2020年07月24日

Maxwell『Now』

初のUSアルバム・チャートNo.1☆Maxwell『Now』

発表年:2001年
ez的ジャンル:ニュー・クラシック・ソウル系セクシー男性R&B
気分は... :第2波に備えよ!

孤高の官能R&BシンガーMaxwellです。彼の紹介は2回目になります。

1973年N.Y.ブルックリン生まれのMaxwell(本名Gerald Maxwell Rivera)の紹介は、デビュー・アルバム『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)、2ndアルバム『Embyra』(1998年)に続き3回目となります。

3rdアルバムとなる本作『Now』(2001年)は、USアルバム・チャート、同R&Bアルバム・チャート共に初のNo.1となったヒット・アルバムです。

プロデュースはMaxwell自身(Musze名義)とSadeSweetbackでの活動で知られるStuart Matthewman。デビュー・アルバム『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)、2ndアルバム『Embyra』(1998年)でもタッグを組んでいたコンビですね。

レコーディングにはStuart Matthewman(b、g、key)、Hod David(g、b、key)、Melvin "Wah Wah" Watson(g)、Bruce Bouton(steel g)、Michael Neal(b)、Michael Bland(ds)、Etienne Stadwijk(key)、Frederico Pena(key)、Bashiri Johnson(per)、Steven Bernstein(tp)、Clark Gayton(tb)、Andre Roberson(sax)といったミュージシャンが参加しています。

個人的には「Get To Know Ya」「Noone」「Temporary Nite」「Now/At The Party」といったダンサブル系のトラックに惹かれます。

シングルにもなった「Lifetime」『MTV Unplugged』(1997年)でも取り上げていたKate Bushのカヴァー「This Woman's Work」といったバラードも魅力的です。ペダル・スティールでアクセントをつけた「For Lovers Only」あたりも面白いのでは?

本作から次作『BLACKsummers'night』(2009年)がリリースされるまで約8年の歳月を要することになります。

その意味で本作『Now』は、ニュー・クラシック・ソウルなMaxwell第1章の集大成と呼べるのではないかと思います。

『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)、『MTV Unplugged』(1997年)、『Embyra』(1998年)と4枚セットで手元に置いておきましょう。

全曲紹介しときやす。

「[Blank Track]」
約4秒の無音がオープニング・トラック。

「Get To Know Ya」
アルバムからの1stシングル。US R&Bチャート第25位となりました。Maxwellの魅力全開の1曲です。透明感のあるギター・カッティング、重心の低いベースラインと共に疾走するミステリアスなセクシー・ダンサー。僕の一番のお気に入り曲でもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=rp8WYwE3LUI

「Lifetime」
アルバムからの2ndシングル。USチャート第22位、同R&Bチャート第5位となりました。ニュー・クラシック・ソウルらしいセクシー・バラード。Maxwellの官能的な魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=gMAHTZ2nBvk

Mickey Factz「Time of Our Life」、Sonder「Feel」のサンプリング・ソースとなっています。
Mickey Factz「Time of Our Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=LjcwAOr1aAE

「W/As My Girl」
さり気ないですがセクシーな魅力を醸し出す1曲。抑えたトーンの引き算の美学があります。
https://www.youtube.com/watch?v=w7fu9a0s0rY

Chase N. Cashe「Lights Down」、Nemo Achida「Sweat」のサンプリング・ソースとなっています。

「Changed」
音作りへのこだわりを感じるミディアム・バラード。派手さはありませんが、何処か惹かれるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=YL6MNTI8ta0

「Noone」
Princeに通じる官能ダンサー。こういうのもMaxwellらしくて好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ituDAbbgdV0

L-Vis 1990「Forever You」のサンプリング・ソースとなっています。
L-Vis 1990「Forever You」
 https://www.youtube.com/watch?v=vTeKtAn30gs

「For Lovers Only」
ペダル・スティールの音色が印象的なバラード。Maxwellとペダル・スティールってミスマッチなイメージもありますが、これが悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=umbrEOrHgAo

「Temporary Nite」
僕好みの官能的なファンク・グルーヴ。ロッキンなアクセントとのバランスが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=q5YsY8Jz7oY

「Silently」
官能的ファルセットが映えるバラード。彼のミステリアスな魅力を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=xYRGbjNfJ94

「Symptom Unknown」
哀愁バラードを切々と歌います。孤高なムードが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=AksD0dW1o2w

「This Woman's Work」
Kate Bushのカヴァー。オリジナルはアルバム『The Sensual World』(1989年)収録。元々は『MTV Unplugged』(1997年)でカヴァーしていた楽曲を改めてスタジオ録音したものです。アルバムからの3rdシングル。US R&Bチャート第16位となりました。ストリングスを配したビューティフル・バラードに仕上がっています。カヴァーだからこそ余計にMaxwellの美意識が際立ちます。
https://www.youtube.com/watch?v=gkeCNeHcmXY

Da Brat feat. Cherish「In Love Wit Chu」、Rapsody「The Woman's Work」、Troy Ave「Glitter and Gold」、Weep.「I Know U Got Work」、O.T. Genasis feat. Lil Wayne「Do It」、Tone Stith「This Woman's Work/Lifetime」等のサンプリング・ソースとなっています。
Rapsody「The Woman's Work」
 https://www.youtube.com/watch?v=Qv2nynkzsnw
Troy Ave「Glitter and Gold」
 https://www.youtube.com/watch?v=L-zIlj-iOdw
Weep.「I Know U Got Work」
 https://www.youtube.com/watch?v=W3mpZh6wyt0
O.T. Genasis feat. Lil Wayne「Do It」
 https://www.youtube.com/watch?v=1S5h0nlE65I
Tone Stith「This Woman's Work/Lifetime」
 https://www.youtube.com/watch?v=sI2NZ25ObXk

「Now/At The Party」
ラストはMaxwellらしい格好良さの詰まったセクシー・ダンサーで締め括ってくれます。Prince風にも聴こえますが、Maxwellならではの美学が貫かれていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=jxt69wfVfkM

Maxwellの他作品もチェックを!

『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)


『MTV Unplugged』(1997年)


『Embyra』(1998年)


『BLACKsummers'night』(2009年)


『blackSUMMERS'night』(2016年)
posted by ez at 01:23| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする