒットはしませんでしたが、「Disco (Where You Gonna Go)」「I Think I'm Fallin」というシングル2曲に本作の魅力が詰まっています。

それ以外にトロピカル・モードのブルーアイド・ソウル「Blue Lady」、Looking Glassの同僚Larry Gonskyとの共作「Just Another Music Man」Jackie DeShannonのカヴァー「My Baby Is A Lady」、メロウ・バラード「I Don't Wanna Lose You (For My Life)」、ファンキー・メロウな「Happy」あたりもおススメです。

Youtubeには音質悪い音源しかありませんが、CDで聴くとグッと印象が良くなると思います。

全曲紹介しときやす。

「Disco (Where You Gonna Go)」
Elliot Lurie作。シングル・カットもされたオープニング。タイトル通りのディスコ調メロウ・グルーヴ。Lurieのブルーアイド・ソウルな魅力が引き出されています。Ernie Wattsのサックスがシティ・ソウル・ムードを高めてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=i7mPVxV2Cl8

「I Think I'm Fallin」
Elliot Lurie作。この曲もシングルにもなりました。シティ・ソウル好きの心を擽る1曲に仕上がっています。サマー・モードのメロウ・ミディアム。Larry Carltonの素敵なギターにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=jOv0YAjbDsM

「Blue Lady」
Elliot Lurie作。トロピカル・モードの寛いだブルーアイド・ソウルといった趣がいい感じです。カクテルでも飲みながら聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2qzEH4LPs4c

「Rainbow Girl」
Elliot Lurie作。抑えたトーンながらもツボを押さえたバッキングが格好良い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=IyE1xLxOEjY

「Just Another Music Man」
Elliot Lurie/Larry Gonsky作。Looking Glassの同僚Larry Gonskyとの共作。ポップな味わいのメロウ・ミディアム。ホーン・サウンドのメリハリと終盤のLurie自身のギター・ソロにもグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=g9Ird6aTKv8

「My Baby Is A Lady」
Jackie DeShannonの「Your Baby Is A Lady」カヴァー(Donna Weiss/Jackie DeShannon作)。オリジナルは当ブログでも紹介した『Your Baby Is A Lady』(1974年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、よりシティ・ソウル寄りのリラックスした仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=ukUq4-YLPFc

Jackie DeShannon「Your Baby Is A Lady」
 https://www.youtube.com/watch?v=Soqx4eGz0Lo

「One More Saturday Night」
Elliot Lurie作。ブルージーかつポップなブルーアイド・ソウル。少しイナたい感じが逆にいいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=QhLmVdT59mM

「I Don't Wanna Lose You (For My Life)」
Elliot Lurie作。僕のお気に入りのメロウ・バラード。Lurieのシンガー・ソングライターとしての魅力を実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=I9U8GiuPWMA

「Rock And Roll Lady」
Glenn Ballantyne/Jackie DeShannon作。Jackie DeShannon作品の2曲目です。リラックスしたミディアム・ロック
https://www.youtube.com/watch?v=luTd9P16tmo

「Happy」
Donnie Weaver作。ラストはファンキー・メロウなブルーアイド・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CwQJU1BJg6w

ご興味がある方はLooking Glassの作品もチェックを!ちなみにLurieが脱退したLooking Glassは、新メンバーを迎えてFallen Angelsと改名し、グループを存続させます。さらに、その後メンバー・チェンジを経てハード・ロック/パワー・ポップ・グループStarzとして再スタートを切りました。

『Brandy/Complete Recording』
『Looking Glass』(1972年)と『Subway Serenade』(1973年)を全曲収録
posted by ez at 02:39| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする