発表年:1979年
ez的ジャンル:アーバン・ファンク/モダン・ソウル
気分は... :フラジャイルな世界・・・
もう8月突入・・・2か月前はもう少し希望が見える夏を期待していましたが、期待を打ち砕かれる夏になりそうですね。
今回は70年代ファンク/モダン・ダンサー作品からOne Way featuring Al Hudson『One Way featuring Al Hudson』(1979年)です。
Al Hudsonを中心としたデトロイト出身のファンク/ソウル・グループOne Wayについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Fancy Dancer』(1981年)
『Who's Foolin' Who』(1982年)
『A New Beginning』(1988年)
Al Hudson & The Soul Partners名義で『Especially For You』(1976年)、『Cherish』(1977年)、『Spreading Love』(1978年)、さらにAl Hudson & The Partners名義で『Happy Feet』(1979年)といったアルバムを ABC Recordsからリリースしてきた彼らが、MCA Recordsへの移籍を機にOne Wayを名乗り、その第一弾アルバムとなったのが本作『One Way featuring Al Hudson』(1979年)です。
本作におけるOne Wayメンバーは、Al Hudson(vo、tambourine)、Alicia Myers(vo)、Brenda Wiley(vo)、Kevin McCord(b、vo)、Dave Roberson(vo、g)、Leroy Hyter(key、sax、vo)、Gregg Gregg*(g)。
プロデュースはOne WayとRich Becker。
アルバム全体としては、アーバン・ダンサーな魅力に満ちたモダンなファンク/ソウル作品に仕上がっています。
「You Can Do It」はAl Hudson & The Partners時代のシングルのロング・ヴァージョンです。
シングルにもなった人気曲「Music」をはじめ、「Now That I Found You」、「I Am Under Your Spell」といったアーバン・ダンサーにアルバムの魅力が凝縮されていると思います。
サンプリング・ソースとして人気の「Guess You Didn't Know」、シンセのアクセントを効かせた「Come Dance With Me」も含めて充実の全6曲です。
全曲紹介しときやす。
「Now That I Found You」
Dick Bozzi/John Unger作。グループ名を変更し、心機一転を図ったグループの方向性を印象づけるメロウ&ジェントルなアーバン・ダンサーがオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=ZKdKdalIxr0
「You Can Do It」
Al Hudson & The Partners時代のシングルのロング・ヴァージョン(Alicia Myers/Kevin McCord作)。この曲のみAl Hudson & The Partnersプロデュース。軽快なディスコ・チューンはアルバム内で少し浮いていますが、逆にAl Hudson & The PartnersからOne Wayへの変化を確認できて興味深いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=5J0drXATUyQ
Alicia Myersの印象的なヴォーカルはJungle Brothers「Feelin' Alright」等のサンプリング・ソースとなっています。
Jungle Brothers「Feelin' Alright」
https://www.youtube.com/watch?v=vDetDPF0sG0
「Guess You Didn't Know」
Al Hudson/Cuba Gregory, Jr.作。切々と歌われるスロウ。ジワジワと滲み出てくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mVqhD5iZpWg
Kanye West「Beat 5」、Wood Street Playaz「Life Is but a Dream」、Do or Die「Search Warrant」、Foxy Brown feat. AZ「Too Real」
Symbolyc One and Illmind feat. Myth, Bavu Blakes & Chucky Sly「We Three Kings」、Curren$y and Mac Miller「Money Shot」等のサンプリング・ソースとなっています。
Kanye West「Beat 5」
https://www.youtube.com/watch?v=33QITDcxv3I
Wood Street Playaz「Life Is but a Dream」
https://www.youtube.com/watch?v=IWV4wtYQHqU
Do or Die「Search Warrant」
https://www.youtube.com/watch?v=9CEsfiI3PFs
Foxy Brown feat. AZ「Too Real」
https://www.youtube.com/watch?v=UOtkS6-g8EU
Symbolyc One and Illmind feat. Myth, Bavu Blakes & Chucky Sly「We Three Kings」
https://www.youtube.com/watch?v=93CRRI1hmII
Curren$y and Mac Miller「Money Shot」
https://www.youtube.com/watch?v=zm0fDBREARw
「Music」
Kevin McCord作。One Wayの方向性を感じられるこのアーバン・ダンサーをアルバムのハイライトに挙げる人も多いのでは?僕もこれが一番好き!
https://www.youtube.com/watch?v=Tqu-2sZSNEc
MC Solaar「Funky Dreamer」、Chubby Chunks「Testament One」、Bob Sinclar「My Only Love」等のサンプリング・ソースとなっています。
MC Solaar「Funky Dreamer」
https://www.youtube.com/watch?v=jen6pDCo8Qo
Chubby Chunks「Testament One」
https://www.youtube.com/watch?v=WgsACRUbBlY
Bob Sinclar「My Only Love」
https://www.youtube.com/watch?v=PJhgrFhrt-c
「Come Dance With Me」
Al Hudson/Cuba Gregory, Jr.作。シンセのアクセントを効かせたモダンなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=6up-v29MMo8
M.O.P.「Operation Lockdown」のサンプリング・ソースとなっています。
M.O.P.「Operation Lockdown」
https://www.youtube.com/watch?v=4zlJt-NVAQ8
「I Am Under Your Spell」
Dave Roberson/Valeria O'Neal作。ラストはブラコン・モードのミッドナイト・ダンサーで締め括ってくれます。このトラックも僕のお気に入り。アーバンな雰囲気が実にいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0TpcBwnRcFE
Al Hudson & The Soul PartnersおよびOne Wayの他作品もチェックを!
Al Hudson & The Soul Partners『Especially For You/Cherish』(1976/1977年)※2in1CD
Al Hudson & The Partners/Al Hudson & The Soul Partners『Spreading Love/Happy Feet』(1978/1979年) ※2in1CD
『One Way featuring Al Hudson』(1980年)
『Fancy Dancer』(1981年)
『Love Is... One Way』(1981年)
『Who's Foolin' Who』(1982年)
『Wild Night』(1982年)
『Lady』(1984年)
『Wrap Your Body』(1985年)
『A New Beginning』(1988年)