発表年:1982年
ez的ジャンル:西海岸アーバン・ソウル
気分は... :アンビエンスがいい!
今回は男性ソウル・デュオNolan & Crossleyの2ndアルバム『Ambience』(1982年)です。
Nolan & CrossleyはギタリストCurtis Anthony NolenとキーボーディストRaymond Crossleyによる男性ソウル・デュオ。
二人はミュージシャンとしてMarvin Gaye『In Our Lifetime』(1981年)、Passage『Passage』(1981年)、DeBarge『All This Love』(1982年)等に参加しています。
また、プロデューサー/ソングライターとしてもDeBargeの大名曲「I Like It」(1982年)の共同プロデュース、同じくDeBarge「Can't Stop」(1982年)のソングライティングを手掛けています。Nolenは大ヒット曲Rockwell「Somebody's Watching Me」(1983年)の共同プロデュースも手掛けました。
Nolan & Crossley名義では『Nolan & Crossley』(1981年)、『Ambience』(1982年)という2枚のアルバムをリリースしています。
2ndアルバムとなる本作『Ambience』(1982年)は、2人のプロデューサー/ソングライター/ミュージシャンとしての総合力を活かした爽快なアーバン・ソウル作品に仕上がっています。
プロデュース&ソングライティングは勿論Nolan & Crossley。
レコーディングにはCurtis Anthony Nolen(g、syn、vo)、Raymond Crossley(el-p、p、syn、vo)をはじめ、Freddie Washington(b)、Ricky Lawson(ds)、Russell Ferrante(el-p、p、syn)、Bill Champlin(back vo)、PassageのRichard Heath(back vo)等のミュージシャンが参加しています。
アルバムを特徴づけているのは、シングルにもなった「Ready Or Not」をはじめ、ディスコ・ファンクな「Chance」、メロウ・ディスコ「Into The Groove」、ラテン・フレイヴァーの哀愁グルーヴ「Salsa Boogie」といったダンス・チューンですが、個人的にはAORな「Nice To Have You Back」、「A Place In My Heart」、「Face On The Photograph」、爽快アーバン・ダンサー「Satisfied」の4曲がおススメです。
西海岸らしいアーバン・ソウル/アーバン・ディスコを満喫しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Chance」
オープニングは爽快ディスコ・ファンク。西海岸らしい開放感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Pm2u-Ky2jU4
「Nice To Have You Back」
AOR好きも気に入るであろうアーバン・メロウ・ミディアム。彼らのソングライティングの巧みさを実感できる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QUQ82P9gxuo
「Ready Or Not」
シングルにもなったディスコ・ファンク。少し妖しげシンセが揺らめく哀愁モードが80年代前半らしいダンス・サウンドですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qaRhueV__xA
「Salsa Boogie」
タイトルの通り、ラテン・フレイヴァーを取り入れた哀愁ダンス・グルーヴ。やり過ぎないところに彼らのセンスを感じます。
「Satisfied」
爽快に疾走するアーバン・ダンサー。軽快なギター・カッティングと共に涼しげに駆け抜けていくのが心地好いです。
「Face On The Photograph」
これもAOR好きが気に入るであろう哀愁メロウ・ミディアム。さり気なく聴かせますが、ジワジワと胸に迫ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=IV-BDIjBQAk
「Into The Groove」
70年代の香りを残すメロウ・ディスコ。ファルセット・ヴォーカルが似合うディスコ・チューンです。ラテン・フレイヴァーのアクセントも効かせています。
https://www.youtube.com/watch?v=4UVGoBcmf-4
「A Place In My Heart」
ラストもAORな爽快アーバン・ソウルで締め括ってくれます。西海岸AORとセットで聴くとフィットすると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=-wk1s1PuTs4
1st『Nolan & Crossley』(1981年)もCD化して欲しいですね。