発表年:2020年
ez的ジャンル:電化グナワ・ダンス
気分は... :グナワって???
新作アルバムから、モロッコの伝統音楽グナワ(Gnawa)のアーティストRabii Harnouneとフランクフルトを拠点に活動するプロデューサーV.B.Kuhlがタッグを組んだ電化トライバル・ダンス作品、Rabii Harnoune & V.B. Kuhl『Gnawa Electric Laune』です。
Rabii Harnouneはモロッコ、カサブランカ出身のゲンブリ(ギンブリ)奏者/シンガー。ゲンブリ(ギンブリ)とはモロッコの弦楽器です。
正直、モロッコの伝統音楽グナワ(Gnawa)については全く明るくありませんが、Tru Thoughtsからリリースされたモロッコ伝統音楽×電化ダンスのクロスオーヴァー作品、Gilles Petersonもヘヴィ・プレイ!という情報に惹かれてネット購入しました。
伝統音楽×電化ダンスのクロスオーヴァー作品って、電化サウンドが伝統音楽の良さを打ち消してしまうことも少なくないですが、本作は伝統音楽の良さと電化ダンス・サウンドの相乗効果で今までにない進化形の電化トライバル・ダンス・ミュージックを創造しています。
先行シングルにもなった「Traveller」をはじめ、「Invitation To Dance」、「Baniya」、「Zid L'Mal」、「Light Out Night On」あたりが特におススメです。
グナワや伝統音楽に興味がない方でもクラブミュージック/クロスオーヴァー好きの人であれば楽しめる1枚だと思います。
中毒性のある掘り出し物をぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Forest」
鳥の囀りと伝統音楽らしい旋律に電化サウンドが重なってくるモダン・グナワがオープニング。世界に開かれた伝統音楽に仕上がっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tO8VXBzhNII
「Yomali」
ゲンブリの響きと電化サウンドの組み合わせが新鮮なトラック。電化グナワ・ダンスの世界にグイグイ引き込まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=AeaYvmvtDcc
「Light Out Night On」
伝統音楽×電化サウンドのクロスオーヴァーをフューチャリスティックに聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4q5K7lFzUGg
「Traveller」
先行シングルにもなった話題曲。伝統音楽×電化ダンスのクロスオーヴァーが実に鮮やかです。グナワ云々を抜きにしても楽しめるトライバル・ダンス・ミュージックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Eo_-nrLxwF8
「Soyo」
基本は伝統音楽ですが、それを野暮ったく聴かせない手腕に感心するトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=5LZhBD6RH80
「Invitation To Dance」
近未来の伝統音楽を聴いている気分にあるフューチャリスティック・トライバル・ダンス。トライバルなトランス感覚を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=eOuwYT-OcOg
「Arabian Echo」
新感覚の電化トライバル・ダンス。少しダビーな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VAvFH8GS0vw
「Sowiyi」
伝統音楽のクラブ仕様リミックスといった雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=sx21twp8KfE
「Baniya」
僕好みのパーカッシヴ・ビートが心地好い民族クロスオーヴァー。クラブミュージック/クロスオーヴァー好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=sz5dwEj8Jak
「Negsha」
伝統音楽をコンテンポラリーなセンスで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HmO8YN2AG3g
「Zid L'Mal」
このモダンな民族クロスオーヴァーも僕のお気に入り。伝統音楽らしさとモダンな電化ビートが喧嘩せずに両立している点が素晴らしい!
https://www.youtube.com/watch?v=Pv4_fgxj1Ug
「Jalaba」
ラストは進化形のエレクトリック・グナワで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9TZ1pWXsABA
コロナ感染者の状況は緊急事態宣言時に逆戻りですね。
しばらくは仕事もプライベートもステイホーム対応するしかないようですね。まぁ、僕の場合、ステイホーム適応力が高い(単に一人で過ごすのが好きなだけですが)ので、それほど苦にはなりませんが・・・