発表年:2020年
ez的ジャンル:テキサス産無国籍バンド
気分は... :クルアンビン???
今回は話題のバンドKhruangbinの新作3rdアルバム『Mordechai』です。
Khruangbinは、2009年にテキサスでLaura Lee(b)、Mark Lee(g)、DJ Johnson(ds)の三人で結成されたバンド。
バンド名はタイ語で"飛ぶエンジン"、"飛行機"という意味。そのバンド名のようにタイ・ファンクを中心に世界の様々な音楽のエッセンスを採り込んだサイケな無国籍サウンドで注目されています。
これまで『The Universe Smiles Upon You』(2015年)、『Con Todo el Mundo』(2018年)という2枚のスタジオ・アルバムをはじめ、日本独自アルバム『全てが君に微笑む』(2019年)、ソウル・シンガーLeon Bridgesとの共演シングル『Texas Sun』(2019年)、日本独自のライヴ・アルバム『Live in Lincoln Hall』(2019年)といった作品をリリースしています。
昨年からのKhruangbinブームで日本でも人気急上昇中のバンドですね。
昨年から日本では様々な作品がCD化されているので、作品群を少し把握しづらくなっていますが、正式なスタジオ・アルバムとしては『Con Todo el Mundo』(2018年)以来3枚目となります。
これまでインスト中心のアルバムをリリースしてきた彼らですたが、本作『Mordechai』では紅一点のLaura Leeのヴォーカルを大きくフィーチャーしているのが特徴です。
ソウル・シンガーLeon Bridgesとの共演シングル『Texas Sun』からヴォーカル曲へのアプローチが顕著になってきましたが、それをアルバム全編に反映されたのが本作です。
初めて聴くのに、どこか懐かしさを感じるのが彼らの音世界の魅力だと思います。ヴォーカル曲中心となったことで、さらに聴く人の間口を広くしたのでは?
Khruangbin入門編としても最適な1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「First Class」
Roy Ayers調ファンクをダビーにしたかのような幻想的なオープニング。白日夢のファースト・クラスといったところでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=YYgyKPWOlRg
「Time (You and I)」
アルバムからの1stシングル。無国籍ディスコ・チューンといった雰囲気のキャッチーな仕上がり。ディスコといったイケイケな雰囲気ではなく、淡々とした感じが彼ららしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oc50wHexbwg
「Connaissais de Face」
このバンドらしい第三世界的な音世界を楽しめる1曲。何処となくイナたい雰囲気に癒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=-1Aq10LTVsQ
「Father Bird, Mother Bird」
サイケな哀愁感が醸し出す独特のムードにどっぷり浸れるインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=iDMvxJfxGxg
「If There is No Question」
コロナ禍の今聴くと心に沁みてくる哀愁メロウ。サウンドに溶け込んだLauraの淡々としたヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Mt-OwajHgyE
「Pelota」
アルバムからの3rdシングル。ラテン・フレイヴァーの哀愁グルーヴです。彼らのルーツを考えても、こういうサウンドは彼らにフィットしますね。
https://www.youtube.com/watch?v=UULIfPLMuDw
「One to Remember」
ダブを全面に打ち出した哀愁グルーヴ。無国籍ダビーといった雰囲気が僕好みの演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=w2U2NLNbKaA
「Dearest Alfred」
幻想的なメロウ・チューン。サウナに入って、こんな曲を聴きながら整いたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GuC8LxULrdQ
「So We Won’t Forget」
アルバムからの2ndシングル。どこか懐かしさを感じる哀愁メロウ・グルーヴ。彼ららしい無国籍グルーヴを楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=lo4KMGiy--Y
「Shida」
本編ラストはインストの哀愁グルーヴで締め括ってくれます。目を閉じて聴いているとマヤあたりの古代文明がイメージされます。
https://www.youtube.com/watch?v=GQF_ENYjmas
国内盤には「Time (You and I)」、「If There is No Question」のインスト・ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加収録されています。
Khruangbinの他作品もチェックを!
『The Universe Smiles Upon You』(2015年)
『Con Todo el Mundo』(2018年)
『全てが君に微笑む』(2019年)
Khruangbin & Leon Bridges『Texas Sun』(2019年)
『Live in Lincoln Hall』(2019年)