2020年08月12日

Marva Whitney『It's My Thing』

JBファミリーの歌姫☆Marva Whitney『It's My Thing』

発表年:1969年
ez的ジャンル:JBファミリー系女性R&B
気分は... :寝苦しい夜には・・・

今回はJBファミリーの歌姫作品Marva Whitney『It's My Thing』(1969年)です。

Marva Whitney(1944-2012年)はカンザス・シティ出身の女性R&Bシンガー。

Lyn Collinsと並びJames Brownファミリーの歌姫として活躍した女性R&Bシンガーです。

King『I Sing Soul』(未発表)、『It's My Thing』(1969年)、『Live And Lowdown At The Apollo』(1970年 ※ライヴ・アルバム)という3枚のアルバムをレコーディングしています。

また、2006年には日本のOsaka Monaurailと共演した復活アルバムMarva Whitney With Osaka Monaurail『I Am What I Am』をリリースしています。

そんなMarvaの代表作であり、レア・グルーヴ人気作が『It's My Thing』(1969年)です。JB直系のファンク・グルーヴを存分に楽しめる1枚です。

プロデュースはJames Brown

サンプリング・ソースとしての大人気のファンク・クラシック「It's My Thing (Part 1 & 2)」がハイライトです。

それ以外にシングル・ヒットした「Things Got To Get Better (Get Together)」、サンプリング・ソースとして人気の「Unwind Yourself」James Brownとのデュエット「You Got To Have A Job」、ベースラインの格好良い「I'm Tired, I'm Tired, I'm Tired」あたりもおススメです。

JBファミリーの歌姫のダイナマイト・ヴォーカルは夏バテ防止にいいかも(笑)

全曲紹介しときやす。

「It's My Thing (Part 1)」
「It's My Thing (Part 2)」
Marva初のR&Bシングル・ヒット。US R&Bチャート第19位となっています。The Isley Brothersのヒット曲「It's Your Thing」(Ronald Isley/O'Kelly Isley/Rudolph Isley作)へのアンサー・カヴァー。問答無用のファンク・クラシック。JB直系のファンク・グルーヴとMarvaのダイナマイト・ヴォーカルを楽しみましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=nmRVFAFt4O4

本曲はサンプリング・ソースとしても大人気です。N.W.A「Fuck Tha Police」、Full Force「Ain't My Type Of Hype」EPMD「It's My Thing」、Ice Cube「No Vaseline」、Run-D.M.C.「Beats to the Rhyme」、Big Daddy Kane「Mister Cee's Master Plan」Gang Starr「Hardcore Composer」等70曲以上でサンプリングされています。
The Isley Brothers「It's Your Thing」
 https://www.youtube.com/watch?v=Tqc_EhmL8-E
Run-D.M.C.「Beats to the Rhyme」
 https://www.youtube.com/watch?v=Ca5fKP6tM5s

「Things Got To Get Better (Get Together)」
James Brown/Alfred Ellis作。シングルとしてUS R&Bチャート第22位となっています。「It's My Thing」と並ぶ本作のハイライト。シャウトもキマったMarvaのシンガーとしてのスケールの大きさを満喫できるファンキー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=DdKeaVur1f8

Lyn Collinsもカヴァーしています。また、Fu-Schnickens「Props」、Katch 22「Get Together Now」等のサンプリング・ソースとなっています。
Lyn Collins「Things Got To Get Better」
 https://www.youtube.com/watch?v=K_KscKpwKik
Fu-Schnickens「Props」
 https://www.youtube.com/watch?v=lHhknyoQvx0
Katch 22「Get Together Now」
 https://www.youtube.com/watch?v=Ve0_Byai73k

「What Kind Of Man」
James Brown/Bud Hobgood/Eddie Setser作。軽快なビートに乗って、Marvaのヴォーカルが躍動します。Aretha Franklinあたりと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=Xcspfy75fYA

「If You Love Me」
James Brown/Bud Hobgood/Jo Ann Campbell作。少しイナたいバラードをしみじみと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=-4GvqzHDuZc

「In The Middle (Instrumental)」
Alfred Ellis/Bud Hobgood作。主役のMarva不在のインスト・ファンクですが、なかなかいい味わいです。Timbuktu「Plotten Tjocknar」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ONLLd7Tao4Y

「Unwind Yourself」
Charles Spurling/Hank Ballard作。この曲もシングルになりました。グイグイ迫るエキサイティングなファンク・グルーヴは文句なしに格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=JhAuFt4F-zA

The 45 King「The 900 Number」、Mac Miller「Party on Fifth Ave.」、Beats International「Tribute to King Tubby」、Donald D「Armed and Dangerous」、Public Enemy「Anti-Nigger Machine」、Stetsasonic feat. Force M.D.'s「Do You Remember This」等のサンプリング・ソースとなっています。
The 45 King「The 900 Number」
 https://www.youtube.com/watch?v=__0Lv8W3svE
Mac Miller「Party on Fifth Ave.」
 https://www.youtube.com/watch?v=f3GGN51_pjE
Donald D「Armed and Dangerous」
 https://www.youtube.com/watch?v=TragDTz33sg
Stetsasonic feat. Force M.D.'s「Do You Remember This」
 https://www.youtube.com/watch?v=mXYxH63bGq4

「You Got To Have A Job」
James Brown/Waymon Reed作。James Brownとのデュエット。JB好きにはたまらない迫力満点のダイナマイト・ファンキー・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=12sLp2MqNbU

Chubb Rock「He's Funky」のサンプリング・ソースとなっています。
Chubb Rock「He's Funky」
 https://www.youtube.com/watch?v=TzNKDkuCa8A

「I'll Work It Out」
James Brown/Bud Hobgood/James Crawford作。ストリングスを配したソウルフル・バラード。少し仰々しい気もしますが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=3Hi73Xv7u-0

「Get Out Of My Life」
Alfred Ellis/Wendy Lynn作。Lee Dorseyもカヴァーしたスケールの大きなファンク・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=YRllAW9Hn-E

「I'm Tired, I'm Tired, I'm Tired」
James Brown作。この曲もシングルになりました。ベースラインの格好良さがたまらいファンキー・グルーヴ。Marvaのダイナマイト・ヴォーカルもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=aw2Hd6aJvns

Mr. Lif and Edan「Get Wise '91」、Groove B Chill「There It Is」等のサンプリング・ソースとなっています。
Mr. Lif and Edan「Get Wise '91」
 https://www.youtube.com/watch?v=WDw9qPIAwkk
Groove B Chill「There It Is」
 https://www.youtube.com/watch?v=R1Hhbhydq6w

「Shades Of Brown (Instrumental)」
Bud Hobgood作。ラストはファンキー・ホーンとオルガンによるインスト・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=p7MQfr2I9aQ

Marva Whitney With Osaka Monaurail『I Am What I Am』(2006年)


ご興味がある方は、Marvaと並ぶもう一人のJBファミリーの歌姫Lyn Collinsのアルバムもチェックしてみては?てっきりLyn Collinsのアルバムは当ブログで紹介済みと思い込んでいましたが、未紹介であることに今回気づきました。こちらも近いうちにエントリーしたいと思います。

Lyn Collins『Think (About It)』(1972年)


Lyn Collins『Check Me Out If You Don't Know Me by Now』(1975年)
posted by ez at 02:56| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする